緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

もう我慢できない

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56話  ミドリムシは再会する

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 緑達がハーウェイの街を出発し数日後、ゴランの街の近くに来ると緑は、大きな旗を作り上げ振りながらに街につ近づく。

 緑達が近づくにつれて城壁の上に兵士達が緑色の旗もって現れ、それを振り始める。さらに門の前には沢山の人日たが門よりでて旗を振っている。

 ゴランの街の城壁の周りにある農作物を育てている場所で作業をしていたと思われる人々も緑達に向かって手を振っている。

 緑達が人々に手を振りながら城壁の前に着くと人々の中から1人のドワーフが姿を現す。

「よく来たな! 王都やピエールから連絡は来ている! ゴランの街はお前たちを歓迎する!」

「「わあああああ!」」

「よく来てくれた!」「この前はありがとう!」「ゴランは君達がきてくれてから以前より豊かになった! 本当にありがとう!」

 緑達はゴランの街を挙げて歓迎される。

 ゴードンに案内され緑達はそのまま馬車に乗ったまま街の中に入り、ゴランの街のギルドまで案内される。

 緑達が馬車をかたずけ、ホレストアント達をダンジョンに戻すとギルドに入る。そこにはゴランの街にいる冒険者で今街の外に出ていないチームが全員待っていた。

 緑達がギルドに入ると待ってましたとばかりに冒険者達が以前の感謝と今回の街に来たことへの歓迎の言葉を緑達に伝えていく。

 緑は冒険者達から歓迎を受けた後、ゴードンの部屋に通された。

「孤児院に緑のダンジョンに直結された扉を置くんであったな。うちの街で反対するような奴はいない、むしろ置いてくれることに感謝する」

「そう言ってもらえると嬉しいです」

「それと申しわかないのだがこの街の領主がぜひ緑達に先日の礼を言いたいと言っている。緑達が良ければ会ってくれないだろうか」

「僕たちの行動を縛るような事が無ければ大丈夫です」

 緑はニコリと笑いゴードンに返事をする。

「それは良かった、前回は領主様は復興の仕事に追われ緑に挨拶できなかった事を非常に悔やんでいたんだ、挨拶や感謝が遅くなったことは悪く思わないでくれ」

 そういって頭を下げるゴードンの姿にあせって緑が口を開く。

「そんなゴードンさん頭を上げてください。ゴードンさんの行動からゴランの街の領収様が良い方なのはわかりました、ぜひご挨拶させてください」

 緑はそういってゴードンに頭を上げてもらう。

「そう言ってくれるなら助かる」

 ゴードンは緑に利き手を差し出し緑もそれをみて手を差し出し固い握手をかわすのであった。

「では早速孤児院にいくか」

「はい、よろしくお願いします」

 緑達はゴードンに案内されゴランの孤児院に向かう。

「初めまして水野 緑といいます! よろしくお願いします!」

「こちらこそ!よろしくお願いします! 英雄に会えて光栄です!」

「そうだ緑言い忘れていた、この街じゃお前さんは英雄になっていて緑が街に来た時に振っていた旗も緑専用のが作られているからな!」

「そうでしたね、街に入ってからの歓迎ですっかり忘れていました」

「それでは部屋に案内しますね」

 ゴランの神父に挨拶をしダンジョンの扉を設置し、シスター、神父、子供達、ゴードンを連れダンジョンに入り歓迎会をする。

 子供達はダンジョンでの食事に大いに喜ぶ。

「久々に子供達に美味しい物を食べさせてあげれました。緑さんありがとうございます」

「お気になさらずにいつでも遊びにきてください!」

「ありがとうございます、ほら皆もお礼を言いましょう」

「「みどりさん、ありがとうございます」」

 ダンジョンでの歓迎会も終わり子供達が帰る。ゴードンが帰り際に領主との面会をするたに明日少し時間が欲しいから昼過ぎに向かいに来ると言い残し去っていくのであった。


