引きこもり令嬢はやり直しの人生で騎士を目指す

天瀬 澪

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51.恋人ごっこの始まり

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 アイラとフィンを乗せた馬車が辿り着いたのは、見知った場所だった。


 馬車から降りたアイラは、目の前の立派な邸宅を見て口をポカンと開ける。


「……バージルさまの、侯爵邸…?」

「そうだよ」

「どうして…ま、まさか、またバージルさまは誰かに狙われているのですか!?」


 アイラの手を握ったまま、フィンが大袈裟に笑い出す。


「あっはは、違うよ。安心して」

「そうですか…良かったです。……あの、フィン副団長、もう馬車から降りましたよ?」


 握られたままの手が気になり、アイラはホッと息を吐きながら問い掛ける。


「ん?恋人なら、馬車から降りてもこのままだと思うけど」

「そ、それはそうかもしれませんが…」

「なんだ、いつの間に男女の仲になったんだ?」


 気付かないうちに近くまで来ていたバージルが、片眉を吊り上げて声を掛けてきた。
 アイラは慌てて弁解する。


「ち、違います!これは…フィン副団長の遊びです!」

「ほう。ずいぶんと悪趣味な遊びだな?」

「アイラはまた、そういう…違うんだってバージル、これは…」

「別に言い訳しなくてもいいぞ。大体想像がつく」


 バージルがニヤリと唇で弧を描くと、フィンが動きを止めた。


「……ん?それはどういう…?」

「さ、時間は有限だ。早く俺の部屋に行くぞ」

「ちょっ、バージル!?」


 スタスタと歩き出したバージルに、フィンが慌てたように声を掛ける様子を見て、アイラはくすりと笑った。


「ふふ、副団長はバージルさまの前だと弟の顔になりますね」

「………言っとくけどアイラ、俺は遊んでるわけじゃないからね?」


 悔しそうな顔でフィンはそう言って、アイラの手を再びぎゅっと握った。


「男として意識してもらえないのが悔しいから、今日は恋人だと思って接する。馬車の中で言ったでしょ」

「フィン副団長のことは、男性だと思っていますけど…」

「その答えがもうダメ。俺が君に、恋愛ってものを教えてあげるよ」


 艷やかな笑みを浮かべたフィンは、そのままアイラの手を取って歩き出した。





 ウェルバー侯爵邸に入り、バージルに案内されたのは応接室のようだった。
 以前、夜会の騒動の後、クライドと一緒に話を聞いた部屋だ。


 使用人が紅茶と菓子を用意して、そそくさと部屋から出て行く。
 扉が閉まったことを確認してから、バージルが口を開いた。


「……態度が悪くてすまないな。アレは元々あの男の使用人だったから、どうも俺に萎縮しているらしい」


 あの男、というのはバージルの父親であるウェルバー侯爵のことだ。フィンの父親でもある。


「バージルさまは、お父さまから爵位を譲り受けたのですよね?」


 これは、この間クライドとラザールが魔術師の件で城に来たとき、帰る前に聞いた話だった。
 貴族の間でたちまち話題となったらしい。


「数々の悪事を世に公表しない代わりに、爵位を譲渡することで話がまとまったんだ。まぁ、まとまるまでが長かったけどな」


 紅茶を口に運びながら、バージルが舌打ちと共にそう言った。アイラの隣に座るフィンが苦笑する。


「あの男、だいぶ喚いてたもんねー。でも、バージルが正式にウェルバー侯爵になって、俺は心底嬉しいよ」

「……私もです。勝手にですけど、お二人が救われた気持ちになりました」


 アイラが微笑むと、バージルとフィンが同時に目を丸くした。その反応に、アイラは慌てて立ち上がる。


「気を悪くされたならすみません、私…」

「いや、その逆だ。スッキリした」

