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「俺はお前を苦しめたくない。だが、他の奴と話してほしくないのも事実だ。束縛がひどいのは自覚している。頑張って我慢してもお前を縛ってしまうだろう、、」
自信なさげな顔をしながら正直に話す瀧さんを見て、俺も正直な気持ちを話した
「お、俺は今まで誰かに愛されたことがそんなにないから、多分無自覚に瀧さんを傷つけるようなことをするかもしれない、、、瀧さんが好きになるような俺の魅力もわからない。もし瀧さんが嫌だと思うことは言って欲しい、と思ってる、、、。それで直せるかと言われたら、うんとは言えないけど努力はしたい、と思ってる、、。」
自分で言っていて、だんだん声に自信がなくなってくる
「今はそれで十分だ。真剣に答えてくれてありがとな」
「う、うん、、、」
自分の今思ってることを瀧さんに伝えられたことで少しホッとした
瀧さんもあまり表情が動かない方なのではっきりとはわからないが安心したような顔をしている気がする
「俺は今からお前のパソコンを取りに行ってくる。
その間、監視は付けさせてもらうが葵を呼んでおく」
え!!!
葵さんに会える!!
嬉しさが表情に出た俺に瀧さんは苦い顔をする
「、、、くれぐれもさっきの条件を破るんじゃないぞ」
、、、、あ、忘れてた、、、
「はい、、、、」
抱きつくの我慢できるかな、、、、
でも、瀧さんにばれなきゃ、、、、、
そんな俺の企みがバレてたのか、
「監視のやつに後から報告させるからな」
、、、、、だめだった、、、、
そんなに顔に出てたかな?
まぁ会えるだけマシだ
ところで監視って誰だろう?
俺、多分まだ近い距離に男の人がいると震えてしまうんだけど、、、、
今の段階で近づけるのは、葵さんと瀧さん、獅童さん、真紘ぐらいだ
大丈夫かな、、、、
瀧さんに言ったほうがいいのかな、、、
でも、こんな事でいちいち言ってたら今後キリがない
それにこのことを伝えて、もし葵さんに会えなくなったら嫌だ
「瑞稀、不安があるなら言えよ?」
「、、、大丈夫」
瀧さんは、そうか、、、と言い悲しげに俺の頭を撫でる
数回撫でた後、立ち上がり俺から離れる
「では呼んでくるからな」
瀧さんは扉のロックを開け外に出ていった
1人になり急に心細くなる
もちろん葵さんに会えることはすごく嬉しいが、もう1人の監視役を目の前にして冷静でいられるかな、、、、
心の中で大丈夫、大丈夫、大丈夫、、、と唱える
ぎゅっと瀧さんの服を握りしめ緊張に肩を強ばらせる
しばらくしてコンコンと音がする
「は、、、はい、、、」
返事をすると聞き慣れた大好きな声が聞こえた
「瑞稀?入るよ?」
ガチャっと開いた扉から懐かしい顔が見えた
葵さんっ!葵さんだっ!
「葵さん!」
顔を見た瞬間、泣きそうになりながらグッと堪える
「瑞稀、無事でよかった、、、」
俺はベッドから体を起こし葵さんに少しでも近づこうとする
葵さんもこちらに少しずつ近づいてくる
このまま、再会のバグっ!と思ってたところに第3者の声が割り込んでくる
「2人とも、それ以上はダメです」
ビクッ!!!!!
他の人が来ることは分かってた
だから覚悟もしてたはずなのに、体の震えが止まらない
「、、、、こ、こないでっ、、、」
声もまともに出すことが出来ず凄く小さい声を振り絞る
「、、瑞稀、、?」
震える俺に違和感を持ったのか、こちらを見つめる葵さん
すると何か分かったのかハッとして近づいてくる監視役の人を止める
「止まれ!仁!」
大きな葵さんの声に監視役の人がぴたりと止まる
「瑞稀、大丈夫だ。ここにはお前に危害を加える奴はいない。そう。少しずつ深呼吸だ。怖かったな、、、もう大丈夫だ、、」
これ以上近づかないのがわかったのと、葵さんの声に少し安心してだんだん落ち着いてくる
少し頭が冷静になる
「あ、葵さん、、、俺、、、、」
「大丈夫だ。無理することはない。仁、申し訳ないが監視はその距離からにしてくれ」
俺の様子や葵さんの言葉に思うところがあったのか、
「わかりました。」
すぐに了承してくれて、ホッとした
「瑞稀、これからは少しではあるが俺と会うこともできるようになった。ボソッ渋々だったが、、
監視は付くが、嫌になったらぶちのめせばいい」
、、ぶちのめす、、、、
葵さん、俺と2人の時は綺麗な言葉ばかり使ってるから違和感すごいな
後ろにいる仁さん、顔引き攣ってるよ、、、
「葵さん、勘弁してください、、、、」
「もし他の奴らに何かされたらすぐに言え。
俺が報復してやる。もちろん、瀧にもだ。
この前の骨は抵抗せずに折らせたが、次は簡単に折らせない」
「あ!葵さん、骨、、、、」
そうだ、葵さん、骨折られたんだ、、、
今の見た目は怪我してるふうに見えないけど治ったのか、、、?