 翌日、緑達が朝の鍛錬をしているとジェスターの街に繋がっている扉が開き冒険者が入ってくるそれを見た子供達がすぐさま連絡し、緑達がやってくる。

「あ! アランさんお久しぶりです!」

 扉から入ってきた冒険者はアラン達であった。

 アランと緑達が挨拶を交わすと扉の向こうから声がする。

「アラン俺達も中に入らせてくれ」

 そう言って入ってきたのはシャーク達であった。

 久々に3チームそろった緑達はゆっくりとし最近の出来事を話し合う。


「がははははは、スタンピードの次は飛竜ときたか! 兜に至っては王都の近くで【ドラゴンスレイヤー】達と龍種も倒したらしいな」

「飛竜はどうってことなかったが、龍種のアンデッドあれは本当に死ぬかと思ったぜ」

 シャークと兜が飛竜や龍種との戦いを話す。

「また、王都でやらかしたらしいな、ここもドライアドで溢れているし」

「ははは、家族が増えるのはいいことじゃないですか」

 アランと緑がドライアド達の事を話す。

 それぞれが他のチームと話をしているとゴランの街の扉が開く。

「緑いるか? そろそろ領主様に・・・・お前たちは、たしかこの間救援に来てくれたアランとシャークだったか・・・・この間は助かった感謝している。悪いが緑を借りていいか?」

「お久しぶりですゴードンさんどうぞ私達は大丈夫です。緑しっかりな」

「ああ、俺達の事は気にしないでくれ。緑頑張って挨拶してこい」

「「緑様一緒にいきます」」

 ゴードンの言葉にアランもシャークも自分達の事は気にせずと答え蟲人達は緑に付いていく。

 そんな中、子供達と遊んでいた胡蝶の背中に幻想的な羽が生える。

「緑様、アラン様達とシャーク様達のお世話は私にお任せください」

 胡蝶の中からファントムが出てきて、緑にアランとシャークのチームの世話は自分がするとの申し出る。その申し出をありがたく受け入れ緑達はゴードンに付いてダンジョンを出る。

「よく来てくれた! 私はゴランの街を治めるものでヘンリーという以前のスタンピードの時挨拶ができず申し訳なかった、言い訳になるがあの時は仕事に追われていために挨拶できずにいた。今回再び街に来たと聞いてぜひ挨拶をしたかったのだ」

「お気になさらず、今回孤児院にダンジョンの扉を置かせていただきました、これからも宜しくお願いします」

 そう言って固く握手するのであった。




ダンジョン内

「か~! やっぱり緑のダンジョンの飯はうめな~」

「確かにここの飯は格別だな」

「そう言ってもらえるとありがたいです」

 シャークとアランが食事を褒めそれを作ったファントムが喜びを伝える。

 そんなやり取りをしているとジェスターの扉が開きピエールが入ってくる。それを見た2人が驚き声を掛ける。

「マスターどうしたんだ?」「ギルドマスターが来るのは珍しいな」

「ああ、俺はギルドマスター後輩に譲って冒険者にもどったんだ、2人共宜しく頼む」

「「え!?」」

 ピエールがギルドマスターを止めたことを聞き驚きの声を上げる2人であった。

 領主と挨拶を終えた緑がゴードンを連れ戻ってくるとピーエルをみて挨拶をする。

「ピエール、ギルドマスター辞めるってよ」

「いや、もう辞めてきたんだ」

「「えええええ!?」」

 シャークが緑とゴードンにピエールの近況を話す。それを聞いた緑とゴードンは驚きの声を上げ経緯を聞く。

 先日、ピエールは緑の事で非常に大きな功績を残したがそれを区切りにギルドマスターを辞める事を王都のギルドに連絡をしていたのであった。

「なんだ、お前もなのかピエール」

「「えええええ!?」」

 次は緑とピエールが驚きの声をあげるのであった。

「お前もとは? まさかゴードンお前もか!?」

 ピーエルがゴードンに経緯を聞き返すとゴードンも後輩にギルドマスターを譲り冒険者に戻るとのことだった。
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