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154話 ミドリムシ達の決意
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先日、3人の龍種に相談した後も、緑は悩み続けていた。そんな緑の元を尋ねる者がいた。
コンコン
「どうぞはいってー」
悩んでいる緑であったが明るい声で返事をし尋ねてきた者を部屋に入るよう促す。
「緑様……」「緑さん……」
そこに現れたのはヒカリとクウであったがその表情に緑はぎょっとする。
「ど! どうしたの!? 2人共!?」
泣きながら部屋に入ってきたヒカリとクウに緑は狼狽する。
普段から感情の起伏の激しいクウならわからない事もないが、今はヒカリまで泣いていることに緑は混乱する。緑は2人を優しく抱きしめ頭をなでる。
「落ち着いて2人共。何があったか話してくれる?」
「緑様ぁあああああ!」「緑さぁああああん!」
緑に泣いている理由を聞かれ、再び大きな声で泣き始める2人。
「ゆっくりでいいから…… ゆっくりでいいから……」
そういって緑は背中をさすりながら声をかけ続ける。
緑が2人から聞いた話は、蟲人と竜種が戦い続ける大陸では戦うことなく、和平を求め手を取り合い土地を豊かにしようとする蟲人と竜種がそうでない者達と戦っており、その情勢は劣勢で力を絶対視する蟲人や龍種に負けた者達の末路は凄惨なものであると言う。
負けた者達は戦った戦士の蟲人だけでなくその家族にまで容赦なく、女性や子供でさえも残虐の限りを尽くされ、死ねばそのまま食われるか打ち捨てられる。
この事を、アメンボの蟲人達に聞いたヒカリとクウはいたく嘆き悲しみ、泣きながら緑の元を訪れる。
そんな悲しい事を自分達の子供達に起こったらと考えた2人が涙していると緑は気づく。
2人を抱きしめ、背中をなでながらその話を聞いた緑ももれなく泣く。3人は泣きながらお互いを抱きしめ合いながら泣き続ける。
バターン!
そんな3人が居る部屋の扉が大きな音を立てて開かれると魔緑が目尻に小さな涙を浮かべながら怒気を放ち入ってくる。
「のう…… まーちゃん……」
「うううう、嫌な話を聞いてもうた……」
「すっごく悲しいですぅうううう!」
泣いている3人の嫁に抱き着かれたまま部屋に入ってきた魔緑は、3人の嫁をそのままに緑に向かって叫ぶ。
「緑、馬鹿な龍種と蟲人達を血祭りにあげるぞ!!」
「大将いきましょう!」「切り刻んでやりますー」「緑様、汚物は消毒しなければなりません」
魔緑の後に兜、レイ、ファントムも部屋に入ってきて魔緑の言葉に続く。
チキチキチキチキ! チキチキチキチキ!
緑達が話していると外から子供達の声が聞こえてくる。その声は徐々に大きくなりその声の大きさから相当な数の子供達が集まっている事がわかり慌てて全員が外に出る。
そこには緑達の視界を埋め尽くすほどの子供達が集まっており、必死に何かを伝えようと声を上げていた。
その子供達の前に3人の女性が立つ。
ヒカリ、クウ、レイ、それぞれの子供達の前に立ちその声に耳を傾ける。
しばらくして3人が同時に振り返る。
「緑様、私の子供達は、苦しんでいる蟲人達や龍種を助けたいと言ってます」
「クウの子供達達もです♪」
「私の子供達はー 馬鹿が奢り、強者と勘違いしあるまじき事をしているのを切り刻もうー と言っていますー」
そう言って子供達の声を代弁した3人。緑はそれを聞いてうつむく。
「……」
しばらく、黙った後に緑は顔を上げる。
「誰かが死ぬかもしれない…… それでもう戦う?」
返事がわかっていながらも緑はたずねる。
緑の質問に視界にうつる全員が同じ答えを緑に伝える。
「よし! みんな! 蟲人と龍種を助けにいくよ!」
そう言って拳をかかげる。
「ようやく決心したんだね」
不意にそんな声をかけられ緑は声のした方向に顔を向ける。そこにはエメラルドグリーンの女性と子供達が立っていた。
「干支ちゃんにふーちゃん……」
この時、緑は完全に彼女達の事を忘れていた。
「「あっ!」」
魔緑やその嫁達に蟲人達も彼女達の事を忘れており思わず声をあげた。
「龍種と戦うんだって? 私も微力ながら手伝うよ」
「「みんなをまもるー!」」「たくさん、ともだちになるー!」」
干支達と腐緑の言葉に緑は、複雑な思いになる。
それは、彼女達はこの世界で自分達と同じか格上の者達と戦った事がないと思われために不安になると同時に、この上ない戦力になるかもしれないと頼もしく思う感情でゆれていた。
そんな感情のまま尋ねる。
「死ぬかもしれないよ?」
