762 / 789
五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
741 不毛で不明な地 8 伏せられた世界の真実
しおりを挟む
独り言が小声から大声に変わったのに突っ込む事をせず、ただ黙ってその様子を伺っている巨大な生物は、何かを感じ取っている様にも見えなくもない。
隕石を背もたりして座り、苛立ちながら頭の中に響く、耳障りな管理神の話を聞く。
魔力がどうのこうので数百年は連絡は取れないと言っていたのに、このタイミングで念話という手段を用いて通信をしてきたのは、緊急事態だからだと。
慌てていないのは、念話に使ってる魔力は、カズがダダ漏れにしている魔力を使っているので、管理神の使う魔力はちょびっとだと言う。
未だに増え続けているカズの魔力を使うので、今回管理神は少し時間に余裕があると言う。
「『それで、まず何から聞きたい?』」
「なん…『なんで俺が生きてるのか。レベルが0になって死んだんじゃないのか?』」
「『それはね、カズ君が元々レベルの概念がない世界から来たかだよ』」
「『もっとわかりやすく教えてくれ』」
「『えっとねぇ、異世界人を召喚して勇者としたのは知ってるでしょ。あれも同意を得てからじゃないから、正規の方法とは言えないだけど、事後承諾でも召喚者は呼び寄せられてこの世界に来ると、ステータスが設定された状態なんだよね。でもカズ君の場合は、こちらの世界に来てから自分でステータスを設定した。の違いだね。迷い人って言われてるのがそうかな』」
「『つまり俺みたいに不意に来た人は、撲滅の因子を受けても死なないってことか?』」
「『必ずしもじゃないけど、カズ君がレベル0になっても、それはこの世界に来た時の、ステータスを設定した時の状態なっただけ。苦しくなって気を失ったのは、その場所の環境が影響したと思うよ。本当ならレベル0だと、耐えられても数十秒くらいなんだけど』」
「『そうか、死んでなかったのか。転移が使えなかったのは、どうしてだ? 転移してきたのに』」
「『カズ君が使うゲートとかいう転移魔法が使えないのは、そこに張られてる結界と魔素の影響だろうね。あと転移したんじゃなくて、次元の狭間から放り出された先が、たまたまそこだっただけだね。あんな代物どこで手に入れたのやら』」
「『あんな代物? ブーロキアは何を使ったんだ?』」
「『五百年以上前に作られた魔力炉から、凝縮した魔力を取り出して、運ぶのに使われた物だよ。凝縮した魔力をより小さく運べるように改良に改良を重ねた結果、耐えきれず大爆発。魔力炉も一緒に木っ端微塵になって、一つの街が消滅。それから高密度の魔力運用研究を放棄して、残った物を地下深くとかに廃棄して、今回使われたのが、その一つだね』」
「『大爆発だったら、帝都は終わってたな』」
「『まあそうだね。でも生きてあんな所から出れただけでもスゴいんだよ。よりによってそこに放り出されるなんて』」
「『その話が本当なら、運が良かったって事か』」
「『本当だよ。僕が言ってるんだよ』」
「だからだよ」
「『ひどいなぁ。アハハは』」
念話ではなく小声でツッコミを入れるも、声量関係なく管理神にはしっかりと聞こえており、笑って答えた。
「『んでだ、俺のステータスどうなってんだ? さっき裏目に出たとか言ってたよな』」
「『ステータスの数値が上がり続けてるのは、念の為にと上限を設定した時に、経験値が入らない様に止めていたからなんだよね。それがレベル0になって初期化された事で、溜まっていた経験値が一気に入っちゃったんだよね。しかも獲得経験値一万倍加が復活してしまった事で、そうなっちゃったんだ。トホホだよ』」
上限を設定したんだから、経験値が入らないようになんてしなければ、カンストしてこんな事にはならなかったと、管理神は後悔していた。
「『あとカズ君には辛い事なんだけど、死亡はしてないけと、レベルが0になった事で、死亡したという事が紐づけられてしまって、元の世界との繋がりが薄くなってしまったんだ。まだ完全にではないけど、いずれは…ごめんね』」
