らぶさばいばー

たみえ

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成り立つ世界

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 ――私が神と直接話してお願いします。

「――――」

 絶句。黒と灰色のみ在る世界に。

「――――」

 ――ディアスキアを説得するようにと。

「――――」

 動揺。現実と認めがたい光景に。

「……何をして固まっているかと思えば」
「――ッ」

 ひたり、首筋から冷や汗が零れ落ちて正気に返った。

「ここへ至る為の安易な覚悟――その認識の甘さ、度し難いことこの上ない」

 蔑んだ目で私を見降ろすのは、蛇。禍々しくも黒い蛇だった。
 その黒さは闇に包まれているこの世界よりもなお、黒々としている。

「――まるでこの世の地獄を見た、とでも言いたげで不愉快極まりない」
「…………」

 言い返す、言葉が見当たらない。
 だってこれは、ここは――あまりにも、ひどい。

「時間がありません」

 時間が、無い? ――そんなはずはない。
 だって、ここは……この世界は……。

「……止まって、る」

 そう、止まっている。そう表現するのが正しいのかは分からない。
 けれど、そうとしか表現しようが無い光景だった。

「止まっていませんよ」

 淡々と、訂正される。

「――永遠も刹那も起こっているというだけです」

 黒と灰色だけの世界。色褪せた世界。
 止まったままで――

「永遠に等しい刹那の中で、刹那的に永遠の殺し合う――生命どもに出来るのは、ただそれだけのことですから」

 お互いを互いに滅多刺しにして歪に笑う、恋人だろうものたち。
 頭を半分潰した赤子と舌を噛み切ったまま見つめ合う、母親。
 心中する為にか宙へ身投げし、共に砕け潰れる苦悶を浮かべた老夫婦。
 深い水の中へと自らを沈め、虚ろな顔で溺れ苦しみ続ける――。

「おぇっぉっ……」

 ――悲惨、なんて言葉では物足りない。

「おぇぇっぇっう……っ」
「何故、このような光景になるか理解出来ませんか」

 淡々と、理解したくない事象の説明をされる。

「――生命とは、必然的に負に囚われ苦しむよう創られた存在だからです」

 僅かに口角を上げ、嘲笑うように黒蛇が――ディアスキアが饒舌に語る。

「ここは負の世界。そこに在る生命もまた、負にのが摂理なのですよ」

 ――人々の苦しむ表情カオが、何よりも生々しい。

「では行きましょうか」

 どこへ、とは聞かずとも分かった。
 暗黒の中に存在する灰色の世界。黒を灰色に源。
 キラキラ、舞うホコリに光が反射したように世界を灰色へと微塵に照らす

 ◇◆◇◆◇

「あ……」

 さらさらさら……思わず伸ばした手が空振った。
 跡形なく朽ち消えていく残骸に、息を呑む。

「死にましたか」

 淡々と、まるで珍しくも何とも無いと言わんばかりにディアスキアが零した。

「どうして……」

 それは目を閉じたまま棒立ちで佇む、人だった。
 惨劇の中に在って、ただただ瞑目したまま佇んでいた、人。
 周囲との異様な差異に気付いて、偶然それを目撃してしまう。
 ――幸せそうな笑みのままで、砕け朽ちた異様を。

「生命は物質に依存していますから」

 当然のように告げられる言葉の意味が、理解し難い。

生命にとってのです」

 華の水晶へと向かう道すがら、数多と殺し合う人々の光景を延々眺めていた。
 まだ殺し殺される寸前の人々も、そこら中に存在していた。
 凶行を止めようと無意識に近づき触れようとしたが、すり抜けて触れられない。

「無駄ですよ。存在するが異なってますから。

 ぴくり、見透かされていることに身体が反応してしまう。

「――同情する必要はありませんよ」

 淡々とした言葉は、こちらの内心が手に取るように分かっていた。

が苦しみの中に在るおかげで、あなたは生まれましたから」

 むしろ感謝すべきでしょう――と。
 沁み込むように、淡々と最低最悪な事実を告げてくる。

「っ……ぉえ」

 事前に、私に宿っている彼女の記憶から表面的なあらましを知ってはいた。
 ……知ってはいたけれど。これは、実際を目の当たりにするとあまりにも――。

「――生命は、物質と非物質で構成されています」

 理解したくなくて深く考えないでいると、解説してくれる。

「ですが、に在る宿命として物質に依存するよう生命は創られました」

 ぐらぐら、足元が崩れ揺らぐような気持ち悪い感覚。

「時の流れは、止まってなどいません――単に、物質に縛られた生命のが、永遠に等しく感じるほど物質の時が遅滞しているというだけのこと」

 永遠と思えるほどの、刹那。

「――神でもなければ、とても耐えられないのでしょう」

 脳裏に、数多に殺し合いながらも歪な笑みを浮かべる人々の苦悶が過ぎった。
 動けない肉体という器に宿る、明瞭快速な意志。あまりに絶大な齟齬。
 ――物質という肉の身に依存する限り、永遠に縛られ続ける非物質な魂。

