冷酷組長の狂愛

さてぃー

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16 (悠生side)

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ーーーーーーー悠生sideーーーーーーーーーー

俺は神龍が経営する瑞稀の仕事先について引っかかっていたため瑞稀に聞いてみた

すると、聞き覚えのある名前が瑞稀の口から出てきた

、、、あおい?
すごく聞き覚えのある名前だな、、、、

それも、ここの近くのbar経営となると絞られてくる

となると、俺の知ってる葵か?
瑞稀の印象と俺の印象が全く違いすぎてピンとこないな、、

とにかく、俺の知ってる葵さんに色々聞いてみなけりゃ話が進まないな

はぁ、、、次から次に、、、

「悠生、どこに行くんだ?」
「あぁ。瑞稀の言う葵さんが気になってな」
「葵、、?お前もしかして、、、」
「あぁ。恐らくあってるだろうな。それを今から確認しに行く」
「まさかそんなとこで繋がるとわねー」
「俺も驚いている。あの人から瑞稀なんて名前一回も出たことないのにな」
「隠してたのかな?」
「多分な。まぁ、ここまで繋がったらあっちも覚悟してるだろ」
「あの人が、誰かに打算なしで優しくするなんて想像つかないんだけど」
「あぁ。なんたって、あの兄貴と肩を並べられる人だからな」

「俺たちが行ってどんな反応されるか、、」

そうなのだ。瑞稀の話を聞いていると全く別人だから気にも留めなかったが、葵さんは冷徹なのだ。
それも男女関係なく
barを経営しているのも情報を集めるためというのが大きいし気に入ったやつしか相手にしない
俺たちも例外ではなく、兄貴がいなかったから相手にもされていないだろう

はぁ、、、、

「おい、そろそろ着くぞ」
「あぁ。」

路地裏に入り葵さんが経営するbarを探す

「おい、あったぞ」

大和の声に視線を向けると静かに小さな建物が隠れるようにして建っている

「開けるぞ」

カランカラン

「いらっしゃ、、、、なんだ、お前らか」
「お久しぶりです。葵さん」
「あぁ、何のようだ?仕事か?」
「いえ、今日は確認に来ただけです」
「、、確認?」
「はい。こちらで瑞稀という高校生働いてますよね?」
「、、、、で?」
「やはりあってますか。では、神龍に入ったというのは?」
「聞いた。」
「どう思ってますか?」
「俺が言えることはない。瑞稀の自由にしたらいい」
「そうですか。
今、神龍は総長になれる人材がいません。そこで瑞稀に白羽の矢が立っています。」
「そりゃ、俺が仕込んだからな。強いのは当たり前だ」
「ですが、瑞稀は絶対にならないと言い張っています。」
「あいつは自由だからな。将来を縛られるのは我慢ならないだろうな」
「葵さんなら説得できませんか?俺たちは瑞稀しかいないと思っています」
「まぁ、俺が無理矢理押し通せば渋々だが諦めるだろうな。でも、俺は瑞稀が好きだし息子のように思ってる。だから、売るような真似はしない。」
「ですが、他の幹部では神龍はまわせません。
もし、引き受けていただけるなら瑞稀の今後の生活も保障しましょう。
葵さんも思っているはずです。瑞稀にもっと高校生らしいことしてほしいと。」
「それは確かに思っている。あいつが納得しないからここでアルバイトしているがな」
「それを神城組が保証します」
「それだと、あいつは将来確実に組に入らなければならないことになる。納得しないぞ」
「そこで葵さんです。瑞稀の説得に協力してください」

俺が頼むと葵さんは真剣な顔をして悩み始めた

「、、、、瑞稀と話をさせてくれ。」
「わかりました。では、またお邪魔させていただきます」
「あぁ。」

葵さんに挨拶して、店を後にする

「久しぶりの葵さんは緊張したわ」
「緊張はしないが、神経使うわ、、、」
「瑞稀はどうやってあんな人と働けてるんだ、、、」
「確かにな。でも、葵さんが完全拒否じゃなくて良かった」
「これで少しは可能性が出てきたな。」

俺と大和は少し進歩したことにホッとする

瑞稀には悪いが、何としてでもこちらに引き込む
瑞稀、覚悟しろよ?
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