779 / 784
五章 テクサイス帝国番外編 3.5 魔族領一人旅
757 ビッグマウス・シャークの討伐
しおりを挟む
「なあカズ…カズさん」
これまで黙っていたノットが、急に敬称を付けてカズの名を呼んだ。
「なんです?」
「あんたならビッグマウスをなんとか出来るのか…ですか?」
「当初はそのつもりで二、三体退治すれば、村の船を警戒してよって来なくなると考えてました。でもまあ、アマ村長に頼まれたのは、漁に出た皆さんを無事に戻すこと。少しだけど魚は釣れた事ですし、村に戻りますか(ノットには少し意地悪な言い方だけど、自分自身で招いた事だと理解してもらわないと)」
「頼む! これだと村で食べる分の魚を捕る事すらできない。ビッグマウスを何とかしてくれ! ください」
反省したノットは、カズに深々と頭を下げてお願いする。
それを見ていた他の村人達も、カズに頭を下げてビッグマウス・シャークの討伐をお願いする。
足場の悪い船上で喰われる寸前のノットを助け、ビッグマウス・シャーク三体をあっという間に倒したカズの強さを疑う者は、この場にはもういない。
「わかりました。一応証人として何人か残って、あとは村に戻ってください」
ノットと他二人が残り、あとの九人は釣り上げた魚と漁具を持って村に戻って行く。
飛翔魔法で海上を移動した方が効率が良いが、魔族が浮遊したり飛んだり出来るかは不明なので、飛ばずに討伐する方法をカズは考える。
ノットと村人二人には、決して海に近付かないように注意し、カズは海水に手を浸けてタイミングを見計らい〈フリーズ〉を唱える。
陸から扇状に約8メートルが凍き、厚さも60センチ以上になり足場として申し分ない。
一番近付いていたビッグマウス・シャークを狙ったが、少々距離があり過ぎて、海水と一緒に凍らせる事はできなかった。
氷の上を歩き一番先端まで移動すると、ずっと追って来た五体のビッグマウス・シャークが、カズ目掛けて一斉に向かって来た。
魔力を隠蔽しているためか、攻撃されたのにも関わらず、カズに対しての敵意が薄い。
思っていたより知能は高くないらしい。
ビッグマウス・シャークの考えとしては、攻撃されたので反撃するといったところだろう。
ならば海中に居る相手を攻撃するより、海上に飛び出して襲って来るのを待つ方が良いと考えた。
先ずは二体が大口を開けて、海中から同時に飛び出して来た。
水しぶきが掛かろうと、カズは五体のビッグマウス・シャークを視界から外さない。
使用する魔力に十分注意して攻撃に移る。
間近まで迫る二体のビッグマウス・シャークに〈ウィンドカッター〉を放ち、縦に切断する。
続い二体が左右からカズに迫り、一体は大口を開けて氷の上を滑り、もう一体は海中から大ジャンプをして、真上からカズを丸呑みにしようとする。
避けると上から迫って来ているビッグマウス・シャークが、氷の上を滑って来ているビッグマウス・シャークに噛み付く形になるが、それでは哀れ過ぎるので避けはしない。
カズは氷の上を滑り迫るビッグマウス・シャークの横に移動して腹を蹴り飛ばし、丸呑みにしようと落下してきているビッグマウス・シャークに衝突させ、今度は〈ウォーターカッター〉で横に切断する。
四つになった二体のビッグマウス・シャークは海に落ち、ゆっくりと海中に沈んでいく。
最後の一体はどう仕掛けて来るかと思えば、沖に向けて泳ぎだしていた。
四体のビッグマウス・シャークが倒された事で、カズを狙うのを諦め逃げ出した。
これで少なくとも、この近海には近寄らないだろうと思った矢先、視界の端に表示してあるマップに、沖合からこちらに向かって来ているモンスターの反応が現れた。
真っ直ぐこちらを目指して来るかと思いきや、逃げ出したビッグマウス・シャークに向かっていた。
新たなモンスター反応と、沖に向かったビッグマウス・シャークが接触する直前に、マップからそちらに目を向ける。
するも水柱と共に大きな尾ビレが僅かに見え、沖に逃げ出したビッグマウス・シャークが海面から十数メートル打ち上げられた。
マップから反応が消えた事から、今ので新たに沖合から来たモンスターに殺られたのは確実。
僅かに見えた尾ビレからすると、小さくとも8メートル、大きければ10メートルを超えると推察した。
こちらに向かって来なければと思ったが、新たに現れたモンスターは、カズの居る場所を目指して来ていた。
討伐したビッグマウス・シャークの匂いを嗅ぎ付けて向かって来ているのだろう。
四体のビッグマウス・シャークを容易く討伐したのを見て驚いているノットと村人二人に「大きな奴がこちらに向かって来てる。ここにいては危険だ。村に戻ってくれ」と、退避するように言う。
しかし全てを見届ける責任があるとノットは残り、二人の村人もノットに付き合い村に戻ろうとしなかった。
泳ぐ速度を増して、一直線にカズへと向かって来る。
凍らせた海面の先端から中央辺りまで下がり、迫る大きなモンスターの出方を見る。
海上へと飛び出して攻撃して来るか?
