冷酷組長の狂愛

さてぃー

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瀧さんの言葉にそういえば付き人だったことを思い出す


「でも、俺ができることなんて、、、、」


これまでこの組に関わったこともなく、正直俺にできることなんてないと思う


それに、付き人の仕事ってことはまた犯されるのか?


そんなの、、、、、、


それ以上言葉が出て来ず、俯く


すると、瀧さんが俺の目線まで合わせて、


「瑞稀、お前が不安がるのは俺のせいだって分かってる。怖がらせてすまない。体だけでも手に入ればって思ってた。でも、俺はお前の心も欲しい。」



こころ、、、?



「今はまだ俺をそんなふうに見れないかもしれないが、これからはお前を愛する者として見てほしい。もちろん、お前の心が手に入るまでは手は出さない。」


悲しそうに、俺の頭を撫でながら真剣に伝えてくる


「でも、お前が近くにいて我慢するのは大変だから、たまに頭を撫でさせてくれ」


少し照れたように言う瀧さんが珍しくて凝視してしまう


「ん?どうした?」


「い、いえ、、、」



一時の迷いかもしれないが瀧さんは真剣で冗談には聞こえなかった。
軽い返事で返すこともできず、ゆっくりとコクッと頷く



「ありがとな?」


これまでとは真逆の空気感に戸惑いが隠せない

ただでさえ恋愛経験なんて皆無な俺がこんな上級の恋愛なんて無理に決まってる

ハ、ハードルが高い、、、




1人で戸惑っていると、それを見た瀧さんがクスッと笑う声が聞こえた



「そんなに緊張するな。可愛いだけだぞ?」


、、、、、、、、甘い、、、、、



「まぁ、無理もないか。これからお前に好きになってもらえるよう頑張るさ。」


もうなんて返していいのか分からない


「ところで仕事の話に戻るが、付き人といっても秘書は別にいるし仕事の大半は俺のそばにいて癒しになることかな?」


癒し???????


「それってどういう、、、」


「もちろん、仕事がしたければ回すが、無理はしなくていい。煌良の奴は少しずつ任せてるみたいだがな?」


要は、マスコット的な??

でも、真紘は仕事も手伝ってるんだ、、、
すごいな


「俺のそばにいるのは嫌かもしれないが、、」


そんな悲しそうな顔をされると肯定しかけたことに罪悪感がでる


「あ、あの、、俺がもし瀧さんを好きにならなかったらどうするんですか?」


瀧さんは俺の質問にあらかじめ分かってたように


「考えたくはないが、その時はお前を解放する。
俺が言えたものではないが、好きな奴の苦しむ姿を見るのは心が痛いからな」


そしたら俺は一生独身だな?っと笑いながら話す


「お前にもたくさん迷惑をかけたし、その時は仕事の紹介でもお金でも何でも補償するつもりだ。」



ここまで言われたら断る言葉も見つからない

俺が瀧さんさえ好きにならなければ当初の目的であったいい会社に就職するとい頷く夢も叶う

それにお金の保証だってしてくれる

良いことしかない

でも何故だろう、瀧さんから離れることを想像すると胸がギュっと痛む


そんな思いに蓋をして、



「俺、何もできないと思いますが、よろしくお願いします」



と、返事を返すのがやっとだった。




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