「ね、俺も。この感情は何だろうと思ってたけど…そっか。気持ちが救われるってこんな感じなのか」


 はー、と大きく息を吐き出したフィンが、アイラの手を引っ張って座るように促す。


「さすがだね、アイラ。さすが俺の恋人」

「……ええと…バージルさまの前でもそれを続けるのですか?」


 アイラはソファに座り直しながら、ちらりとバージルに視線を向けた。
 紅茶のカップを片手に楽しそうに見られていて、とても落ち着かない。


「フィンの恋人が嫌なら、俺の恋人になってくれてもいいぞ」

「………えっ?」

「毎日のように縁談が持ち込まれて、うんざりしてたところだ。爵位を持てば、手のひらを返したように擦り寄って来るんだから呆れるよ」


 バージルの言葉を聞いて、冗談だということが分かりホッとする。

 以前参加した夜会の、招かれていた令嬢たちの姿を思い出したアイラは、バージルが辟易しているのも分かる気がした。
 少なくともあのときは、バージルに興味がある令嬢の姿は無かったはずだ。


「……容姿でご令嬢を遠ざける作戦は、やめたのですね」


 アイラがそう言うと、バージルは肩を竦めた。
 以前はボサボサだった栗色の髪は、丁寧に整えられている。服装も、上質なものをしっかりと身につけているのが分かった。


「爵位を継いだからな。さすがに身なりは整えないと格好つかないだろ」

「バージルは男らしい顔付きだからね、ちゃんとすればモテるんだよ」

「別にモテなくていい。今は恋だの愛だの言ってる時間は無いからな」

「そうですよね、分かります」


 思わず同意しながら頷いたアイラに、バージルが信じられないというような視線を向けた。


「分かります、だと?お前もそんな時間は無いと?」

「そうですね。……命を狙われているので、今はどうしたら強くなれるかということで、頭がいっぱいです」

「……変わった令嬢だとは思ってたが、阿呆なのか?」


 アイラはとても真面目に答えたのだが、なぜだか阿呆呼ばわりされてしまった。
 フィンがケラケラと笑い出す。


「ほらね、アイラ。君は恋愛ごとに関心がなさすぎるって、馬車で言ったでしょ?年頃の令嬢にしては異質なんだよ」

「そ、そう言われましても…」


 確かにここに来るまでの馬車の中で、フィンにそう指摘されていた。
 周囲の異性に興味がないように見えるとも言われた。
 だから、アイラに恋愛を教えようとしたフィンから、今日限り恋人として過ごすように命令されたのだ。


「関心がないわけではありませんよ?ちゃんと前に、心惹かれた人はいましたし…」


 そう言いながらも浮かんだのは、思い出したくはない記憶だ。
 魔術学校でアイラに近付き、優しくしてくれた男子生徒は、結局誰かの指示でしていたことが分かり、結果的に襲われそうになったのだ。

 心惹かれたというより、差し伸べられた手に縋りつきたかっただけなのかもしれない。
 そうなれば、アイラは人を好きになったことがない、ということになる。その事実に少し愕然とした。


「……ふーん?そうなんだ。どこの誰?」

「急に声のトーンを落とすな。お前に関係ないだろ?あるのか?」

「何でバージルがそこでニヤニヤ笑うわけ」


 フィンとバージルの会話が、アイラの耳をすり抜けていく。
 けれどすぐに、アイラは我に返った。今は自身の恋愛について考えている場合ではない。


「それより、フィン副団長。どうして私をここへ?」

「へっ?……ああ、それはもちろん君のためだよ、アイラ」


 フィンはそう答えると、コホンと咳払いをした。


「君の命を、誰かが狙っている。その誰かの可能性として考えられるのは、第一に貴族だよね?」

「………貴族…そうですね」


 アイラは頷いた。
 魔術具開発局の局長と接点を持ち、魔術師とも繋がっていた。ただの平民では、命を狙わせるなど危険な行為を、それなりの立場の二人に命令できることはないだろう。
 ならば、局長と魔術師より上の立場であると考えられる。


