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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
743 不毛で不明な地 10 管理神は元……
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カズ君がチャラ神と呼んでいる管理神は、魔族の王として国を統治していた。
しかし父親である前魔王も、その前も前も前も前の魔王も好戦的な性格をしており、隣接していた魔族以外の種族領土に攻め込み、支配して領土を拡大した。
チャラ神が世襲で魔族の王となったが、先代や先々代に仕えていた官僚や側近達が、魔力の扱いに長けている魔族が、自分達よりも格下相手の種族に話し合いで済ませようとは、微塵も思っていなかった。
魔族の領土を拡大しようとせず、支配下の入っている種族や奴隷に恩情をかけていた。
そんな魔王に周囲の者達は呆れ返り、腑抜けだのと陰口を叩かれ、次々と離れていった。
次第に魔王は孤立する事なり、官僚達の企てて世襲制度が廃止され、先代の魔王達と志を同じくする若い官僚を新たな魔王と奉り、権力を持つ官僚達が国を動かすようになった。
偉大なる魔族の歴史の恥になるとして、ありもしない汚名を着せられ、チャラ神は処刑された。
当時管理神をしていた女神が哀れに思い、処刑された魔王を心優しき者として、自分の補佐をする管理者として、世界を監視させた。
大きな問題事が起きそうなら、それを小さな出来事として処理をさせる役目を与えた。
それを百年、二百年、三百年と続けさせ、二百年以上前の大戦後に、前管理神の女神が眠りにつかなければならなくなり、眠りが覚めるまでの代理として、世界の管理を任せる管理神の代理とした。
「『本人から聞いた事ゆえ、全てが真実とは限らないが、全てが嘘というわけではなかろう』」
大戦を起こしたのだから、魔族の上層部は好戦的なんだろう。
「『にわかには信じられないが、それを確かめる手段もないことだし、話半分に聞いておく』(チャラ神っていい奴なのか?)」
カズは巨大な生物の話を聞き、少しだけ管理神を見直した。
「『それで良かろう』」
「『地上に戻る方法を知ってるって聞いたけど、本当か?』」
「『これより先、六里程の場所に裂け目があり、そこに何かがあると言っていた』」
「『何かって、なに?』」
「『あれがそう言っただけだ。そこに何があるかは、行けばわかる。結界の近くだろう』」
「『あのチャラ神め。知ってるんじゃなくて、適当に教えたの間違いじゃないか! 無かったら結界ぶっ壊して出てやる。どうせ困るのはチャラ神だ!』」
管理神を見直したのも束の間、カズの評価は急降下して元通り。
「『今のぬしなら出来るだろう。結界が消えたら、我もどこかに行くとするか』」
「『いいんじゃないの。ダメならチャラ神が話しかけてくるだろ。そうそう、俺の魔力なんだけど、どうやって抑えたらいいと思う?』」
「『ぬし自身の事だ。自分でせい』」
「『だよな。ダメ元で聞いてみただけ。さすがにこの魔力を制御できずに、地上に戻るのはまずいよな』」
「『突然その状態のぬしが現れたら、侵略者だとみなされるのは確実だろうに』」
「『あんたには言われたかない。名前はコラプサーだっけ?』」
「『あれが嫌味を込めて、勝手にそう呼んでいるだけだ。名など、どうでもよい。我は我だ』」
「『そうか。とりあえず魔力の制御方法を探しながら、この先にあるとかいう裂け目に向かってみるよ』」
「『無事戻れるといいな』」
「『ここに戻って来なければ、地上に行けたと思ってくれ。色々と世話になった』」
「『気まぐれだ。ようやく静かになり、眠りにつける』」
「『何十年でも何百年でも、好きなだけ寝てくれ。ありがとう』」
「『もう戻って来るな』」
巨大な生物から聞いた方向に、カズは移動を始める。
クレーターを抜けると、ステータス画面を表示させ、魔法かスキルで魔力を制御出来る方法があるかを探しながら歩を進める。
管理神との念話で、魔力をかなり消費した事で、ダダ漏れていた魔力がすっかり消えていた。
魔力を内に留めるようにするだけで、暫くは隠蔽を使わずともよさそう。
だが隠蔽は解除してないので、そのまま継続させておくことにした。
レベルが以前よりも遥かに上昇した事で、高重力の中での移動が苦ではなくなっていた。
ステータスの数値が、何処かの国の宝くじの一等かと思える桁になっている。
運だけは少し上がった程度なのは、三桁にはならないということだろう。
運の要素は幸運と不運のバランスで成り立ってる。
運が100なんて事になったら、不運な方向に運が向いたら、死亡が確定するような出来事が起きる事だろう。
それを考えると、運50が一番良いステータスの数値なのかも知れない、と考えた。
地上に戻れる希望がこの先にあると、足取り軽く移動して裂け目を探しに行く。
巨大な生物づてでの管理神からの情報なので、どんな裂け目なのか気になる。
隕石のような大岩に裂け目があるのか?
