らぶさばいばー

たみえ

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司源の枯渇と役目

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「お、お母様は生きているの……?」
「勿論でございます。ただ……」
「ただ?」

 伏し目がちに言葉を落としたアザレアの悲痛な様子に、芯から冷えるような感覚が全身に広がった。
 血の気が引くとはこういうことなのだろう。

「いつ、司源が枯渇となってもおかしくはございません」
「…………」

 ――司源の枯渇。
 有体に言えば、覆らざる死だ。

「どうして……」

 しかし、ただの死ではない。真実の死だ。
 ――二度と目覚めることのない、完全なる死だった。

「おかあさま……」

 ミイラのような骨と皮の状態の母の手をそっと握った。それを握り返すほどの力も、暖かな体温も感じられない。
 これを死んでいるのだと言われても疑問に思うことはないのだろう。けれど、微かに感じる魔女特有の魔力の流れがまだ生きているのだと教えてくれた。

「――ダリア様は現在、たった御一人で崩壊を食い止めておられます」
「……崩壊」

 ちらりと脳裏を過ぎったのは、不気味なほど真っ白に染まった遠くの空の景色だった。
 もしや、あれのことだろうか。

「西南の大陸が一晩のうちに消失したためでございます」

 ……は?

「約三か月ほど前、王宮にて旧き聖約に囚われた帝国の皇女によって暴動が起こり、呼応して太古の契り――魔女の厥陰が発動致しました」

 三か月……皇女……暴動……?
 太古の契り……魔女の厥陰が、発動……?
 ――はああ?!

「それに伴い、随所にダリア様の代役として中級から低級までの全ての魔女を適宜派遣しております」
「……だから誰も本館に居ないのね。領内が静かなのも」
「その通りでございます。……我々の力添えが到底及ばす、数々のご不便をお掛けして申し訳ございません」

 静かに頭を下げたアザレアの顔色は非常に悪い。
 ――その理由がやっと分かった。

 母が司源枯渇のリスクを負ってでも必要と判断するほどには、崩壊の食い止めとやらは何を置いても最優先事項なのだろう。
 しかしきっと、そのためだけに母が抜けた穴が母やアザレアの予想以上に大きかったのだ。

 普段のか弱い外見の母からは想像も出来ないが……史上最高、稀代の魔女と謳われた母の代役となれば領内全域に犇めく魔女全員で対応してやっとおつりが来る程度に実力差があるのだから。
 母に次いで優秀だ、むしろ凌いでいるのではと魔女達に持て囃されるアザレアでさえ、実際には母の実力の半分にも及ばないのが真実。

 私や一般の魔女達から見れば両者共にただただ凄いとなるだけだが、実際の力量差というのは天狗にならない本人が一番理解しているのだ。それはアザレアの母への下にも置かない態度と尊敬具合いで容易に見て取れる。
 それが分かるほどにはアザレアが優秀だということの証左でもあるのだが……。

「己を卑下することはなくってよ、アザレア。……母に貴方の司源を分け与えてくれているのでしょう? 貴方の献身によって母はなんとか生き永らえているのね――ありがとう。そしてごめんなさい、アザレア」

 司源とは、安易に言い換えれば魂のことだ。深く説明するのであれば、自分というものを形成する源泉、意識、意思、それらすべての集合体。
 人によって司源の強弱も当然あって、特に生命を司るとされる魔女の司源は格別に強く在るものだ。

 生きる意思、生きたい意思、何かを望む意思、何かを想う意思。
 人の想いの強さを突き詰め煮詰めたもの、――それが司源だ。

 普通の人は自らの司源を他の司源へと分け与えることは出来ない。いや、到底不可能といっていい。何故ならお互いに反発しあうからだった。
 しかしそこを捻じ伏せて干渉する力を魔女たちは生まれ持っていた。

 生命を司る、とされたのは生きている者全ての司源に干渉可能ということをも含めて意味していた。
 好き勝手に相手の意思や意識を望むままに操れる、そんな力だと思われている。
 ……実際は少々違うが。そこは些細な問題だ。やろうと思えば出来る、というのが重要なことなのだから。

 魔女が過去に畏れられた原因はそこにあった。誰でも望めば思い通りに何でもできてしまうような存在は、いつとんでもない何かをしでかしてしまうのかと想像して、あまりに危なっかしくて怖かったのだろう。
 私も魔女でなくただの一般人として生まれ変わっていれば、そんな存在の得体が知れなさ過ぎて理解しようともせず普通に怖がっただけだと思う。

 それでもと、仲良くあろうと努力してもいつかきっと――神のように何でも出来てしまう存在に、軽い喧嘩をしただけで気まぐれか気に食わないからなどという理由で自分へ危害を与えるのではないか、自由意思を好き勝手に操られてしまうのではないか、なんて可能性を……いつかきっと、必ず考えてしまうことだろう。
 殺戮兵器片手に平和を望んでいるだけだ、と演説されても全く心に響かず疑心暗鬼になるのと同じことだ。