「事件の黒幕は、魔術具開発局の局員かもしれないし、魔術師かもしれない。その人物がどこの誰かなのか、今は全く見当がつかない状況だ。そこでとりあえず、貴族だろうという点に目を向けることにしたんだ」

「そして貴族を探るには、同じ貴族が一番だ。それなりに爵位のある、貴族がな」


 フィンの言葉を引き継いだバージルが、トン、と胸元のバッジを指差した。
 そこでキラリと輝くのは、侯爵家当主の証だ。


「……バージルさまも、私のために動いてくれるのですか?」

「言ったろう。お前に何かあれば、力になると」


 それは、夜会での事件の翌日、アイラがバージルに会ったあとに言ってくれた言葉だ。


 ―――『こちらこそ、色々と世話になったな。…今後タルコット男爵家に何かあったら、力になろう』


 その約束を、バージルは律儀に果たそうとしてくれている。
 アイラは胸が熱くなり、深々と頭を下げた。


「ありがとうございます…!何か私に返せるものがあれば、ぜひ仰ってください」


 微笑みながら顔を上げれば、バージルが顎に手を添え、じっとアイラを見つめていた。
 鋭い瞳がギラッと光る。


「やはり、俺の恋人…というか、婚約者になってもらうのが互いの利になるんだがな」

「え?」

「俺は縁談避けができるし、お前は強い後ろ盾ができ、貴族間の動きを探りやすくなる」


 要は、お互いの利のために婚約者のフリをするということだろう。
 確かにそれは、アイラにとってありがたいことだった。貴族の情報は、男爵家より侯爵家の方が格段に多く入ってくるはずだ。

 それでも、アイラの頭にふとよぎるのは、エルヴィスの顔だった。
 婚約者のフリとはいえ、このことを伝えたら、エルヴィスはどんな反応を見せるのだろうかと。


 ―――あら?どうして私は、エルヴィス団長のことを気にしているのかしら?


 アイラがその疑問をよく考える前に、フィンが不機嫌そうにバージルの名前を呼ぶ。


「アイラはダメだって、前に言ったはずだけど。ただでさえアイラは女性に目をつけられやすいんだから、さらに敵を増やすことになるよ」

「ああ…夜会のときも令嬢たちになんか言われてたな、そういえば」


 バージルが思い出したように言った言葉に、フィンが反応してアイラを見た。


「何か言われたの?」

「はい。……騎士になった私は、変わり者だそうです」

「はあ?こんなに可憐で強い女騎士の、どこが変わり者…いや、変わり者か?」


 庇ってくれたかと思いきや、フィンが腕を組んで首を傾げた。アイラは思わず笑ってしまう。


「ふふ、いいんですよ副団長。変わり者の騎士でもなんでも。私は、今の自分が好きなので」


 魔術学校で人の悪意に疲れ、部屋に引きこもっていたときよりも、たとえ命を狙われていても、仲間に囲まれ、立ち向かおうとしている今の自分の方が何倍も好きだった。
 そんな自分になれたのは、騎士という道を歩むことができたからだとアイラは思う。

