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高等部編
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しおりを挟む「宗介、光輝、気を抜くなよ。後少しだ。怜はもう5分追加だ。」
え!!!!
もう限界のはずなのに!
「は、はい、、、」
怜さんは反論もしないし、拒否もしなかった
必死に主人の命令をこなそうとしている
顔から汗がポタポタ落ちている
俺達も固唾を呑んで3人を見守る
その間も少しでも崩れるとフュンフ様から厳しい言葉がかけられる
ここで宗介さんと光輝にも終わりが見えた
「はい、2人は終了。休憩していいぞ。」
「「は、はぃ、、、、」」
もう返事を返す気力もないみたいだ
残るは怜さん、、、
がんばれ、、、、、、!
俺たちの倍の時間だ。
30分でさえ厳しかったのにその倍って、、、
耐え切っている怜さんもすごいけどそれを課すフュンフ様は鬼だな、、、
怜さんは足までフラフラしだしている
「怜、少し気が緩んでるんじゃないか?去年の方がちゃんとできてたぞ。」
「も、申し訳ありません、、、」
「お前個人のカリキュラムに足しておくか、、。よしそこまででいい。今日できなかった分は夜にお仕置きにする。」
「は、はい、、、」
怜さんは終わりを告げられたもののお仕置き宣言を受けて顔が青褪めている
だがフュンフ様の講義はこれだけじゃ終わらない。
この後もお辞儀と同時に発する言葉の練習やテーブルマナー、紅茶の淹れ方などこれから必要になるであろう教育を受けた
勿論怜さんには超絶厳しかった、、、
最後に軽いテストのようなものもしたが舜さん以外は全員不合格だった、、、
き、きびしすぎる、、、
ところで講義中、主人達の姿が見えないなと思っていたら、どうやら隣の部屋にいてマジックミラー越しにこちらを見ているようだった
だから自分の主人がいつのタイミング見ているのか分からず常に気を配っていなければならない
講義中の口出しはしないが、後から出来の悪かったところのお仕置きがあるみたいだ
やばい、相当やらかしてる気がする
そして15時ぐらいになり講義が終了した。
従者組はもうヘトヘトで倒れ込むものが続出した
「この後は1時間休憩後、各主人に従うこと。怜は部屋に戻ってろ。」
「「「は、はい、」」」
フュンフ様はそれだけいい部屋から出ていった
「みんな大丈夫か~?」
舜さんが話し出したらみんなもノってくる
「な、なんとか、、、」
「相変わらずフュンフ様は体育会系だ、、」
「怜~、生きてるか~?」
「もうダメ、、、俺無理、、、」
どうやら怜さんはダメなようだ
「それにしても瑠衣はお辞儀を一発合格なんてすごいな」
「い、いえ、柔道してた時のなごりです。」
「それでもうらまやしいよ、、」
「あ、従者だけの時はタメ口で気安く話してくれよ!」
「そうそう、そうでもないとやってけないし」
従者の人達はすごく優しい人たちばかりみたいだ
まぁあれを毎日やってると謎の結束力もできるか、、、、
「宗介と光輝もよく耐えたな、、?」
「耐えたっていうか、見逃してもらったっていうか、、」
「それでもすごいよ!各自のお仕置きはあるかもしれないけど全体の補修がなかったんだもん!」
「去年はきつかったなぁ~」
何があった、、、、
今年でよかった、、、、
「あ、あの~、ちょっと別の話になるんですけどいいですか?」
そう、俺は朝の出来事をみんなどう乗り切っているのか気になったのでこの機会に聞くことにした
「いいぞ~。なんでも聞いてくれ。」
「朝、緋色様を起こす時に色々あって、、、」
そこまで言うと全員納得したのか妙に悟った顔で頷かれた
「それは誰もが通る道だな」
「そうそう。」
「理不尽以外の何者でもないよな」
「俺なんて起きなかったから置いて行ったんだよ。そしたら数日間お仕置きが続いたな、、」
「それはまずいだろ笑笑」
「俺も叩き起こしたら同じ目にあった、、、」
うわぁー、みんな同じようなことやらかしてる、、
「俺も緋色様が起きなかったから布団思いっきり引き剥がしたんです、、そしたら強烈な睨み顔が見えたので布団戻しました、、、」
「ブハッ 布団戻したってウケる笑
そのまま剥がしたままにしとけばよかったのに」
「余りにも睨みが怖くて、、、」
「あの人たちって朝の機嫌すこぶる悪いからな~」
「皆さんどうやって起こしてるんですか?」
「それは、、ほら、、、な?」
「そうそう、あれしかないだろ」
「確かにな。1番安全かつ確実だ」
ん?そんな方法があるのか?
それだったら今度から起こすの楽になりそうだけど、、
でも先輩たちの気まずそうな顔が気になる
「ちなみに、ノイン様はそのことについて何か言ってたか?」
「はい、他の先輩達にやり方聞いとけって、、」
「うわぁ、俺たちが説明するのか、、」
「仕方ないだろ、ノイン様ってそういうの面倒く下がりそうだもん」
「そんなにまずいことなんですか?」
「いや、まずいってゆうか、、」
「あーもう!瑠衣が不安になってるじゃん!
いい?瑠衣、俺達は朝奉仕から始まるんだ。」
「奉仕?」
「そう。ようはフェラだな。」
「ふぇ、フェラ!?」
言われた言葉を理解した途端に顔を赤らめる
フェラってアレを舐めるやつだよな?
「そ、そんなこと、、、」
「俺の主人なんてそれじゃないと起きないぞ」
「俺のところもだ」
「俺なんてフェラどころかディープな方だぞ」
「「はぁ、、、」」
起こし方の次元が違った、、。
これが普通なのか、、、?
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