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101話 ミドリムシの家族ははドワーフの国を守る
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緑達は冒険者達と作戦を練りそれぞれ決めた国への扉をくぐっていく。
◇◆◇◆◇◆◇◆
ドワーフの王国ウエン
ドワーフの国は1番強固な城壁を持つために籠城戦をする事となった。
「ヒカリ、クウ、兜こっちは準備できたぞ!」
魔物の群れが来る方向を見ていた3人がビルの声を聞いて振り返る。
「しかし、本当にお前達は城から出て龍種にむかうのか?」
「はい、そうしなければ龍種のブレスが城壁に当たればどうなるかわかりません」
「だな魔緑の旦那のブレスもやばかったが龍種のブレスがどの程度かわからないうちにいきなり食らうのは避けたいからな」
「兜さんが防げたら良いんですけどね♪」
「正直なところ魔緑の旦那のブレスと威力が変わらなければ防ぐのは難しいな・・・・ できて土の壁を作り出してそらして方向を変えるくらいしかできないと思う」
「なら、ヒカリさんとクウでかく乱して街の方にブレスを吐かせない様にするしかないですね♪」
「そうですね、それでも吐かれた場合は兜とクウで土の壁を作ってそらしてください」
「ああ、死んでも食い止めるぜ!」
「兜さん死んじゃったら緑さんに怒られますよ♪」
「そうです兜! 死んだらどうやって緑様にお詫びをするのですか!」
そんなヒカリとクウの言葉に兜は気づく。
『知らない間に弱気になっていたのだろうか・・・・? 2人は微塵も死ぬかもしれないなんて思っていないんだろうな・・・・ 俺も負けてられないな!』
「という事なので城壁からの攻撃が始まったら俺達は龍種に向かいます」
「そうか・・・・ 3人共死ぬなよ。 お前達に生きてもらわないと俺が退屈してしまう。それに若い者が先に死ぬのは許されねぇ」
「「はい!」」
ビルの言葉にヒカリ、クウ、兜は返事をする。そんな中、鐘の音が鳴り響く。
カーン! カーン! カーン!
「む! 魔物群れの先頭が見れるとこまで来たようだ。野郎どもドワーフの技術を詰め込んだバリスタの威力を見せてやれ!」
そう鐘の音を聞いたビルが叫ぶ。
兜達の視界には魔物の群れがはっきりと見えていたがビル達ドワーフには支援魔法がかかってもまだ先頭の一部しか見えていなかった。
そのドワーフ達の視界にも徐々に魔物たちが走ることによって起こる砂煙が見え始めていた。
「先走るなよ! ある程度引き付けてから矢を撃つぞ!」
ドワーフ達の指揮を執る者が叫ぶ。バリスタの有効射程に魔物の群れが入り群れが中ほどまではいった瞬間合図される。
「今だ!」
城壁に所狭しと並べられたバリスタから一斉に矢が放たれる。その矢は国を守るために作られた矢であり国からの補助もあり技術のある者達は国から材料を渡されていたために矢じりに魔石が埋め込まれたものを使っていた。
その一斉に放たれた矢は魔物に刺さった瞬間にその矢じりに埋め込まれた魔石によって様々な効果が発揮される。魔物は焼き尽くされ、凍り付かせられ、風の刃でバラバラになり、体の内側から岩の針山を生やすなどして死に絶える。
魔物の群れの先頭が次々と倒れていくその様子を見た兜達とヒカリの子供達に抱えられた冒険者達が魔物の群れの上空を通過しその最後尾にいる龍種の元へと向かう。
