らぶさばいばー

たみえ

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白和幣のふみしめ

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 ――何言ってんの?

 といった反応が大多数になるだろう。私もいきなりこの言葉を文字としてでなく聞けば何言ってんだこいつ、……といった冷たい反応を返すだろう。
 これを言われて即座に理解し、返答まで出来る人は間違いなく少数派だ。

 だが、これを理解して会話しなければならないのがこの世界の貴族の教育、常識なのだ。これが出来なければ貴族ではないとまで嘲られる。
 ……とはいえ、このように極端な例を出したが、実際にはカタカナはこの世界ではほぼ使われないし、常に口語で例のような難儀な会話を行っているわけではない。

 比喩や暗喩など、ひとつではなく意味が複数ある別の言葉に置き換えて会話する貴族の会話の難儀さを表現すると、前世基準でこういった言葉になるという例である。
 もっと分かりやすく例えるならば、嬉しいならば直接嬉しいと表現するのではなく、代わりに花の種類や美しさ、天気の移り変わりなどを例えとして持ち出して気持ちを表現するようなものだ。
 ……庶民と貴族の理解を妨げる最も大きな隔たりだと言っていいだろう。

 特に失敗してはならない大事な場面や、似た状況に遭遇した時などにおいて、とっさに過去の偉人の話、有名な諺や逸話が口に出せるのか。
 そういったものからいかに上手く引用して会話が出来るのか、それが貴族にとって最も肝心な技能と言っても過言ではない。

 そもそも貴族の口語の基本は、言葉ごとに決められた隠語が元から存在しているので、それを組み合わせていかに意思を相手に伝えるのか、ということに教育が集約される。
 出来ないほうがおかしい。出来ない者は貴族ではない。そういう教育だ。

 ……ちなみに、付け加えるならば倒置法や擬人法、体言止めは勿論、押韻や対句法など、ただでさえ即時理解困難な貴族の言葉を、更にあらゆる表現技法をごっちゃ混ぜ、接続詞や助詞さえ取り除いた会話をするのがエリカ様語である。
 貴族のそれとは別種と言って良い。もはや難読古代語だ。

 いかに教育され、会話に慣れた貴族であっても、エリカ様のやりたい放題で意味の過剰分散される言葉にはかなり返答に困るのだ。
 ……コミュ強のはずのプラタナスの様子を鑑みれば察するに余りある。

 普通であれば誰かが「周囲に意味が通じてない言葉遣いになってますよ」などと注意し軌道修正しそうなものだが、……エリカ様の家族は勿論、他人の貴族や王族であってもそんなことは口が裂けても指摘出来ないだろう。
 ――批難も嘲笑も指摘も出来ない。いや、許されないだろう。なぜなら、あんな厨二言語でも言ってしまえばエリカ様は貴族会話を極めた言葉を発しているからだ。

 批判や嘲弄などしてしまえば、自分は貴族の言葉が理解出来ないです、と公言してるも同然となるから誰も何も言えない。
 誰も何も言えないからすくすくと軌道修正されずに放置されてエリカ様は育ち、成長の過程でみるみる語彙力を磨き上げられて現在、高度で難解な言葉を操られておられるのだ……。

 間違っても貴族の地位に矜持を持つ貴族らが自己を存在否定するような指摘などしないし、庶民など元々貴族の言葉ですらいっぱいいっぱいなのだから違いなど分かろうはずもない。
 たとえ違いが分かったとして、聞いたことの無い難しい方言、くらいの違いにしか聞き取れないだろうし、そもそも身分が下の者が貴族に物申して首が無事であるはずもない。

 あんな、どう聞いてもカッコいい言葉を適当に並べるだけ並べてみました、みたいなむずがゆい中身空っぽな厨二言葉でも、エリカ様が貴族から馬鹿にされない理由はそこにある。
 そうした経緯で高位貴族の間でも有名だ。エリカ様は凄い。あのカトレアでさえエリカ様への言葉は選んで話すのだから――。

 ――さて。何故私が貴族の言葉について語っているのか。

 主に口語について語った内容。だがもう一つ、口語ではない重要な貴族言葉、文化が存在している前振りだからだ。
 ――手紙。

 そう、手紙だ。

 エリカ様の極めた口語ほどではないが、貴族がそれに近いやり取りをする媒体、それが手紙だ。
 私も何度か冷汗を禁じ得ない招待状を頂いたことがあったが、その内容では通常の貴族会話では使われないような珍しい言葉や艶美な表現も用いられ、エリカ様との会話に近い文となる。

