56 / 178
56話 ミドリムシは再会する
しおりを挟む緑達がハーウェイの街を出発し数日後、ゴランの街の近くに来ると緑は、大きな旗を作り上げ振りながらに街につ近づく。
緑達が近づくにつれて城壁の上に兵士達が緑色の旗もって現れ、それを振り始める。さらに門の前には沢山の人日たが門よりでて旗を振っている。
ゴランの街の城壁の周りにある農作物を育てている場所で作業をしていたと思われる人々も緑達に向かって手を振っている。
緑達が人々に手を振りながら城壁の前に着くと人々の中から1人のドワーフが姿を現す。
「よく来たな! 王都やピエールから連絡は来ている! ゴランの街はお前たちを歓迎する!」
「「わあああああ!」」
「よく来てくれた!」「この前はありがとう!」「ゴランは君達がきてくれてから以前より豊かになった! 本当にありがとう!」
緑達はゴランの街を挙げて歓迎される。
ゴードンに案内され緑達はそのまま馬車に乗ったまま街の中に入り、ゴランの街のギルドまで案内される。
緑達が馬車をかたずけ、ホレストアント達をダンジョンに戻すとギルドに入る。そこにはゴランの街にいる冒険者で今街の外に出ていないチームが全員待っていた。
緑達がギルドに入ると待ってましたとばかりに冒険者達が以前の感謝と今回の街に来たことへの歓迎の言葉を緑達に伝えていく。
緑は冒険者達から歓迎を受けた後、ゴードンの部屋に通された。
「孤児院に緑のダンジョンに直結された扉を置くんであったな。うちの街で反対するような奴はいない、むしろ置いてくれることに感謝する」
「そう言ってもらえると嬉しいです」
「それと申しわかないのだがこの街の領主がぜひ緑達に先日の礼を言いたいと言っている。緑達が良ければ会ってくれないだろうか」
「僕たちの行動を縛るような事が無ければ大丈夫です」
緑はニコリと笑いゴードンに返事をする。
「それは良かった、前回は領主様は復興の仕事に追われ緑に挨拶できなかった事を非常に悔やんでいたんだ、挨拶や感謝が遅くなったことは悪く思わないでくれ」
そういって頭を下げるゴードンの姿にあせって緑が口を開く。
「そんなゴードンさん頭を上げてください。ゴードンさんの行動からゴランの街の領収様が良い方なのはわかりました、ぜひご挨拶させてください」
緑はそういってゴードンに頭を上げてもらう。
「そう言ってくれるなら助かる」
ゴードンは緑に利き手を差し出し緑もそれをみて手を差し出し固い握手をかわすのであった。
「では早速孤児院にいくか」
「はい、よろしくお願いします」
緑達はゴードンに案内されゴランの孤児院に向かう。
「初めまして水野 緑といいます! よろしくお願いします!」
「こちらこそ!よろしくお願いします! 英雄に会えて光栄です!」
「そうだ緑言い忘れていた、この街じゃお前さんは英雄になっていて緑が街に来た時に振っていた旗も緑専用のが作られているからな!」
「そうでしたね、街に入ってからの歓迎ですっかり忘れていました」
「それでは部屋に案内しますね」
ゴランの神父に挨拶をしダンジョンの扉を設置し、シスター、神父、子供達、ゴードンを連れダンジョンに入り歓迎会をする。
子供達はダンジョンでの食事に大いに喜ぶ。
「久々に子供達に美味しい物を食べさせてあげれました。緑さんありがとうございます」
「お気になさらずにいつでも遊びにきてください!」
「ありがとうございます、ほら皆もお礼を言いましょう」
「「みどりさん、ありがとうございます」」
ダンジョンでの歓迎会も終わり子供達が帰る。ゴードンが帰り際に領主との面会をするたに明日少し時間が欲しいから昼過ぎに向かいに来ると言い残し去っていくのであった。
翌日、緑達が朝の鍛錬をしているとジェスターの街に繋がっている扉が開き冒険者が入ってくるそれを見た子供達がすぐさま連絡し、緑達がやってくる。
「あ! アランさんお久しぶりです!」
扉から入ってきた冒険者はアラン達であった。