その空を飛ぶ中、兜が叫ぶ。
「レッド! 本当にお前達もいくのか!?」
「何言ってんだ!俺隊はチーム【ドラゴンスレイヤー】だぞ! ここで引いたらなんのためのチーム名だ! それにお前は一緒に死地を乗り越えた俺達を信用できないのか!? たとえここで死んだとしても俺達が選んだ選択肢だ! 他人にとやかく言われる筋合いはない! だから俺達はお前達と共に戦う!』
そう言われた兜は思った。
『ああ、俺はレッド達を守ラなければならない者と思っていたが大きな間違いだったな……。あいつ達は冒険者だ自分達の行動は自分達できめる…… 後で謝らないとな……」
そんな事を思い龍種に向かって飛ぶ兜達、そんな中レッド達は自分達が向かっていく方向に小さな光が輝くのを見た。
「クウ!」「兜さん!」
咄嗟に2人はお互いの名を呼ぶ。
その輝きに気づいたレッド達の視線の先には突如兜とクウの背中が現れる。レッド達が見た小さな光は遥か先で龍種が吐いたブレスであった。
兜とクウは2人で協力して空中に岩の盾を出現させる。その岩の盾は兜達に対して真直ぐに進んでくる光に対してわずかに傾斜をつけて作られており、その光は盾に当たると進行方向をわずかにかえ空に向かって進んでいくのであった。
「なんとかそらすことが出来たな」「うまくいきましたね♪」
「ああ、だが無尽蔵に打たれたらきついな。さっさと近接戦に持ち込むか!」
「ですね、一刻も早く近くに行ってブレスを吐く意味をなくしましょう!」
そんな2人の会話をよそにレッド達は一瞬にして大量の汗をかく。レッド達はすぐに理解した。今、自分達の視界に入った光が自分達に走馬灯などを見る間もなく塵にした攻撃だったと。
一般の冒険者達であればそこで心が折れただろうがレッド達の心は折れずレッドが笑い声を上げる。
「ふふふふ、わはははは!」
その様子をみて兜はじっとレッド達の様子を見つめる。レッドは笑い声を止め叫ぶ。
「今、俺達は死んだ! この先は生きる屍だ! 死んだ者に怖いもんなんかあるか! いくぞ野郎ども!」
「「おおおおお!!!」」
レッドは自分自身を鼓舞するために叫ぶ、その叫びに【ドラゴンスレイヤー】メンバーが叫び返す。
「兜! 今度は後れはとらねぇ! 誰かが奴を殺らなきゃなんねぇ!」
その叫びにヒカリ、クウ、兜も頷く。
龍種はブレスを吐いた後、歩みをとめその行方を確認する。
「ほう、我のブレスをそらしたものがいるか。少しは楽しめるかもしれんのう・・・・ あやつの事は気に入らんが言う事を聞いてみるもんだのう少し楽しくなってきた・・・・」
龍種はその目を細く細めブレスをそらしたと思われる小さき者達を見つめ笑う。
「がはははははは」
龍種はひとしきり笑うとその歩みを再開するのであった。
兜達はそのまま飛び続け龍種の目の前に降り立つ。龍種は兜達が空から降りていくる様子をおとなしく見続ける。
兜は地面に降りると龍種に尋ねる。
「あんたがこのスタンピードの原因か?」
「スタンピード? わしはただドワーフの国を亡ぼす様に言われてきただけで、途中飯を食うために魔物を追いかけていたら数が増えただけだ」
龍種は素言うとニヤリと笑い兜を見る。
「そのドワーフの国を亡ぼす事ってやめてくれないか?」
「ふむ…… やめても良いが1つ条件がある」
「その条件ってのは?」
「我を倒す事だ!」
そう言って龍種は兜に向かって前足を振りかざす。
ガキーン!