 敏感に残ったままの、五感。物質に依存する限り、それらは絶対に消せない。
 だから何千、何万、何億と掛けて互いが為に、己が為に殺し合ってる。
 ――容易に計り知れない、とてつもない艱難辛苦。

「最初は戸惑い――やがて絶望、怒り、諦念、悲哀、と生命の感情は様々に揺れ動き、物質に依存した感情を持て余して最終的にを行います」

 気持ち悪い……。

「物質に依存する生命にとって、死とは果てしなく恐ろしいものですから」

 気持ち悪い……。

です」

 淡々と沁み込むように気持ち悪くなるだけの、解説。
 やめて、と叫ぶ心の内すらも醜く感じられる。

「一番簡単な逃避方法、それは――です」
「……っ」

 ――粉々に砕け朽ちた灰色の、周囲とあまりに違う穏やかな表情が浮かんだ。

ですから」

 一番、ひどく醜い方法だと思った。
 無惨に殺し合う、人々なんかよりもずっと――。

「目を閉じたままでだけをし続け、そこに在る己をやがて真だと見做せばいいだけです。そうすれば、」

 よくよく周辺を探せば、砕け朽ちた痕はあちらこちらに散見していた。
 私がここを訪れるよりずっと、もっと前に砕け朽ちた、そんな残骸たちが――。

「――そこに在る己が死ねば非物質な魂も生き絶え、物質から解放されますから」

 淡々と……そう、淡々とただ事実を述べるだけ。
 それが却って非情な現実を突きつけられているようで息苦しく、気持ち悪い。

「ではこの事実を踏まえた上で、何故か――何故、神が己をころせと諭すのか、あなたに宿るが延々とそう囁き続けるのか、その意味が――あなたは理解出来ますか」

 やめて……。

「物質と非物質が混じり合う矛盾した存在である生命が生命として在れるのは、常に全ての調和バランスを保ち続ける神が傍に在って調整しているおかげです。ただ在るだけでも自然に調出来る、そんな役割を持つ存在ですから」

 やめて……。

「――絶妙な調和バランスを整え続ける神をころせば星は、生命は自然と崩壊して在れなくなり、終わりの見えない負の連鎖は安息と共に遂に終焉を迎えられることでしょう」

 やめて……。

「でなければ、永遠と神は全ての生命が抱えるあらゆる負の感情を調和――し続けるだけ。
「……っ」

 ――その認識の甘さ、度し難いことこの上ない。
 ディアスキアの言う通り、その通りだった。私は安易な覚悟でここへ訪れた。

「神が何も感じないからと――安穏と囚われることに飽き足らず、終わりを認めず欲深くもというを求めて醜く物質に執着し続ける無遠慮な俗物ども」

 言い返せない。私、私は――。

「あげく神に救いを求めておいて、感謝どころか与えられた救いが気に入らないと理不尽に憎み、恨み、蔑み、あらゆる責任の全てを神に押し付け、果ては神をすらも平気でする――」

 生きる、生きたい――たったそれだけの、けれど極端で身勝手な願いの為に。

「――生命という存在の、なんと度し難いことこの上ないことか」

 侮蔑の込められた言葉に、俯くしか出来ない。
 自分でもそうだ、と心の底から同感してしまったから。

「この状況は自らが招いた結果だというのに」
「――――」

 ……彼女の、の記憶が私に教えてくれる断片的な内容によればこの星はもう――破綻間近、らしかった。
 星もまた、生命と同じで物質と非物質によって構成されているから、神が居なければ永らく在れないということに変わりはない。ただ、規模が違うだけ。
 ――負に調和バランスが偏り停滞すれば、やがて星は脆くも崩壊し、塵と化す。

 そもそも星の調和バランスが崩れたのは、それを整えてくれる神の期間が生命のに圧迫されたせいだった。
 神が生まれ整える頻度に対し、あまりにも短期的に増え続けた生命はやがて、星が抱えられる許容量を遥かに超えて存在してしまっていた。
 ――その代価は、更なる破綻へ導く負を抱え募らせことだった。

