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次の日、葵さんは用事があるとかで、俺1人で仕事を片付ける
それにしても、たまにいなくなるけどどこに行ってるんだろ、、
これまで関東で暮らしていたのに関西には知り合いなんているのかな?
考え事をしながら黙々と仕事を仕分けする
この店は一般的な人はほとんど来ず、訳有りの人たちが情報を求めてやってくる
表面上には出さないが怖い客も多くやってくるため、内心すごく怖い。
葵さんはそんな客にもびくともせず接している
流石、元ヤクザ、、、、、、
そんなことを考えているとドアが開く
カランカラン
「いらっしゃいませ」
「すみません、情報を売っていただけると聞いたのですが、、、」
お客さんは高身長でサングラスをかけ、いかにもな装いだ
関西人ばかり接していたせいか、標準語は懐かしく感じる
「かしこまりました。
こちらの席へどうぞ」
「はい、ありがとうございます」
客を奥の個室に移動させ、飲み物を用意する
「どうぞ、お茶でよろしかったですか?」
「あ、はい。」
「早速ですが、依頼内容の方は、、?」
「はい。実は、人を探しているのです。」
「人探しですか?」
「そうです。」
「どのような人をお探しで?」
「わたしもお会いしたことはないんですが、ある方に頼まれまして、、、
ここは評判も良く、正確だとお聞きしたので」
「はぁ、、、、それはどうもです、、、
特徴とかはありますか?」
「聞いた話によれば、高身長で、わりと無愛想、、」
「結構いますね、、、他には?」
「探し人は関東の方で一年半前に行方不明になったって言ってましたね」
「、、、、、他にはありますか?」
何か嫌な予感がする、、、、
「あぁ!名前は確か、、、、、」
すると、男が急にニヤッとこちらを見て俺にとって衝撃の一言を放つ
「氷室瑞稀」
ダンッ
名前を言われた瞬間、俺は席を立ち、入り口へ逃げようと走る
やばいやばいやばいっ!
あれは瀧さんの関係者だ!
なんでバレた!?
葵さんのこともバレてるのか!?
しかし、入り口の扉を開けると、そこには、、、、
「瑞稀、、、、、、、」
俺の名前を呼ぶ懐かしい声が聞こえてきた
「、、っ!、、、、、、悠生、、、」
久しぶりに見る悠生はすっかり厳つくなり黒スーツを着用していた
悲しそうにこちらを見る悠生に罪悪感が出てくる
「瑞稀、兄貴が探してる、、、帰ろう、、、?」
「む、無理だ。逃してくれ」
「それはできない。組長の命令は絶対なんだ、、」
どうする、俺、、、、
関西に来てから、葵さんに稽古はつけてもらってたけど、それでも悠生には敵わないだろう
まして、悠生の他にも黒服スーツが沢山いる
逃げるのは絶望的だ、、、、
俺は囲んでいる奴らを威嚇しながら後ずさる
「瑞稀、もう逃げても無駄だ。
お前を逃した葵さんも居場所は分かっている。
今頃、精鋭部隊が向かっている頃だ」
「っ!葵さんに何をするつもりだ」
こいつらに捕まったら終わりだ
葵さんも俺も制裁を下されるだろう、、
ヤクザの制裁がどんなものかは分からないが、酷いものだと想像はつく
それにしても、たまにいなくなるけどどこに行ってるんだろ、、
これまで関東で暮らしていたのに関西には知り合いなんているのかな?
考え事をしながら黙々と仕事を仕分けする
この店は一般的な人はほとんど来ず、訳有りの人たちが情報を求めてやってくる
表面上には出さないが怖い客も多くやってくるため、内心すごく怖い。
葵さんはそんな客にもびくともせず接している
流石、元ヤクザ、、、、、、
そんなことを考えているとドアが開く
カランカラン
「いらっしゃいませ」
「すみません、情報を売っていただけると聞いたのですが、、、」
お客さんは高身長でサングラスをかけ、いかにもな装いだ
関西人ばかり接していたせいか、標準語は懐かしく感じる
「かしこまりました。
こちらの席へどうぞ」
「はい、ありがとうございます」
客を奥の個室に移動させ、飲み物を用意する
「どうぞ、お茶でよろしかったですか?」
「あ、はい。」
「早速ですが、依頼内容の方は、、?」
「はい。実は、人を探しているのです。」
「人探しですか?」
「そうです。」
「どのような人をお探しで?」
「わたしもお会いしたことはないんですが、ある方に頼まれまして、、、
ここは評判も良く、正確だとお聞きしたので」
「はぁ、、、、それはどうもです、、、
特徴とかはありますか?」
「聞いた話によれば、高身長で、わりと無愛想、、」
「結構いますね、、、他には?」
「探し人は関東の方で一年半前に行方不明になったって言ってましたね」
「、、、、、他にはありますか?」
何か嫌な予感がする、、、、
「あぁ!名前は確か、、、、、」
すると、男が急にニヤッとこちらを見て俺にとって衝撃の一言を放つ
「氷室瑞稀」
ダンッ
名前を言われた瞬間、俺は席を立ち、入り口へ逃げようと走る
やばいやばいやばいっ!
あれは瀧さんの関係者だ!
なんでバレた!?
葵さんのこともバレてるのか!?
しかし、入り口の扉を開けると、そこには、、、、
「瑞稀、、、、、、、」
俺の名前を呼ぶ懐かしい声が聞こえてきた
「、、っ!、、、、、、悠生、、、」
久しぶりに見る悠生はすっかり厳つくなり黒スーツを着用していた
悲しそうにこちらを見る悠生に罪悪感が出てくる
「瑞稀、兄貴が探してる、、、帰ろう、、、?」
「む、無理だ。逃してくれ」
「それはできない。組長の命令は絶対なんだ、、」
どうする、俺、、、、
関西に来てから、葵さんに稽古はつけてもらってたけど、それでも悠生には敵わないだろう
まして、悠生の他にも黒服スーツが沢山いる
逃げるのは絶望的だ、、、、
俺は囲んでいる奴らを威嚇しながら後ずさる
「瑞稀、もう逃げても無駄だ。
お前を逃した葵さんも居場所は分かっている。
今頃、精鋭部隊が向かっている頃だ」
「っ!葵さんに何をするつもりだ」
こいつらに捕まったら終わりだ
葵さんも俺も制裁を下されるだろう、、
ヤクザの制裁がどんなものかは分からないが、酷いものだと想像はつく
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