「まぁ、なんとかなるでしょう」
「「しなないよー ともだちいっぱいつくるもん!」」「「みんなをまもるー!」
干支緑達と腐緑が返事をすると魔緑が歩きはじめ彼女たちの前に歩み寄ると口をひらく。
「腐緑、本当に大丈夫か? お前達も……」
魔緑がそう言って彼女達を見る。魔緑が視線を向けた、干支緑達も腐緑も僅かに震えていた。
緑や魔緑よりも大人の姿をした腐緑は、2人よりもより大人な思考を持つと思わわれる。そんな彼女が戦争に参加すると言う。
戦争の経験はないが以前の世界で戦争の知識は持っている。この世界にきて病で死にそうになっている獣人達を助けた彼女。その病を使い獣人達を殺そうとした相手、その相手と戦争をする。
彼女が怖くないはずがない。
また、小さな姿をした干支緑達は、その姿とは裏腹に同時スタンピードの時に戦争を体験している。もちろん干支達は自分達と同等の力を持ったものと戦うことこそなかったものの、大きな活躍を見せたが、先日の魔力の暴発の時に友達を傷つけた事に恐怖を知ったはず。
そんな干支緑達はこの中で誰よりも幼い。その決意をした干支緑達を魔緑は温かい目で見つめる。
干支緑の攻撃でコアを壊され正に死ぬ一歩前に追い込まれた魔緑は、干支緑達が自分の意志で戦争に参加する意思を聞いて頼もしく思うも小さな干支緑達が命を落とさないか心配になる。
だが、事故で友達を傷つけた事に恐怖を覚えた干支緑達は、友達を守るためにその恐怖を力にすると魔緑は思った。
魔緑は干支緑達と腐緑の1人1人の目を真直ぐ見つめる。
「ふふふふ、不不不不、腐腐腐腐、不破っははははは! 私は、毒を操り、聖属性の魔法を持ってるんだよ! 同じ水野 緑にさえ不覚を取らないと思っているよ!」
「「ともだちをまもる!」」「「こんどはまちがわない!」」
「そうか……」
魔緑は、干支緑達と腐緑の言葉を聞きうつむくき、しばらくの間動きを止める。
「頼りにするぞ!」
「存分に頼って!」「「うん!」」
こうして、【緑の王国】が龍種と蟲人が戦い続ける大陸に行くことが決定する。
魔緑達のやり取りを見ていた緑が意を決して、この世界に来て上げたことの無い大きな声を上げる。
「皆で大陸を幸せにしに行くよ!」
その緑の声の後に割れんばかりの返事がおこるのであった。
コンコン
「どうぞはいってー」
悩んでいる緑であったが明るい声で返事をし尋ねてきた者を部屋に入るよう促す。
「緑様……」「緑さん……」
そこに現れたのはヒカリとクウであったがその表情に緑はぎょっとする。
「ど! どうしたの!? 2人共!?」
泣きながら部屋に入ってきたヒカリとクウに緑は狼狽する。
普段から感情の起伏の激しいクウならわからない事もないが、今はヒカリまで泣いていることに緑は混乱する。緑は2人を優しく抱きしめ頭をなでる。
「落ち着いて2人共。何があったか話してくれる?」
「緑様ぁあああああ!」「緑さぁああああん!」
緑に泣いている理由を聞かれ、再び大きな声で泣き始める2人。
「ゆっくりでいいから…… ゆっくりでいいから……」
そういって緑は背中をさすりながら声をかけ続ける。
緑が2人から聞いた話は、蟲人と竜種が戦い続ける大陸では戦うことなく、和平を求め手を取り合い土地を豊かにしようとする蟲人と竜種がそうでない者達と戦っており、その情勢は劣勢で力を絶対視する蟲人や龍種に負けた者達の末路は凄惨なものであると言う。
負けた者達は戦った戦士の蟲人だけでなくその家族にまで容赦なく、女性や子供でさえも残虐の限りを尽くされ、死ねばそのまま食われるか打ち捨てられる。
この事を、アメンボの蟲人達に聞いたヒカリとクウはいたく嘆き悲しみ、泣きながら緑の元を訪れる。
そんな悲しい事を自分達の子供達に起こったらと考えた2人が涙していると緑は気づく。
2人を抱きしめ、背中をなでながらその話を聞いた緑ももれなく泣く。3人は泣きながらお互いを抱きしめ合いながら泣き続ける。
バターン!
そんな3人が居る部屋の扉が大きな音を立てて開かれると魔緑が目尻に小さな涙を浮かべながら怒気を放ち入ってくる。
「のう…… まーちゃん……」
「うううう、嫌な話を聞いてもうた……」
「すっごく悲しいですぅうううう!」
泣いている3人の嫁に抱き着かれたまま部屋に入ってきた魔緑は、3人の嫁をそのままに緑に向かって叫ぶ。
「緑、馬鹿な龍種と蟲人達を血祭りにあげるぞ!!」
「大将いきましょう!」「切り刻んでやりますー」「緑様、汚物は消毒しなければなりません」
魔緑の後に兜、レイ、ファントムも部屋に入ってきて魔緑の言葉に続く。
チキチキチキチキ! チキチキチキチキ!
