43 / 100
真実の嘘をつけ
しおりを挟む「ぉ~ぃ!」
「ん?」
何かが聞こえた気がして、キョロキョロと辺りを見回す。
しかし、部屋の中には私以外には誰も居ない。気のせいかな?
「ぉ~ぃ!」
「……ん?」
やっぱり空耳じゃない。何か聞こえる。
一体どこから――!?
「な、あ、小人さん! 何故こんな場所に挟まって……!」
もう少し注意深く周囲を探してみて気付く。
小人さんらしきものが、部屋の壁と柱にあった小さな隙間に挟まって足をバタバタばたつかせて暴れていたのだ。
何をしてそんなところに挟まったんだろうか……。
「ぷっはー! 悪ぃ悪ぃ、助かったぜ……入る場所を間違えちまったな」
「それは見れば分かりますわ……」
というか何故に扉から入ろうとしない。
もしくはノックしてくれれば……いや、サイズ的にキツイか。
「どこに居りましたの? あちこち心配で探しましたのよ」
「おう。そりゃ悪ぃな、手間かけちまった! 野暮用があっただけだぜ」
「野暮用……」
遊びに出掛けてたとかだろうか。
身体を解すようにぐっぐっと全身を伸ばしている、小人さんのぷらぷら揺れる可愛らしい桃色のツインテールに口元が綻ぶ。可愛い。
その様子を眺めているうちに、頭の中でフェアリーサークルをぐるぐる回って遊ぶ小人さんたちの姿も再生された。可愛い。
「それではここへは遊びにいらしたのかしら?」
メルヘンな映像を脳裏に浮かべたままぽわわんとした顔で問うと、私の言葉に反応しちっちっち、と言いたげに指を振って小人さんが答えた。
なんでこうも仕草が生意気でもいちいち愛らしく感じてしまうのか。
……小っちゃいから? 小っちゃいからなの!?
「おっと悪ぃな。オレ様はこれでも超絶忙しいんだぜ? 遊んでる暇なんざねェな! ――ここにはただ、シオンの確認に寄っただけだ」
「確認?」
「あァ。どっかに遠出するって話を聞いたからな」
遠出……? 王都に行くことかな? なら顔を見に来たってこと?
あ、じゃあ一緒に王都へ行くつもりはないのか……。
「一緒に行きたくはありませんの?」
「無理だな!」
「……無理?」
行く行かないではなく、無理とは……?
「――オレ様はこの領から出られねェからな」
「えっ」
そうなんだ……なんでだろ。
「顔に書いてあるぜ。――何故か気になる、ってな」
「ええ、まあ……返す言葉もございませんわ。……何か特別な理由でもございますの?」
私の素直な疑問にフッと笑った小人さんは、キメ顔で言った。
「――神の思し召しってやつだぜ!」
「……ふざけておりますの?」
「ククク、オレ様は常に真剣だぜ?」
「なお悪いですわ!」
この世界において神というのは精霊を指す場合が多い。実際には全くの別種であるが、混同されてしまっているのだ。
精霊の大多数が意思薄弱なエネルギー体のような存在だから、そういったところが混同されているのだろうが。
しかし精霊にも「意思」があるので、精霊と神は全くの別物である。
――何故なら神に「意思」はない。
神に至りかけた精霊を神と表現することもあるために同じものとしがちだが、神という存在に近くなればなるほど「意思」は消えるのだという。
なので「神の思し召し」という言葉の意味は、前世でなら「神様の言う通り」という表現がしっくりくるだろうが、今世方式で簡単に解釈すれば「理由はない」と言ってるも同然となるのだ。
……理由があるそぶりで理由が無いと答えるとは。
これがふざけていないというのなら、意味深なことを言って単に私を弄んでからかいたいだけなのか。
前世でも妖精や小人はいたずら好きと言われていたのだし、そういう共通点がこの世界にもあるのかもしれない。