それとも凍った海水の手前で方向変えて、近くを泳ぎ回り様子を伺うか?
50メートルまで接近するが泳ぐ速度は落ちず、30メートルでも変わらず、凍った海水まで10メートルを切っても方向を変えず突っ込んで来る。
大きな尾ビレは僅かながら見えたが、それだけで何かは分からない。
「さて、何が出るか」
先程までカズが居た氷の先端1メートルの所まで来ても、大きなモンスターは海面に出て来ない。
凍らせた海水の先端辺りの水深は約5メートルとそれ程深くはない。
海中を泳いで来きても浅くなると、海面に影響が出始めて波が高くなり、氷の上に海水が多く打ち寄せる。
ドゴッーンと足場が大きく動き、氷にき裂が入り割れる。
カズは氷の足場が大きく動く直後、すぐ陸へと下がった。
そこへ大きなモンスターが海中から氷を砕いて突き進み、カズの居た辺りから飛び出して来た。
見た目はビッグマウス・シャークだが、大きさは約四倍の8メートル以上。
暗い所に居る猫のような鋭い目が四つ、それがカズを標的だとギョロリと睨み付ける。
カズは即座に《分析》で、現れた大きな鮫型のモンスターを調べる。
レベル44で名前はビッグマウス・シャーク・ロードと表示され、その後ろに特殊個体と付いていた。
自身のレベル未満の鮫型モンスターを使役出来るスキルを持っている事から、沖合を根城にしていたビッグマウス・シャークを束ねていたのはコイツだとすぐに分かった。
「うわぁ~!」
「な、な、なんだあのデカいビッグマウス!?」
「冗談じゃない。あんなのがいたら、漁なんていつまでもできないぞ! 女房になんて報告したら……うわっ! もういい! 逃げろカズ」
「逃げろと言われてもなぁ(こいつを放置したとしても、村に戻って報告したら、何とかしてくれって言われかねないだろ)」
ビッグマウス・シャーク・ロードの特殊個体を目の当たりにしたノットと村人二人は驚き怯え腰を抜かす。
ノットがレベル20程度のビッグマウス・シャークを、一体や二体なら船上でも倒せるような事を言っていたが、それは今回の漁のように、仕掛けにかかって動きを抑制出来たらという事だからだろう。
だとしたら倍以上のレベルと、四倍以上の大きさのビッグマウス・シャーク・ロードを見て腰が引けるのは当然。
数日前まで100メートル以上の超巨大な存在と居たカズにとっては、小魚程度のモンスターでしかない。
これまで黙っていたノットが、急に敬称を付けてカズの名を呼んだ。
「なんです?」
「あんたならビッグマウスをなんとか出来るのか…ですか?」
「当初はそのつもりで二、三体退治すれば、村の船を警戒してよって来なくなると考えてました。でもまあ、アマ村長に頼まれたのは、漁に出た皆さんを無事に戻すこと。少しだけど魚は釣れた事ですし、村に戻りますか(ノットには少し意地悪な言い方だけど、自分自身で招いた事だと理解してもらわないと)」
「頼む! これだと村で食べる分の魚を捕る事すらできない。ビッグマウスを何とかしてくれ! ください」
反省したノットは、カズに深々と頭を下げてお願いする。
それを見ていた他の村人達も、カズに頭を下げてビッグマウス・シャークの討伐をお願いする。
足場の悪い船上で喰われる寸前のノットを助け、ビッグマウス・シャーク三体をあっという間に倒したカズの強さを疑う者は、この場にはもういない。
「わかりました。一応証人として何人か残って、あとは村に戻ってください」
ノットと他二人が残り、あとの九人は釣り上げた魚と漁具を持って村に戻って行く。
飛翔魔法で海上を移動した方が効率が良いが、魔族が浮遊したり飛んだり出来るかは不明なので、飛ばずに討伐する方法をカズは考える。
ノットと村人二人には、決して海に近付かないように注意し、カズは海水に手を浸けてタイミングを見計らい〈フリーズ〉を唱える。
陸から扇状に約8メートルが凍き、厚さも60センチ以上になり足場として申し分ない。
一番近付いていたビッグマウス・シャークを狙ったが、少々距離があり過ぎて、海水と一緒に凍らせる事はできなかった。
氷の上を歩き一番先端まで移動すると、ずっと追って来た五体のビッグマウス・シャークが、カズ目掛けて一斉に向かって来た。
魔力を隠蔽しているためか、攻撃されたのにも関わらず、カズに対しての敵意が薄い。
思っていたより知能は高くないらしい。
ビッグマウス・シャークの考えとしては、攻撃されたので反撃するといったところだろう。
ならば海中に居る相手を攻撃するより、海上に飛び出して襲って来るのを待つ方が良いと考えた。
先ずは二体が大口を開けて、海中から同時に飛び出して来た。
水しぶきが掛かろうと、カズは五体のビッグマウス・シャークを視界から外さない。
使用する魔力に十分注意して攻撃に移る。
間近まで迫る二体のビッグマウス・シャークに〈ウィンドカッター〉を放ち、縦に切断する。
続い二体が左右からカズに迫り、一体は大口を開けて氷の上を滑り、もう一体は海中から大ジャンプをして、真上からカズを丸呑みにしようとする。
避けると上から迫って来ているビッグマウス・シャークが、氷の上を滑って来ているビッグマウス・シャークに噛み付く形になるが、それでは哀れ過ぎるので避けはしない。
