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「抵抗するようだったら、こちらも手を出さざるを得ない」
「っ、、、」
絶対的なピンチに冷や汗が止まらない
どうする、、、もう逃げられない、、、
「瑞稀、今大人しく捕まるなら処分を軽くしてもらえるように掛け合う。葵さんの扱いも兄貴に口添えはしてやる。」
「、、、、、、、葵さん、、、」
考えろ、俺、、、、
もうすでに逃げるのは不可能だろう。
俺さえ覚悟を決めれば葵さんは助かるかもしれない
これまで散々お世話になってきたんだ、、、、
これ以上、葵さんを苦しめたくない
「瑞稀、、、、兄貴がもうこっちにきてる、、、」
ビクッ
「っぁ、、、、」
怖くて声が出ない
そんな、、、瀧さんがこんな関西まで来てるなんて、、
恐怖に震える俺を見て、悠生が心配気にこちらを見ている
「瑞稀、、、、、」
猫のように威嚇する俺に悠生は困り果てた顔をしている
「、、、、本当に葵さんは助かるのか?」
ようやく、俺が反応した事にホッとした表情を浮かべるもまだ表情は硬いままだ
「無傷ってわけにはいかないと思う、、、
葵さん以外がやったら制裁どころの話じゃないからな」
「そ、そんな、、、」
「でも、できる限り尽力はする。葵さんだけならなんとか融通が効くと思う」
悠生の話に俺たちは無事ではいられないことがわかる
でも、俺さえ、、、俺さえ大人しく捕まれば、、、
「、、、、」
俺は覚悟を決めて悠生にゆっくり近づく
悠生も俺の意思が伝わったのか、部下に厳戒態勢を解くように指示を出す
「瑞稀、すまないが兄貴が来るまで少し拘束させてもらう」
近づいた俺に2人の黒服が俺の腕を拘束する
「っ、、、」
男たちは俺よりも体格が良く、隙もないようでがっちりホールドされる
「もうすぐ、兄貴が到着する。ここは関西だからすぐにでも関東に帰る事になるだろう」
「、、、葵さんは?」
「葵さんもさっき捕まえたと連絡が入った。そのまま別の車で神城組に行くそうだ。」
「、、、、無事か?」
「あぁ。ただ、これ以上兄貴の機嫌を損ねると俺でも庇いきれなくなる、、、すまない、、」
拘束されたまま悠生と話していると、黒い車が店の前に数台停められる
いかにもな車に一気に緊張感が高まる
車の運転席から男が出てきて、後部座席の扉を開く
元々この場にいた黒スーツ達は頭を下げて出迎える
もう誰が来るのかそれだけでわかってしまうが外れてほしいと願うばかりだ、、、
しかしそんな願いは届かず、後部座席からは無表情の瀧さんが出てくる
「っ!!」
瀧さんは無表情で俺に近づいてくる
コツ、、、、コツ、、、、、
怖い、、、、いやだ、、、、来ないで、、、、
恐怖で震えているとシンっとした状況でその口から俺の名前が呼ばれる
「瑞稀」
呼ばれただけで体は動かなくなり、瀧さんから目が逸らせなくなる
「っ、、、」
絶対的なピンチに冷や汗が止まらない
どうする、、、もう逃げられない、、、
「瑞稀、今大人しく捕まるなら処分を軽くしてもらえるように掛け合う。葵さんの扱いも兄貴に口添えはしてやる。」
「、、、、、、、葵さん、、、」
考えろ、俺、、、、
もうすでに逃げるのは不可能だろう。
俺さえ覚悟を決めれば葵さんは助かるかもしれない
これまで散々お世話になってきたんだ、、、、
これ以上、葵さんを苦しめたくない
「瑞稀、、、、兄貴がもうこっちにきてる、、、」
ビクッ
「っぁ、、、、」
怖くて声が出ない
そんな、、、瀧さんがこんな関西まで来てるなんて、、
恐怖に震える俺を見て、悠生が心配気にこちらを見ている
「瑞稀、、、、、」
猫のように威嚇する俺に悠生は困り果てた顔をしている
「、、、、本当に葵さんは助かるのか?」
ようやく、俺が反応した事にホッとした表情を浮かべるもまだ表情は硬いままだ
「無傷ってわけにはいかないと思う、、、
葵さん以外がやったら制裁どころの話じゃないからな」
「そ、そんな、、、」
「でも、できる限り尽力はする。葵さんだけならなんとか融通が効くと思う」
悠生の話に俺たちは無事ではいられないことがわかる
でも、俺さえ、、、俺さえ大人しく捕まれば、、、
「、、、、」
俺は覚悟を決めて悠生にゆっくり近づく
悠生も俺の意思が伝わったのか、部下に厳戒態勢を解くように指示を出す
「瑞稀、すまないが兄貴が来るまで少し拘束させてもらう」
近づいた俺に2人の黒服が俺の腕を拘束する
「っ、、、」
男たちは俺よりも体格が良く、隙もないようでがっちりホールドされる
「もうすぐ、兄貴が到着する。ここは関西だからすぐにでも関東に帰る事になるだろう」
「、、、葵さんは?」
「葵さんもさっき捕まえたと連絡が入った。そのまま別の車で神城組に行くそうだ。」
「、、、、無事か?」
「あぁ。ただ、これ以上兄貴の機嫌を損ねると俺でも庇いきれなくなる、、、すまない、、」
拘束されたまま悠生と話していると、黒い車が店の前に数台停められる
いかにもな車に一気に緊張感が高まる
車の運転席から男が出てきて、後部座席の扉を開く
元々この場にいた黒スーツ達は頭を下げて出迎える
もう誰が来るのかそれだけでわかってしまうが外れてほしいと願うばかりだ、、、
しかしそんな願いは届かず、後部座席からは無表情の瀧さんが出てくる
「っ!!」
瀧さんは無表情で俺に近づいてくる
コツ、、、、コツ、、、、、
怖い、、、、いやだ、、、、来ないで、、、、
恐怖で震えているとシンっとした状況でその口から俺の名前が呼ばれる
「瑞稀」
呼ばれただけで体は動かなくなり、瀧さんから目が逸らせなくなる
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