不自由と快楽の狭間で

Anthony-Blue

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5.奪われる

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「あっあぁ。ダメですよぉ。出ちゃうから」
 アカネは、ジュポジュポ音を立てながら激しく頭を振っていた。
「ん? ダメだよ、いっちゃあ。わたし、まだ楽しんでないんだからね」
「う、うん」
「じゃあ、今度は私の番ね」
 ペニスから口を離し、ボクの目の前を二つの豊満なバストが通り過ぎていく。アカネは、ベッドの上に置いてある箱から正方形の小さな包みを取り出した。
「これ、付けなきゃね」
「ああ、そっかぁ。コンドームね。実物見るの初めてです。もちろん使うのも」
「大丈夫、私が付けてあげるわ」
 派手な蛍光色の袋を開けて、輪になっているところのピンク色が目立つコンドームに「ふっ」と息を吹きかけて先端を確認した。慣れた手つきで右手で先端をつまみ亀頭に被せて、左手でゴムを押し下げていく。
「瑞樹君のデカいから、ちょっとキツいかな?」
「いえ、大丈夫だと思います。って、まあ初めてだからわかんないんですけどね」
少し圧迫感を感じている、薄いピンクのゴムを纏った自分のものを確認して言った。アカネは、一度立ち上がってボクを跨いだ。位置を確かめて膝立ちになり、片手でペニスを握りもう片方の手で割れ目を開いて濡れて光っている穴へと導いた。
「ああぁ、堅くていいわ」
 アカネは、ゆっくりと味わうように腰を沈めて行く。ボクもゴム越しとはいえ膣の暖かさと心地よい包み込まれるような感覚を感じていた。根元までペニスを埋め込むと動きを止めた。
「やっぱりいいわ。今、子宮の入り口に当たってるのよ。わかる?」
「はい、先っぽにコリコリした感じがします」
「これで、童貞ともさようならね」
 そう言うと、小刻みに腰を動かし始めた。その動きは段々と大きくなりお互いの体が当たる音が聞こえてきた。ボクは上下運動をされるたびに、膣の肉ヒダがペニスに絡みつく快感を味わっていた。
「ほら、見えるでしょ。サイズも堅さも私好みだわ」
 片膝を立てたアカネは、ボクに見せつけるように腰を斜めに動かしていた。腰を揺らすたびに、膣から溢れ出した愛液が白濁して糸を引いている。
「いっいいわぁ」
 アカネの喘ぎはどんどん大きくなって、深々とペニスを捉えて腰は前後に振られていった。ボクは快感を紛らすように、目の前で大きく揺れている乳房に手を添えた。
「あ~、もうだめぇ、いっちゃいそう。ねえ、一緒にいこうよぉ」
 紅潮した顔でそう言うと、ボクの胸に両手を突いて大きく、そしてスピードを上げて腰を上下に動かした。ボクは絶頂を迎えようとしているのに、頭の端っこでは、ラストの直線に入った騎手のようだと考えていた。
「いっいくぅ」
 体をピクピクと痙攣させながらうめくように声が漏れた。ボクもアカネの痙攣が引き金となり、最高潮の快感を味わって精液を放出した。
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