冷酷組長の狂愛

さてぃー

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俺は学校が終わりバイトに行くと、葵さんが真剣な表情で考え事していた

「お疲れ様です。葵さん。」
「あ、あぁ。瑞稀か。ちょっと話あるから準備終わったら来てくれ」
「え?はぁ、、いいですけど、、」

俺は開店準備を終え、用意されたご飯を持って葵さんの席まで行く

「葵さん、終わりましたよ?
話って何ですか?」
「瑞稀、お前、総長の話がきてるってほんとか?」
「え!、、何で知ってるんですか、、」
「それは企業秘密だ。で?」
「そんな話もありましたけど、断りました」
「まぁ、お前だもんな、、、
瑞稀、俺は前に神龍関係者だって言ったよな?」
「?はい、、、」
「幹部ならいずれわかるから言わなかったが状況が変わった。」
「?」
「俺は初代神龍の副総長だ」
「、、、え?」
「だから、よく瀧もここに来るしお前に危険がないように他の奴らにも黙ってた」 
「え、え?ちょっとまって、頭が追いつかないんだけど、、」
「そうだろうな。お前が幹部になるぐらいだったら色々情報も操作できたが、総長となると話は別だ」
「な、何でですか」
「俺は組にも目をつけられないようにお前を隠していたが、総長ともなると誤魔化すことはできない。」
「じゃあ、ならなければいいんじゃ、、」
「もう遅い、、、総長候補までいくと、徹底的に調べられることになる。それに、もう俺が隠してたことバレたからな」
「オープンにしてたらダメなんですか?」
「俺はこれでも名は知られててな、もし俺の秘蔵っ子がいるとなると組は逃さないだろうな」
「秘蔵っ子って、、、、」
「お前は知らないが俺は誰にでも優しいわけじゃないからな。」
「想像つかないんですけど、、、」
「で、話を戻すぞ。もうここまできたら隠し通すことはできない。だから、逆に隠すことなく瑞稀が総長になってしまえばいい。」
「はぁ!?ちょっと待ってくださいよ!なんでそうなるんですか!」
「そしたら正々堂々お前の後ろ盾になれるし、隠す必要もなくなる」
「総長なんかになったら自由ないじゃないですか!」
「そこはもう、諦めろ」
「じゃ、じゃあバイトはどうするんですか!」
「それは心配ない。総長になれば生活を保証してくれる。だから、お金の心配はいらなくなる」
「で、でも、、、」
「瑞稀、俺はお前にもっと高校生活を楽しんでほしい。息子のように思ってるから頼られたいしお前の好きなことをして欲しいんだ」
「ぅ、、、」

俺はこれまでよくしてもらったこともあり葵さんに言われるのには弱い、、、、

「そりゃ、就職の幅は狭くなるけど融通がきくから意外といいと思うぞ?」
「うー、、、、、」
「まぁ、強制するわけじゃないからゆっくり考えてみてくれ」
「は、はい、、、」
「ちなみに、俺はお前のこと堂々と見せびらかしたいけどなニカッ」

葵さんにここまで思ってもらえる俺はすごく幸運だと思う。
けど、総長はなぁ、、、、、、


その日のバイトは身が入らずそのことばかりを考えてた

帰ってからもみぃーの相手をしながら考える

「みぃー、俺どうしたらいいんだろうな?」
「みぃ~?」

これまでたくさんお世話になった葵さんの言うことには従いたい、、、
でも、、、、うぅ~、、、

俺は考えに考えて決断を出した
もうこれでどうなっても後悔はしない

はぁ、、、久しぶりに頭使ったら疲れた、、、
もう寝よ、、、、

「おやすみ、みぃー」
「みぃ~!」
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