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44.逸らされた視線
しおりを挟む「……エルヴィス団長!そちらから連行された魔術師がっ…、地下牢で自害しました!」
セルジュの報告を聞き、エルヴィスは素早くアイラを見た。
「アイラ、リアム。君たちは一旦談話室へ。フィン」
「はい。俺が連れて行きます」
フィンが「ちょっとごめんね」と言ってアイラを抱き上げる。
他の男がアイラに触れるのは、見ていて良い気はしないなとエルヴィスは思った。
それでも、緊急事態の今は仕方がない。
「リアム、さすがに大丈夫だと思うけど、周囲の警戒をお願い」
「はい」
「団長、俺も二人を送り届けたらすぐに向かいます」
フィンの言葉にエルヴィスは頷くと、セルジュを振り返った。
「行くぞ、セルジュ」
「……は、はいっ!」
エルヴィスの前まで辿り着いたセルジュは、すぐに回れ右をしてまた走り出した。
アイラを心配して視線を送ると、アイラはきゅっと唇を結んでエルヴィスに向かって頷いていた。
私は大丈夫ですと、そう言っているようだ。
「フィン、頼んだ」
「了解です」
エルヴィスはセルジュを追いかけ、城の地下牢へと向かった。
城の中の様子は、いつも通りに思える。
けれど、地下牢へ続く道に入ると、バタバタと衛兵が行き交っていた。
セルジュが指揮する第三騎士団の騎士も数名いる。
「魔術師の牢は?」
「この先です」
いつも小さな声でぼそぼそと話すセルジュだが、今は緊迫した顔でハッキリと話している。
衛兵たちはエルヴィスの姿を見ると足を止め、頭を下げた。
城の門番や衛兵は、騎士団の所属ではなく、城から直接雇われている。
しかし、指揮権は騎士団長であるエルヴィスにもあり、さらに地下牢で働く衛兵は少し特殊だった。
かつてエルヴィスが捕らえた賊たちの中で、更生の可能性があると判断した者を雇っている。
もともと腕っぷしはある者ばかりなので、牢屋の見張りには適役だった。
魔術師がいたとされる牢屋に近付くにつれ、血の臭いが鼻をつく。
エルヴィスは顔をしかめながら、その惨状を目の当たりにした。
「―――これは…」
思わず言葉を失う。自害したとのことだったが、そこに魔術師の遺体はなかった。
代わりに残された大量の血痕が、牢の壁一面に飛び散っている。
「……どうしてこうなったのか、見た者はいるのか?」
エルヴィスが問い掛けると、セルジュは小さく頷いた。
「重要な罪人だと聞いていたので、僕の部下を二名つけていました。今は別室で待機させています」
「分かった。すぐに話を聞こう。お前たち、不快だろうが現場はこのままで頼む」
近くの衛兵に指示すると、「はっ!」と威勢の良い返事が返ってきた。
「セルジュ、その二名の元へ案内を。それからフィンと合流し、この現場を調べてくれ」
「こ、この現場を……、分かり、ました」
セルジュが震えながら、ごくりと喉を鳴らした。
剣を手にしたセルジュなら、嬉々としてこの現場を眺めていただろうな、とエルヴィスは思う。
地下牢から地上へ上がる階段の近くで、牢の中からこちらを見ている人物と目が合った。
「ジャスパー」
「……エルヴィス団長、一体何が…」
第二騎士団のジャスパーは、闘技場で操られ、魔術を使用してアイラを襲ったうちの一人だ。
その後ろに、他に捕らえられた四名の男たちが立っている。
エルヴィスは牢の前で足を止め、できるだけ優しい声を出した。
「闘技場の事件の犯人が判明した。お前たちは今、釈放の手続きをしている最中だから安心してくれ」
「……本当ですか!?」
「ああ。遅くなってすまなかった」
ジャスパーたちが喜びの声を上げる。
食事も寝床も質の良いものを提供していたが、やはり閉塞された空間に長い間閉じ込められては、心が擦り減ってしまうのだろう。
