らぶさばいばー

たみえ

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 魔女と言われて思い浮かべる人物像や容姿はなんだろうか。

 黒いローブに深くフードを被り、イヒヒと笑いながらぐつぐつ煮えた怪しい色のスープ鍋をかき混ぜる老婆、なんて光景は簡単に思い浮かべられる魔女らしい魔女だろう。
 ――が、私が魔女として真っ先に思い浮かべるのはアザレアだ。

 勿論、上の光景もアザレアは似合うとは思うが、彼女は別の意味で魔女らしい魔女だと私は思っている。

 ――アザレア・ドミナ=デルカンダシア。元宗家本流の魔女。

 魔女の一族の血が濃い証である紺碧の髪にアメジストの瞳を受け継ぎ、最も魔女にふさわしい素質と素養の持ち主にして、実力では母ダリアさえ凌ぐのではと実しやかに噂されるほどの才能の塊であり、脅威の天災。
 その実力の源は、元々宗家本流の血筋であることが最もな理由だと周囲に認識されている。

 では何故、血筋や才能に恵まれながら元、とつくのか。
 それについては魔女の習性によるものだと説明できる。

 例を挙げると、私の母親であるダリアが分かりやすい。名家の産まれのような顔をしているが、実は母が分家出身ですらない末端も末端の出身なのは魔女たちにとっては公然の事実。
 私も一度だけ会ったことがあるが、どうやったら母のような超絶美人な娘が産まれるのか、不倫か落胤を疑うレベルに特徴が無く、実に親近感の湧く顔の祖父母であった。

 一般人と遜色ない、平凡な両親の元に生まれた突然変異の母が宗家当主に成り代われたのは、その容姿や才能、性格が魔女達に支持されたということもあるが、魔女の血族が基本的に実力至上主義であることや、アザレアの母がその座を自ら譲ったことから容易に成立した。
 勿論、分家含めて無数に枝分かれする血族たちの支持が厚かったのが最もな原因だろうが。

 分かりやすく言えば民主主義的な選挙と同じことをしているのだ。条件が整わなければ滅多に起こらないことだが。
 それでも王政である上に貴族が権力の大半を握り、一族直系の後継者が家や財産を継ぐのが優先され、重要視されることが当たり前なこの世界では理解の得られない特殊で異質な存在と言えるだろう。

 過去に迫害や魔女狩りに遭ったことを一因に、魔女は基本的に実力至上主義だ。それでも完全なる実力至上主義ではなく、民主主義もごちゃ混ぜになっているのは乙女ゲーの設定による名残りか、日本のごちゃまぜ文化の名残なのか。
 そんな支持――いわゆる投票権――出来る平等な権利を持てる魔女達にも明確な権力や上下関係基準はある。ひとつがデルカンダシアの名乗りだ。

 その名を姓として名乗ることを許されるのは一定以上の実力を持った分家の当主のみである。
 つまり、デルカンダシアの分家や無数にいる末端の魔女達の中でもデルカンダシアを名乗ることが許されたアザレアは分家の現当主なのだ。
 ……分家とはいえ権力や実力で言えば私より遥かに上の立場だけども。

 権力や立場で言えば今回、魔女の奉迎の指揮をとっていたのは何を隠そうアザレアだ。
 何なら、皇女が嫌な兄の為に代理人――身代わりとして皇女の相手をしてくれたのもアザレア。
 王都にいる母の代わりに、全部丸投げされても領地の管理を肩代わりしてくれたのもアザレア。
 舞踏会について突然された無茶ぶりを手配しつつも、真夜中でもちゃんと出迎えてくれるのがアザレア。

 アザレアは忙しい。どれだけ忙しいかというと、下手したら片手以上の年数ぶりに王都で再会したのだ、と言えばその忙しさは伝わるだろうか。
 魔女魔女しい見た目に反して、その有能さや真面目さ故に仕事を多くこなしてしまい、こなしてしまうが故に追加でどんどん仕事を抱え込むことに……て、あれ? 大半は我が家の約二名が苦労を掛けてるような……。