カズは氷の上を滑り迫るビッグマウス・シャークの横に移動して腹を蹴り飛ばし、丸呑みにしようと落下してきているビッグマウス・シャークに衝突させ、今度は〈ウォーターカッター〉で横に切断する。
四つになった二体のビッグマウス・シャークは海に落ち、ゆっくりと海中に沈んでいく。
最後の一体はどう仕掛けて来るかと思えば、沖に向けて泳ぎだしていた。
四体のビッグマウス・シャークが倒された事で、カズを狙うのを諦め逃げ出した。
これで少なくとも、この近海には近寄らないだろうと思った矢先、視界の端に表示してあるマップに、沖合からこちらに向かって来ているモンスターの反応が現れた。
真っ直ぐこちらを目指して来るかと思いきや、逃げ出したビッグマウス・シャークに向かっていた。
新たなモンスター反応と、沖に向かったビッグマウス・シャークが接触する直前に、マップからそちらに目を向ける。
するも水柱と共に大きな尾ビレが僅かに見え、沖に逃げ出したビッグマウス・シャークが海面から十数メートル打ち上げられた。
マップから反応が消えた事から、今ので新たに沖合から来たモンスターに殺られたのは確実。
僅かに見えた尾ビレからすると、小さくとも8メートル、大きければ10メートルを超えると推察した。
こちらに向かって来なければと思ったが、新たに現れたモンスターは、カズの居る場所を目指して来ていた。
討伐したビッグマウス・シャークの匂いを嗅ぎ付けて向かって来ているのだろう。
四体のビッグマウス・シャークを容易く討伐したのを見て驚いているノットと村人二人に「大きな奴がこちらに向かって来てる。ここにいては危険だ。村に戻ってくれ」と、退避するように言う。
しかし全てを見届ける責任があるとノットは残り、二人の村人もノットに付き合い村に戻ろうとしなかった。
泳ぐ速度を増して、一直線にカズへと向かって来る。
凍らせた海面の先端から中央辺りまで下がり、迫る大きなモンスターの出方を見る。
海上へと飛び出して攻撃して来るか?
それとも凍った海水の手前で方向変えて、近くを泳ぎ回り様子を伺うか?
50メートルまで接近するが泳ぐ速度は落ちず、30メートルでも変わらず、凍った海水まで10メートルを切っても方向を変えず突っ込んで来る。
大きな尾ビレは僅かながら見えたが、それだけで何かは分からない。
「さて、何が出るか」
先程までカズが居た氷の先端1メートルの所まで来ても、大きなモンスターは海面に出て来ない。
凍らせた海水の先端辺りの水深は約5メートルとそれ程深くはない。
海中を泳いで来きても浅くなると、海面に影響が出始めて波が高くなり、氷の上に海水が多く打ち寄せる。
ドゴッーンと足場が大きく動き、氷にき裂が入り割れる。
カズは氷の足場が大きく動く直後、すぐ陸へと下がった。
そこへ大きなモンスターが海中から氷を砕いて突き進み、カズの居た辺りから飛び出して来た。
見た目はビッグマウス・シャークだが、大きさは約四倍の8メートル以上。
暗い所に居る猫のような鋭い目が四つ、それがカズを標的だとギョロリと睨み付ける。
カズは即座に《分析》で、現れた大きな鮫型のモンスターを調べる。
レベル44で名前はビッグマウス・シャーク・ロードと表示され、その後ろに特殊個体と付いていた。
自身のレベル未満の鮫型モンスターを使役出来るスキルを持っている事から、沖合を根城にしていたビッグマウス・シャークを束ねていたのはコイツだとすぐに分かった。
「うわぁ~!」
「な、な、なんだあのデカいビッグマウス!?」
「冗談じゃない。あんなのがいたら、漁なんていつまでもできないぞ! 女房になんて報告したら……うわっ! もういい! 逃げろカズ」
「逃げろと言われてもなぁ(こいつを放置したとしても、村に戻って報告したら、何とかしてくれって言われかねないだろ)」
ビッグマウス・シャーク・ロードの特殊個体を目の当たりにしたノットと村人二人は驚き怯え腰を抜かす。
ノットがレベル20程度のビッグマウス・シャークを、一体や二体なら船上でも倒せるような事を言っていたが、それは今回の漁のように、仕掛けにかかって動きを抑制出来たらという事だからだろう。
だとしたら倍以上のレベルと、四倍以上の大きさのビッグマウス・シャーク・ロードを見て腰が引けるのは当然。
数日前まで100メートル以上の超巨大な存在と居たカズにとっては、小魚程度のモンスターでしかない。
1
お気に入りに追加
571
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する
昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。
グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。
しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。
田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる