冷酷組長の狂愛

さてぃー

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次の日学校に行くと、みんな俺の顔を見ている気がする、、、

ザワザワッ


何かしたか??
首を傾げ、まぁ、いっかと結論づけ無視をすることにした

授業が始まってからは流石に視線を向けられることはなかったが気分は萎える

お昼休憩になり俺のお気に入りの場所である裏庭に行こうとすると、教室の入り口にまた昨日のイケメンが立っている

うわぁ、、、またいるよ、、、

どうしようかと悩んでいると、向こうからこちらに向かってきた

無視していいかな、、
そんな考えが顔に出てたのか、

「おい、そんなに嫌そうな顔をするな」

苦笑いしながら俺に声をかけてくる
まぁ、たしかに面倒事にしか思えないからな、、

「今日も何か用ですか?」
「この後、用事があるのか?」
「いや、、、お昼食べようとしてましたけど、、」
「それなら俺らの方に来ないか?」
「、、俺ら?」
「あぁ。いつも集まっているメンバーで食べてるんだ」
「そうなんですか。残念ですがお断りします」
「どうしてだ?」
「俺は一人で食べたいので」
「どうしてもか?」
「どうしてもです」
「なんでも奢ってやるぞ?」
「、、、ピクッ、、なんでも?、、、」
「ん?欲しい物でもあるのか?」
「、、、、、、、、、、、、プリン」

そうなのだ。俺は昨日、葵さんのプリンを食べてからもっと食べたいという衝動が抑えきれなかったのだ


「え、、?プリン?それならさっき仲間が買ってきてたぞ?食べたかったら食べていい」
「、、くれるの?」
「あぁ。来るか?」
「くれるなら行く、、、」

ぱぁぁぁと顔を輝かせて嬉しそうにするイケメン

「じゃあ、早速行こう!
あと、俺は九条大和だ。大和って呼んでくれ」
「分かった。大和。早くプリン食べに行こう」
「お前、俺に全く興味ないだろ、、、」

当たり前じゃないか。
プリン以上に強い物はない
プリンが食べれると知って俺の気分は上がった
昨日は葵さんのご好意でプリンを食べれたが普段は節約してるためなかなか食べられない

2人で屋上に行くと、何人か人がいた

「遅かったな、大和」
「あぁ。連れてくるのに苦労した」
「そっちが、噂の子?」
「氷室瑞稀だ。俺たちのこと何も知らないみたいだ」
「え!知らないの??珍しいね」

大和と他の人が話している間、俺の頭の中はプリンで埋め尽くされていた

「大和、プリン、、、、」
「あ、そっか。悠生、プリンあったよな?」
「あぁ。何、大和食べるの?」
「違う違う。プリンあげる代わりにここにきてもらったんだ」
「え、、、プリンに釣られたのか?」 
「そうみたいだ」


大和が悠生に言うと、みんな微妙な顔をする
プリン以外に用事はない
さっさと頂戴して帰ろう

大和は俺を誘導して椅子のあるところまで連れて行ってくれた

そこにはプリン以外にもケーキやゼリーなど普段俺が食べれないデザートが置いてあった

俺は自分でも目がキラキラしているのがわかる

「そ、そんなに食べたいならまた来たらいい」
「いいのか?」
「あぁ。その代わり条件がある。」
「、、、なんですか?」
「俺たちのチームに入れ」
「、、、、、、」

悩む、、、、
人と連むのは嫌だが、プリンは食べたい
だが、1人では過ごせなくなる、、、、
どうしよう、、、ムムッ

でも、ただで好物が食べれるのならいいかもしれない

俺はだんだん欲に負けプリンに傾き始めた

「入ったらプリンくれるんですか?」
「あぁ。約束する」

だめだ。やはりプリンには勝てない

「、、、わかりました。入ります。」
「そうか!よかった。
ところで自己紹介まだだったな?
俺から。
神龍総長をしている、九条大和だ。よろしくな?次は悠生」
「あぁ。副総長の神城悠生だ。よろしく。」
「次は俺だな?俺は特攻隊隊長の柊武虎だ。よろしく頼む」
「次は私ですね。私は参謀の夢咲希です。よろしくお願いします」
「はいはぁーい!僕は親衛隊の涼風真紘です!」
「これで神龍幹部全員だ。呼び捨てで構わない」

自己紹介からして個性が出ている
大和は頼れるお兄ちゃんって感じで、悠生は少し俺様っぽい。武虎はバリバリの体育系で、希は優等生のようだ。最後の真紘はなんだかみぃーみたいで可愛い、、、、撫でていいかな、、、

「俺は氷室瑞稀です。よろしくおねがいします。」

自己紹介を終えて、俺はさっきから真紘を見てウズウズしている

「どうしたんだ?そんなに真紘をみて」
「、、、、撫でてもいいか?」
「えっ!僕を??」
「あぁ。飼っている猫にそっくりなんだ、、、」
「僕って、猫みたい?」

真紘は他のみんなに確かめている
少し不満そうだ

「まぁ、似てないことは、、ないのか??」
「雰囲気が似てる、、、やっぱりだめか?」

シュンッとすると真紘が近くにやって来る

「いいよ?触っても、、」
「いいのか?」
「うん。」

俺は真紘から許可をもらい、気分が上がる

「撫でやすいようにこっち来てくれ」

みぃーにするみたいに俺の膝に誘導する

「え、、膝に乗るの?」
「い、いやか?シュンッ、、、」
「だ、大丈夫だよ!少しびっくりしただけ」

そう言って、真紘は俺の膝にちょこんと座る
身長が低く小柄なこともあり俺の中に綺麗におさまった
そっと、頭に手を置くと思っていた以上に触り心地がよかった

ナデナデナデナデ

「おい、そんなに気に入ったのか?」

真紘を満喫していると大和から声がかかる

「あぁ。すごく癒される、、」
「それなら倉庫に来たら思う存分触ることが出来るぞ?」
「ピクッ、、、」
「大和くん!」

裏切ったなと言わんばかりに真紘は大和に非難めいた目線を向ける
確かに、ずっと触っていたいが、真紘が嫌なら無理強いはできない、、、
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