緑達が話していると外から子供達の声が聞こえてくる。その声は徐々に大きくなりその声の大きさから相当な数の子供達が集まっている事がわかり慌てて全員が外に出る。
そこには緑達の視界を埋め尽くすほどの子供達が集まっており、必死に何かを伝えようと声を上げていた。
その子供達の前に3人の女性が立つ。
ヒカリ、クウ、レイ、それぞれの子供達の前に立ちその声に耳を傾ける。
しばらくして3人が同時に振り返る。
「緑様、私の子供達は、苦しんでいる蟲人達や龍種を助けたいと言ってます」
「クウの子供達達もです♪」
「私の子供達はー 馬鹿が奢り、強者と勘違いしあるまじき事をしているのを切り刻もうー と言っていますー」
そう言って子供達の声を代弁した3人。緑はそれを聞いてうつむく。
「……」
しばらく、黙った後に緑は顔を上げる。
「誰かが死ぬかもしれない…… それでもう戦う?」
返事がわかっていながらも緑はたずねる。
緑の質問に視界にうつる全員が同じ答えを緑に伝える。
「よし! みんな! 蟲人と龍種を助けにいくよ!」
そう言って拳をかかげる。
「ようやく決心したんだね」
不意にそんな声をかけられ緑は声のした方向に顔を向ける。そこにはエメラルドグリーンの女性と子供達が立っていた。
「干支ちゃんにふーちゃん……」
この時、緑は完全に彼女達の事を忘れていた。
「「あっ!」」
魔緑やその嫁達に蟲人達も彼女達の事を忘れており思わず声をあげた。
「龍種と戦うんだって? 私も微力ながら手伝うよ」
「「みんなをまもるー!」」「たくさん、ともだちになるー!」」
干支達と腐緑の言葉に緑は、複雑な思いになる。
それは、彼女達はこの世界で自分達と同じか格上の者達と戦った事がないと思われために不安になると同時に、この上ない戦力になるかもしれないと頼もしく思う感情でゆれていた。
そんな感情のまま尋ねる。
「死ぬかもしれないよ?」
「まぁ、なんとかなるでしょう」
「「しなないよー ともだちいっぱいつくるもん!」」「「みんなをまもるー!」
干支緑達と腐緑が返事をすると魔緑が歩きはじめ彼女たちの前に歩み寄ると口をひらく。
「腐緑、本当に大丈夫か? お前達も……」
魔緑がそう言って彼女達を見る。魔緑が視線を向けた、干支緑達も腐緑も僅かに震えていた。
緑や魔緑よりも大人の姿をした腐緑は、2人よりもより大人な思考を持つと思わわれる。そんな彼女が戦争に参加すると言う。
戦争の経験はないが以前の世界で戦争の知識は持っている。この世界にきて病で死にそうになっている獣人達を助けた彼女。その病を使い獣人達を殺そうとした相手、その相手と戦争をする。
彼女が怖くないはずがない。
また、小さな姿をした干支緑達は、その姿とは裏腹に同時スタンピードの時に戦争を体験している。もちろん干支達は自分達と同等の力を持ったものと戦うことこそなかったものの、大きな活躍を見せたが、先日の魔力の暴発の時に友達を傷つけた事に恐怖を知ったはず。
そんな干支緑達はこの中で誰よりも幼い。その決意をした干支緑達を魔緑は温かい目で見つめる。
干支緑の攻撃でコアを壊され正に死ぬ一歩前に追い込まれた魔緑は、干支緑達が自分の意志で戦争に参加する意思を聞いて頼もしく思うも小さな干支緑達が命を落とさないか心配になる。
だが、事故で友達を傷つけた事に恐怖を覚えた干支緑達は、友達を守るためにその恐怖を力にすると魔緑は思った。
魔緑は干支緑達と腐緑の1人1人の目を真直ぐ見つめる。
「ふふふふ、不不不不、腐腐腐腐、不破っははははは! 私は、毒を操り、聖属性の魔法を持ってるんだよ! 同じ水野 緑にさえ不覚を取らないと思っているよ!」
「「ともだちをまもる!」」「「こんどはまちがわない!」」
「そうか……」
魔緑は、干支緑達と腐緑の言葉を聞きうつむくき、しばらくの間動きを止める。
「頼りにするぞ!」
「存分に頼って!」「「うん!」」
こうして、【緑の王国】が龍種と蟲人が戦い続ける大陸に行くことが決定する。
魔緑達のやり取りを見ていた緑が意を決して、この世界に来て上げたことの無い大きな声を上げる。
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