冷酷組長の狂愛

さてぃー

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、、、、ん?
さっきから同じところを歩いているような、、、
トイレに行くときはすぐついたのに、全く広間に着く気配がない

しばらく、歩いてみるも人にも会わない、、、
あんなに黒服いたのにどうしでこんなに会わないんだ、

ま、迷った、、、orz

昔から勉強やスポーツは割とできる方だった
だが、方向感覚は皆無に等しく、迷子センターにお世話になっていた

はぁ、、、、
もうちょっと歩いてみるか、、、

それにしてもすごい綺麗な庭だな

俺は外に出て、近くで眺める
綺麗な花がたくさん植えられていて丁寧に世話されているのがわかる

しばらく眺めていると後ろから誰かが声をかけてきた

「誰だ」

ビクッ
急に声がかかりびっくりしてしまった

脳内が痺れそうな低い声に俺は恐る恐る振り返る

そこには黒いスーツを着た、無表情で冷たそうな超絶イケメンが立っていた

「あの、、、俺、氷室っていいます。少し迷子になってしまって、、、」
「迷子?」
「はい、、広間に行きたいんですけど、ここがどこだかも分からなくて、、、」
「、、、、ついて来い」
「え、連れてってくれるんですか?ありがとうございます」

イケメンさんは無言で歩き始めた
後ろから見ても威圧感が凄い、、、、
あまり関わりたくはない相手だ、、、

しばらく歩くと、見覚えのある扉の前についた

すごい、ついた、、、、
俺は何処に行ってたんだろう、、、、

イケメンさんにお礼を言い、俺は中に入る


「あ、瑞稀!遅かったから迎えに行こうとしてたぞ」

悠生が近づき声をかけてくる

「ごめん、迷ってた」
「だと思った。大丈夫だったのか?」
「この人に道教えてもらった」
「ん?、、、、、おい、瑞稀お前何処までいったんだよ、、、、、、」

はぁ、、、とため息を吐きながら問いかけてくる

「俺にも分からないけど、花がたくさん咲いてる場所があった」
「ボソッおいおい、不可侵領域じゃねぇか、、、よく無事だったな、、、、、、」
「なにか言ったか?」
「いや、なんでもない。全員揃ったし始まるぞ。」
「あぁ。」


悠生と離している間もイケメンさんの視線が俺に向いている気がする、、、
き、気のせいだと思いたい
視線に気づかないフリをして俺は指定の位置に座る


すると、葵さんがいることに気がついた
葵さんは俺と目が合うとニコッと笑ってくれたので俺は少し落ち着けた

しかし、葵さんが笑った瞬間周りの人たちはざわめいた


“おい、葵さんが笑ってるぞ”
“明日は槍が降るのか!?”
“珍しく機嫌がいいなぁ~”

俺は何故ざわめいたのかもわからず、キョトンとしてしまう

いかんいかん、、
顔を引き締めないと、、、

その顔の変化を見ていたのか、葵さんの肩が震える

あ、見られた、、、、、orz
恥ずかしくて葵さんの顔が見れない


すると、葵さんが進行役なのか仕切り始めた



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