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五章 テクサイス帝国番外編 3.5 魔族領一人旅
745 惑星の裏側に向かう旅の始まり
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真っ暗な空間に入って二十分以上、管理神に騙されたのかと、カズは考え始めた。
何もなければ十数分程度で地上に転移出来たのだが、手紙を燃やしたファイヤーボールを、憂さ晴らしで放って結界に当たったのが原因たっだ。
細かな傷くらい入ればと思っていたが、管理神のやり方に腹が立っていた事で、無意識の内に魔力をファイヤーボールに加えていた。
結界には小さな傷が出来た事で、管理神が空間の裂け目を作る際に使用した魔力から、結界の修復にあてた事で、地上に転移するまでの時間が延びてしまっていた。
カズ自身が嫌がらせ程度で放ったファイヤーボールが原因だとは露知らず、どうやってこの空間から脱出しようか頭を捻っていると、急に外に放り出された。
「おわ! おっとっと」
突然地面が現れた事で、着地が上手くできず躓き転ぶ。
咄嗟に周囲を確認したが、街中どころか人気は全く無い夜の野原。
本当に地上に戻って来れたのかと空を見上げて確認すると、さっきまで居た月がそこにあった。
ただし見えているのは、いなかった方の手前の月。
取り敢えずは地上に戻れたのが確認出来たので良しとした。
人目につかなかったのは幸いだったが、場所が全く分からない。
現在地を知るためには、人里を探すしかない。
月明かりの中で、道あれば向かう方向が決まるのだがと探すが、野原の中に草が倒されていたり、地面を踏み歩き草が生えなくなった様な場所は無い。
月の位置から方角は粗方分かるが、北に向かうか南に向かうかは決めかねる。
北半球なら北に南半球なら南に、出来るだけ近い方に向かいたいが、現在地が不明なので、最初の移動は東か西のどちらかにする事にした。
夜の野原で日が昇るまで待つ気はないので、何処か腰を下ろして風が凌げる場所を探し、東に向かって移動を開始する。
少し前まで居た月の裏側と重力が違う事で、体が軽く感じ歩き方が少し変になっている。
それでも数分歩あるげば重力になれ、違和感もなくなり問題なく歩けるようになった。
膝下くらいまでの草を、足でガサガサと踏み分けながら移動する。
かれこれ一時間は移動したが、まだ野原からは出れそうにない。
飛翔魔法で飛んで移動する事も考えたが、魔力が八割以上になると漏れ出してしまうので、魔力を大量に消費した今、魔法を使うよりも、魔力制御が完全に出来るようにするのが優先と考え、移動しながら魔力の制御訓練をする。
だがこのままでは埒が明かないので、野原が何処まで続いているのか確かめるために〈飛翔魔法〉を使用し、真上に飛び上がり進行方向のずっと先を確認。
月の裏側から地上に到着するまでに通った空間では、飛翔魔法を使用しても落下を軽減できなかったので、ちゃんと使えるか少し心配だったが、何の問題もなく体がふわりと浮き上昇する。
近辺に集落はないらしく、街明かり等は一切見えない。
ゆっくりと上昇を続けて60メートル程上がると、数百メートル先で野原が終わっているように見えた。
暗視のスキルで暗闇でもある程度は見えているが、流石に距離があるので、どうなっているかまでは分からない。
上空に飛んだついでに、他の方向がどうなっているかを確認し、ゆっくりと野原が終わってるであろう方に向けて降下して、元居た所より約80メートル先に着地した。
進行方向以外の方角は、何処を見ても野原が続いてるだけだった。
腰を下ろして休めそう場所もないので、野原が終わっているであろう場所まで移動して休憩する事にした。
上空からではハッキリと分からなかった野原の終わりまで来て、急に途切れてる理由が分かった。
野原の先は崖になっており、底が全然見えない。
ギリギリの位置に居て、崩れでもしたらたまらないので、50メートル程野原に戻り、夜明けまで休憩する場所を作る。
土があまり湿ってない場所の草をざっと刈り、かなり前に使ったテントがあるのを思い出し、それを【アイテムボックス】から出して設置した。
テントに入り〈アラーム〉を使用して、夜が明けるまで一眠りする事にした。
◇◆◇◆◇
白々と夜が明け、目を覚ましたカズがテントから出ると、外は朝靄で真っ白になっていた。
これでは野原の終わりの崖が、どうなっているか確かめる事ができない。
そこでテント内に戻り【アイテムボックス】から、作り置きしてあるビワの手料理を出して朝食にする。
四人が一日三食、半月以上持つ量をアイテムボックスに作り置きしてあったので、当分の間食料に困る事はない。
管理神から地上では、四ヶ月経過していると言っていたのを思い出した。
あれがもし本当だとしたら、アレナリア、ビワ、レラは凄く心配してるに違いない。