「逃避すらも、神が在るおかげで成せる業だというのに」

 灰色に淡く世界を照らす、神の光。慈愛の光。救いの光。――罪人への光。
 を生んだ光。

「――神は、たったの一言も導きを与えていません」

 自らの意思で殺し合い、嘆き、絶望し、怨恨を抱き――負へと身を投じる。
 ……先程聞いたディアスキアの嘲る言葉が、抉るように深く鋭く私へ突き刺さる――生命とは、必然的に負に囚われ苦しむよう創られた存在であり、負にのが摂理。
 目前の惨状こそ、生命がどんな存在であるか――その本質の答えそのもの。

「このな惨状を前にして――死とは、生命にとっての安息。神が与える救いなのだと、当然理解出来ることでしょう」

 悲惨な世界、星、人々が物質やに囚われ続ける限り在る永遠の獄。
 感情で、理性で言葉の意味を理解したとて――とてつもなく受け入れがたい。

「……ただ、これに関しては神の御業ではありませんが」

 これ、とは世界が止まったようにしている状態のことだろう。
 ……神の記憶によれば、この遅滞はとあるが仕掛けたものらしい。
 ――これが解かれれば、星は

「どちらにしろ、遅いか早いかだけで結末自体は変わりません」

 一瞬の苦しみか、永遠の苦しみか。――ここは獄の中だ。
 どちらが良いかマシかだなんて、とてつもなく受け入れがたい獄中。
 ……ただ、神をころせば星と生命されるという。

 ――神と共に心中するか、神をころして生き延びるのか。

 ……私は安易にもころを延ばしてもらう為にやってきた、逃避の産物。
 生命の欲から生まれた、偽りの曖昧な存在――私の神は、醜悪な神だった。

 ――とてつもなく、受け入れがたい事実。

 自業自得。神様が永遠に囚われたままで居てくれるなら、私の世界は永らえる。
 ……そんな利己的な思考になるのは、生んだ神様の影響かと転嫁もする。

 ――死が生命にとっての安息なら、生きることが息苦しいはずだった。

 物質に囚われるまま生きることが……こんなにも息苦しい、なんてひどい作為。
 思わず怨みたくもなる、憎みたくもなる、どうしてこんな風に創ったのかと。

 ――調和バランスの為。そう、神にとってはただそれだけの理由だった。

 醜い感情に振り回される生命の行動原理を理解はしても、共感はしてくれない。
 求められれば無差別に救いの手を差し伸べはするが、それも調和バランスを整える為。
 ――だからこの光も、を求められたから照らすだけ。

「神のおかげで在れる分際で、神を蔑ろにする俗物ども」

 その激しい憤怒は、神にだからだろうか。
 神は苦しみも、悲しみも、喜びも、怒りさえ――何の感情も感じていないから。
 全ての生命の膨大な感情を一身に受け止め、それでも何も感じられないから。
 生命の自業自得によって出来た負債を肩代わりしてくれる。

「不愉快極まりない」

 ――なんて、生命にとって都合の良い存在なのだろうか。神は。
 ただ在るだけで世界を存続させ、救いを――絶対的な安息をもたらしてくれる。
 生命の醜い欲で縋っても、理不尽な欲で詰っても、変わらずに。

 ……だからこそ私も、己の欲の為だけにここまでやってきたのだから。
 ここにきてころせとより囁くのはきっと、私の罪悪感を減らすための調整だ。
 そうすれば、救いという欺瞞に心満たされるから。

 私はただ選べばいいだけ、神を世界を今暫く存続させるか――神を滅してやがて世界諸共、無惨に朽ち果てるか。
 ――どちらにしろ神が滅ぶ時、私は存在していない。無責任にもほどがある。

「……それでもわたしは、シオン様を救います。救いたい」

 ――たとえ、神を見捨てようとも。

「同じであっても、違う。シオン様には意思が、心が宿っています」

 シオン様がシオン様として平穏に過ごせる時間が在るのなら、そちらを選ぶ。
 世界がどうだとか、星や生命――神がどうだとか、そんなことよりもずっとずっと大切な時間だと思うから。

「これがただの醜い自己満足であっても、最低最悪の欺瞞であっても、まるで無意味で無駄な偽善であったとしてもッ!」

 だって私はただ、息苦しい世界に在るだけで私を救ってくれるシオン様に、ただそこにいつまでも居てほしいから。
 そんな身勝手な欲でも、ここで永遠の苦痛を何も感じないのをいいことに無為に受け止め続けるよりかはほんの少し――ほんの少しの慰め程度にはなるはずだ、という傲慢な思考。
 ……仮初の、ほんのひと時の平穏であったとしても。たとえ偽りであっても!

