緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

もう我慢できない

文字の大きさ
上 下
84 / 178

84話 ミドリムシのお店開店!

しおりを挟む

 子供達への料理教室無事に終わり、子供達と店のメニューを決めていく。

 その横でファントムによるウェイターとウエィトレスをする子供達の教育が始まる。

 緑が見ているとファントムが教えている子供達は2グループに分かれていた1グループはウェイターとウエィトレスのグループだがもう一方は魔法の練習をしていた。

 緑がそれを不思議そうに見ていると、その子供達の周りだけ華やかな光景が見られた。

 緑は知らないが以前にファントムが以前受けた依頼でみせた幻を子供達にもできるようにしたいようであった。

 ウェイターとウエィトレス志望の子供達に練習の指示を出した後ファントムが魔法の練習をしている子供達の方に歩いてくる。

 ファントムが子供達の2mほど離れた位置で止まると魔法によるイリュージョンが始まる。魔法の練習をしていた子供達はそれに目を奪われる。

 その子供達にファントムは指導していたが緑はあえて近づかずその様子をうかがう。子供達への指導が終わったのかファントムを中心に子供達が広がると一斉に魔法を使い始める。

 1人が小さな妖精のような者達を魔法で作り出したかと思えば、空中を様々な魚たちが泳ぎ始めたりファントム達の周りを流れ星が回り始める。

 それを見ていた緑も自分もファントム達の様にできないか考える。

「ねぇファントムその魔法って僕も覚えられないかな?」

「これは緑様、様子を見にこられたのですね」

 そう言ってファントムがお辞儀をした後に続ける。

「この魔法は属性魔法を使う前に圧縮する魔力を変化させたものですので魔力の操作が上手いものなら皆使えると思われます。もちろん緑様なら魔力量とあいまって私達にはできない大きさのものを作りだせると思います」

 ファントムにそう言われ緑は魔力を操り始める。

 すると先ほど1人の子供が見せた魚たちを緑が作り出すが魔力の量が違うためにまるで自分達が海底の底を歩いてるような光景になる。

「うわー! きれいー」「すごーい!」「あ、大きなおさかなもいるー」

 しばらくするとその海底の幻は霧散する。すると次は周りに銀河の幻が浮かびあがる。

「お星さまだ~」「キラキラしてる~」

 それもしばらくすると霧散する。

「さすが緑様です、とても初めてとはおもえません」

「う~ん、他に何かないかな?」

 しばらく考えたあと緑は良いことを思いついたと手をたたく。

「これはみんなしらないんじゃないかな~?」

 そう言って緑が作りだしたの幻は花火であった。

 しかも、その花火は熱も音もないため緑達のすぐ近くで爆発する。緑はしばらくの間自分が昔みた花火を爆発させ続ける。

「ふ~う、みんなどうだった?」

 そう言って緑の後ろで見ていた子供達の方を振り返ると子供達は大変な事になっていた。

 ガタガタと震えている者、緑に向かって土下座をするもの気絶し倒れているもの、漏らしたものなど皆とてもではないが幻を見て喜んでいる状態ではなかった。

「み、みんなどうしたの!?」

「あ、ああ、ごめんなさい、ごめんなさい」「こわいよ~」「うえ~ん」

 緑が駆け寄るも子供達は怖がってしまっていた。

「緑様、いきなり火の攻撃魔法の幻は子供達にとって怖かったようですね」

 緑が子供達の怖がる理由がわからず慌てているとファントムの発言が緑の謎をとく。

「あちゃー、熱や音が無いから近くで爆発させたからそう見えちゃったか~」

「緑様音もつける事は可能ですよ」

「本当?教えて、教えて」

「みんなこれなら怖くないよ~」

 そう言って緑は花火を


 ひゅーん ドーン! ヒューん ドーン!

