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ディアスキア
しおりを挟む初めての記憶は、神との邂逅。
『道案内、よろしくね』
言われるがまま、黒と白の境目――『無』の領域へと案内を仕った。
最初はただ、それだけのためだけに生まれた。
『ここってずっとカラフルで、すごく気持ち悪くてファンシーだよね』
よくしゃべる、神だった。道中ずっと。
それに対し特に返す言葉もなく、淡々と案内を続けた。
『あ! あんなところにお花畑が!』
ちら、と思わず神の声に反応して見てみれば本当にあった。
……花だなんて、『無』の領域に存在し得ないはずなのに。
『あの花の種がいつか芽吹いて星に、世界になるんだよ』
神の視えているものが何かは、分からない。
ただ、その慈愛に満ちた笑みは万物循環への敬意に感じられた。
『それでね、世界から、星から神が生まれて、』
語る神の声はどこまでも平坦で穏やかだった。
『生まれ故郷を蝕む偏りを連れ去って、散り散りになるの』
黒と白、絶対的な相反属性。調和が偏れば、脆く崩れ消え去る。
だから《かたよったもの》を切り離すように、神がそれを連れ去る役目を担う。
『たんぽぽの綿毛みたいに、世界の外に旅立って芽吹くんだ』
黒と白、互いがぶつかる領域、『無』の領域。
殆どは対消滅して『無』と化してしまうが、稀にどちらかの領域が広がる。
決して、どちらかに偏ることはない。圧倒的に『無』の領域が広いのだから。
『ほとんどは、芽吹く前に消えちゃうんだけどね……』
言いながら、遠くに見える花から神は視線を逸らした。
これから芽吹くも枯れるも、神がどうこうと関与してはいけないから。
『私ね、もう生まれ変われないんだ』
同情を誘おうとするわけではなく、単なる事実の羅列だった。
通常の神は、役目を終えると星に、世界へ無為に変わるのだという。
『だからね、ここに――この場所に、』
ここに神は、星は、世界は存在しない。
ただの『無』。何もない場所。
『私が私だった頃の記憶、置いていこうと思って』
その意味は、つまり……『無』へと帰すということだった。
案内する場所は『無』の領域の中でも中心にほど近い。
残され、落とされた記憶が遺ることは奇跡でもなくば有り得なかった。
『――お願いされたんだ』
どことなく寂し気な微笑に見えたのは錯覚か。
『ひどいかな。今もみんなから阿鼻叫喚の救いを求める声が聞こえてるのに』
聞こえているだけではないだろう。ただ、感情が無いというだけで。
今もなお、その身には数々の凄まじい艱難辛苦が襲い掛かっている。
常人生命であれば、即死以上の拷問よりも酷悪な艱難辛苦が。
ただ感情が無いというだけで、全ての負の感情を一身に神は受け止めている。
『最期の、お願いだったから』
どこか遠くを見つめていた神は、己の胸元に手を重ね合わせた。
ゆっくりと、ゆっくりと大事そうに神が取り出したそれは――
――それは、筆舌に尽くし難いほどに禍々しい黒だった。
『ァァァァアアアアオオオオォォォァァァアアアアアッッ』
ぼとり、全てを取り出した後、不定形の黒が奇声を上げた。
神は、何のためらいもなくソレに近付いたかと思えば、そっと撫でる。
『……ね、久しぶり』
『アァアアアアア゛ア゛ア゛』
会話など、傍からは成立しているようにはみえなかった。なのに、――。
それでも神は、気にせずソレを慰めるように撫で続け、柔和に語り掛けた。
『そんな姿になっちゃっても、生意気なのは相変わらずだね』
どこか何かを懐かしむように微笑みながら、神が言葉を続ける。
心なしか、禍々しい黒も神の声のおかげでか大人しかった。
『オオオオオォォォンンンンンッッ』
『うん。ありがとう。ちゃんと約束守ってくれて。だから――』
最後の別れを惜しむように何の躊躇もなく、そっと抱きしめた。
永遠の別れ。神は生まれ変われない。神から出たソレも、きっと。
過程はどうであれ――共に、消えるつもりなのだろう。
『ジオ――』
『――おやすみ、ゆずとくん』
――あなたが安らかに眠れるまで、今度は私が消えてあげる番だから。
ここに置いていくのは、神の傍に在ればいずれ災厄となって原形すらも留められなくなってしまうから。神はそれを望まなかった。でもここに在る限りは、維持されてくれる。
そして神が消えない限り、その刹那まで、その記憶は――黒は残り続けるから。
『よし。帰ろうか、と思ったけど……』
言いながら、苦笑を浮かべて神が無防備に振り返った。
ディアスキアは、動こうとしない神の意図が咄嗟に理解出来なかった。
「――滅封、神殺し」
ッ闖入者!? まさか……ッ!