 しかし実のところ、魔女が直接的に人へ影響を及ぼすことはあまり例がない。むしろそれを嫌がるのが普通だ。
 ――何故なら、微弱であれ人も司源を持つ存在。安易に手出しすれば、大変なしっぺ返しを食らうのはむしろ魔女側だからだ。

 ……だからといって、たとえ魔女が爆弾を己に括り付けるだけの危険行為であってもそれが兵器であることに変わりはないが。
 多少危険で面倒であっても外せば他者にも影響を及ぼせる。そういう力があること自体を恐れているのだから――。

 普通に考えれば分かることだが、人は常に完全同一の思考を持っているわけではない。意見の食い違いが起こるのは、魔女や人の司源に在る意思や意識によるもの。
 だから当然、たとえ強い司源の持ち主の魔女であっても他者の意識や意思に介入することは容易ではなくなる。
 ……話の通じない相手を全くの無傷で説得し、さらには相手自らに納得させようとすることほど疲れることはない、と考えれば分かりやすいだろうか。

 だからこそアザレアの司源譲渡は危険を伴う行為だ。
 自らの魂――司源を反発によって大きく傷つけながらも母の延命を試みているアザレアだが、元々強い司源の持ち主である魔女だということに加えて、母はその魔女の中でも格別に強い――つまり強い司源の持ち主となるので、より過剰に干渉しなければ母の司源へ影響を到達させることすら不可能だ。

「ダリア様を失う損失を思えばこそ、これ以上に大事な務めはございません。ですからシオン様が申し訳なく思うお気持ちは有り難いですが、これより先、私のことでいたずらに御心を痛めることはございません。――たとえこの身が永久に朽ち果てたとて、このアザレア。シオン様のため役目を全う出来れば後悔は全くございませんので」

 頭を下げたまま言葉を溢したアザレアの覚悟は完全に決まっているようだった。……私が何を言ってもきっと、揺るがないだろう。
 司源は魂そのもの。転生した私だからこそ、司源の枯渇による死がどういうものか身をもって理解出来る。

 ――次が、無い。
 簡単に言えばたったそれだけの言葉だが、これほどに酷い死はきっとないだろうと思うほどに惨い死だ。

 前世では罪人でさえ、地獄という場所への道があると説いていた……。
 司源が枯渇すれば、それすらも望めない。それが完全なる死だから。

「……それでもよ、アザレア。今なおどれほどの苦痛を耐えて貴方がここに立っているのか、無力な私には分からないもの。せめて少しくらい、――朽ちて本望なのだと譲らない貴方の為だけに、心を痛めることを許してもらっても構わない、わよね……?」
「シオン様……」

 ぽろぽろと、気付けば自然と涙が零れ落ちていた。
 落とした雫に気付いたのか、慌てたように顔を上げたアザレアが丁寧に私の頬に伝う幾粒もの雫を拭う。
 その優しい手つきに今まで忘れていた心細さと不安が、それに相反する少しの安堵が共に一気に押し寄せ、込み上げてきた。

 起きてからずっと、意味が分からないことばかりで――。
 けれど、かといって起きる前のことを一つ一つ思い返しても、まるで意味の分からないことばかりだった。

 考えないようにすればするほど、忘れるなと思い起こされる知らない記憶、怖い記憶、意味の繋がらない記憶。
 ……疲労を隠さないアザレアの顔を目にした時、ミイラのようにやせ衰えた母を目にした時、嫌な予感があった。

 皇女の暴動、魔女の厥陰。
 大陸の消失? どうして。何故。

 母の危篤。アザレアの献身。
 今日明日にも訪れそうな親しい者、それも二人の永遠の死。
 どうして……。何故……。

 ここでも、転生――それに近しい概念が存在している。
 というより、もっと密接に信じられている。
 何故なら直接、魔力を介してのだから。
 ただ、明確な証人がいない――証明出来ないというだけで。

 母なら大丈夫だと、そうどこかで思い違いをしていた。
 母も偉大な魔女とはいえ、人と同じように生きているのに……。

 アザレアだってそうだ。どれほど優秀であろうとも、だからといってこんな身を削るような責務が伴わなければならないとは、私にはとても思えない。
 ……なのに醜い私の心は、たとえ悲哀で涙をいくら流そうともその心の内ではアザレアを止めようなどとは微塵も思えないのだから滑稽な矛盾だ。

 ――なんて都合の良い、おとぎの魔女らしい卑劣さだろうか。

 この期に及んで、自分の気持ちを軽くするためだけにわざわざアザレアの前で涙を流す私は自分勝手もいいところだ。
 確実に慰められると分かっていて、アザレアの心労や負担になるだけのこんなことを仕出かす私の司源はきっと、醜く卑劣極まっている。
 ……そんな自己嫌悪さえも、堂々巡りの卑怯な自己防衛だから救いようがない。