 その音につられて子供達は空を見上げる。

「うわ~ ぴかぴかしてる~」「こんぺいとうみた~い」「きらきら~」

「ドーン♪ ドーン♪ ドーン♪」

 じょじょに慣れてきた子供達は元気に緑の周りではしゃいでいる。

 いつか夜会に呼ばれたさいにひろうしてみようと考えたがお店のオープンの時に使おうと思いなおす緑であった。



数日後

 緑のダンジョンの店を開くことを各国の王に通達すると開店当日はいけないが近々行くと言われるのであった。

 開店当日は緑達に馴染みの深い者達が駆けつける。

 特に馴染みの深いアランや、シャーク、レッドのチームのメンバーやエルフの国からはエルとアル、ドワーフの国は来たばかりなのでビルの息子家族が来た。

 特に魔緑の事を知らなかった冒険者達は大いに驚いた。

「おーい! 王様久しぶりだな?」

 シャークが以前緑をからかった時の様に王様と呼びからかおうと思っていたのは緑ではなく魔緑であった。

「ん? 誰だオッサン?」

「う~ん? お前緑じゃないのか?」

「ああ、最近なかったから忘れていたな、俺は魔緑ってんだ。緑の兄弟と思ってくれ。よろしくな」

「おお、そうか緑と違ったか! まちがって悪いな! こちらこそよろしくな!」

 そういってシャークは魔緑と握手をかわす。


「おっす兜来たぞ! 今日は【赤い依頼】なしで良かったそうだからたすかったぜ!」

「おおレッド! よく来てくれたな!」

「美味い飯が食えるし、お前達への祝いも持ってきたぜ。ほらよ!」

「ああ、ありがとうな!」


「アランさんお久しぶりです!」

「ああ、久しぶりだな今日は開店おめでとう。これは祝いだ受け取ってくれ」

「ありがとうございます」

 緑達はダンジョンに来た知人に挨拶をしても割るのであった。



 皆と挨拶を済ませた緑は挨拶を始める。

 改めて来てくれた友人知人に挨拶し今からお店を開けると宣言する。

 食堂や食堂の外にもテーブルやイスがおいてあり開店祝いに来たものたちは思い思いの場所で食事をするのであった。

「おーい、魔緑久しぶり!」

そう言って魔緑に声をかけたのは炎剣のギルであった。

「おお、久しぶりだなその炎剣の扱いは上手くいってるか?」

「ああ、以前の剣より攻撃力はたかくなったがまだまだ炎の制御が難しいな」

「そうか…… あそうだ」

 何か思いついたのか魔緑はギルの手を取って歩き始める。

 人を探し名から歩く魔緑が目的の人物を見つけたと声をかける。

「おーい、ビル! こいつに剣を打ってやってくれねぇか」

「おお魔緑か良いぜどんな剣を打つんだ?」

「ああ、分類的には魔法剣だな、こいつは炎剣のギルってんだがこいつは魔法で炎の剣を作り出して戦うんだが炎を上手く制御できないようなんだ。それの制御を助ける剣を作って欲しいんだ」

「わかった、2、3日後から始めるがお前さんもくるんじゃぞ」

 わけもわからず剣を打ってもらう事になったギルはただ頷くのであった。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。 次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。 生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。 …決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。 ※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。

八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。 パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。 攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。 ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。 一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。 これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。 ※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。 ※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。 ※表紙はAIイラストを使用。

元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜

ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。 社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。 せめて「男」になって死にたかった…… そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった! もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。 しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。 探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。 だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。 ――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。 Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。 Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。 それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。 失意の内に意識を失った一馬の脳裏に ――チュートリアルが完了しました。 と、いうシステムメッセージが流れる。 それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!

私の妹は確かに聖女ですけど、私は女神本人ですわよ?

みおな
ファンタジー
 私の妹は、聖女と呼ばれている。  妖精たちから魔法を授けられた者たちと違い、女神から魔法を授けられた者、それが聖女だ。  聖女は一世代にひとりしか現れない。  だから、私の婚約者である第二王子は声高らかに宣言する。 「ここに、ユースティティアとの婚約を破棄し、聖女フロラリアとの婚約を宣言する!」  あらあら。私はかまいませんけど、私が何者かご存知なのかしら? それに妹フロラリアはシスコンですわよ?  この国、滅びないとよろしいわね?  

処理中です...