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中等部編
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しおりを挟むここって確か、、、
中等部の寮とは少し離れたところにある建物でといえば思い当たるのは一つしかない
「あの、ここって高等部寮ですよね」
「なんだ、それは知ってるのか」
「当たり前です。で、俺を連れてきたのはどうしてですか?」
「それは今にわかる」
そいつは扉を開け、奥に向かう
部屋の中も豪華な置物や絵などが飾られており触れて壊さないかビクビクする
一応お金持ちの部類に生まれた俺ですらここはやばいと感じた
キョロキョロ見渡していると、
「おい、連れてきたぞ」
そいつは中に向かって声をかけた
ん?まだ人がいるのか?
防音対策がしているのか全く中の声は聞こえてこなかった
俺も部屋の奥にいる人たちを見るとそこにはイケメンと呼ばれる美男子達がたくさん居た
てゆうか普メンが全くいない
もちろんブサイクも、、
「あ、おかえり~」
「遅かったな?」
「ああ。いい拾い物をした。」
そいつと中の人達は思い思いに勝手に喋り出す
俺は突っ立っていることしかできない
俺を引っ張ってきたやつも放置するだけで何もない
そんな俺を見かねてか、後ろに控えていた人が声をかけてくれる
「大丈夫か?」
「あ、はい。俺もいきなり連れてこられて状況がよくわかってないんです、、」
「あぁ、、、(察し)」
すると、他の控えてた人たちも会話に入ってきた
「可哀相に、あの方達は自由だからな、、」
「本当に、、」
「もう少し常識があればな、、、」
皆さん、なんか苦労されてますね、、、
って和んでる場合じゃない!
「それで、なんで俺はここに連れてこられたんでしょうか?
ここって高等部の寮ですよね、、?」
「あ、そこからか。何も説明されてないんだな」
「まぁ、ここに連れてきた時点で確定だろうし、説明しとくか」
「まず、中等部なら噂で知ってると思うけど高等部にはノマってゆう集団があるんだよ」
ノマ?
、、、、、あ、そう言えば中等部の会長がノマ入りするかなんて言われてたけど、、、
自分とは関係ないと思ってちょー聞き流してた
「どういった団体かは知りませんが名前は聞いたことがあります」
「そうか。簡単に言うとノマは生徒会みたいなものだ。あそこに座る10名が今のノマメンバーだ。3年生が3人、2年が4人、1年が3人だな。ちなみに、お前を連れてきたのは1年のノイン様だ」
「はぁ、、、
ノマメンバーだってのは分かりましたが、それと俺とどう関係があるんでしょうか」
「ここに連れてこられたということはノマの従者確定だろう」
「従者?それってなんですか?」
「ん~、説明は難しいけど簡単に言うとノマの方達のお世話係みたいなものかな?俺たちも全員従者だしな」
え、めんどくさそう、、
「それって断れないんですか」
「無理だろうな。あの方達の影響は凄まじい。社会に出れなくなるぞ」
「はぁ。」
「まぁ、その分俺達も将来は約束される。ノマの従者にはなるがそもそもの主は1人だ。お前の場合はノイン様だな」
え、あんな俺様そうな人についていけないんだけど
「あの、将来働くところもあるんで断らせてください」
「ん?もう決まってるのか?」
「はい。家の会社に入ります」
「ちなみにどこの会社だ?」
「椎葉コーポレーションですけど、、、、」
「あ、そこの重要取引先ってあの方達の会社だぞ」
まじかよ、、、、
「まぁ、殆どの企業はあの方達なしに仕事はできないからな。OBも知ってる限りえげつないしな」
「なんで俺なんでしょう」
「さぁな、俺達もなんで自分なのかわからないんだよ、、ピンときたしか言われないし、、」
「うわぁ、大変そうですね、、、」
「お前も他人事じゃないぞ、、、」
従者みんなでため息を吐く
すると話が終わったのか向こうから声がかかる
「舜、こっちへおいで。」
「うわ、今かよ、、、(ボソッ」
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