「人を騙すのはよくありませんわよ」
私の表情を見てケラケラ笑う小人さんの姿に自然と眉根に皺が寄り、気付けば言葉が口から勝手に出てくる。
……そんなに私の反応が面白かったのだろうか。
「――オレ様は大嘘吐きだ」
ムッと拗ねて負け惜しみのように注意した私に、小人さんからは思っていた反応と違う反応が返ってきた。
さきほどまでにやにやケラケラ笑ってた顔から、急にスン……と表情を落としたかと思えば、小人さんが真顔でそう呟いたのだ。
「……は、話を聞いておりましたの? 何を言うかと思えば……己が嘘つきだと宣言したからといって、それを免罪符に騙していいということにはなりませんわよっ!?」
その表情の変化に得体の知れない寒気を感じて、声が自然と裏返る。
まくしたてるように言葉を告げると、小人さんがニヒルに笑って言う。
「いや。オレ様は大嘘吐きだが――真実の嘘しかついてねェから問題ねェ」
「真実の嘘……?」
短い言葉のうちでもう思いっきり矛盾しておりますが。
「……それは結局のところ、嘘ということではありませんの?」
「そうかァ?」
そうですとも。
「はぁ……まあ、よろしいですわ。わざわざ一緒には行かないと言いに来てくれたのでしょう? こんなに愛らしいのに……王都で一緒にお散歩出来なくてとても残念ですわね」
「……まさかとは思うが、オレ様を愛玩動物扱いしてねェよな」
「……まさか。そのようなことは、ええ」
「オレ様の目を真っ直ぐ見て否定しやがれ」
小人さんからのジトッとした眼差しから逃れるように、ぷいっと自然に明後日の方向に視線を逸らす。
……まあ、同じレベルで意思疎通出来るのにそこらの動物と同じようなペット扱いをされるのは気分が悪いだろう。反省。あ。
「――ペットの基準って異世界でも共通なのかしら?」
パチンッ!
『えっ? あ……』
ぼそり、と誰にともなく独り言のように溢した何てことない疑問の言葉の直後、綺麗な指パッチンが大きく響き、周囲の騒音が途端に消える。
――正確には、一定範囲の音が魔法で全て奪われたのだ。
自分の喉を触り、音は口からでてないのに、自分の声が頭に直接響くように聞こえたことですぐに何かの魔法だと悟る。
私は何もしてない。だから、音を奪う魔法を掛けたのは――。
『――シオン。一度しか言わねェから、よく聞け』
頭に響く声がなんとなく、音の発生源を教えてくれる。
そろり、と逸らしていた視線を元に戻すと、指パッチンしたポーズのままこちらを感情の見えない片瞳で見つめる小人さんがいた。
『テメェが口に出す言葉にはもっと慎重になるべきだぜ』
…………ぇ?
『言葉ってのは楔だ。発する言葉は罪禍そのものであり、福徳そのものでもある。一度でも口に出したら最後、普通は取返しがつかねェ二度と戻ってくることのねェもんなんだぜ?』
頭の理解が追い付かなくて、小人さんを凝視してしまう。
魔法で音を奪われた。呟いた言葉が響く速さを丸ごと呑み込むように。
……つまり、聞かれてはよろしくない言葉を私が口にしてしまったと注意したいのだろう。
しかし、私が直前にした呟きは――。
『…………』
……もしかして、私が生きていた前世の世界を小人さんは知っているのだろうか、――と鼓動が速まり、無意識に唾を呑み込む。
今まで一度として前世のことを口にしたことはない、と思う。
私と似た転生者や前世持ちの話をこっそり過去に調べたりしたこともあったが、調べた限りで転生や前世といった言葉はあったが不自然なほど異世界という概念が存在しなかった。
