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12歳と薔薇色の…
美醜の基準ー女性ー
しおりを挟む条件を絞ることで一気に見通しが良くなった周囲を確認し、マリアンヌは満足げに微笑んだ。近くで作業をしている侍女や近衛らはあてられないように最初から視線をサッと下に向けていたので、特に被害は無かった。
マリアンヌの容姿は黒曜石のように艶やかな髪と同じ色の瞳。そして白皙の肌を持つ美少女であった。くりくりうるうるとした大きな瞳とぷっくら膨らむ可愛い唇。
――いわゆる童顔である。
しかし顔だけではなく、マリアンヌに絶世のとつける理由はまだいくつかあった。その一つを、周囲のふくよかな侍女たちを見て、マリアンヌ自身の身体を鑑みて考えた。
12歳という若さには不釣り合いなメロンが2つたわわに実っており、いまだに成長中である。さらに下のウエストはきゅっ! と引き締まっており、ヒップはしなるように大きな曲線を綺麗に描いていた。
――いわゆるぼんっきゅっぼんっ! であった……。
この世界では女神に近い容姿が最も美しいとされており、女性はふくよかであればあるほど美しいのだ。
ちなみに、お腹が出てる巨乳とお腹が出てる貧乳なら前者、お腹が出てない貧乳とお腹が出てない巨乳なら後者が美しいらしい。
そしてお腹が出てる貧乳とお腹が出てない貧乳では前者に、お腹が出てる巨乳とお腹が出てない巨乳なら後者に軍配があがることも追加しておく。
次期女王のマリアンヌに仕える侍女たちは容姿も優れていないとならない。序列も容姿のその通りで、美人の条件はふくよかであり、童顔、ナイスバディ、色素濃いめであった。
そう、髪と瞳が女神と同じく黒一色なマリアンヌはそれだけでも世界最上の美女。第一印象が色! な価値観は前世の美人の価値観と微妙にズレていて、マリアンヌにとって慣れるまで少し時間のいることであった。
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