 ……ともあれ、領地管理の代官まで全部任せられるほどなのだから、権力の掌握は容易だろう。望めば本家の当主として返り咲くことは容易い。
 立場や実力で言えば、魔女達も母の後継はアザレアがふさわしいと普通は考えるだろう。私もそう思う。

 ――だが、彼女たち――魔女――にとってその選択肢は天地がひっくり返っても有り得ない。単純に、素質や素養などを鑑みれば私もアザレアがふさわしいと思う。……思えたんだけどなぁ。
 過剰なまでの私への忠誠。これさえなければなぁ……。

「――と、シオン様の偉大さは言葉では語り尽くせないほどですが、万民が理解できる話ではこんなところでしょう。理解出来ましたか? サクラさん」
「はい! シオン様は私にとても寛大でいらっしゃいましたから。お助けいただいた場面は数知れず、恩返しをする前に恩が自然と募るほどに素晴らしいお人柄であるのは疑いようもない事実です。それがさらなるデルカンダシア子爵様のお言葉によって益々シオン様の素晴らしさを知る機会に恵まれて、――とても光栄です!」

 うーん。色々ツッコミたいけど、その前に――もしかしてなくても変なことで意気投合してない?

 ――ここで、現在の状況を簡潔にお伝えしましょう。

 兄と一触即発となり私が介入してすぐ、アザレアにより私とサクラちゃん屋内へと案内され、あれよあれよという間に大量に並べられた服飾関係の部屋へと導かれた。
 ……かと思えば、「シオン様の判断を疑うわけではありませんが、推薦はあのはぐれモノ。先に確認事項があります」と言われてしまい、円滑に話が進むならと大人しく話を聞こうとしたのが最大の間違い、選択ミスだった。

 気付けば、いつの間にか私への過剰な賛辞や賛美がつらつらと述べられるだけとなり、挙句の果てにはもはや別人の話と疑うレベルに随分なフィルターを掛けられた脚色話を延々と聞かされるという地獄を味わうに至っていた。
 おまけに無駄に有能なアザレアの話術により、会話にツッコむ隙もなく延々と謎の辱めを受け続けていて終わりが見えない。
 状況説明終了。誰か助けて。

「……まあ。まあ! 良い心がけですわ! ――特別に、その純朴さを失わない限り私をアザレアと名で呼ぶ権利を与えましょう。……これからあなたが務める役目を思えば私は下の身分として接することになりますので。いつまでもその呼び方は不都合ですもの」

 ただの木偶人形のモアイと化していると、そろそろ本題である舞踏会についてアザレアが話題を振った。
 やっとか……。チラリと伺ったサクラちゃんは言葉を途切れさせてぱちぱち目を見開いていた。

 アザレアの与太話に根気強く相槌を打ちながらも会話を続けていたサクラちゃんだけに、その唐突な途切れは不自然に目立つ。前世の就活なら百戦錬磨で負け知らずだっただろうサクラちゃんは、上司や年上にとても可愛がられるタイプだ。私とか。
 ……とはいえ、さすがに分家とはいえ貴族だ。許可を得てもすぐに呼び捨てにする失礼には躊躇している。

 私を名で呼ぶ――本来なら――不敬は最初に知識不足で呼んでしまってからなし崩しだったからサクラちゃんも今では気にしていない。一応、後から許可は与えているしね。
 なにせ、サクラちゃんが不敬と知って急に爵位で呼び始めたことに慌てて、学生の間は問題ないと私が押し通したのだから。その時に許可を出した。

 私の時はなし崩しの押し売り紛いだったが、さすがにもう学生という身分ではないアザレアに対する返答は慎重に行わなければならないことは、短期間で急速に貴族社会について学んでいるサクラちゃんには理解出来ていた。
 故に、返答には数瞬戸惑った様子だった。だが、どういった判断があったかは分からないがその葛藤もすぐに終わったのか、それほど遅れずに返事が出た。

