冷酷組長の狂愛

さてぃー

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1年半後ーーーーーーーーーー




俺はあの後、葵さんと瀧さんの権力が及ばない関西へ避難し、誰にも見つからないような、アパートで二人暮らしをしている

ちなみに、猫のみぃーは一緒にいると危険なのでしばらく預かってもらうことにした

学校は通信制の高校に転校した。
そして、家にいるときは葵さんの仕事の手伝いを少ししていた
幸いなことに頭の出来は悪く無かったみたいでパソコン関係は手伝うことができた

半年前には卒業式があり俺は社会人となった
本当なら神龍のみんなと卒業したかったなぁ、、、
まぁ、そんな贅沢なことは言えないけど。

俺は葵さんと一緒に住んでいるうちに敬語を外してタメ口で喋るようになった
葵さんは前と同様、情報屋をしていて小さなお店も経営している
俺も半年前からは葵さんのお店で働かせてもらっている

「瑞稀、この依頼できそうか?」
「あぁ、これ?一人でできるよ、明日まででいい?」
「あぁ。頼む。」

こうやって俺に任せてくれる仕事も増えたからすごく充実した毎日を過ごしている


「あと、瑞稀、最近ここら辺で神城組のやつを見かけた。もしかしたら捜索範囲を広げたのかも、、、
気をつけてくれ」
「わかった、、、、。
でも、瀧さんはもう俺のことなんて忘れてそうだけど、、、、」
「いや、それはないな。あいつが興味を見せることなんて今までもなかったんだ。
それに、聞いた話しか知らないが、俺たちがいなくなった後は盛大に暴れたらしい。今も、こうして組のやつがいることから必死に探しているんだろうと予測がつく」
「っ、、、、」


何でそんなに俺に固執するんだろう、、、
でも、あんな思いはしたくないな、、、
葵さんに迷惑もかけてしまってるし、、、、

なんとか出来ることを増やして葵さんの役に立ちたいな、、、、

それにしてもみんな元気にやってるかな、、?
途中で総長も投げ出した状態になってしまったし申し訳ないことしたな、、
悠生も俺を信頼してくれてたのに、、
もう逃げてしまった俺にはそんな心配する権利すらないか、、、、

反省と後悔を繰り返していると、葵さんが心配そうな顔で覗き込んでくる

「大丈夫か?何か心配事ならなんでも言えよ?」
「うん。大丈夫だよ。葵さんこそ、働きすぎてない?」

俺が寝た後も葵さんが関東の情報を探っていることを俺は知っている
いつも俺のために先回りしたり俺を優先したり葵さんがいつか倒れるんじゃないかって不安が募る

今も、隈があって寝不足なのがわかる


「大丈夫だ。心配してくれてありがとな?
でも、お前のお陰で仕事も軌道に乗ってきたし、もう少ししたら余裕が出てくるから何も心配するな」
「それなら、、、、でも無理しないでね?」
「あぁ、ありがとな?
お前も気をつけろよ?」
「うん。」

2人で店の片付けをして家に帰る

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