「……そういえば、お兄様は」

 ふと、こういう絶望的な非常事態の時に絶対に必要なカテゴリーキラーなチート的存在を思い出す。
 結局、首を斬られた兄は偽物だったはず。それにその後、姿は見ずとも少しだけ声を聞いた気もする……。

 今の今まですここーんと忘れていた阿呆な私の言えたことではないが、母でさえこんな酷い状態で、大陸が消失なんて只事でない事態が起こっているこんな時に限って私の傍にいないなんてあり得ないのではないのか。
 別の嫌な予感に苛まれ、涙がぴたりと止まってしまった私にアザレアがしれっと告げた。

「あのはぐれモノの役立たずは連絡もつかず、行方知れずでございます」

 打って変わって忌々し気な表情と声音に変わったアザレアの様子を横目に、私はそういえばとサクラちゃんの最終決戦な場面が脳裏に浮かんで冷汗が止まらなくなっていた。
 もしや……いやでもジャンル的にも……有り得る、のか?

「…………」

 まさか、と思って最近は殊の外セ〇ムよろしく乱用していた召喚を即座に発動してみた。
 身体が重くならない。つまり――応答が、ない。

「…………」

 いや、魔力の繋がり的に召喚する対象に対しての反応自体はあるが、相手側が意図的に応答してくれない――居留守みたいなもの――が正しい。
 前にも母から兄が逃げ回っていた時と同じ反応をしているのだから、おそらく召喚自体は兄に伝わってはいるはず。

 しかし、繋がらない。
 つまり、兄の手が離せないほどサクラちゃんもヤバい状況なのだということなのでは。

「…………」

 疲労困憊過ぎて、こっそり兄の召喚を試みた私に気付いていないアザレアが「まったく、このような時に本当の役立たずになるとは」などとブツブツ文句を言っていた。
 それは私も同意したい……けど、あの時のサクラちゃんの入った黒い玉のただならぬヤバそうな雰囲気からして、兄がそっちを優先してもおかしくはない状況でもあった。

「シオン様。あの役立たずのことは放っておきましょう。まだお伝えせねばならない重要なお話の途中でございますので。――ひとまず、こちらをご覧頂きたく」
「これは……」

 どこか見覚えのある、封蝋。
 というより貴族なら誰もが知っている印――シネラリア王家の印。
 手紙って、こんなに貰って嬉しくないものだったっけ……?

「…………」
「先程申し上げました通り、デルカンダシア領内全ての魔女を動員してダリア様の代役を担っております。ですが、こちらに関しましては私どもでは口出し出来る領分ではございませんでして」

 すっと渡されたペーパーナイフを受けとって封蝋を解き、ぺらりと内封されていた上質な紙を開いて無言で読む。
 貴族らしい文言を全てすっ飛ばし、重要な部分のみ読み取ることに注力した結果、読んでいる途中にも関わらずあまりの内容に眩暈が起きそうになった。

「王、命……」
「さようにございます。ここ三か月、無礼にもシオン様のお目覚めを今か今かと催促し待ち侘びる使いの者も待機しております。……お目覚め早々に御心を痛めていらっしゃるシオン様へかようにお伝えしなければならず――このアザレア、忸怩じくじたる念に存じます」

 本当に悔しそうに己の力不足を嘆くアザレアの様子になんともいえない気持ちになる。
 もしかしなくとも、自分が後2、3人居れば……とでも考えていそうな雰囲気だ。

 いくら力量不足だからと諦めて、アザレアに殆どすべて投げている卑怯な私でも、さすがに全ての責務をアザレアに背負わせたいわけではない。
 実力云々ではなく――ただ当主代理として私でも必要十分に可能な役目なら、なおさら。

「……いえ、お母様がこのような時ですもの。魔女の次代当主として、娘として、これ以上アザレアに負担がいかないよう、務められる私がこれに努めることこそ当然のことですわ」
「シオン様……なんて御労しい」

 およよ、と何やら心打たれたらしいアザレアを放置して手紙の内容をしっかりと読む込む。
 母やアザレアたちの負担減の為にも私に出来ることはやらなければ、と。
 気を取り直すようにしてしっかり読み込んで――。

 王宮に留まる龍討伐。
 西南大陸の姫君亡命。
 各地に再び出現した魔獣への対処。
 王宮庭園の破壊による損害――。

 読み、込んで……。

「…………」

 ぺらり。全ての事案をすっ飛ばし、再度最後に書かれた王命を読む。

 ――東の魔女よ、火急速やかに事態収拾のために迅速な対応を求む。
   眷盟なるシネラリアが汝へ命ずる。身命を賭し、全ての解決に尽力せよ。

「…………」

 お、おにいちゃーーーん!!
 たすけてーー!!
 はやめに、かむばーーっく!!

 心の内で叫んではみたものの、たとえ兄に届いても助けは来ない……。
 何故ならこれは、――役目なのだから。
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