「心配するな、癪だが、綺麗におられたから治りも早かった」
葵さんが、痛くなさそうでよかった、、、
もし葵さんに何かあったら、、、
俺が役に立つならなんでもしてあげたい、、
「俺に出来ることあればなんでも言ってね」
「あー、、、瑞稀は何も気にしなくていい。お前のやりたいようにやれ。」
自信なさげな顔をしながら正直に話す瀧さんを見て、俺も正直な気持ちを話した
「お、俺は今まで誰かに愛されたことがそんなにないから、多分無自覚に瀧さんを傷つけるようなことをするかもしれない、、、瀧さんが好きになるような俺の魅力もわからない。もし瀧さんが嫌だと思うことは言って欲しい、と思ってる、、、。それで直せるかと言われたら、うんとは言えないけど努力はしたい、と思ってる、、。」
自分で言っていて、だんだん声に自信がなくなってくる
「今はそれで十分だ。真剣に答えてくれてありがとな」
「う、うん、、、」
自分の今思ってることを瀧さんに伝えられたことで少しホッとした
瀧さんもあまり表情が動かない方なのではっきりとはわからないが安心したような顔をしている気がする
「俺は今からお前のパソコンを取りに行ってくる。
その間、監視は付けさせてもらうが葵を呼んでおく」
え!!!
葵さんに会える!!
嬉しさが表情に出た俺に瀧さんは苦い顔をする
「、、、くれぐれもさっきの条件を破るんじゃないぞ」
、、、、あ、忘れてた、、、
「はい、、、、」
抱きつくの我慢できるかな、、、、
でも、瀧さんにばれなきゃ、、、、、
そんな俺の企みがバレてたのか、
「監視のやつに後から報告させるからな」
、、、、、だめだった、、、、
そんなに顔に出てたかな?
まぁ会えるだけマシだ
ところで監視って誰だろう?
俺、多分まだ近い距離に男の人がいると震えてしまうんだけど、、、、
今の段階で近づけるのは、葵さんと瀧さん、獅童さん、真紘ぐらいだ
大丈夫かな、、、、
瀧さんに言ったほうがいいのかな、、、
でも、こんな事でいちいち言ってたら今後キリがない
それにこのことを伝えて、もし葵さんに会えなくなったら嫌だ
「瑞稀、不安があるなら言えよ?」
「、、、大丈夫」
瀧さんは、そうか、、、と言い悲しげに俺の頭を撫でる
数回撫でた後、立ち上がり俺から離れる
「では呼んでくるからな」
瀧さんは扉のロックを開け外に出ていった
1人になり急に心細くなる
もちろん葵さんに会えることはすごく嬉しいが、もう1人の監視役を目の前にして冷静でいられるかな、、、、
心の中で大丈夫、大丈夫、大丈夫、、、と唱える
ぎゅっと瀧さんの服を握りしめ緊張に肩を強ばらせる
しばらくしてコンコンと音がする
「は、、、はい、、、」
返事をすると聞き慣れた大好きな声が聞こえた
「瑞稀?入るよ?」
ガチャっと開いた扉から懐かしい顔が見えた
葵さんっ!葵さんだっ!
「葵さん!」
顔を見た瞬間、泣きそうになりながらグッと堪える
「瑞稀、無事でよかった、、、」
俺はベッドから体を起こし葵さんに少しでも近づこうとする
葵さんもこちらに少しずつ近づいてくる
このまま、再会のバグっ!と思ってたところに第3者の声が割り込んでくる
「2人とも、それ以上はダメです」
ビクッ!!!!!
他の人が来ることは分かってた
だから覚悟もしてたはずなのに、体の震えが止まらない
「、、、、こ、こないでっ、、、」
声もまともに出すことが出来ず凄く小さい声を振り絞る
「、、瑞稀、、?」
震える俺に違和感を持ったのか、こちらを見つめる葵さん
すると何か分かったのかハッとして近づいてくる監視役の人を止める
「止まれ!仁!」
大きな葵さんの声に監視役の人がぴたりと止まる
「瑞稀、大丈夫だ。ここにはお前に危害を加える奴はいない。そう。少しずつ深呼吸だ。怖かったな、、、もう大丈夫だ、、」
これ以上近づかないのがわかったのと、葵さんの声に少し安心してだんだん落ち着いてくる
少し頭が冷静になる
「あ、葵さん、、、俺、、、、」
「大丈夫だ。無理することはない。仁、申し訳ないが監視はその距離からにしてくれ」
俺の様子や葵さんの言葉に思うところがあったのか、
「わかりました。」
すぐに了承してくれて、ホッとした
「瑞稀、これからは少しではあるが俺と会うこともできるようになった。ボソッ渋々だったが、、
監視は付くが、嫌になったらぶちのめせばいい」
、、ぶちのめす、、、、
葵さん、俺と2人の時は綺麗な言葉ばかり使ってるから違和感すごいな
後ろにいる仁さん、顔引き攣ってるよ、、、
「葵さん、勘弁してください、、、、」
「もし他の奴らに何かされたらすぐに言え。
俺が報復してやる。もちろん、瀧にもだ。
この前の骨は抵抗せずに折らせたが、次は簡単に折らせない」
「あ!葵さん、骨、、、、」
そうだ、葵さん、骨折られたんだ、、、
今の見た目は怪我してるふうに見えないけど治ったのか、、、?
「心配するな、癪だが、綺麗におられたから治りも早かった」
葵さんが、痛くなさそうでよかった、、、
もし葵さんに何かあったら、、、
俺が役に立つならなんでもしてあげたい、、
「俺に出来ることあればなんでも言ってね」
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