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プロローグ 或る一人の厭世家
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-----もういいや
何もかもが面倒くさくなってしまった俺は名前も知らないビルから飛び降りた。
死んだのに特別な理由なんか無い
強いて言うならこの世界が好きじゃなかった
所謂、ペシミストってやつだと思う
家族はいない。
施設育ちで気付けば周りは俺から離れていった
気味が悪い。と
俺には運が無かった
才能も、容姿にも恵まれなかった
特別な力を持っていないと楽しく生きていけない、生きさせてくれないこんな世の中
クソ喰らえだ
地面とぶつかる音が鮮明に聞こえる
思い出すような走馬灯も無い
意識が薄れて-----
「…………じゃあ力を授けたら…」
「…?」
「特別な人になれたらどうする?」
そりゃあ、もちろん
「真逆の人生を歩むよ。静かに息を潜めて生きていかなくていい。自分が主人公みたいな」
「そんな世界を」
「…承りました」
突如深い深海にいたような感覚から一変
天国と形容するに相応しい花畑が辺り
一面に広がっていた
眼前にはこの世のものとは思えないほど美しい女性がこちらを見ている
「あなたは?」
「わかりやすく言うなら女神です」
微笑みながら彼女は答える。
彼女はその後、俺の行く末について教えてくれたがどうやら3つ強力な力を持って異世界へと転生するらしい
年齢や性別まで選べてなんともまぁご都合主義な展開だこと
「それであなたは何を選ぶのですか?」
"剣豪"、"超魔術"など色々惹かれるものはあったが、俺は捻くれていてそういった王道なものに手を出すのを躊躇って
結局、
「じゃあ"ネクロマンサー"と"超再生"
最後に"発明者"で」
「承りました。性別、年齢は?」
「男 18で」
「承りました。それではあなたのこれからの人生に幸多からんことを」
心が昂っている、初めての感情
死んでようやく始まった
ついに始まる、カッコ良くもなけりゃ
たいして人に好かれもしない。
そんな俺の異端で、邪道で、でも確かに
主人公の物語
何もかもが面倒くさくなってしまった俺は名前も知らないビルから飛び降りた。
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強いて言うならこの世界が好きじゃなかった
所謂、ペシミストってやつだと思う
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気味が悪い。と
俺には運が無かった
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クソ喰らえだ
地面とぶつかる音が鮮明に聞こえる
思い出すような走馬灯も無い
意識が薄れて-----
「…………じゃあ力を授けたら…」
「…?」
「特別な人になれたらどうする?」
そりゃあ、もちろん
「真逆の人生を歩むよ。静かに息を潜めて生きていかなくていい。自分が主人公みたいな」
「そんな世界を」
「…承りました」
突如深い深海にいたような感覚から一変
天国と形容するに相応しい花畑が辺り
一面に広がっていた
眼前にはこの世のものとは思えないほど美しい女性がこちらを見ている
「あなたは?」
「わかりやすく言うなら女神です」
微笑みながら彼女は答える。
彼女はその後、俺の行く末について教えてくれたがどうやら3つ強力な力を持って異世界へと転生するらしい
年齢や性別まで選べてなんともまぁご都合主義な展開だこと
「それであなたは何を選ぶのですか?」
"剣豪"、"超魔術"など色々惹かれるものはあったが、俺は捻くれていてそういった王道なものに手を出すのを躊躇って
結局、
「じゃあ"ネクロマンサー"と"超再生"
最後に"発明者"で」
「承りました。性別、年齢は?」
「男 18で」
「承りました。それではあなたのこれからの人生に幸多からんことを」
心が昂っている、初めての感情
死んでようやく始まった
ついに始まる、カッコ良くもなけりゃ
たいして人に好かれもしない。
そんな俺の異端で、邪道で、でも確かに
主人公の物語
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