支配者達の遊戯

さてぃー

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中等部編

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倒れそうになりながらもその日は必死に緋色様のそばに立っていた


あ、あと中等部の同級生達も加わった。

生徒会はもちろんのこと、須藤の従者で本多光輝君も加わり人数が増えた

本多くんは俺ほど温室ではなかったらしく最初は狼狽えていたが直ぐに立ち直っていた


同級生でも主人達のことはこれからドイツ数字で呼ばなければならない

間違えて呼んだりしたらそれこそお仕置き対象だ


実際他の先輩がやらかした
あれはもう2度と見たくないし、俺にされたくもない


そして、もう1人、望月の従者で1学年上の和田宗介さんが加わった。


これでノマに加入する現段階メンバーは全員揃った


これからどうなるのか不安でしかないがここまで来たからにはもう仕方がない


緋色様がいい人だってことがわかっただけでも収穫だ


はぁ、、、、、


そして今日集まったのは明日の高等部入学式のためだ

高等部には生徒会がないので運営は全てノマに任せられる


俺たち従者は呼ばれたら前に出て全員で一声かければ終わりだ


だから難しいことは何もないが、明日からはノマの従者という目で見られる。


普通の授業に加え、緋色様に合わせたカリキュラムも取り入れられている


正直、勉強面はなんとかなると思う。
高等部の学習内容はサラッとだが、予習しておいた


問題は緋色様に合わせた学習だ。
政治は勿論のこと、不動産、ホテルなど経済のことを中心に習うらしい

そして先輩たちもやっていたけど作法の授業もある。
これは1人のノマと従者のみで行うらしい
しかも場所は防音性などから寮の大部屋で行う


メンバー的には気楽だが、主人は俺達の授業を見放題ということである

実質、一緒に授業をするようなものである


ノマの方達は基本的に次期後継者ばかりなので基本的な授業はでなくてよい。

その代わり成績維持と学院運営を行う契約になっている


緋色様は特に頭が良いらしく、ほとんどのテストで満点を叩き出しているらしい


怪物か、、、、


そんなこんなで寮のお引っ越しも終わり今日からはいよいよ緋色様との生活だ。


ご飯や他の家事は業者がしてくれるので俺は他のサポートと将来のために学ぶのみである


あれから景兄様に電話をして従者になることを伝えると喜ばれた


兄様の従者である喜一さんには複雑な感情が見えた

それでも何かあれば相談に乗ってくれるそうなのでありがたい



今日は確認だけだったみたいですぐにノマ達は解散になった


俺も緋色様に続いて部屋に戻る


「瑠衣、明日は朝から一緒に登校だ。初日で授業はないががあるから寮に直ぐに戻る。」


「はい、分かりました。」


特履とは特別履修の略で、主人に合わせたものが各自用意されている



「俺は風呂に入るが瑠衣も入るか?」

「い、いえ、お先にどうぞ!」

「そうか?まぁ明日からは強制的に一緒に入ることになるがな」

「え、、、?どうして、、、」


「当たり前だ。身の回りの世話全て従者の役割だからな。その辺は明日の特履で教えられるだろうな」


そんなことまでするのか、、、、
ついてけるかな、、、
でも、晃大なんてまだノマさえ決まってないのにどうするんだろ


「緋色様、ドライ様のように従者が決まってない時はどうするんですか?」

「あぁ。俺もそうだったが居なくても問題はない。コイツだって思った奴を従者にしないといろいろ弊害が起きるからな。あと、エロいこと以外は他の奴の従者にでも命令できるから必要性がないと言えばないな」


そうゆうことか、、、
なんか同級生のそれも元生徒会メンバーに命令されるのは癪だけど仕方ないか、、


高等部でもあの3人に学力では負けたくないから勉強頑張ろう、、、



「今日は好きにしてて良いぞ。俺も風呂に入ったら仕事して寝るから」

「わかりました。」

「あ、ちなみにノマ専用の大浴場もあるが今日は行かない方がいいぞ。多分おっぱじめる奴がいるからな」

「は、はい。ありがとうございます」


ちょっと行ってみたかった気もするけど我慢だ
巻き込まれたらたまったもんじゃない


忠告どおり、緋色様の次に自室のお風呂に入り俺も明日に備える

って言っても持ち物は無く準備するのなんて制服ぐらいだ

俺はノマの中でも背が低い方で165㎝しかない
他の人達は1人を除き170㎝以上なので背が縮めって思ったり思わなかったり

いや、嫉妬なんてしてないぞ、、、うん、、、


そのことはさておき、制服はMサイズを頼んだ
少し大きいけどこれからの成長に期待して、、、
着てみた時に、緋色様に少し笑われた、、
くそぉ、、、、
いまにみてろよ、、、




よし、俺も今日は早めに寝よう
明日からは色々忙しくなりそうだしな


そう思い、部屋を暗くして目を閉じる
思いの外、疲れていたのかだんだん意識が遠ざかっていくのがわかった



明日から無事に過ごせますように、、、、。



そう心に願いながら、、、
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