「……そっか」
ディアスキアは、咄嗟に硬直してしまい何も出来なかった。
だから、一瞬の出来事に理解が追い付く前に決着がついてしまった。
「そうすることにしたんだね、ぼうたんくん」
「――――」
神が、バラバラに、無惨に、細々と切り刻まれる。何故。これは、――。
実体の無い神に手傷を負わせられるのは、ここ――『無』の領域なればこそ。
「赦しを請わなくてもいいんだよ、ぼうたんくん」
刻まれ崩れ落ちていく最中、苦痛も何も感じてないように神が言葉を紡ぐ。
「私は最初から、あなたの全てを――これからの全ても、赦すから」
細切れになったまま、神が微笑を浮かべて最大限の赦しを与えた。
「ァ、ァアアァ、シ、ォォオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!」
今まで、大人しかった黒がこの世のものとは思えない奇声を発した。
――世界が、生まれた。紫苑を傷つけない。優しい、世界が。
◇◆◇◆◇
「ッ――どうしました? 手ぬるい攻撃ばかり!」
巨体を生かした動きで矮小な人間を叩き潰さんと身をくねらせる。避けられる。
隙あらば、捉えて締め上げようと尾を巻く。避けられる。
「図体ばかりの小物が……」
「その小物に苦戦するあなたは何なんでしょうね」
接戦、と豪語するにはあまりにもディアスキアは不利だった。
だが、戦場となる環境だけ見れば圧倒的に有利なのはディアスキアでもあった。
「威勢ばかり口先ばかり、程度が知れます」
「言わせておけば……」
アスターにとっての不利はいくつかあった。
そのひとつが、神へと一心に祈っている完全無防備状態なサクラの守護。
もうひとつが、停止同然に超低速と化している星の人間どもであった。
「それほどまでに怖いですか?」
見せしめのように、近くに在った人間像を躊躇なく押し潰す。
まるで、相手の決断を急かすように。
「どなたが、あなたがたの世界を構成する要素か分かりませんでしょうから」
「下種が……」
「あなたがたには言われたくありませんね」
ディアスキアは知っていた。この星の生命にあの世界を構成するものはない。
だが、敵にそれを知らせる必要性は無かった。せいぜい躊躇するがいい。
「他力本願、責任放棄、利己主義、あげく他責の責任転嫁」
――神を犠牲にする、その選択をした時点で情状酌量の余地はなし。
「欲は、かくものではありませんよ」
物質に依存する生命に説いたところで、全く何も響かないでしょうが。
「生き足掻くことに罪はない」
「それこそが俗欲の罪なのですよ」
言っても生命である限り、理解出来ないでしょうが。
物質に依存する、するしかない負の世界。黒の世界。
そんな世界に白と黒の巡りの中で生まれてしまい、生にしがみつくしかないと足掻く――そう在ることこそ、生命であるという証明なのだから。
「生命が生まれることに罪はありませんよ」
ただ、
「生き足掻き、結果的に穢れを重ねていくのが罪だというだけで」
白の感情に満ちた一生を過ごせるのなら、最上であろう。
しかし、多くの生命は容易に負へ馴染み過ぎる。逆効果甚だしい。
「己らの積み重ねた穢れのせいで滅ぶこと、嫌がることすら罪過に等しい」
己の罪を認め、懺悔し、償い、贖うことすら忌避する。
誰かが身代わりに背負ったところで、罪が失くなるわけでは無いというのに。
「――それが生命、というものだ」
…………あぁ。やはり、通じない。
都合の良い、何かに縋るばかりの愚物ども。度し難いことこの上ない。
「ならば潔く、果てるが良いでしょう――余興は終いです」
ディアスキアは、言うと同時に――世界の一部を超加速させた。
◇◆◇◆◇
「――イベリス・アイヴィ・ユスト=アイオーン」
「その名で呼ぶな」
何度目かの転生、その生命は記憶を復元していた。
神が捨てたはずの、その記憶を――感情を取り込んで生まれたのだ。
「何がしたいのでしょうか」
「……会いたい人が居るんだよ」
ぶす、とした顔で己が紛い物であるとも知らないで、男がぶーたれた。
「だから、必死になって私を探し当てたと」
「知ってたのかよ! 必死なやつを高みの見物して、良心は痛まないのか!?」
「何故」
良心。それは生命が宿すエネルギーの種類の小さなひとつの感情に過ぎない。
生まれる過程が少々複雑だったディアスキアには、良心が何か理解不能だった。
「どうして、それほどまでに神に会いたいと願うのでしょう」
「全部知ってたな! やっぱり!」
憤慨する生命――神が捨てた「ゆずと」の記憶、感情のみを受け継いだ歪なユストという存在。ディアスキアはただ、神を『無』の領域へと案内するだけであるはずだったのに、強制的に出来立ての世界に神と共に閉じ込められてしまっていた。
自ら残ることをしなければ、神はいつでも世界を脱することが出来た。ただ、それをしてしまうとせっかく遺そうとした神の記憶は粉々に散り消えてしまうから、どうにも動けないのだ。
――だから神はいったん、眠りについた。生命の環に加わり、世界を循環する。
「神を目覚めさせたところで、儚い夢が終わるだけですよ」
「――――」
