冷酷組長の狂愛

さてぃー

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全て食べ終わり、一息ついているとまた見張りの人が何かを持って入ってきた
やはり、他の男の人はまだ恐怖心があり顔が強張ってしまう

「失礼します、瀧様。お持ちしました」
「あぁ。」

なんだろう、、、、と思いつつ、運ばれたものを見たらつい頬が緩んでしまった

ぷ、ぷりん、、、!!!

そんな俺を見て、瀧さんと見張りの人が驚いていたことを知らず、目が釘付けになっていた


「瑞稀、食べたかったら食べていい。」

ビクッ


その声にハッと2人に見られていたことを思い出し、恥ずかしくなる

しかし、目の前のプリンの誘惑には勝てずスプーンに手を伸ばし恐る恐る口に運ぶ


、、、っ!?


このプリンっ、、、、、


プリンを食べた瞬間に懐かしさを感じ、涙が溢れてくる
それは、葵さんが作ってくれたプリンとほとんど同じ味で俺が1番好きな食べ物だった


「こ、これっ、、、、、、」


思わず瀧さんの方に振り向いた
瀧さんは手を俺の目の方に持っていく。
怖くなって思わず、ぎゅっと目を閉じていたが、何も起こらない

、、、、?


目を開けると瀧さんは俺の目から流れる涙を手で拭った
その表情はいつもの無表情とは違い柔らかく、俺を触る手も大切なものを扱うかのような感じだ、、、


「あ、あの、、、、、、」

「美味かったようだな」

「どうしてこれを、、、、、、」

「、、、、、葵から聞き出した」

顔を背けられたためそれ以上追求することができない
だけど、葵さんが元気そうだとわかり嬉しくなって涙が次々に流れてくる


「うぅ、、、ぐずっ、、、」


なかなか泣き止まない俺を瀧さんは自分のところに抱き寄せる

「泣きたいだけ泣け。お前には俺がいる、、、」

そのセリフにさらに涙が出てくる
俺は、しばらく1人だったこともあって人肌が恋しかった
あんなに怖かった瀧さんに、縋り付いて泣くぐらいには不安だった
一度涙を流すと、これまでの我慢が一気に溢れ出し止まらない

たとえ、瀧さんの性欲処理になるのだとしても今ぐらいは許して欲しい、、、、







30分ぐらい泣き続けた俺は、自分でもバカだと思うが、気が緩んだせいで瀧さんの胸の中で眠ってしまう

瀧さんは俺が泣いている間、どんなに涙や鼻水が服についても怒る事もなく頭を撫でてくれていた

言い訳するわけではないが、あの頭ナデナデは気持ち良すぎた


気づいたら身を任せてしまっていた



俺はあまり感情を表に出さないタイプだが、神龍と関わってからいい意味でも悪い意味でも感情が出すぎだ、、、、
これからどうなっていくんだろう、、、、



こうして俺は泣き疲れ、瀧さんの胸で眠り、目が覚めると何故かベッドの上だった
そして次の日の朝、横に瀧さんがいる状況に驚き、声を上げそうになる事を俺はまだ知らない
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