冒険者ギルドでもあれば、なんとか帝都の冒険者ギルドに連絡が出来るのだが、冒険者ギルドがあったとしても、世界を分かつ結界のあちらとこちらでは、恐らく繋がってはいないだろう。
念話が繋がれば、最低限生きている事を伝えられるのだが、転移先が初期化されたのと同じ様に、念話相手もまた初期化されている様で、誰とも連絡が取れない。
世界を分かつ結界の影響とも考えられたが定かではないので、場所を変えて何度か試してみる事にした。
恐らく繋がる可能性のある場所は、あちらとこちらを行き来する場所があるという、北極か南極だろうと考えた。
朝食を済ませて朝靄が晴れるまで、魔力制御の訓練と、初歩でやった魔力操作して待つ。
魔力はまだ六割弱までしか回復してないので、魔力が漏れ出してくる様な事はない。
魔力の制御と魔力操作の訓練をして、身体に覚えさせること約一時間、風が吹き出して朝靄が少しずつ吹き飛ばされ薄くなってきた。
テントを片付け野原の終わっている崖の手前まで移動して待つ。
十分程すると徐々に朝靄が晴れていき、野原の終わっている崖の先がどうなっているか、全容が明らかになった。
今いる場所が約400メートル以上ある山の頂上だと分かった。
下は広大な森となっており、周辺には同じ様な山が幾つも聳え立っていた
月の裏側から長い転移で着いた先が、広大な森に幾つも聳え立つテーブルマウンテンの頂上。
この場は野原になっていたが、森や湖が出来ているテーブルマウンテンも見えた。
ここよりも高いテーブルマウンテンは、見える限り一座もないことから、周辺では一番高いテーブルマウンテンらしい。
鳥や小動物を見かける事はあったが、人の気配は全くなかった。
それはここまで登ってこれないという事と、例え登ってこれても住むにしては不便だからだろう。
人気の多い街中に出てしまうよりはマシだったので、月の裏側からの転移は成功だと言える。
周辺の状況を観察しながら【マップ】を表示させると、月の裏側の時には機能してなかったマップが、元通り使用出来ていた。
来た事のない場所なので、マップはほぼ真っ暗だが、移動してきた野原と崖から周辺を見渡した事で、一気にマップの黒い部分が減った。
マップの表示される範囲を広げていったが、オリー王国や帝国のある大陸は距離があり過ぎて、映し出すことはできなかった。
マップも初期化されて消えてしまったとも考えたが、これも世界を分かつ結界の影響か、距離の問題だろうと考えた。
この状況なら飛翔魔法を使って移動しても、誰かに見られる事はない。
念の為に《隠蔽》と《隠密》を使ってから〈飛翔魔法〉を使い、テーブルマウンテンの野原から東に向けて移動する。
何もなければ十数分程度で地上に転移出来たのだが、手紙を燃やしたファイヤーボールを、憂さ晴らしで放って結界に当たったのが原因たっだ。
細かな傷くらい入ればと思っていたが、管理神のやり方に腹が立っていた事で、無意識の内に魔力をファイヤーボールに加えていた。
結界には小さな傷が出来た事で、管理神が空間の裂け目を作る際に使用した魔力から、結界の修復にあてた事で、地上に転移するまでの時間が延びてしまっていた。
カズ自身が嫌がらせ程度で放ったファイヤーボールが原因だとは露知らず、どうやってこの空間から脱出しようか頭を捻っていると、急に外に放り出された。
「おわ! おっとっと」
突然地面が現れた事で、着地が上手くできず躓き転ぶ。
咄嗟に周囲を確認したが、街中どころか人気は全く無い夜の野原。
本当に地上に戻って来れたのかと空を見上げて確認すると、さっきまで居た月がそこにあった。
ただし見えているのは、いなかった方の手前の月。
取り敢えずは地上に戻れたのが確認出来たので良しとした。
人目につかなかったのは幸いだったが、場所が全く分からない。
現在地を知るためには、人里を探すしかない。
月明かりの中で、道あれば向かう方向が決まるのだがと探すが、野原の中に草が倒されていたり、地面を踏み歩き草が生えなくなった様な場所は無い。
月の位置から方角は粗方分かるが、北に向かうか南に向かうかは決めかねる。
北半球なら北に南半球なら南に、出来るだけ近い方に向かいたいが、現在地が不明なので、最初の移動は東か西のどちらかにする事にした。
夜の野原で日が昇るまで待つ気はないので、何処か腰を下ろして風が凌げる場所を探し、東に向かって移動を開始する。
少し前まで居た月の裏側と重力が違う事で、体が軽く感じ歩き方が少し変になっている。
それでも数分歩あるげば重力になれ、違和感もなくなり問題なく歩けるようになった。
膝下くらいまでの草を、足でガサガサと踏み分けながら移動する。
かれこれ一時間は移動したが、まだ野原からは出れそうにない。
飛翔魔法で飛んで移動する事も考えたが、魔力が八割以上になると漏れ出してしまうので、魔力を大量に消費した今、魔法を使うよりも、魔力制御が完全に出来るようにするのが優先と考え、移動しながら魔力の制御訓練をする。