「明日には牢から出られる。あと少し、我慢してくれるか?」
「はい!ありがとうございます、エルヴィス団長!」
笑顔のジャスパーに見送られ、エルヴィスとセルジュは地下牢を出た。
セルジュの部下が控えているというのは、すぐ近くの小部屋だった。捕らえた者を牢に入れる前に、話をする場合に使う部屋だ。
軽く扉を叩いて入室すると、二名の騎士が座っており、エルヴィスの姿を見るなり立ち上がった。
「エルヴィス団長!お疲れ様です!」
「エルヴィス団長、お疲れ様です」
年長の騎士がハキハキと挨拶をする隣で、気弱そうな騎士が頭を下げた。確か新人騎士のはずだ。
「お疲れ。まずは座ってくれ。それから早速だが話を聞きたい」
「はっ!」
「セルジュ、少し部下を借りる。フィンと現場を頼む」
「は、はい…失礼します」
セルジュがパタパタと部屋を出て行く。エルヴィスが二人の騎士の向かい側に腰掛けると、年長の騎士が口を開いた。
「ご報告申し上げます!我々が牢の前に立っていたところ、突然魔術師が苦しみ出しました!」
「……苦しみ出したのか?」
「はい。魔術師は両手足を拘束されており、魔力封じの腕輪もしておりました。なので、自身の魔術ではないと思うのですが…」
新人騎士が、エルヴィスの様子を伺いながらそう答える。
魔力封じの腕輪は、武術大会の試合でも使用された物だ。
牢へ入れられる人物は、例外なく魔力封じの腕輪を装着する。これは、決して自分では外せない仕組みになっていた。
武術大会では、恐らくスタンリーか魔術師が、ジャスパーたちを魔術具で操る間に腕輪を外したのだろうと、エルヴィスは考えている。
けれど、牢で魔術師が誰かに外してもらったとは考えられない。
遺体がない以上、それを確かめるすべはないのだが、今現場を調べているセルジュとフィンが、何かを見つけてくれることを期待するしかなかった。
―――だとすれば、魔術具か?それなら、時間式で発動することが条件になるが…。
「……それで、苦しんだあとはどうなった?」
顎に手を添え、頭を動かしながらエルヴィスが言った言葉に、騎士は二人揃って顔を歪めた。
まず年長の騎士が、先ほどの元気さを失った声で話し始める。
「口にするのもおぞましいですが…苦しみ出したあと、まず血を吐き出しました。それから、体の中で何かがうごめいているようで…」
うっ、と騎士が口元を押さえた。その様子を横目で見ながら、新人騎士も顔色を悪くして口を開く。
「……まるで、体の内側から食い荒らされているようでした。暫くして動きが止まったかと思えば、一気に黒い炎のようなものに包まれて…破裂しました」
「黒い、炎か…」
エルヴィスは小さく呟いた。セルジュは魔術師が自害したと言っていたが、判別は難しい。
背後にいる人物を庇い、何らかの方法で自ら命を絶った可能性もあれば、その人物が魔術師に何かを仕掛けていた可能性もある。
どちらにせよ、これでアイラの命を狙う人物への繋がりが絶たれてしまったのだ。
エルヴィスは席を立つと、二人の騎士を交互に見る。
「二人とも、良く報告してくれた。見たくないものを見ただろう。このまま宿舎で休んでくれ。セルジュには俺から言っておく」
「……は!ありがとうございます…!」
「……ありがとうございます、エルヴィス団長」
部屋を出たエルヴィスは、その足でまた地下牢へと戻った。
魔術師がいたはずの牢の中に、フィンとセルジュの姿が見える。
「……フィン、セルジュ。どうだ?」
「あ、団長。アイラとリアムは談話室に送り届けましたよ。個人の判断ですが、オーティスとギルバルトを呼びつけておきました」
「分かった。あの二人なら信頼できるだろう」
第一騎士団のオーティスとギルバルトは実力もあり、フィンが重宝している騎士だ。
万が一何かあっても、あの二人になら任せられるだろう、とエルヴィスはひとまず安心する。
