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50.一度だけ言うことを聞いてもらえる権利
しおりを挟む横になって月を見ていた奏くんがいつの間にか眠っていた。
気持ち良さそうに眠る奏くんを起こさないようにそっと抱き上げベッドに寝かせる。
リビングで座り込んでるのを見つけた時は何かあったのかと不安になったが純粋に月を眺めていたと知って安心した。
俺も見とれるくらい綺麗な満月だった。
ちゃんと体も動いて声も出るようになっていてよかった。
動けるようになったことを透にメールで伝えて俺も奏くんの隣に横になった。
明日で俺の休みも終わりか、2週間も仕事休んだが濃厚な2週間であっという間だったな。
明日のこと、今後のことを考え眠りについた。
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