アランと緑達が挨拶を交わすと扉の向こうから声がする。
「アラン俺達も中に入らせてくれ」
そう言って入ってきたのはシャーク達であった。
久々に3チームそろった緑達はゆっくりとし最近の出来事を話し合う。
「がははははは、スタンピードの次は飛竜ときたか! 兜に至っては王都の近くで【ドラゴンスレイヤー】達と龍種も倒したらしいな」
「飛竜はどうってことなかったが、龍種のアンデッドあれは本当に死ぬかと思ったぜ」
シャークと兜が飛竜や龍種との戦いを話す。
「また、王都でやらかしたらしいな、ここもドライアドで溢れているし」
「ははは、家族が増えるのはいいことじゃないですか」
アランと緑がドライアド達の事を話す。
それぞれが他のチームと話をしているとゴランの街の扉が開く。
「緑いるか? そろそろ領主様に・・・・お前たちは、たしかこの間救援に来てくれたアランとシャークだったか・・・・この間は助かった感謝している。悪いが緑を借りていいか?」
「お久しぶりですゴードンさんどうぞ私達は大丈夫です。緑しっかりな」
「ああ、俺達の事は気にしないでくれ。緑頑張って挨拶してこい」
「「緑様一緒にいきます」」
ゴードンの言葉にアランもシャークも自分達の事は気にせずと答え蟲人達は緑に付いていく。
そんな中、子供達と遊んでいた胡蝶の背中に幻想的な羽が生える。
「緑様、アラン様達とシャーク様達のお世話は私にお任せください」
胡蝶の中からファントムが出てきて、緑にアランとシャークのチームの世話は自分がするとの申し出る。その申し出をありがたく受け入れ緑達はゴードンに付いてダンジョンを出る。
「よく来てくれた! 私はゴランの街を治めるものでヘンリーという以前のスタンピードの時挨拶ができず申し訳なかった、言い訳になるがあの時は仕事に追われていために挨拶できずにいた。今回再び街に来たと聞いてぜひ挨拶をしたかったのだ」
「お気になさらず、今回孤児院にダンジョンの扉を置かせていただきました、これからも宜しくお願いします」
そう言って固く握手するのであった。
ダンジョン内
「か~! やっぱり緑のダンジョンの飯はうめな~」
「確かにここの飯は格別だな」
「そう言ってもらえるとありがたいです」
シャークとアランが食事を褒めそれを作ったファントムが喜びを伝える。
そんなやり取りをしているとジェスターの扉が開きピエールが入ってくる。それを見た2人が驚き声を掛ける。
「マスターどうしたんだ?」「ギルドマスターが来るのは珍しいな」
「ああ、俺はギルドマスター後輩に譲って冒険者にもどったんだ、2人共宜しく頼む」
「「え!?」」
ピエールがギルドマスターを止めたことを聞き驚きの声を上げる2人であった。
領主と挨拶を終えた緑がゴードンを連れ戻ってくるとピーエルをみて挨拶をする。
「ピエール、ギルドマスター辞めるってよ」
「いや、もう辞めてきたんだ」
「「えええええ!?」」
シャークが緑とゴードンにピエールの近況を話す。それを聞いた緑とゴードンは驚きの声を上げ経緯を聞く。
先日、ピエールは緑の事で非常に大きな功績を残したがそれを区切りにギルドマスターを辞める事を王都のギルドに連絡をしていたのであった。
「なんだ、お前もなのかピエール」
「「えええええ!?」」
次は緑とピエールが驚きの声をあげるのであった。
「お前もとは? まさかゴードンお前もか!?」
ピーエルがゴードンに経緯を聞き返すとゴードンも後輩にギルドマスターを譲り冒険者に戻るとのことだった。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
異世界坊主の成り上がり
峯松めだか(旧かぐつち)
ファンタジー
山歩き中の似非坊主が気が付いたら異世界に居た、放っておいても生き残る程度の生存能力の山男、どうやら坊主扱いで布教せよということらしい、そんなこと言うと坊主は皆死んだら異世界か?名前だけで和尚(おしょう)にされた山男の明日はどっちだ?
