緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

もう我慢できない

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34話 ミドリムシは街をつなぐ

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 緑達は、孤児院の一室にダンジョンを扉を設置する。



「よし! これで大丈夫だ。それじゃあ、ギルドに行って報告しようか」



 そう、言うと緑達はギルドにいくのであった。







 ギルドに入りると中の冒険者達から視線が集まる。



「お~い 兄ちゃんここは冒険者ギルドだぜ、何しに来たんだ? 」



 1人の冒険者がニヤニヤしながら緑に向かって話しかける。



「はい! ギルドマスターに会いに来ました! 」



 緑の言葉を聞いた冒険者達が笑い始める。冒険者達は口々にギルドマスターには簡単に会えるはずがないという。



 そんな彼をよそに緑は受付に行くと自分のギルド証を渡しギルドマスターに会いたい事を受付嬢に伝える。



「あの~ ギルドマスターに会いたいと言われましても~ 」



 受付嬢は緑の顔見ながら困った顔をしていたが緑のギルド証に視線を向けた瞬間、表情が変わる。



「すぐにギルドマスター伝えます! 」



 緑達にそう伝えると慌ててギルドマスターの部屋に走っていくのであった。



「「は? 」」



 そのやり取りを見ていた冒険者達の口から思わず声が漏れる。



「おいおい、兄ちゃん達いったい何もんだ?」



 冒険者達が緑に興味を持ち始めた時ギルドの扉が開かれシャーク達が入ってくる。冒険者達は緑に気を取られシャーク達が入ってきたことに気づいていなかった。



「なんだ緑また面白いことをしてんのか?」



 緑は振り返り何も問題は起こしてないとシャークに伝える。先ほどまで緑に視線を集中させていた冒険者達から驚きの声が上がる。



「おい、あれは【|海の守護者《ガーディアン】じゃないか? 」



「シャークさん達も二つ名があったんですか? 」



 そんな緑の言葉を聞いたシャークはニヤリと笑う。



「まぁ、緑より有名ではないけどな・・・・ がははははは」



「「ガーディアンより有名!? 」」



「「すいませんでした! 」」



 冒険者達はシャークの言葉聞きあわてて緑達に謝るのであった。



「シャーク久々に帰ってきたと思ったら何遊んでいるんだ? そっちの緑の兄ちゃんが噂のIランクか?」



 そういって奥からこの人魚の街のギルドマスターが顔を出す。



「久しぶりだな! オッサン! まぁ、緑の話を聞けよ、聞けば緑達を連れてきた俺に感謝するからよ! 」



 ギルドマスターは緑達についてくるように言い、ギルドの一部屋に案内する。



 そこで緑は孤児院にダンジョンの入り口を作る事を伝える。



「王都からの連絡で緑がダンジョンを持っていることは聞いていたが扉を固定できる話はきいてない。今から俺をそのダンジョンに連れていくことは可能か? 」



 緑達はギルドマスターの前でダンジョンを開き中に招き入れる。ギルドマスターはダンジョンの光景をみて驚く。



「予想していたダンジョンとは全然ちがうな・・・・そんで孤児院に作った扉はどこにあるんだ? 」



 緑はギルドマスターを案内し扉を開ける。



 扉を開けたギルドマスターはそのままシスターに挨拶し、孤児院の周りを確認し再びダンジョンに戻ってくる。ギルドマスターは緑に孤児院の一室にダンジョンの入り口を置くことを許可するのであった。



 ギルドマスターは緑が提案した事を確認する。



「ふむ、緊急時の移動手段、孤児院を窓口にしての緑達への連絡まぁこの二つがあれば、どこの街も大歓迎だろうな・・・・・シャーク悔しいがよく緑達を街に案内してくれた感謝する」



「だろう? オッサン。ちなみに聞いてると思うが緑達は自分達のチ・ー・ム・の・み・でスタンピードを壊滅させるからな」



「あれは? 比喩などではなく事実なのか? まぁ、ここの戦力を見るとそれも不思議ではないか・・・・なるほどそれでチームの二つ名が【軍団レギオン】か・・・・まぁ、そちらのヒカリとクウだけでも軍団だがな・・・・」



 ギルドマスターがシャークと話しているとここまで提案をしたあと口を開いてなかった緑がギルドマスターに尋ねる。



「あと1つ相談があるんですが・・・・・、孤児院を警備するものをギルドで用意していただけませんか? もしかしたら今後僕たちにちょっかいを出す者達がでてくるかもしれないので・・・・」



「まぁ、緑がそう言うなら構わないがむしろここに居るもので交代で警備すればだれもちょっかいをかけようなどと思わないのではないか? 」



 そう言われた緑はたしかにそうかもしれないと考えた後、ギルドマスターの言うように子供達に交代で守らせようと考えるのであった。



「ありがとうございます。言われてみればそれが一番いいですね」







 その後ギルドマスターは緑の店で食事しを酒を飲みその飲んだ酒をまるでなかった事の様にする実をたべ驚き続けるのであった。



「緑礼を言う。このダンジョンには冒険者達でも【赤い依頼】をいくつかこなしたものだけが入れる様になると聞いたが俺やギルド関係者も来てもいいか?」



 そういえば、ギルド関係者などは考えていなかった緑であったがすぐに返事をする。



「あまり数がおおくなければ大丈夫ですよ」



 その緑の返事によりギルドの職員も1人年間8日間ほど緑のダンジョンに入れることに決まるのであった。



 翌日緑達は来た時と同じように大きく成長したホレストアントに馬車を引かせて王都に戻るのだが、もちろん子供達に馬車を引かせて王都の城壁まで行ったために兵士達に取り囲まれる。



 緑達が王都に帰った数日後、人魚の街の孤児院の庭で巨大なホレストアントに子供達が乗っている姿を周りに住んでる住人が目撃し大騒動になる。





 その大騒ぎの数日後、王都の東のギルドマスターに会いに行き孤児院にダンジョンの入り口を作る事を相談するのであった。



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