だがこのままでは埒が明かないので、野原が何処まで続いているのか確かめるために〈飛翔魔法〉を使用し、真上に飛び上がり進行方向のずっと先を確認。
月の裏側から地上に到着するまでに通った空間では、飛翔魔法を使用しても落下を軽減できなかったので、ちゃんと使えるか少し心配だったが、何の問題もなく体がふわりと浮き上昇する。
近辺に集落はないらしく、街明かり等は一切見えない。
ゆっくりと上昇を続けて60メートル程上がると、数百メートル先で野原が終わっているように見えた。
暗視のスキルで暗闇でもある程度は見えているが、流石に距離があるので、どうなっているかまでは分からない。
上空に飛んだついでに、他の方向がどうなっているかを確認し、ゆっくりと野原が終わってるであろう方に向けて降下して、元居た所より約80メートル先に着地した。
進行方向以外の方角は、何処を見ても野原が続いてるだけだった。
腰を下ろして休めそう場所もないので、野原が終わっているであろう場所まで移動して休憩する事にした。
上空からではハッキリと分からなかった野原の終わりまで来て、急に途切れてる理由が分かった。
野原の先は崖になっており、底が全然見えない。
ギリギリの位置に居て、崩れでもしたらたまらないので、50メートル程野原に戻り、夜明けまで休憩する場所を作る。
土があまり湿ってない場所の草をざっと刈り、かなり前に使ったテントがあるのを思い出し、それを【アイテムボックス】から出して設置した。
テントに入り〈アラーム〉を使用して、夜が明けるまで一眠りする事にした。
◇◆◇◆◇
白々と夜が明け、目を覚ましたカズがテントから出ると、外は朝靄で真っ白になっていた。
これでは野原の終わりの崖が、どうなっているか確かめる事ができない。
そこでテント内に戻り【アイテムボックス】から、作り置きしてあるビワの手料理を出して朝食にする。
四人が一日三食、半月以上持つ量をアイテムボックスに作り置きしてあったので、当分の間食料に困る事はない。
管理神から地上では、四ヶ月経過していると言っていたのを思い出した。
あれがもし本当だとしたら、アレナリア、ビワ、レラは凄く心配してるに違いない。
冒険者ギルドでもあれば、なんとか帝都の冒険者ギルドに連絡が出来るのだが、冒険者ギルドがあったとしても、世界を分かつ結界のあちらとこちらでは、恐らく繋がってはいないだろう。
念話が繋がれば、最低限生きている事を伝えられるのだが、転移先が初期化されたのと同じ様に、念話相手もまた初期化されている様で、誰とも連絡が取れない。
世界を分かつ結界の影響とも考えられたが定かではないので、場所を変えて何度か試してみる事にした。
恐らく繋がる可能性のある場所は、あちらとこちらを行き来する場所があるという、北極か南極だろうと考えた。
朝食を済ませて朝靄が晴れるまで、魔力制御の訓練と、初歩でやった魔力操作して待つ。
魔力はまだ六割弱までしか回復してないので、魔力が漏れ出してくる様な事はない。
魔力の制御と魔力操作の訓練をして、身体に覚えさせること約一時間、風が吹き出して朝靄が少しずつ吹き飛ばされ薄くなってきた。
テントを片付け野原の終わっている崖の手前まで移動して待つ。
十分程すると徐々に朝靄が晴れていき、野原の終わっている崖の先がどうなっているか、全容が明らかになった。
今いる場所が約400メートル以上ある山の頂上だと分かった。
下は広大な森となっており、周辺には同じ様な山が幾つも聳え立っていた
月の裏側から長い転移で着いた先が、広大な森に幾つも聳え立つテーブルマウンテンの頂上。
この場は野原になっていたが、森や湖が出来ているテーブルマウンテンも見えた。
ここよりも高いテーブルマウンテンは、見える限り一座もないことから、周辺では一番高いテーブルマウンテンらしい。
鳥や小動物を見かける事はあったが、人の気配は全くなかった。
それはここまで登ってこれないという事と、例え登ってこれても住むにしては不便だからだろう。
人気の多い街中に出てしまうよりはマシだったので、月の裏側からの転移は成功だと言える。
周辺の状況を観察しながら【マップ】を表示させると、月の裏側の時には機能してなかったマップが、元通り使用出来ていた。
来た事のない場所なので、マップはほぼ真っ暗だが、移動してきた野原と崖から周辺を見渡した事で、一気にマップの黒い部分が減った。
マップの表示される範囲を広げていったが、オリー王国や帝国のある大陸は距離があり過ぎて、映し出すことはできなかった。
マップも初期化されて消えてしまったとも考えたが、これも世界を分かつ結界の影響か、距離の問題だろうと考えた。
この状況なら飛翔魔法を使って移動しても、誰かに見られる事はない。
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