緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

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35話 ミドリムシは依頼をうける

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 王都の東の冒険者ギルドに緑達がはいると中にいた冒険者達が緑達に挨拶をする。



「Iランクの兄ちゃん今日は何をやらかすんだ!?」



「兜こんどまた模擬戦してくれ! 」



「クウちゃん今度デートしてくれないかな?」



「俺はヒカリさん一筋っす!」



「レイさん俺と食事にいきませんか?」



「胡蝶ちゃんおかしあげる~」



「緑さん今度うちのチーム全員分の全身タイツを作って欲しいんだけど1人分いくらになるのかな?」



 一度受け入れられた緑達は結構人気者であった。そんな冒険者達に挨拶や断りや約束をした緑達は受付嬢にギルドマスターとの面会をお願いするのであった。



 ギルドのホールで時間を潰していると受付嬢に案内されジークの仕事部屋に入るのであった。



「今日はなんの要件だ?」



ギルドマスターに聞かれ緑はダンジョンの入り口の件を伝えるのであった。



「ダンジョンの入り口の固定化か・・・・・。またとんでもないことをし始めるな・・・・・。緑それは仮にお前が死ぬとどうなる?」



「これは予想でしかありませんがダンジョンマスターの権利が空白になると思われます・・・・」



「それは、緑が死にそうになったらダンジョンコアを国が買い取る形がよいだろうか・・・・」



「そうですね、その買い取ってもらった金額で各孤児院に支援をして頂ければいいと思います」



「一度実験的にダンジョンの所有権を渡せるか試しておいて欲しいな・・・・緑が死んだ瞬間に中の人々が閉じ込められたりしたら怖いしな」



「そうですね、僕が明らかに歳をとってきたらダンジョンコアは常に外に出しとくようにもしないといけませんね」



 そんなやり取りをジークと緑が話し合い2人の思いつく限りの取り決めをしたのちにジークが国王に伝えると話を終えるのであった。ジークは国王に伝えその結果をいち早く伝えるためにもうしばらく王都に留まって欲しいと緑に言うのであった。







 ギルドマスターとの話が終わったあと緑達はギルドのホールで依頼ボードを眺めるのであった。



「「緑様いい依頼がありました! 」」「大将大将これなんかいいんじゃないか?」「これ、よさそうだね」



 ヒカリ、クウ、レイが別々の依頼を指し、兜、緑も同時に依頼をみつける。



 緑は蟲人の皆に自分以外の人とも交流を持ってもらいたいと思っていたことから今見つけた依頼をそれぞれ個別で受けてみようと話す。



 蟲人達から緑から離れたくないと言われるが緑は、たまには別行動をとって家族以外の人とも交流をするように緑から言われ落ち込む蟲人達。



 そんな蟲人達をみて緑が少し離れてみると家族のありがたさを再認識できると話すと蟲人達は確かにと頷き、それぞれが選んだ依頼をこなすのであった。







兜の場合



 その日、【ドラゴンスレイヤー】のリーダーレッドは上機嫌だった。討伐に行くために募集した荷物持ちの依頼に先日模擬戦で完敗した兜が来たからであった。



「おい、兜本当に荷物持ちの依頼の条件でいいのか?なんならもっとだすぞ! 」



「ああ、大丈夫だ問題ない!請け負った仕事は依頼の条件で十分だ!」



 そんな話をするレッドと兜、兜が受けた依頼はチーム「ドラゴンスレイヤー」のチームの荷物持ちであった。なぜ兜がこの依頼を良いとおもったかと言うと他の依頼と比べて報酬が良かったからであった。



 正直、兜はまだ金銭感覚が構築されていないため、依頼を受ける際の基準として報酬が高い物選んだのあった。



「いや~しかし、ついてるぜ! まさかあの依頼にお前が来てくれるとはな! 」



 そう言ってレッドは兜の膝の横側をたたく。



 なぜ膝の横側なのかは今回緑のチームの蟲人達はそれぞれが選んだ依頼を受けるめに個別行動を取るうえで兜は巨大化したままで活動していたからであった。



 レッドも身長は180㎝ほどあるが5mの兜と比べると半分ほどしかない。そんな、レッドと兜が戦闘で歩いてい話しをするも子供と大人以上の差があるためにレッドから叩きやすい位置が膝の横であった。



 今回レッドのチームは竜種のドラゴンの討伐依頼を受けていた。それは、王都の近くにドラゴンを見たという報告がされ、冒険者の調査によりそれが間違いがない事が発覚し、討伐依頼がだされレッド達【ドラゴンスレイヤー】が依頼を受けたのであった。



 その討伐依頼をうけたレッド達が荷物持ちの依頼をだしたのであたった。本来レッド達のだした依頼は人が集まるとは思えない物で今回依頼を受けに来たのが兜であったために即座にそれ以上に人が集まらない様に依頼を打ち切ったのであった。



 今兜は馬車を引きながら歩いているが苦にしている様子は見られない。そんな兜がレッドに尋ねる。



「目的のドラゴンはどのくらいで会えるんだ?」



 そんな質問に対してレッドが答える。



「このまま歩いていくと今日の夜には目的地には着くな、だが少し離れた場所で今晩は寝て明日の朝から捜索する。



 そのレッドの言葉を聞いた兜は1人誰の耳にも届かない独り言をつぶやく。



「下手したら数日、大将にあえないのか・・・・」



 その日の日が暮れた頃、兜とレッド達は予定した場所へと到着しそのまま野営にうつるのであった。







 翌日、日が昇るとレッド達と兜は依頼にあったドラゴンを探すのであった。



 昼になっても目的のドラゴンが見つからずにいた、そんな中レッドは兜にもしドラゴンと対峙したときの話を始めるのであった。



「兜、ドラゴンと対峙したときの気を付けて欲しいことがある。倒した後のドラゴンの体は宝の山なんだ、だから俺たちはドラゴンの体をできるだけ傷つけずに倒すことを心掛けている」



 そんなレッドの言葉に兜は首を傾げる。傷つけずに倒すとはどうやるのだろうかと思った時にクウと模擬戦をしているときに締め技を受けたことを思い出す。



 レッドが言いたかった事は兜との模擬戦時に見せた様に一刀に切り裂くことだったのだが兜はドラゴンが見つかったら絞め殺そうと考えるのであった。



 そんなやり取りの中ドラゴンを探していたメンバーが声を上げる。



「ドラゴンがいたぞ!」



 その言葉を聞いた兜は喜々として走り出すのであった。




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