矢鱈と生物学的に細かいゴブリンの生態がウリです?
本編の方は無事完結したので、後はひたすら番外で肉付けしています。
タイトル変えてみました、
旧題異世界坊主のハーレム話
旧旧題ようこそ異世界 迷い混んだのは坊主でした
「坊主が死んだら異世界でした 仏の威光は異世界でも通用しますか? それはそうとして、ゴブリンの生態が色々エグいのですが…」
迷子な坊主のサバイバル生活 異世界で念仏は使えますか?「旧題・異世界坊主」
ヒロイン其の2のエリスのイメージが有る程度固まったので画像にしてみました、灯に関しては未だしっくり来ていないので・・未公開
因みに、新作も一応準備済みです、良かったら見てやって下さい。
少女は石と旅に出る
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893967766
SF風味なファンタジー、一応この異世界坊主とパラレル的にリンクします
少女は其れでも生き足掻く
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893670055
中世ヨーロッパファンタジー、独立してます
引退賢者はのんびり開拓生活をおくりたい
鈴木竜一
ファンタジー
旧題:引退賢者はのんびり開拓生活をおくりたい ~不正がはびこる大国の賢者を辞めて離島へと移住したら、なぜか優秀な元教え子たちが集まってきました~
【書籍化決定!】
本作の書籍化がアルファポリスにて正式決定いたしました!
第1巻は10月下旬発売!
よろしくお願いします!
賢者オーリンは大陸でもっと栄えているギアディス王国の魔剣学園で教鞭をとり、これまで多くの優秀な学生を育てあげて王国の繁栄を陰から支えてきた。しかし、先代に代わって新たに就任したローズ学園長は、「次期騎士団長に相応しい優秀な私の息子を贔屓しろ」と不正を強要してきた挙句、オーリン以外の教師は息子を高く評価しており、同じようにできないなら学園を去れと告げられる。どうやら、他の教員は王家とのつながりが深いローズ学園長に逆らえず、我がままで自分勝手なうえ、あらゆる能力が最低クラスである彼女の息子に最高評価を与えていたらしい。抗議するオーリンだが、一切聞き入れてもらえず、ついに「そこまでおっしゃられるのなら、私は一線から身を引きましょう」と引退宣言をし、大国ギアディスをあとにした。
その後、オーリンは以前世話になったエストラーダという小国へ向かうが、そこへ彼を慕う教え子の少女パトリシアが追いかけてくる。かつてオーリンに命を助けられ、彼を生涯の師と仰ぐ彼女を人生最後の教え子にしようと決め、かねてより依頼をされていた離島開拓の仕事を引き受けると、パトリシアとともにそこへ移り住み、現地の人々と交流をしたり、畑を耕したり、家畜の世話をしたり、修行をしたり、時に離島の調査をしたりとのんびりした生活を始めた。
一方、立派に成長し、あらゆるジャンルで国内の重要な役職に就いていた《黄金世代》と呼ばれるオーリンの元教え子たちは、恩師であるオーリンが学園から不当解雇された可能性があると知り、激怒。さらに、他にも複数の不正が発覚し、さらに国王は近隣諸国へ侵略戦争を仕掛けると宣言。そんな危ういギアディス王国に見切りをつけた元教え子たちは、オーリンの後を追って続々と国外へ脱出していく。
こうして、小国の離島でのんびりとした開拓生活を希望するオーリンのもとに、王国きっての優秀な人材が集まりつつあった……
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる