16 / 171
12歳と薔薇色の…
犯人の目的
しおりを挟むなぜ、マリアンヌは犯人が分かったのか。それは単に、侍女が例のブツを持ってきたとき、撫でていた狼がびくりと反応したからである。
どうやらこちらの言葉は理解しているらしいのは今までの利口な様子で分かっていたので、半信半疑ながらもその夜に計画を実行したのである。
まあ、あんなことになるとはマリアンヌも考えていなかったので、吃驚したが。
あの後、舐めるだけ舐めた狼は満足いくまで秘所の隅々まで舐め終えると、満足したように眠りについた。マリアンヌも初めての感覚に疲れていたのか、そのまま眠ってしまった。
そしてその夜の次の日。あることを確かめるため、同じように狸寝入りをしたのだが、その日は下着のみに興味を示してマリアンヌは舐められずに済んだ。
さらに次の日、ある確信をもって同じような状況をつくったところ、今度は直接秘所を舐めてきたのである。やはりそうか――とマリアンヌは確信し、次の日の夜、這い寄って来た犯人を取っ捕まえて確認した。
「狼さん――あなた、血が好きなのかしら」
『グルゥゥ……』
気まずげに視線を逸らした狼に、マリアンヌは言葉が通じていることも確信した。実は、マリアンヌに今世2回目の生理が到来していたのである。
前世のときも最初の数年はずっと期間が不安定で、完全に安定した周期になるまでだいぶかかった記憶があった。夜更かしが多かったのでそれが原因かもしれないが、少なくとも最初の3、4周くらいは必ず周期不安定なのだ。
数日に亘って好きなように舐めさせていたが、確信したのは途中秘所を舐められなかったときである。その時は一時的に少し抑える魔法をかけていたので量が少なかったのである。
――それで血が目的であると確信した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
610
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる