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中等部編
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しおりを挟むそう、何しろ中等部で同じ生徒会に所属している3人なのだ。比嘉晃大は生徒会長、望月一心は副会長、須藤響が会計だ。
確かに興味無さすぎて忘れてたけど3人とも超がつくほどのお金持ちだった。
それも顔もイケメンで長身ばかりである。
俺と横に並ばないでほしいと何回思ったことか、、
勿論頭もいいが、他で負けてる分、頭脳で負けるのが悔しかったので勉強だけは首位を守り抜いた
俺は頑張ったと思う、、、
兄の役にたちたかったのもあるが半分は意地だ
そんな同級生たちとの思い出を振り返ってみると俺だけが平凡すぎて嫌になる
「ノマの加入に際し、比嘉晃大は従者に瑠衣を指名したが緋色の従者になるため無理だと言っておいた。」
え、晃大、なんで俺なんか指名しちゃってんの?
晃大は平凡な俺にも優しくていい奴だから好きだけど、、、
「おぉー、危なかったな。先に瑠衣をとれて良かったわ。また従者を決めろってうるさく言われるところだった」
「すごい上層部から言われてたもんね~?ひー君」
ツェーン様だっけ?が、緋色様に問いかける
てか、ひーくんって、、、、
似合わない、、、、
「あれは五月蝿すぎて、一回蹴り飛ばしたら静かになったわ」
「うわぁー、お下品、、、
もっと平和的解決方法なかったの?」
「いやいや、ずっとネチネチネチネチ後ろをつけられてみろ。蹴り飛ばしたくもなるわ」
「あー、確かにね~。僕だったら禿げになる注射でも打っちゃおうかな?」
「それいいな。今度使わせてくれ」
「いいよ~、取り寄せてあげる~」
「さんきゅ。」
と、可愛い顔をしながらも鬼畜なことを言うツェーン様と緋色様の会話を聞き青褪める
、、、これが普通の会話なのか?
誰も会話を止めないどころか、主の人達は同意している人が多い
従者の人達も聞かなかったふりをしているのかスルーしている
俺、もしかしてすごい危ない世界に入り込んでるんじゃ、、、、
拝啓兄様、俺は生きていけるでしょうか、、、?
自信が全くありません、、、
「なので望月と須藤は従者を選んだが、比嘉は前年の緋色と同じく従者枠を空席とする」
「ふぅ~ん、まぁいいんじゃない?
在学中に別の人が見つかるかもしれないしね」
「では反論はないな?
ドライに比嘉晃大、ゼクスに望月一心、ズィーベンに須藤響を配置する。入学前にまた打ち合わせがあるから、忘れるなよ」
「「「「はぁーい」」」」
こんなに緩々で大丈夫か?
「さぁ、今日はこれで解散です。瑠衣はまだ中等部生だから放課後だけこちらに顔を出してください。その後は緋色の指示に従ってくださいね」
「わ、わかりました。」
各自、解散するのかエレベーターに向かい下の階に降りていった
残すは俺と緋色様だけだ
「瑠衣、今はまだ任命式を終えてないから仮の従者ということになる。従者としての知識や作法は入学後に教えていく。」
「は、はい。」
「さっき龍之介、、あ、アインスな。が行った通り中等部卒業するまでは放課後のみ通え。お前はまだ参加しないが他のノマ達の過ごし方を見といた方がいいと思う。」
「過ごし方って、、、ただ集まって話し合うだけじゃないんですか、、?」
「まぁそれもあるだろうが初日に見たような事も日常茶飯事だ。今日の集まりは特例で何も無かったが、珍しい方ではあるな」
「俺、、そんなことできません、、
やっぱり従者から外してください!」
「それはできないな。もし俺が従者を外したとしてもお前は間違いなく比嘉の従者にならなければならないだろうな」
「そ、そんな、、、」
予想外のことに呆然とする
「ちなみに、高等部に入学しても部活等には入らずノマ所属になる。もし部活に参加したいのであれば予め言っておけばそこはノマの仕事が免除になる。但し、部活終わりに俺からお仕置きを受けてもらうことになるがな」
「え、、、、お仕置きって、、、」
「それはそうだろ?主人を放置して部活に行くなんて本来ならあり得ないことだからな。たださっきいた中にも部活に所属している者もいる。フュンフの足立右京の従者で関口怜っていただろ?怜はバレーがやりたくてこの高校に入ったのもあって部活をしている。たまたま右京に見定められて従者になってしまったがな」
「怜さんはノマの従者を拒否しなかったんですか?」
普通、ノマと部活を一緒に所属しようとは思わないだろう
この学院はエリートばかりが集まっていることもあり、スポーツも盛んだ
全国に行くのは当たり前な部活もあるし、そのために数少ない特待生を狙っている人は多くいるのだ
「あー、初めの方はお前みたいに色々言ってたな、、、
その辺も明日から聞いてみるといい」
「わかりました、、、」
応援ありがとうございます!
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