冷酷組長の狂愛

さてぃー

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35 (途中から悠生side)

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瀧さんは俺に近づき顎を掴み顔を上にあげる
強制的に目が逸らせなくなる

「逃亡生活は楽しかったか?」
「ヒッ!」

瀧さんから怒りの感情が見え逃げたくなる

「帰ったら、躾だ。覚悟しておけ」

黒服達に俺を後部座席に乗せ、拘束しておくように指示を出し悠生の元へ行ってしまう




黒スーツ達は乱暴にするわけでもなくむしろ丁寧に俺を扱ってくれる
暴力でも何でもしてくれた方が俺的には気持ちが楽だった
むしろ何もされないのは気持ちが悪いぐらいだ

「瑞稀さん、組長が来るまでここで大人しくしていてください。」
「、、、、、、、」


俺の腕や足を拘束し、さらには目隠しまでされ身動きも取れなくなる

車の扉が閉められ、俺は一人になってしまう



葵さんは大丈夫かな、、、、
心配だ、、、、
これからどうなっていくんだろう、、、、
もう逃げられないだろうし、また痛い事されるのかな、、、、
はぁ、、、










その頃、外では


悠生sideーーーーーーーーーーーーーーー



俺は部下達が瑞稀を連れて行くのを見ているだけしかできない

これからの瑞稀を思うと何も言えなくなる


兄貴が一年半前の報告会で瑞稀に興味を持ち始めてから嫌な予感はしていた

しかし、神城組は兄貴が絶対だし逆らうことはできない
たとえ俺でも無事ではいられないだろう



瑞稀はあの日、兄貴の部屋の近くまで迷い込んだのだと思う
本来ならあそこに足を踏み入れた時点で兄貴から制裁がくだる
過去にもそんな奴が大勢いた

しかし、瑞稀は制裁どころか案内までしてもらい今日まで無事だった
普通に考えたら異常事態だ


報告会後の食事で兄貴の機嫌が一気に悪くなり、瑞稀が連れさられた

引き止めたいのはやまやまだが、兄貴から漏れ出る怒りのオーラが凄すぎて組の幹部達も近づけない

こんな時に限ってストッパー役の葵さんがいない


結局、誰も引き止めることは出来ず、呆然と見てることしかできなかった

少しして葵さんがプリンを持って帰ってきた

瑞稀のことを聞かれても誰も答えることができず、全員視線を逸らす


それで葵さんは何かを察したのか、顔が強ばり青ざめる
すぐに席を立ち走ってどこかにいってしまった

その後のことは分からないが、次の日になり兄貴がこれまでに見たことがないぐらい機嫌が悪い
周りの組員達が暴れる兄貴を止めようとするも、全て薙ぎ払われ怪我人が多く出た

それからすぐに瑞稀と葵さんが行方をくらましたことが分かった


神城組に捜索令がだされ、俺たちは心当たりのある場所を探す

しかし、葵さんの情報操作が上手いせいか全く見つからない

そんなある日、関西で今すごい情報屋がいることを耳にした

調べてみると特徴が行方不明になった2人にそっくりである
すぐに、兄貴は今度こそ逃げ出せないよう用意周到に準備をし2人の捕獲にのりだす



瑞稀の方には俺と幹部の1人が向かい、葵さんには他の幹部達全員が向かった


そして、現在に至る。



ふと、これまでのことを考えていると兄貴がこちらに来る


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