「――分かりました、アザレア様。未熟者ですが、シオン様の為に全力を持って取り組みたいと思います!」

 アザレアの提案を受け入れる形で。
 ……まあ、例えサクラちゃんが断ってもアザレアは気にせずその立場や言葉、流れに沿った計画を立て直しただけだろうけども。

「その意気ですわ。アレでもあのはぐれモノは見目だけは良いですからね。シオン様の飾りにはちょうど良いでしょう。サクラさんをアレに劣ることの無い飾りに仕上げてみせますわ。シオン様の為に」
「シオン様の素晴らしさを知るアザレア様の手助けがあれば、私もシオン様のお役に立てそうで安心します! シオン様の為によろしくお願いします!」
「――任せなさい。有象無象どもがシオン様の威光に跪く第一歩を飾りとして華々しく飾るのです」
「待ちなさい! 私はお兄様のように目立つつもりはなくってよ」

 私を無駄によいしょする部分を面倒なので全スルーしていたが、さすがに話の流れがおかしくなりかけていたので慌てて修正に入る。私の言葉にアザレアは落ち着いて首肯し、言った。

「勿論でございます。万事このアザレアにお任せください。シオン様のお手を有象無象どもによって煩わせることはございません。アレはともかくサクラさんの了承も得られております。ご意向に沿うよう存分に二人を飾り立てますので、囮として好きにお使いくださいませ。……アレが犠牲となり、動けず人の波に埋もれる事態は滑稽で見応えがありますでしょう」

 いや、目的変わってるから!

 魔女らしく、邪悪な微笑みでアザレアが優しく微笑む。邪悪で優しい笑みってなんだ……。

 ――不穏! どうしよう! 不安しかない!

「……。サクラさんは、本当にそれでいいの?」

 囮だとか、犠牲だとか、割とド直球に不穏なことを言われているんだけど。

「はい! 是非、アザレア様にお願いしたいです! それに、こんなことを言っていいか分かりませんが、あんなに素敵なドレスや宝石で着飾って頂けるなんて、夢みたいです!」

 一瞬の躊躇も無かった。
 くっ、そんなキラキラした目で言われたらもう何も言えない――。

「あら。嬉しいことを言ってくれますわね。――ならばその分、一層力を入れて仕立てましょう。こちらへ」
「よろしくお願いします!」

 うふふ。と、とても楽しげに笑うアザレアと満面の笑顔のサクラちゃんがいつの間にか立ってお互いの手を取り合い、布が飾り置かれている一画へ向かって盛り上がっている様子を目にしながら思う。
 ……私はここで一体何をしているんだろう、と。

 そもそもの話だけど。祝勝会は兄がメインなのに、私が舞踏会に参加する理由なくない?
 ……なんでわざわざ参加しなければならないのだろうか?

 なんてね。アザレアが爵位も当主も継がないならば私が暫定的な後継者だ。主役が他人なら誤魔化しや断りようもあったが、兄が主役で賓客として他国の皇族が招かれた会なのに、そこへ関係者である家族が参加しないなど余程の事がなければ考えられない。
 よって、私はどのみち強制参加である。勿論、サクラちゃんを迎えに行く前に私の事前準備は母によって万端だ。

 ……故に、再び思う。準備万端なのに、私はここで何をしているんだろう、と。
 しょぼしょぼする目を擦りそうになりながら、こくりこくりと船を漕ぎながら、こうなった元凶の兄を思う。
 きっと今頃、一人だけ空の上で楽しく散歩中だ。

 アザレアが追い出した形とはいえ、一人だけ逃げるなんて……ずるい。

 ぁ、ねむ――。

 そこで私の意識は途切れ、気付けば翌朝、デルカンダシアの王都私邸のベッドで目覚めることとなる。

 ――誰が私を運んだのか。もしや神罰で不幸を受けていないか、と青褪めて飛び起きた扉の先。
 私より遅くに床に入ったはずだろうに、朝一番に良い笑顔で挨拶をした魔女を見れば答えは聞かずとも分かろうものだった。

 思わず神罰はどうした、と聞けば「そんなもの、シオン様への忠心に比べれば全く効きません」と言われて起き抜けにぽかーん。
 幼い頃から異常だった兄と、子どもの頃からいい勝負が出来ていた時点で色んな意味を含めてアザレアは凄い凄いと前から思っていた。

 ……思っていたが、想像以上に兄レベルで凄いんだと評価を改めたほうがいいかもしれない。
 こうして、しれっと神罰なんて大したことないと宣ったアザレアの凄さを私は久々に実感し、思い知ることとなった――。
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