一通り調べた結果、どうにも受け入れられる自信がしょぼんでしまった私は、今になるまで誰かに前世や転生について話したことはないし、不用意に前世の言葉で話さないように貴族令嬢としての教育に励んできた。
先程は、本当に気が緩んでて口にしてしまっただけ。もしくは、色々ありすぎて頭が疲れていたというのが原因かもしれない。
……しかし、それを差し引いても――。
『し、――知ってます、の?』
主語を省いた言葉。
しかし――知っているのなら、私が聞きたいことは分かるはず。
『……オレ様の真名を答えられたら、教えてやってもいいぜ』
私の問いに対し、何の感情も読み取れない瞳の奥が揺らぎ、それを隠すかのように睫毛をしばたたかせて伏し目がちに言われる。
――真名とは。簡単に言えば司源の宿している核であり、一人一人が持つ魂の命そのものの名である。
魔女が扱う古代魔法の殆どが司源に関連しているので、普段から真名を用いることは多い。それは魔女が生命を司るからこそともいえる。
真名が広く知られて口に出されたところで何か悪いことが起こるわけでもないし、簡単に悪用されるわけでもないが……。
――いくら悪用しづらくとも命は命。
基本的に真名を知ってても家族や親しい人以外が不用意に許可なく真名を口にすることは絶対に無い、というのが真名というものの立ち位置なのだ。
……まあ単純に司源に干渉出来る魔女――疲れるので普通の魔女はやらない――という存在がいるので真名を隠そう、というのが理由だろう。
そもそもあまり知られていないが、真名は相手の同意が無いと魔女でも強引に魔法で調べられない――反動がデカすぎる――ので、直接確認しようにも同意が無ければ苦労した割に結局調べきれずに判明しなかった、という場合も充分起こり得る。
なので、基本的に相手と仲良くなって直接的に真名を聞き出すほうがよほど簡単で労力も少ないし、人としては最悪最低だが相手を脅して聞き出すほうがよほど手っ取り早い。
以上のことを踏まえ、協力も無しで自力で真名を調べて答えろと……なんて無理ゲーを吹っ掛けてるのかがお分かり頂けることだろう。
『普通に無理ですわね。ヒントを所望しますわ』
『オイ、言葉には気ぃ付けろっつってんだろォが……。それと条件は譲らねェ』
『ケチ……』
『なんとでも言いやがれ』
ふん、と生意気にも顔をつーんと逸らしてしまった小人さんに『ぐぬぬ』と唸りつつ顔がにまにまとにやついていく。
何故なら、明言はしていないが態度からして何か知っているのは明らかだからだ。
……帰ってきたら前世の小人さんが好きそうなイメージのあるお菓子でもあげて懐柔して聞き出そう。そうしよう。
『――とにかく言葉には気ぃ付けやがれ。テメェしか知らねェ言葉を誰にも聞かせるんじゃねェ。――吐くならせめて、真実の嘘を吐け』
『……先程も言っておりましたがつまり、喋る時には常に嘘を吐けと? 魔女である私に?』
魔女の発する魔法の言葉は単純に強力なので、その代価も比例して単純で難儀なものになる。
魔女の場合は「嘘を吐かない」という非常に単純明快だが、一生涯をそれで貫くには非常に難しい代価が与えられている。
『――真実の嘘だぜ。そこを履き違えんじゃねェ。つーかそもそもテメェら魔女の特技だろうが』
『特技……?』
私の首を傾げる反応を見て、途端に憐れな者を見るような目で『純粋なんだな……』と小人さんが呟いた。
――ちょっと! なんで私がまるで騙されてるおバカさんみたいに言われないといけないの!?
魔女の特技って言われて自分はどうなんだろうって少し思っただけだしぃー!
ちゃーんと他の魔女たちの言葉巧みさは理解してるしぃー!
