緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

もう我慢できない

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79話 ミドリムシはドワーフの国に到着する

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 緑達家族を見て話し始める者達がいた。

「話には聞いていたがとんでもない数だな」

「ああ、あれが最近話を持ちきりにしている【軍団レギオン】か・・・・」

「先に連絡を受けていなければ国を挙げて対処するところだったな・・・・」

 ドワーフの国を守る城壁の上で兵士達が話し合っている。

「あれをまとめている者達と国との繋がりを作ったゴードンは英雄だな」

「ああ、他の種族の国でギルドマスターにまでなっていたしな・・・・

「じゃあそろそろ【軍団レギオン】様を迎えるか!」

「「おお!!」」

 そう言って兵士達は城門にいくのであった。



 緑達が城門まで来ると兵士達が整列し緑達を待っていた。それを見た緑は城門の少し手前で馬車を止めると馬車から少し離れダンジョンを開く。

「皆、ダンジョンにはいってくれるかな」

 チキチキチキ ざっ!

 緑の言葉を聞いた虫たちが返事をし、敬礼をするとダンジョンに入っていく。

 その光景をみた兵士達は驚きを隠せない。

「あれがリーダーなのか? あれだけの魔物を一声でまとめるのか・・・・」

「まてそっくりな奴がもう1人いるぞ、あれは双子なのだろうか?」

 思い思いドワーフ達が話していると緑が城門に近づいて来る。

 それを見た1人のドワーフがあわてて緑に駆け寄る。

「初めまして、私はジェームスと言います。あなたがリーダーの緑さんでしょうか?」

「初めまして! 僕が緑です! 宜しくお願いします!」

 緑がそういい礼をすると緑の後ろにいた家族も礼をするのであった。

「城にご案内したいのですがよろしいのですか?」

「その前に彼らの素材を渡したいのですが冒険者ギルドに先によってもいいでしょうか?」

「緑それなら俺達がそっちに行く、お前は城に行け王様を待たせちゃ悪いだろう」

「まーちゃんも行かないと・・・・」

「後から追いつく」

「わかったお願いするね」

 緑は魔緑にそう言いジェームスの方に向く。

「お待たせしました。ジェームスさん案内をお願いしてもよろしいですか?」

「はい、それではご案内します」



 緑達はそのまま案内され謁見の間に入る。

「よく来てくれたチーム【軍団レギオン】心から歓迎する!」

「初めまして【軍団レギオン】のリーダーの水野 緑と言います。よろしくお願いします」

「こちらこそよろしく頼む! まぁ王様と言われているが飾りの様なものだ気楽に接してくれ」

「そう言ってもらえると助かります、かしこまった言葉をしらないもので」

 そう言って緑は苦笑いする。

「そんでさっそく酒の件なんだが」

「王様まずは緑さんのダンジョンの入り口の件です! なんのために来てもらったとおもっているですか!」

 宰相と思われるドワーフが叫ぶ。

「冗談だ、冗談。まぁダンジョンの入り口を置く場所は2か所お願いしたいのだがいいか?」

「はい大丈夫です。でも場所はどこになるんでしょうか?」

「ああ、1つは城の騎士達の詰所の横に部屋を用意した。もう1つは街の中心部に冒険者ギルドで頼む。我らドワーフもエルフと一緒で数がすくないから孤児院がなんだ」

「そうなんですね、孤児院がなくても大丈夫なのは良いことですね」

 そう言って緑はニコリと笑う。

「では緑まずは扉を設置してきてくれ。ゴードン案内できるか」

「ああ、大丈夫だぜ王様」

「では頼む」

 ゴードンが頷き緑の方をむく。

「はい、ではいってきますね」

 緑は王にそう言ってゴードンの後をついていくのであった。



「よし、これで大丈夫かな」

「ああ、それでいいだろう次はギルドの方だな。まだ魔緑達が城に来た報告がないから丁度いいな」

「そうですね、このまま向かいましょう」

 緑隊がギルドに向かうと魔物の素材を買い取るカウンターに魔緑達の姿はなかった。緑は気になったが先に扉を設置する。

「よし、これで完了っと。さて、まーちゃんをさがさないと」

 緑がそう言うとゴードンが口を開く。

「まぁ量がおおいから他の場所で素材を出してるんだろう。カウンターで聞けばすぐにわかるだろう」

 そういってゴードンが歩いていくのに緑達もついていく。カウンターでゴードンが尋ねると直ぐに解体場に案内される。

 解体場に着いた緑達はすぐに魔緑達を見つけ声をかける。

「おーい、まーちゃーん」

「ああ、お前達も来たのか。王様との話はおわったのか?」

「後は扉の設置完了の報告するだけで、お城とギルドの中に設置したからついでにまーちゃん達と合流してお城に戻ろうとおもってね」

「なるほどな。冒険者達の分は渡し終わって、俺達が狩った魔物の分も渡してたんだ。俺達金をもっていなかったからな」

「お金は気にしなくていいって言ったのに・・・・」

「俺達も必要なものや欲しいものが今後出てきたときに自分の金を持ってないと買えないしな」

「それだったら僕が払うのに・・・・」

「まぁ、別行動をとる可能性もあるしな・・・・ お。終わったみたいだな」

 魔緑がそう言うとギルドの職員が袋を持ってやってくる。魔緑はその袋を受け取ると中身を確認し間違いがないことがわかると緑の方に向き直る。

「待たせたな城にいこうか」

 魔緑がそう言うと緑は頷きギルドの扉からダンジョンに入り城への扉からでる。

 詰所にいた騎士に戻ったことを伝えると再び謁見の間に案内される。

「もう戻ってきたのか早いな」

「ギルドに設置した後はダンジョンを経由して城の扉からでたので」

「なるほどなご苦労じゃった。ではそろそろ例の件を・・・・」

「わかりました。ここに居る皆さま全員をダンジョンにご招待します。ダンジョンオープン」

 そう言って緑がダンジョンの入り口を開ける。

 その後謁見の間に居た全員がダンジョンに入り驚く。

「なんと豊かな自然なのだ・・・・」

「すばらしい環境だ、これが恐ろしいダンジョンの中だとは」

 謁見の間にいた兵士達もダンジョンに入り辺りを警戒するがそれを見た緑が兵士達に話しかける。

「皆さん警戒する必要はありません。このダンジョンには人に危害を加える魔物のはいません。いても野生動物くらいです。

 緑の言葉を聞いた兵士達は緊張を解く。その後緑は王様達を食堂に案内する。

「では皆さんお待ちかねのお酒を出しますね」

 そういって緑は特に清酒の強い酒をもってくるのであった。
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