「わたしは――」
「聞くに堪えない戯言ばかりを……ッ!」

 空気が震えた。止まっているはずの世界の、空気が。

「同じであっても違う? ――愚かに過ぎますよ」

 静かな怒りが籠められていた。重々しくも、激しい憤怒が。

俗物どもが……」

 をついてきていた黒蛇が、おどろおどろしく鎌首をもたげた。

「――神の御前で朽ち果てよ」
「ぁ……」

 迫力に圧されて後退った場所――神が居た。ままの、神が。
 華の水晶――に囚われた、平凡な女性が……神、じゃない。シオン様だ。

「……っ」
「――目を逸らすな、それはノヴァの殻に過ぎない」

 彼の迷いなく言い切る声が、はっきりと聞こえた。――幻聴じゃない。
 ばっ! と思わず声が聞こえたほうへと顔を向ければ、黒蛇を睨む彼が居た。

「……もうを取り戻しましたか。忌々しい」

 ディアスキアが、先程の怒りを感じられない淡泊さで言葉を零した。

「――俺の身体を好き勝手に使った代償を、しかと食らったようで何よりだ」

 何があったのか、何が起こっているのか、理解出来なかった。
 てっきり、私がディアスキアにされたように削られ、のかと――。

「……に胡坐をかいて、良い御身分です」

 忌々しい、と言わんばかりに尾を大地に苛立ち紛れに強烈に叩き付ける。

「利用出来るものは何でも利用するまでだ――ノヴァの為なら、何であっても」

 その言葉は矛盾しているようで、どこまでも一貫していた。

「たとえ鬼畜だ外道だと、畜生以下の所業だと蔑まれようが一切の躊躇はしない」

 並々ならぬ覚悟。私とは、比べ物にならないほどの――。

「……いいでしょう。手間ですが、まとめて神の御前で葬れば良いだけの事です」
「だからここまで連れて来たのか。俺より、よほど悪どい」
「――黙りなさい」

 シャアアアアア……と鋭く巨大な牙を威嚇するように見せつけられた。
 圧倒的な存在感を前に、ただ立っていることさえ奇跡に感じられる。

「迷うな」

 けれど、それらを見て感じても彼は全く動じず、むしろ前に力強く一歩踏み出しながらもこちらへと振り返りもせず、真っ直ぐ前を見据えたままで普段通りの落ち着いた声で言葉を掛けてきた。

「――アレをここで殺せば、世界は安穏と永らえる」

 ――――。

「深く考えるな。ノヴァとついでに世界も救える。それだけ理解していればいい」

 私を、彼が黒蛇との間に陣取った。
 ――絶対に通さない。その物々しさが否応なく伝わってきた。

「たとえ神が

 これは私たちの身勝手な欲、無意味で無駄で些細な抵抗――醜悪な願望。
 ディアスキアが私たちをここへ連れてくるまで何も手出ししなかった――出来なかったのはきっと、だというのに。

 だからまずは私の存在を狙って心を、覚悟を挫こうと独りにして私を強く揺さぶった。
 ……そうすればきっと、折れてしまった私へと神は必ず死という安息の救いを与えてくれるよう取り計らって下さるのだから。
 在りたい――生きたいと、そう望み足掻く私達にただただ応えて下さる神だから。

「――神に祈れ、願え、その想いの強さに神はする」

 ――挫けそうだった覚悟を、再び決める。

「他のことは一切考えるな。ただ己の望む今を求め続ければ良い」

 ――ゴオォォォォオオオオッッッ!!!
 激しい咆哮が周辺一帯へと轟き、凄まじい威圧がこの身を駆け巡った。

「不愉快極まりないッ! 俗な愚物どもが……ッ!」
「――愚物は貴様だ」

 彼が武器を抜きながら、更に前へと踏み込んで黒蛇に飛び掛かった。
 私はそれを一瞥し――目を逸らさないよう真摯に、神と向かい合うように座る。

「……わたしたちの愛すべき、愛する神へ」

 神のように、己の名を残すことすらしないの神に。
 憐れみも慈愛も、何一つとして感じていないのにただただ与えて下さる神に。

「いつも見守って下さり、誠に心から感謝申し上げます」

 心の底から、懺悔のように吐露される醜い感情のままに慈悲を乞う。

「――どうか、醜悪な咎人をお赦しになり、お救い下さい」

 物質に囚われ固執し、神を見捨てる愚かな咎人どもを、どうか。

、幸福で在れますように見守りお導き下さい――」

 ……背後から響く轟音がどうか早く止んでくれるようにと、一心に祈り続けた。
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