金属同士がぶつかったような音がするがそれは龍種の爪と兜の斧がぶつかる音であった。
「ほう…… 本気ではないが我の一撃を受け止めるか」
「本気じゃないか…… それは良かった簡単に終わらずにすむ」
龍種の言葉を聞き兜は軽口をたたくが内心焦っていた。表情には出さないでいるが兜には余裕がなかった。ドワーフの国の城壁から飛び立つ際に兜は戦闘態勢に入り巨人化していた。
その体は人の時とは違い強固な外骨格に覆われている言わば人の体に昆虫の外皮、鎧を纏っている状態であった。もちろん体が巨大化することによりその膂力は人の姿の比ではない。
そんな状態の兜だが龍種の本気ではない一撃を受け止めるがその衝撃により意識を失いそうになっていた。そんな事を考えている兜の後ろよりヒカリとクウが歩みでる。
「それに私達もいますしね」「そうです私達がいれば龍さんなんか直ぐに倒します♪」
「わはははは! 何人でも相手になってやる。ではかかって来るが良い!」
その言葉を皮切りに兜達と冒険者達は龍種に向かって走り出すのであった。
※※※※
本日、あと2話ほど後に1時間ごとに投稿します。
◇◆◇◆◇◆◇◆
ドワーフの王国ウエン
ドワーフの国は1番強固な城壁を持つために籠城戦をする事となった。
「ヒカリ、クウ、兜こっちは準備できたぞ!」
魔物の群れが来る方向を見ていた3人がビルの声を聞いて振り返る。
「しかし、本当にお前達は城から出て龍種にむかうのか?」
「はい、そうしなければ龍種のブレスが城壁に当たればどうなるかわかりません」
「だな魔緑の旦那のブレスもやばかったが龍種のブレスがどの程度かわからないうちにいきなり食らうのは避けたいからな」
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「正直なところ魔緑の旦那のブレスと威力が変わらなければ防ぐのは難しいな・・・・ できて土の壁を作り出してそらして方向を変えるくらいしかできないと思う」
「なら、ヒカリさんとクウでかく乱して街の方にブレスを吐かせない様にするしかないですね♪」
「そうですね、それでも吐かれた場合は兜とクウで土の壁を作ってそらしてください」
「ああ、死んでも食い止めるぜ!」
「兜さん死んじゃったら緑さんに怒られますよ♪」
「そうです兜! 死んだらどうやって緑様にお詫びをするのですか!」
そんなヒカリとクウの言葉に兜は気づく。
『知らない間に弱気になっていたのだろうか・・・・? 2人は微塵も死ぬかもしれないなんて思っていないんだろうな・・・・ 俺も負けてられないな!』
「という事なので城壁からの攻撃が始まったら俺達は龍種に向かいます」
「そうか・・・・ 3人共死ぬなよ。 お前達に生きてもらわないと俺が退屈してしまう。それに若い者が先に死ぬのは許されねぇ」
「「はい!」」
ビルの言葉にヒカリ、クウ、兜は返事をする。そんな中、鐘の音が鳴り響く。
カーン! カーン! カーン!
「む! 魔物群れの先頭が見れるとこまで来たようだ。野郎どもドワーフの技術を詰め込んだバリスタの威力を見せてやれ!」
そう鐘の音を聞いたビルが叫ぶ。
兜達の視界には魔物の群れがはっきりと見えていたがビル達ドワーフには支援魔法がかかってもまだ先頭の一部しか見えていなかった。
そのドワーフ達の視界にも徐々に魔物たちが走ることによって起こる砂煙が見え始めていた。
「先走るなよ! ある程度引き付けてから矢を撃つぞ!」
ドワーフ達の指揮を執る者が叫ぶ。バリスタの有効射程に魔物の群れが入り群れが中ほどまではいった瞬間合図される。
「今だ!」
城壁に所狭しと並べられたバリスタから一斉に矢が放たれる。その矢は国を守るために作られた矢であり国からの補助もあり技術のある者達は国から材料を渡されていたために矢じりに魔石が埋め込まれたものを使っていた。
その一斉に放たれた矢は魔物に刺さった瞬間にその矢じりに埋め込まれた魔石によって様々な効果が発揮される。魔物は焼き尽くされ、凍り付かせられ、風の刃でバラバラになり、体の内側から岩の針山を生やすなどして死に絶える。
魔物の群れの先頭が次々と倒れていくその様子を見た兜達とヒカリの子供達に抱えられた冒険者達が魔物の群れの上空を通過しその最後尾にいる龍種の元へと向かう。
その空を飛ぶ中、兜が叫ぶ。
「レッド! 本当にお前達もいくのか!?」
