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「思いっきり我儘言えばいいんじゃないか?
こんなところに監禁なんかするやつに何を遠慮する必要がある?」
「そ、それはそうなんですけど、、、」
その物言いに思わず顔が引き攣る
「よし、じゃあ、なんか言われたら俺に言え。
必ず何とかしてやる。
まぁ、俺の予想じゃ、お前が甘えればあいつは機嫌がいいと思うがな」
俺が甘えると機嫌がよくなるのか?
なんでだ?
むしろ悪化しそうだけど、、、、
「とにかく、何でも相談しろ!
1週間に1回は診察に来るから」
「は、はい、、、、」
「あと、どうする?この後、瀧坊を部屋に入れてもいいのか?」
「?」
入れていいも何も、ここって瀧さんの部屋、、、、
「分かってない顔だな。怖いんだろ?瀧坊のこと。嫌ならあいつのこと拘束してでも閉じ込めとくけど」
「っ、、、!だ、大丈夫です、、、」
「そうか?遠慮するな?」
すごい、、、この人最強だ、、、、
でも、瀧さんとちゃんと話せるかな、、、
「がんばります、、、
あ、あの、、、あなたの名前は、、、」
「そういえば言ってなかったな。
俺は獅童恭平だ」
「獅童さん、、、」
「あぁ。よろしくな?
じゃあ、俺は帰るけど、瀧坊呼んでくるな?」
「は、はい、、、、」
獅童さんは俺の返事に頷き、部屋を出て行った
獅童さんがいなくなって少し不安になる
大丈夫かな、、、、
少し怖いな、、、、、
でも、点滴刺さってるし、隠れることはできない、、
すると、トットットットッといつもより速い足音が聞こえる
「瑞稀!」
ビクゥゥゥ
まさか、瀧さんがそんなに大声で俺の名前を呼びながら近づいてくるとは思わずびっくりしてしまった
「あ、あの、、迷惑かけてごめんなさい、、、」
瀧さんは謝る俺をじっと見つめたまま動かない
むしろ、俺に近づくのを躊躇っているかのように見える
「いや、、、無事ならいい、、、
大丈夫なのか?」
「は、はい。獅童さんに診てもらったので、、」
そこでお互い話すことがなくなり、沈黙になってしまった
き、気まずい、、、
それに何故か瀧さんとの距離が遠い
「あ、あのっ、、、」
俺が沈黙に耐えきれず話そうとした瞬間、
「、、、瑞稀、近づいてもいいか?」
「?」
、、?何でそんなこと聞くんだろう?
「は、はい、、」
瀧さんは俺が寝ているベッドの方に寄ってくる
そして、ゆっくり腰を下ろし、俺を見つめ、
「すまなかった」
一瞬何を言われているのかわからずポカンっとしてしまった
しかし、すぐに謝られたのだとわかりパニックになる
「えっ、、?」
そんな俺を瀧さんは悲しそうに見てくる
瀧さんは俺の顔に手で触ろうとして、何かを思い出したかのように引っ込めた
「あ、あの、、、」
「お前が俺を怖がっているのはわかってる。
恭平にも怒られた、、、お前は馬鹿だと、、」
さ、さすが獅童さんっ、、、
あの瀧さんに向かって暴言を吐ける人なんてそうそういない
「瑞稀をここまで追い込んだのは俺だ、、、
でも、、俺はお前を離したくなかった、、、、」
「、っ!な、なんで、、、、何で俺なんですか、、?」
俺の質問に、瀧さんは少し沈黙になり俺と目を合わせながら驚きのセリフを口にする
「お前が好きだから」
こんなところに監禁なんかするやつに何を遠慮する必要がある?」
「そ、それはそうなんですけど、、、」
その物言いに思わず顔が引き攣る
「よし、じゃあ、なんか言われたら俺に言え。
必ず何とかしてやる。
まぁ、俺の予想じゃ、お前が甘えればあいつは機嫌がいいと思うがな」
俺が甘えると機嫌がよくなるのか?
なんでだ?
むしろ悪化しそうだけど、、、、
「とにかく、何でも相談しろ!
1週間に1回は診察に来るから」
「は、はい、、、、」
「あと、どうする?この後、瀧坊を部屋に入れてもいいのか?」
「?」
入れていいも何も、ここって瀧さんの部屋、、、、
「分かってない顔だな。怖いんだろ?瀧坊のこと。嫌ならあいつのこと拘束してでも閉じ込めとくけど」
「っ、、、!だ、大丈夫です、、、」
「そうか?遠慮するな?」
すごい、、、この人最強だ、、、、
でも、瀧さんとちゃんと話せるかな、、、
「がんばります、、、
あ、あの、、、あなたの名前は、、、」
「そういえば言ってなかったな。
俺は獅童恭平だ」
「獅童さん、、、」
「あぁ。よろしくな?
じゃあ、俺は帰るけど、瀧坊呼んでくるな?」
「は、はい、、、、」
獅童さんは俺の返事に頷き、部屋を出て行った
獅童さんがいなくなって少し不安になる
大丈夫かな、、、、
少し怖いな、、、、、
でも、点滴刺さってるし、隠れることはできない、、
すると、トットットットッといつもより速い足音が聞こえる
「瑞稀!」
ビクゥゥゥ
まさか、瀧さんがそんなに大声で俺の名前を呼びながら近づいてくるとは思わずびっくりしてしまった
「あ、あの、、迷惑かけてごめんなさい、、、」
瀧さんは謝る俺をじっと見つめたまま動かない
むしろ、俺に近づくのを躊躇っているかのように見える
「いや、、、無事ならいい、、、
大丈夫なのか?」
「は、はい。獅童さんに診てもらったので、、」
そこでお互い話すことがなくなり、沈黙になってしまった
き、気まずい、、、
それに何故か瀧さんとの距離が遠い
「あ、あのっ、、、」
俺が沈黙に耐えきれず話そうとした瞬間、
「、、、瑞稀、近づいてもいいか?」
「?」
、、?何でそんなこと聞くんだろう?
「は、はい、、」
瀧さんは俺が寝ているベッドの方に寄ってくる
そして、ゆっくり腰を下ろし、俺を見つめ、
「すまなかった」
一瞬何を言われているのかわからずポカンっとしてしまった
しかし、すぐに謝られたのだとわかりパニックになる
「えっ、、?」
そんな俺を瀧さんは悲しそうに見てくる
瀧さんは俺の顔に手で触ろうとして、何かを思い出したかのように引っ込めた
「あ、あの、、、」
「お前が俺を怖がっているのはわかってる。
恭平にも怒られた、、、お前は馬鹿だと、、」
さ、さすが獅童さんっ、、、
あの瀧さんに向かって暴言を吐ける人なんてそうそういない
「瑞稀をここまで追い込んだのは俺だ、、、
でも、、俺はお前を離したくなかった、、、、」
「、っ!な、なんで、、、、何で俺なんですか、、?」
俺の質問に、瀧さんは少し沈黙になり俺と目を合わせながら驚きのセリフを口にする
「お前が好きだから」
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