 エリカ様との会話に近いのなら貴族は理解できるのでは、と思われるかもしれないが、両者に明確に違いがあるとすれば咄嗟に許容出来る理解度だろう。
 普通は会話ではなく手紙でやり取るするような難解な内容だ。

 時間をかければ意味を特定し、貴族として最もふさわしい優美で知性溢れる返答は出来るが、実際に時間を掛けていては目の前で待つ相手に失礼極まりない。
 時間をかけるのは得策ではない。もっと言えば失礼以前に貴族としての教育がされているのか疑われるだろう。いじめ待ったなし。

 万が一知らない内容でも時間を掛けて言葉を選ぶことが出来、更に相手にそれを悟られずに己の力量を伝えることが出来るのが手紙の良さだ。
 ようは芸術点である。例にするならば、平安貴族の贈答歌が近い。口語と文語は明確に違っているのだ。

 ――しかし、違いといってもその差はとてつもなく大きい。

 貴族は口語と文語の差が大きい相手、つまりエリカ様のような厨二プロに対しての会話がとてつもなく不慣れだ。この世界の貴族が使う文章作法として『格調高い』という評価を受けるような形式が発達したところでソレは変わらない。
 とはいえ、エリカ様のように口語と貴族言葉の境目が曖昧な会話で判別困難な状況は早々無い。そもそも貴族言葉を使う気が無い者にとっては関係ない上、貴族は同じ教育を受けるからだ。
 エリカ様は例外である。

 では、そんな一定の横並びな教育がされる例外を除いた貴族社会の前提において、高位貴族や下位貴族の違いは何か。貴族と庶民、価値あると見做される者、そうでない者の明確な差とは何か。
 ……答えは簡単だ。単純な教養の差である。

 例えば、高位貴族として独占する知識、魔法、血筋の価値が高ければ高いほど、それだけで庶民や下位貴族より優れた貴族であると評価される。
 逆に、貴族の素養――独占する知識、魔法、血筋の価値が低いと見做される場合、いくら教養が高い天才であったところで高位の王侯貴族に見向きもされなければ庶民でなくとも貴族としても見下されてしまうだろう。
 貴族の教養や素養は、そのまま家格にも比例するのだから。

 手紙ひとつとってもその者の価値が問われるのが貴族社会の常識だ。高位であればあるほど揚げ足を取られないよう狡猾に己の要求を隠し、艶麗な表現を用いて下位の者を魅せるのだ。
 こうして長々と貴族の手紙について思い出すのは他でもない。茶会から家に帰宅し、ニコニコの母からある手紙を受け取ったことが原因だ。今一度、貴族の手紙の書き方について私の認識がズレていないかを確認するためだ。

 わざわざ今までに頂いて保管していた、カトレア様やアヴィデバルン家からの手紙を持ち出して見比べてしまうほど、私は混乱の最中にいた。

「…………、……えっ?」

 そして、何度見ても、何度も読み返しても、理解出来ない現実に目を疑い、呆然と呟いたのだった。

「……嘘、ですわよね?……お母様」
「うーん……。残念ながら本当のようね」
「……そうですか」

 母の反応を見るに、全く歓迎出来ない状況のようで……どうやら、私が想像した以上に事態は深刻みたいだった。
 危険物に触れているように手元の手紙の内容に今一度目を落とし、あんまりな内容に天へ翳し、白地に透かしが何もないことを確認。秘密の手紙でもなんでもない。
 堂々とした文面、そこには――

『――晩春、訪う。魔女の奉迎を求む』

 一行。プライドのやたら高い貴族であるなら有り得ない内容の短さだ。庶民であったならもっと無礼千万。普通なら対応することなく無視か、あるいは怒り心頭し抗議するか、ここぞとばかりに相手の恥や弱みとして吹聴しそうなものだ。
 だが、たった一行の馬鹿にされているのかと疑う分量であるにも関わらず、無礼だともまして相手へ抗議することなど出来ない。相手に教養が無いとは口が裂けても言えるはずもない。
 なにせ、相手はあの――

「――旧き聖約を継承し帝国第一皇女、ヴィオラ・アイヴィ・セレーネ=アイオーン」

 送り主の文面のほうが分量が多い始末であるが、大事なのはそちらだからだろう。念押しされている。

 ――何を?