「……それにしても、何ですかこれ?」
壁一面に広がる血を見ながら、フィンが言う。
エルヴィスが今聞いてきた話を伝えると、綺麗な眉間にシワが寄った。
「魔術以外で、そんな変な死に方するものですかね?」
「……どうだろう。体の一部すら残らずに血だけ残るなんて…おかしいよね」
セルジュはまたボソボソとしたしゃべりに戻っており、前髪の隙間から周囲を観察している。
「……血以外には、何も…見当たりません。もし…魔術や魔術具が使われたなら、……専門の人を呼ぶのが、一番だと、思います」
「魔術師、か…」
魔術具についてなら、妹のトリシアが詳しい。あとで聞こうと考える。
そして、魔術師と聞いてすぐにエルヴィスの頭に浮かぶのは、アイラの兄だった。
闘技場でアイラを助けに入った彼の魔術を見たとき、相当な実力者だと感じた。けれど彼は、まだ学生である。
まだ公にすることができない情報を共有するには、立場が不足しているのだ。
けれど、アイラが命の狙われているという説明は、家族にしなければならない。それならば…。
エルヴィスが一つの結論に至ったとき、フィンが物珍しそうにセルジュを見ながら口を開いた。
「珍しいですね、セルジュさん。今日は剣を握っていないし、話し方もいつも通りなのに、どこかいつもより覇気がありますね」
何とも失礼な物言いだが、セルジュはじっと壁一面の血を見つめたまま、こくりと頷く。
「……部下に、怖い思いをさせちゃったから。…運が悪ければ、……巻き込まれていたかもしれないし」
「なるほど。部下想いですねぇ」
からかうようにそう言ったフィンは、口元に笑みを浮かべていた。
そういうお前も同じだろう、とエルヴィスは思う。
それはもう一人の副団長である、ジスランにも言えることだ。
ジスランの部下であるジャスパーが捕らえられたときは、必死に庇っていた。
「……そんな部下想いのお前たちは、それぞれ仕事に戻ってくれ」
「おっ?ここはもういいんですか?」
「セルジュの言う通り、他の魔術師を呼んで見てもらうことにする」
エルヴィスはそっと息を吐き出してから、壁の不気味な血を瞳に映した。
***
「……アイラちゃん」
「ギルバルト先輩…」
「オレ…君のこと…」
ギルバルトが顔の目の前で、両手をパン!と叩いて頭を下げる。
「……ものすっごい不幸体質な子なんだと思ってた!」
第一騎士団の談話室に、ギルバルトの声が響き渡る。アイラは真面目な顔で頷いた。
「そうですね、不幸といえば不幸ですね」
「嫌だぁそんな真面目な顔しないで!オレは笑わそうと思ったのに~」
「バカ、どう考えても茶化す話題じゃないだろう」
オーティスがギルバルトの肩を小突く。ギルバルトは「いてっ」と大袈裟に肩を押さえた。
城に着いてすぐ、アイラとリアムはフィンに連れられて談話室へ来た。
絶対にここから出ないようにと念を押され、そのあとすぐオーティスとギルバルトがやってきたのだ。
アイラはどこまで話していいのか分からず、とりあえず闘技場の事件と今回の魔術具開発局の事件は、自分の命が狙われて起きたということだけ話していた。
だが、アイラはそれよりも、セルジュの言葉が気がかりだった。
魔術師が自害した。それが事実であれば、アイラを狙う人物が誰だか分からなくなってしまう。
リアムも同じ気持ちのようで、先ほどからずっと扉の方をちらちらと見ている。
「それにしても、ずいぶんと回りくどい狙い方するよねぇ」
ソファに深く腰掛けながら、ギルバルトが頭の後ろで腕を組む。その言葉に反応したのはアイラだ。
「回りくどい…そう、そうですよね」
「でしょ?アイラちゃんが狙いなら、第三者を操る前に、直接目の前に本人が現れればいいのにさぁ」
「はい。その方が確実なはずです」
「待ってくれ。アイラ、君は何でそう冷静に分析しているんだ」