はたまた地面に底が見えないくらい深い裂け目があるのか?
行けば分かる程度の情報しか寄越さないのだから、管理神に対して嫌悪感を抱かずにはいられない。
隕石と巨大な生物が鎮座するクレーターから、二十キロは移動してきたが、裂け目がありそうな大岩も、地面に変化も現れない。
もしかして数センチ程度割れ目を、裂け目とか言ったんじゃないだろうか? と、情報元からするとあり得る。
裂け目を探し回るのを見て、冗談だよと笑う管理神の喜ぶ表情な目に浮かびイラッとする。
巨大な生物が六里程先、約二十四キロと言っていたのを思い出し、結界付近だと言っていた様な気がしたので、引き続き言われた方向に移動して行く。
何故六里なのかは管理神の悪ふざけだろう。
魔力を制御するスキルや魔法が見付からなかったので、アイテムボックス内のトレーディングカードで使えるものがないかと物色してみたが、分かるのは弱体化させる装備品があるだけ。
あとは使ってみなければ、元の効果がどう変化するかは分からないので保留にして、地道に魔力を抑え込み維持して、それが継続出来るように訓練する。
この世界が成り立つ要因の一つに必要な魔力、それを制御するのなら、スキルや魔法に頼ることをせず、魔力の流れを感じ操れる様になる基礎訓練が一番自然で良い事だと初心に返る。
魔力を開放しては抑える訓練を、冒険者になりたての頃のように、移動しながら何度も繰り返す。
せめて魔力の八割は制御出来るようにして、あとの二割は何かしらのスキルや魔法か、魔道具に頼ろうかと、持ってもない魔道具のことを考える。
例え地上に戻れる手段が見付かって戻れたとしても、今のままでは魔力の暴走だと思われ『抑え込めなければ殺す他ない』なんて言われてはたまらない。
ましてやどの様な場所か不明な魔族領で、人族嫌いの魔族に遭遇でもしたら、問答無用で攻撃される可能性も大いにある。
イリュージョンの魔法で姿を変えた方が良いのか、素のままでいた方が良いのか少し悩むとこだ。
しかし父親である前魔王も、その前も前も前も前の魔王も好戦的な性格をしており、隣接していた魔族以外の種族領土に攻め込み、支配して領土を拡大した。
チャラ神が世襲で魔族の王となったが、先代や先々代に仕えていた官僚や側近達が、魔力の扱いに長けている魔族が、自分達よりも格下相手の種族に話し合いで済ませようとは、微塵も思っていなかった。
魔族の領土を拡大しようとせず、支配下の入っている種族や奴隷に恩情をかけていた。
そんな魔王に周囲の者達は呆れ返り、腑抜けだのと陰口を叩かれ、次々と離れていった。
次第に魔王は孤立する事なり、官僚達の企てて世襲制度が廃止され、先代の魔王達と志を同じくする若い官僚を新たな魔王と奉り、権力を持つ官僚達が国を動かすようになった。
偉大なる魔族の歴史の恥になるとして、ありもしない汚名を着せられ、チャラ神は処刑された。
当時管理神をしていた女神が哀れに思い、処刑された魔王を心優しき者として、自分の補佐をする管理者として、世界を監視させた。
大きな問題事が起きそうなら、それを小さな出来事として処理をさせる役目を与えた。
それを百年、二百年、三百年と続けさせ、二百年以上前の大戦後に、前管理神の女神が眠りにつかなければならなくなり、眠りが覚めるまでの代理として、世界の管理を任せる管理神の代理とした。
「『本人から聞いた事ゆえ、全てが真実とは限らないが、全てが嘘というわけではなかろう』」
大戦を起こしたのだから、魔族の上層部は好戦的なんだろう。
「『にわかには信じられないが、それを確かめる手段もないことだし、話半分に聞いておく』(チャラ神っていい奴なのか?)」
カズは巨大な生物の話を聞き、少しだけ管理神を見直した。
「『それで良かろう』」
「『地上に戻る方法を知ってるって聞いたけど、本当か?』」
「『これより先、六里程の場所に裂け目があり、そこに何かがあると言っていた』」
「『何かって、なに?』」
「『あれがそう言っただけだ。そこに何があるかは、行けばわかる。結界の近くだろう』」
「『あのチャラ神め。知ってるんじゃなくて、適当に教えたの間違いじゃないか! 無かったら結界ぶっ壊して出てやる。どうせ困るのはチャラ神だ!』」
管理神を見直したのも束の間、カズの評価は急降下して元通り。