『何か誤解してますわね?』
『まァまァ純粋なのはいいことだぜ。才能が無くてもそう落ち込むな』
『私、何も言っておりませんので邪推してボロクソに言わないで頂けるかしら? そちらこそもっと慎重に言葉をお選びになって』
『オレ様ほど慎重なやつなんざァこの世に他といねェぜ。へっ、なんならオレ様直伝で極意を教えてやってもいいんだぜ?』
『お手々でぎゅっとしますわよ、ぎゅっと』
真顔で両手を見せつけるよう指を短く開け閉めしてにぎにぎしてみせると、『げっ』とでも言いたげに小人さんから距離を取られた。が、誤差の距離だったので素早く捕まえられた。
……なーにが慎重だ。そんな逃走距離では捕まるに決まってる。
『くぅ……卑怯な手を使いやがって……』
手だけに? とかダジャレが思い浮かんでサッと思考から振り払う。
上手い事を言うんじゃありません。反省しなさい。
『……仕方ねェな。――真実の嘘を吐くってェのは、テメェが望む嘘だけを吐けって意味だ。簡単だろ?』
『それがアドバイスですの?』
『だから気ぃ付けろって何度言ったら分かんだ……』
『安心なさって。今だけですわよ』
それにしても私が望む嘘……つまりは「こうなってほしい」と願う自分の主観的な想いってこと? それとも「そうなってほしい」と相手に対して客観的に想い願うってこと?
……うーん、頭がこんがらがる。意味的には圧倒的に前者だけど、聞いた感じのニュアンス的にはどうにも後者な気もする。難しい。
『……悪ぃ。重要なことを言い忘れてたが……この後、何があっても絶対振り返んなよ』
『えっ? 何故?』
うんうん唸りながら考え込んでいると、捕まった時点で大人しく抵抗をやめていた小人さんが変なことを急に言い出す。
……何があってもって、そんな漠然と怖いことを急に言われましても。
『何故も何もねェ。とりあえず何でもいいからオレ様を信じて頷いとけ』
『えぇ……』
散々自分で大物詐欺師かの如く大嘘吐きだなんだと講釈垂れて自慢しといて、その直後にとりあえず自分を信じろとはこれいかに……。
なんて、暢気にジト目で小人さんを見ながら考えていると、急にバンッ! と背後で窓が勢いよく開く音がした。
「きゃあっ!」
いつの間にか音を奪う魔法が解けていたことにも気付かず、急に鳴った激しい音になんだなんだと驚いて悲鳴を上げ、小人さんの忠告を無視して反射的に振り返ってしまった。
……振り返らなければ良かった。
「えっ……」
「あ……」
振り返った先、窓からまるでスパイ映画の飛び込みのように転がり込むようにして立ち上がってこちらを見た人影と目があった。夫だった。
そこまではいい。よくないがまあ、よしとしよう。
「「…………」」
部屋の中のホコリなのか、外からのホコリなのか。もくもくと立ち込めていた煙がだんだんと晴れていき、やがて夫の姿が月夜をバックに淡く白い輪郭で明確に浮かび上がってきた。
驚き顔で見つめ合って思考停止したままふと、何かに気付いたように視線が引き寄せられるように流れて下へ落ち、て――。
「――あーあ、言わんこっちゃねェぜ」
そんな小人さんの言葉を最後に、私は何かとんでもなく恐ろしいものを目にした衝撃であっさりと気絶してしまった――。
0
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
死んだはずの悪役聖女はなぜか逆行し、ヤンデレた周囲から溺愛されてます!
夕立悠理
恋愛
10歳の時、ロイゼ・グランヴェールはここは乙女ゲームの世界で、自分は悪役聖女だと思い出した。そんなロイゼは、悪役聖女らしく、周囲にトラウマを植え付け、何者かに鈍器で殴られ、シナリオ通り、死んだ……はずだった。
しかし、目を覚ますと、ロイゼは10歳の姿になっており、さらには周囲の攻略対象者たちが、みんなヤンデレ化してしまっているようで――……。
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
悪役令嬢は婚約破棄したいのに王子から溺愛されています。
白雪みなと
恋愛
この世界は乙女ゲームであると気づいた悪役令嬢ポジションのクリスタル・フェアリィ。
筋書き通りにやらないとどうなるか分かったもんじゃない。それに、貴族社会で生きていける気もしない。
ということで、悪役令嬢として候補に嫌われ、国外追放されるよう頑張るのだったが……。
王子さま、なぜ私を溺愛してらっしゃるのですか?
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。
髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は…
悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。
そしてこの髪の奥のお顔は…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドで世界を変えますよ?
**********************
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生侍女シリーズ第二弾です。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる