冷酷組長の狂愛

さてぃー

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瀧さんはそう言って俺の頭を撫で、それ以上は何も言わず部屋を出ていった


正直、瀧さんから告白されるとは微塵も思っていなかったため頭がショートしてる

何も考えられず、しばらくベッドの上でボーっとしてしていた



時間が経過してくると、ようやく頭が回り始める


え、、えっ?おれ、瀧さんから告白受けたんだよな??

で、でも、今までそんな素振りなかったじゃん、、 


それにもし、瀧さんが俺を本当に好きだとしてもすぐに飽きてしまうだろう

なんたって、瀧さんの周りには美男美女ばかりが集まり、俺なんか突出しているものもない


俺今度から、どんな顔して瀧さんと顔合わせればいいんだ、、、


ちなみに心の中でこんなに混乱しているにも関わらず俺の表情はほとんど動いていない


はぁ、、、、、


瀧さんから告白されて俺は正直嬉しい気持ちがあった

嫌われていなかったのも分かったし、ほっとした


でも、俺には瀧さんの唯一になる自信はない


明日にでも俺の正直な気持ちを瀧さんに伝えよう!


そう決心して、俺はベッドに横になると瞼が閉じ、眠りの世界へ入った















「ん、、、、、?、、、、」


朝、寝返りを打つと腕に何か温かいものが触れた

ん??なにこれ??

頭にはてなが浮かびつつも少しずつ目を開けて自分の目の前にある光景を見た瞬間、


「っ、、!!!!!!」


大声を出さなかっただけ褒めてやりたい

そこには上半身裸であろうことが予測される瀧さんが横たわっていた

俺の腕は瀧さんの胸あたりに触れており、瀧さんの温度を直に感じている

あったかい、、、、、ってそうじゃない!
おいおいおいおいっ、、、

なんでここにいるんだよ!!っと問いただしたいが俺にそんな勇気はない


チキンな俺でごめんなさい


とにかく、この状況をどうにかしなくては、、


少しずつ、腕や足を動かしてベッドから降りようと試みる

しかし、そんなにうまくいかないのがこの世の中だ


「、、、、瑞稀?」


声がした瞬間、俺の体はビチッと固まる

ギギギッと、顔を上へ向けるとぱっちり目が開いた瀧さんと目が合う


何も言わない俺に瀧さんは、


「、、、瑞稀、おはよ」

まるで愛しいものを見るみたいに目を細め、柔らかな表情をしている瀧さんを見て、心臓がドキンッと鳴った


「っ!、お、おはようございます、、、」


なぜドキッとしたかは分からないがきっと普段笑わない人が笑ったからびっくりしただけだ

そう結論付けて、挨拶をなんとか返せた


返事を返すと、満足そうに頭を撫でてくる


あ、、、きもちいぃ、、、、
どうやら俺は猫気質なようだ
瀧さんに撫でられると何故か心が落ち着き、尚且つすごく気持ちよくなってしまう
思わず、もっとと、頭を押し付けたいところだ


この前まで散々犯されていたにも関わらずこんなことを考えてしまう俺はおかしいのだろうか



しばらく、俺の気持ち良さそうなのを見ていた瀧さんがふと手を止めて話しかけてくる



「瑞稀、お前は嫌かもしれないが今日は俺の付き人として過ごしてもらいたい」
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