「何言ってんだ!俺隊はチーム【ドラゴンスレイヤー】だぞ! ここで引いたらなんのためのチーム名だ! それにお前は一緒に死地を乗り越えた俺達を信用できないのか!? たとえここで死んだとしても俺達が選んだ選択肢だ! 他人にとやかく言われる筋合いはない! だから俺達はお前達と共に戦う!』
そう言われた兜は思った。
『ああ、俺はレッド達を守ラなければならない者と思っていたが大きな間違いだったな……。あいつ達は冒険者だ自分達の行動は自分達できめる…… 後で謝らないとな……」
そんな事を思い龍種に向かって飛ぶ兜達、そんな中レッド達は自分達が向かっていく方向に小さな光が輝くのを見た。
「クウ!」「兜さん!」
咄嗟に2人はお互いの名を呼ぶ。
その輝きに気づいたレッド達の視線の先には突如兜とクウの背中が現れる。レッド達が見た小さな光は遥か先で龍種が吐いたブレスであった。
兜とクウは2人で協力して空中に岩の盾を出現させる。その岩の盾は兜達に対して真直ぐに進んでくる光に対してわずかに傾斜をつけて作られており、その光は盾に当たると進行方向をわずかにかえ空に向かって進んでいくのであった。
「なんとかそらすことが出来たな」「うまくいきましたね♪」
「ああ、だが無尽蔵に打たれたらきついな。さっさと近接戦に持ち込むか!」
「ですね、一刻も早く近くに行ってブレスを吐く意味をなくしましょう!」
そんな2人の会話をよそにレッド達は一瞬にして大量の汗をかく。レッド達はすぐに理解した。今、自分達の視界に入った光が自分達に走馬灯などを見る間もなく塵にした攻撃だったと。
一般の冒険者達であればそこで心が折れただろうがレッド達の心は折れずレッドが笑い声を上げる。
「ふふふふ、わはははは!」
その様子をみて兜はじっとレッド達の様子を見つめる。レッドは笑い声を止め叫ぶ。
「今、俺達は死んだ! この先は生きる屍だ! 死んだ者に怖いもんなんかあるか! いくぞ野郎ども!」
「「おおおおお!!!」」
レッドは自分自身を鼓舞するために叫ぶ、その叫びに【ドラゴンスレイヤー】メンバーが叫び返す。
「兜! 今度は後れはとらねぇ! 誰かが奴を殺らなきゃなんねぇ!」
その叫びにヒカリ、クウ、兜も頷く。
龍種はブレスを吐いた後、歩みをとめその行方を確認する。
「ほう、我のブレスをそらしたものがいるか。少しは楽しめるかもしれんのう・・・・ あやつの事は気に入らんが言う事を聞いてみるもんだのう少し楽しくなってきた・・・・」
龍種はその目を細く細めブレスをそらしたと思われる小さき者達を見つめ笑う。
「がはははははは」
龍種はひとしきり笑うとその歩みを再開するのであった。
兜達はそのまま飛び続け龍種の目の前に降り立つ。龍種は兜達が空から降りていくる様子をおとなしく見続ける。
兜は地面に降りると龍種に尋ねる。
「あんたがこのスタンピードの原因か?」
「スタンピード? わしはただドワーフの国を亡ぼす様に言われてきただけで、途中飯を食うために魔物を追いかけていたら数が増えただけだ」
龍種は素言うとニヤリと笑い兜を見る。
「そのドワーフの国を亡ぼす事ってやめてくれないか?」
「ふむ…… やめても良いが1つ条件がある」
「その条件ってのは?」
「我を倒す事だ!」
そう言って龍種は兜に向かって前足を振りかざす。
ガキーン!
金属同士がぶつかったような音がするがそれは龍種の爪と兜の斧がぶつかる音であった。
「ほう…… 本気ではないが我の一撃を受け止めるか」
「本気じゃないか…… それは良かった簡単に終わらずにすむ」
龍種の言葉を聞き兜は軽口をたたくが内心焦っていた。表情には出さないでいるが兜には余裕がなかった。ドワーフの国の城壁から飛び立つ際に兜は戦闘態勢に入り巨人化していた。
その体は人の時とは違い強固な外骨格に覆われている言わば人の体に昆虫の外皮、鎧を纏っている状態であった。もちろん体が巨大化することによりその膂力は人の姿の比ではない。
そんな状態の兜だが龍種の本気ではない一撃を受け止めるがその衝撃により意識を失いそうになっていた。そんな事を考えている兜の後ろよりヒカリとクウが歩みでる。
「それに私達もいますしね」「そうです私達がいれば龍さんなんか直ぐに倒します♪」
「わはははは! 何人でも相手になってやる。ではかかって来るが良い!」
その言葉を皮切りに兜達と冒険者達は龍種に向かって走り出すのであった。
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