「『今のぬしなら出来るだろう。結界が消えたら、我もどこかに行くとするか』」
「『いいんじゃないの。ダメならチャラ神が話しかけてくるだろ。そうそう、俺の魔力なんだけど、どうやって抑えたらいいと思う?』」
「『ぬし自身の事だ。自分でせい』」
「『だよな。ダメ元で聞いてみただけ。さすがにこの魔力を制御できずに、地上に戻るのはまずいよな』」
「『突然その状態のぬしが現れたら、侵略者だとみなされるのは確実だろうに』」
「『あんたには言われたかない。名前はコラプサーだっけ?』」
「『あれが嫌味を込めて、勝手にそう呼んでいるだけだ。名など、どうでもよい。我は我だ』」
「『そうか。とりあえず魔力の制御方法を探しながら、この先にあるとかいう裂け目に向かってみるよ』」
「『無事戻れるといいな』」
「『ここに戻って来なければ、地上に行けたと思ってくれ。色々と世話になった』」
「『気まぐれだ。ようやく静かになり、眠りにつける』」
「『何十年でも何百年でも、好きなだけ寝てくれ。ありがとう』」
「『もう戻って来るな』」
巨大な生物から聞いた方向に、カズは移動を始める。
クレーターを抜けると、ステータス画面を表示させ、魔法かスキルで魔力を制御出来る方法があるかを探しながら歩を進める。
管理神との念話で、魔力をかなり消費した事で、ダダ漏れていた魔力がすっかり消えていた。
魔力を内に留めるようにするだけで、暫くは隠蔽を使わずともよさそう。
だが隠蔽は解除してないので、そのまま継続させておくことにした。
レベルが以前よりも遥かに上昇した事で、高重力の中での移動が苦ではなくなっていた。
ステータスの数値が、何処かの国の宝くじの一等かと思える桁になっている。
運だけは少し上がった程度なのは、三桁にはならないということだろう。
運の要素は幸運と不運のバランスで成り立ってる。
運が100なんて事になったら、不運な方向に運が向いたら、死亡が確定するような出来事が起きる事だろう。
それを考えると、運50が一番良いステータスの数値なのかも知れない、と考えた。
地上に戻れる希望がこの先にあると、足取り軽く移動して裂け目を探しに行く。
巨大な生物づてでの管理神からの情報なので、どんな裂け目なのか気になる。
隕石のような大岩に裂け目があるのか?
はたまた地面に底が見えないくらい深い裂け目があるのか?
行けば分かる程度の情報しか寄越さないのだから、管理神に対して嫌悪感を抱かずにはいられない。
隕石と巨大な生物が鎮座するクレーターから、二十キロは移動してきたが、裂け目がありそうな大岩も、地面に変化も現れない。
もしかして数センチ程度割れ目を、裂け目とか言ったんじゃないだろうか? と、情報元からするとあり得る。
裂け目を探し回るのを見て、冗談だよと笑う管理神の喜ぶ表情な目に浮かびイラッとする。
巨大な生物が六里程先、約二十四キロと言っていたのを思い出し、結界付近だと言っていた様な気がしたので、引き続き言われた方向に移動して行く。
何故六里なのかは管理神の悪ふざけだろう。
魔力を制御するスキルや魔法が見付からなかったので、アイテムボックス内のトレーディングカードで使えるものがないかと物色してみたが、分かるのは弱体化させる装備品があるだけ。
あとは使ってみなければ、元の効果がどう変化するかは分からないので保留にして、地道に魔力を抑え込み維持して、それが継続出来るように訓練する。
この世界が成り立つ要因の一つに必要な魔力、それを制御するのなら、スキルや魔法に頼ることをせず、魔力の流れを感じ操れる様になる基礎訓練が一番自然で良い事だと初心に返る。
魔力を開放しては抑える訓練を、冒険者になりたての頃のように、移動しながら何度も繰り返す。
せめて魔力の八割は制御出来るようにして、あとの二割は何かしらのスキルや魔法か、魔道具に頼ろうかと、持ってもない魔道具のことを考える。
例え地上に戻れる手段が見付かって戻れたとしても、今のままでは魔力の暴走だと思われ『抑え込めなければ殺す他ない』なんて言われてはたまらない。
ましてやどの様な場所か不明な魔族領で、人族嫌いの魔族に遭遇でもしたら、問答無用で攻撃される可能性も大いにある。
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