オーティスが信じられない、と目で訴えてくる。
リアムが「仕方ないですよ」と言って肩を竦めた。
「アイラはもう、覚悟を決めています。それに、眠らされないように自分の腕を刺すくらい、自己犠牲精神が強いようですから」
「腕を?……何やってんのアイラちゃん」
「全く、君は…」
どうやらリアムは、この件についてはすぐに許してくれないようだ。
先輩騎士二人も、リアムと同じような顔をしてアイラを見ている。
「……あの場で眠っていたら、間違いなくどこかへ連れて行かれました。足だと動けなくなるし、利き腕は剣を握りたかったので、反対の腕を…ダメでしたか?」
アイラは、これが咄嗟にできた最善の判断だと思っていた。伺うような視線を送ると、オーティスが腕を組んで口を開く。
「まぁ、その時の状況が詳しく分からないから、あまり口うるさくは言えないが…きっと第一騎士団の団員は皆、アイラが傷ついたら悲しむぞ」
「そうだねぇ~。今も包帯ぐるぐる巻きでびっくりしてるし。デレクなんか、アイラちゃんが命狙われてるって知ったら卒倒しちゃうんじゃない?」
「……そう、ですか…?」
アイラは何だかむず痒くなった。自分の傷の心配をしてくれる存在がたくさんいることに、未だに慣れないのだ。
「ちょっと、何で嬉しそうなの。少なくとも僕は怒ってるんだからね」
「ふん、ほへんなひゃい」
ぐにっとリアムに頬をつねられ、アイラは謝りながらも口元が緩んでしまう。
局長のスタンリーに全ての元凶がアイラであると告げられたとき、アイラは自身の存在を否定された気持ちになった。
一度失ったはずのこの命が、また狙われている。
恐怖の感情はもちろんあるが、それ以上に騎士団の存在が、闇に落ちないようアイラを支えてくれているのだ。
―――もう、部屋に引きこもるのは嫌。私は騎士になると決めたのだから。それなら、立ち向かうしか選択肢はないわ。
リアムがため息を吐くと、パッと手を放す。
「……でも、ギルバルト先輩の言う通りですね。アイラの前に姿を現さない…もしくは、現せない理由があるのかも」
「それは、何かしら?本人は全く戦えないとか?」
「あ~、あり得るねぇ。アイラちゃんの命を狙うくらいだから…嫉妬に駆られたどこかの令嬢の仕業とか?」
「……それなら非力だし、他人に頼るのは分かるが…、というかそもそも、闘技場の事件は誰かに操られていたってことが分かったのか?」
「あ、それはですね…」
「―――はい、そこまで!」
談話室の扉から、フィンが入って来てそう言った。
「皆まとめて話すから、早く適当に座ってね」
フィンの後ろから、ぞろぞろと第一騎士団の団員たちが現れ、包帯が巻かれたアイラを一目見ると驚いていた。
「えっ…アイラ!?」
「どうしたんだよその包帯!」
「また何かに巻き込まれたのか!?」
「痛むか?動いて大丈夫か?」
次々に心配の言葉を掛けられ、アイラの目にはじわりと涙が浮かぶ。
オーティスが「ほら、言ったとおりだろ?」と笑ってアイラの背中をトンと叩いた。
アイラは無意識に、団員たちの中からデレクの姿を探していた。
デレクも心配してくれているなら、自分は大丈夫だと早く伝えたいと思ったからだ。
緑の髪が見え、デレクが一番最後に談話室に足を踏み入れる。
「デ―――…、」
声を掛けようとしたアイラは、最後までデレクの名前を口にすることができなかった。
デレクはアイラを一目見ると、暗い顔をして顔を背けたのだ。
どくん、と心臓が嫌な音を立てる。
親しかった友人たちが次々と離れていった、魔術学校での記憶が頭をよぎった。
―――ああ。私はまた、何かを間違えたのね…。
フィンの話が終わるまでの間、デレクは一度もアイラの方を見ようとはしなかった。
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