 そんなのは決まっている。魔獣騒動直後に突然王国を訪れようとし、この手紙をわざわざ寄越した狙いは明確。

「……アスターお兄様ですわね」

 多くの安全で有名な経路があれど、あえて魔女の領域からというのならば狙いはそれしかない。本来ならとっても目立つ兄であるが、母により今まで公にされていなかった。
 詳しいことを私は知らないが、帝国が関係していることは幼い頃より言い聞かされていた。

 辺境を守る一族として、森林を挟んですぐの帝国を刺激するような事態は避けたかったと言われて育ったが、理由はそれだけでないのはなんとなく察していた。
 そしてこの手紙を見てやっと理解し繋がった。兄を隠していた本当の目的が。

「――旧き聖約。神の一族が継承するような大層な約束なんてひとつしかありませんわ」

 辺境伯の後継者候補としてではなく、もうひとつの――魔女の後継者候補として知る事実。

「――魔女の厥陰けついん。その阻止」

 軍事権を握る第一皇女が来るならば、おそらくその目的は兄との婚約による引き抜きが可能性として最も高いだろう。

 我が一族に女子しか産まれないのは本来ごく一部の者しか知らない真実。兄は突然変異。強さはもとより、存在そのものが異質なのだ。母はまだ多くの理由を語らないけれど、兄があまり表沙汰に出来ない存在なのは間違いない。
 何故なら、古来より語り継がれる魔女叙事詩には魔女から生まれた魔女でないモノは人に災いをもたらす存在として描かれているからだ。

 ……まあ、母によればそれはわざと広められた魔女の迷信らしいのだが。

 そんな兄の存在を今回の騒動で帝国の皇族は知った。私も迂闊だったとは思うが、それなら母が先に何か言ってきて最初から兄を止めていたことだろう。母も皇族が出張ってくるのは想定外だったと見える。
 どのみち、当時の混沌とした一時を争う状況では最終的に兄は表に出ざるを得なかったはずだ。

 そもそも私達一族は、貴族社会において異端中の異端。最期には迫害されたという魔女達の末裔というだけでも珍しいというのに、更には初代様の直系という特殊な立場にある。
 しかも兄の誕生がお伽噺と重なる部分は多く、実際の人外さを思えばあながち別であるとも否定しづらい。多くはただのお伽噺と思い込んでいるが、一部の王国高位貴族や王族にとっては魔女の実在は周知の事実だから尚更。

 お伽噺とはいえ、母を知れば実際に魔女としての力は健在だと誰でも分かる。芋づる式で何もしていなくとも存在するだけで兄は昔話に無理やり繋げられ脅威とされるだろう。
 そうして再び畏れられる存在になり、再び迫害の対象にされるのは本意ではない。

 ――故に、今までも国が抱える問題や厄介ごとを常に引き受ける代わりに、いずれ同じ状況になったとしても生き残れるようにと積極的に国自ら匿ってくれるよう仕向けてきたともいえる。
 だが今回、帝国は兄の存在を知った。

 いくら王国でも、もし帝国という大国相手に兄に関する要求をされても跳ね除けるのは容易ではない。
 なにせ、お伽噺では魔女でないそのモノが魔女についたから災いと呼ばれたのだ。魔女を匿う王国が魔女側であるのは間違いない事は言い逃れ出来まい。

 昔から悪いとされてきた魔女を、今は違うのだからと不当な迫害から匿ってると言うだけならまだしも……兄が表に出たことでお伽噺が現実味を帯びた。
 各国は魔女のおかげで繁栄した事実を知り、更には帝国が率先してお伽噺を掘り起こせば、王国をかつての災いを再び世に放つ存在として批難し、最悪集中砲火の大戦となるだろう。
 それだけ王国を恨み羨み目障りに思う国は枚挙に暇がない。

 逆を言えば、そんな存在に敵対していた神の末裔であると自負する彼らが兄を引き入れられたなら、災いにはならず人類の希望になると吹聴することも出来る――私たち魔女の一族を貶めながら。
 これは好機なのだ。――古代に惨敗した彼らにとっては。
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