それは、神の目覚めでこの世界が終わるという意味ではない。むしろ永らえさせるだろう。言葉の意図は、この男にとっては悪夢としか言えない事象に陥るということであるので、何も嘘は付いていない。
――この男は、鍵だ。神をここへ留めさせる、鍵。神をここから去らせる、鍵。この男の一挙一動によって、結末は幾重にも変化していく。
「――それでも、会いたいんだ」
何度も何度も何度も何度も、――何度となく記憶を、感情を保持したまま転生を繰り返し、いの一番にディアスキアの前に現れるたび、そのたびに呆れと共に感心してしまった。
――だからだろう、その約束をしてしまったのは。大失敗だった。
「分かりました。もし今後、神が目覚めることがあれば、あなたとお会い出来るように取り計らいましょう」
「ほんとか!? 嘘じゃないよな!?」
「ええ。いつになるかは知りませんが」
まだ会えると決まったわけでもないのに、この大喜び。それほどまでに大きくて深い感情。神のように全てを読み取ることは不可能ではあれど、その想いの重さは否応なく伝わってくる。
……きっと、だから神はこの男の記憶と感情をこの『無』の領域に置いておきたかったのだ。でなければきっと、神は消えることを、その瞬間になって躊躇し、失敗してしまうかもしれないから。
「なあ、どうすれば早く目覚めてくれるんだ?」
「……神が好む、好んでいた貢物でもあれば」
感情の無い神が何かを躊躇する、なんてことは通常、有り得ない……だが、この男は最期まで神を人に、神を神でないように引き留めていたほどの生命、感情の持ち主であったから。
「結局、賄賂かよ!? ――よし、とびっきりのやつを用意して起こしてやる!」
張り切りようにして去って行く男を見送る。きっと、どんな貢物を持ってこられようが神は目覚めない。その確信が、ディアスキアにはあった。
ただ、神の奇跡もまた存在するとも知っていたからあるいは、と教えただけだ。
「――これ、なぁんだ」
転生を繰り返し続け、それでも飽きずに諦めずに男から手を変え品を変えとあらゆる貢物を神に捧げさせられる日々を送っていたある時、とうとうどこから嗅ぎ付けたのか、偽りから生まれた本物の魔女がディアスキアの元を訪ねてくることがあった。
……その手に持つものは、ディアスキアですら無視しえない危険ブツであった。
「あなたが守ってる神、私の娘にしたいんだけど。いいわよね」
開口一番、挨拶も何もなくあっけらかんと告げられた言葉の意味を理解したディアスキアは、にこにこと無邪気な笑みで無害そうなアピールをする魔女を容赦なく検分してやった。
確かにその身は偽りの肉体で構築されているが、魂は紛れもなく本物の魔女そのものであった。むしろ、下手をすればディアスキアにも迫るほどの――。
「ちゃんと可愛がるから、安心して私の娘をちょうだいな?」
……偽りの世界の中で、幾度も幾度も自我を保ったまま転生を繰り返して魂を鍛えたらしいイカレた魔女。いくら魔女に時間や寿命が関係ないとはいえ、所詮は生命。通常はどこかしらで魂は不浄に堕ち、朽ち消え果てる。
器の移動――完全なる転生は、神でもなければ正気は保てないはずなのである。
だが、いくらディアスキアが訝しみ、この魔女のどこをどう視たとしても、どこもかしこも異様なほどに清浄で、微塵も不浄の気配が感じられない至って正気な魔女であった。
……となるとこの魔女の実力は――神が生まれた星の、どの魔女よりも凶悪だ。
「あなたにとっても良いことづくめよ。だって――」
にこにこと無害そうな儚い容姿に似合わぬ不気味さで魔女が告げた。
「――私の娘として産まれ続ければ、いずれ神の記憶は完全に戻るもの」
……それは、ディアスキアが最も望んでいた甘言だった。
「――――」
ここに、この世界に閉じ込められてから。神は完全な眠りについた。付かざるを得なかった。
神が生まれた星が滅ぶまでの猶予はまだかなり残っていたが、そうであったとしてもディアスキアは神の魂を保護する以外に、今までに何も打開策を思いつくことが出来なかった。
何故なら――神にルールを強制出来るのは、神でしかありえないのだから。
「黒ノ神様は余興がお好きなのよ」
「――――」
「だからちゃぁんと、遊戯攻略の方法はあるのよ」
こんなにもまどるっこしい方法は、確かに黒ノ神の手法に違いないだろう。
「――――」
暫しの逡巡の後、ディアスキアは、得体の知れない魔女の腹に神の魂を宿した。
「――あの男はどうなるのです」
ふと、神の記憶から生まれた紛い物のことが気になった。
神に会いたいと切に願い、その為だけに貢物を捧げ続け、転生を繰り返し――そのせいで魂が、存在が壊れかけている、あの男が。
「……さあ? 今頃、暴走状態なんじゃないかしら」
「暴走?」
「あなた、約束していたでしょう。彼と」
…………まさか。とディアスキアは戦慄した。
「早く鎮めてあげないと、私の娘が産まれてこられないじゃない」
ディアスキアは、男が壊れたのだと悟った。
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