 くすくすと笑い続けるアイラに、フィンもつられたように表情を緩めた。


「……傷つけられるようなこと言われたら、すぐに俺に言いなよ?」

「分かりました。……ふふ、これが恋人のやり取りなのですね」

「え?いやこれは…」

「お前たち二人を見てるのは飽きないが、話を本題に戻すぞ」


 呆れたようなバージルにそう言われ、アイラは「はい」と姿勢を正す。
 フィンはまだ何か言いたげにしていたが、諦めたようにバージルを見た。


「俺の婚約者になる件は置いておいても、近いうちに開く予定の夜会に参加して欲しい」

「夜会…ですか?」

「そうだ。俺が正式に侯爵の名を受けたことを、表明するための夜会だ」


 気乗りしないような表情のまま、バージルが続ける。


「多くの貴族を招く予定でいる。そこにお前も参加して、怪しい動きをする人物がいないか探ってみるといい。それから、どちらの格好で参加するかはお前に任せる」

「……どちらの格好?」


 そう訊ねたアイラに答えたのは、フィンだった。


「男爵家の令嬢としてドレスで参加するか、騎士団の護衛任務として団服で参加するかってことだよ」

「………」

「どちらでも利点はあるからね。……でも今回は、俺は令嬢としての参加を推すかな」


 どうして、とアイラが口にしなかったのは、アイラ自身もその方がいいと感じたからだった。

 アイラが狙われ始めたのは、騎士となる前からだ。もし相手が貴族ならば、令嬢として参加した方が何かしらの接触があるかもしれない。
 噂好きの令嬢たちからは格好の餌食となるだろうが、その噂からも何か情報が得られる可能性もある。


 もし騎士として参加すれば、必ず剣を携えることになるので、警戒される可能性は高いだろう。
 もっとも、ドレスだとしても短剣は仕込もうとアイラ考えてはいる。


「では…タルコット家の令嬢として参加しようと思います」

「分かった。そのつもりでいておく。このあとにでも、各所に招待状を送るからな」

「はい、よろしくお願いします。あと…バージルさま、私が参加するということを、それとなく噂として流すことはできますか?」


 アイラの提案に、バージルが片眉を吊り上げる。隣からはフィンの視線が突き刺さった。


「それは、お前が自ら囮となって、敵を誘き寄せるということだな?」

「はい」

「……だそうだが、どうする?フィン副団長?」


 話をフィンに振られてしまい、アイラは恐る恐る隣に視線を移した。
 眉間にシワを寄せたフィンが、唇をきゅっと結んでいる。

 しばらくの沈黙の後、その唇が緩んでため息が漏れた。


「はあ…分かった。アイラの意志が強いことは知ってるし、止めるだけ無駄だね」

「副団長……」

「無茶するなって言ってもするだろうから、俺たちは君を護ることに専念するよ。バージル、護衛として多めに騎士団から人員を送ってもいいかな?」


 フィンの言葉に、バージルが苦笑しながら頷いた。


「お前も大変だな、フィン。その割には楽しそうな顔してるけどな」

「楽しいわけないだろ?アイラがケガするたびに、こっちはヒヤヒヤするんだから」

「そ、それはすみません。次の夜会では気をつけます」


 申し訳なく思ったアイラが眉を下げると、フィンが額をペシッと叩く。


「全く…本当にね。令嬢として参加するなら、ずっとアイラのそばにいるわけにもいかないしなぁ。それこそ他の女性に嫉妬されちゃうだろうし」

「それは自分で言うことか?」


 すかさず指摘を入れたバージルは、何かに気付いたように動きを止めた。
 アイラが不思議に思っていると、すぐに「良い方法があった」と口を開く。


「お前たち、そのまま恋人ごっこを続けろ」

「はい?」
「はあ?」


 アイラとフィンの声が重なる。


「恋人でも婚約者でもなんでもいいが…そうすれば堂々と近くにいても怪しまれず、フィンはアイラを護れるだろ」


 バージルはニヤリと笑いながら紅茶を口へ運び、アイラとフィンは互いに顔を見合わせた。






***


 ウェルバー侯爵家の夜会への招待状は、続々と貴族たちの元へ届いた。
 そのあとすぐに、とある噂が広まっていく。

 ウェルバー侯爵家の新しい当主となったバージルは、タルコット男爵家の令嬢と親しいらしい。
 その令嬢は、どうやら騎士団に入団した、噂の令嬢らしい。
 さらに聞くには、副団長のフィン・ディアスと交際を始めたようだ。

 今回の夜会にも、揃って出席するという―――…。


 ぐしゃり、と握りしめられた招待状は、床に投げ捨てられた。
 それを拾い上げた男性が、目の前の主に問い掛ける。


「……ご出席、なさいますか?」


 窓の外を見ていた男性の主から、返事は無かった。
 その代わりに、握りしめられた拳は震えていた。

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