見た目に変わったところはないが、肉体精神共に、カズはこちらの世界の本当の住人になりつつあるのだと。
未練は然程ないが、元の世界にはもう戻れないと、この世界を管理する存在から言われ、少なからずショックを受けた。
元々旅に出た目的が元の世界に戻れる方法を探す事だったが、しかしそれは三人の妻を娶る事で、この世界に残る事を選んだ。
元の世界とは決別した筈なのに、こんな気持ちになるという事は、どこか心残りがあるのかも知れない。
こんな事を考えてる次点で、冷静にはなれておらず、まだ少し混乱しているらしい。
「『どのみち元の世界に戻る方法は見つかってないんだ。今は色んな事が起きすぎて、自分でもまだ整理しきれないみたいだ』」
『とりあえずカズ君が死なずに生きていたのは確かだから』
「『ゲートで転移できない俺は、どうやったら帝都に戻ればいいんだ?』」
「『察してると思うけど、レベルが0になって初期化された事で、転移先の記録も消えちゃったんだよ』」
「『やっぱりか』」
「『魔法やスキルなんかも消えて、もう一度習得しないと元には戻らないんだけど、カズ君が魔導書を持っていたから、全て元に戻ったんだよ』」
「『おかげで助かったよ。興味がなくなったのか、俺の手元からは消えちゃったけどな』」
「『それで一応地上には戻れるんだけど、場所が…そのね……』」
「『なんだよ。戻れるなら教えてくれ』」
「『カズ君がいた帝都からかなり離れてるんだよね』」
「『かなりって、最初に居たオリーブ王国の森とかか? 地上に戻れるなら別にその程度は気にしないから頼むよ』」
「『あぁ…うん。もうちょっと、遠いかなぁ……』」
現在居る月の裏から地上の大陸に戻れるなら、何処だって構わないと言うのに、管理神の歯切れは悪い。
「『そこと繋げられるのは、裏なんだよね』」
「『うら? どこの?』」
「『帝国の真裏ってわけじゃないんだけど、だいたい惑星の反対側かな。カズ君にわかりやすく言うと、南極にいたけど戻った先は北極みたいな』」
管理神の言っている意味が、全く理解できなかった。
世界の果ては滝になって海の水が落ちるか、空に上がって雨を降らせる雲になると聞い覚えがある。
世界は平面で果てがある。
だからオリーブ王国から西に向かって船で海を渡り、大陸の東に移動する事ができないと。
なのに管理神は世界は球体の惑星だと。
「『いやいや、待て待て。山や海はあれど、世界は平坦じゃないのか?』」
「『結界で世界を二つに区切ってからは、そういう認識になってるね。だいたい年齢が三百年以下だと、気付かない内に記憶が改ざんされて変わってるんだ。五百年以上生きてると、記憶が改ざんされずに覚えてる者もいるだろうね』」
やっと落ち着いてきたのに、また混乱しそうになったので、カズは大きく二度三度と深呼吸をして、聞くことを頭の中で整理する。
「『とりあえず大陸…あの惑星には戻れると』」
「『一応ね』」
「『世界を二つに区切ってる結界をどう抜けたらいいんだ? 壊すことできるのか?』」
「『壊しちゃだめだよ。世界が一つに戻るには、まだあと三百年は先だろうからね。カズ君が結界を抜けるには、北極か南極に行ってもらはないと』」
隕石を背もたりして座り、苛立ちながら頭の中に響く、耳障りな管理神の話を聞く。
魔力がどうのこうので数百年は連絡は取れないと言っていたのに、このタイミングで念話という手段を用いて通信をしてきたのは、緊急事態だからだと。
慌てていないのは、念話に使ってる魔力は、カズがダダ漏れにしている魔力を使っているので、管理神の使う魔力はちょびっとだと言う。
未だに増え続けているカズの魔力を使うので、今回管理神は少し時間に余裕があると言う。
「『それで、まず何から聞きたい?』」
「なん…『なんで俺が生きてるのか。レベルが0になって死んだんじゃないのか?』」
「『それはね、カズ君が元々レベルの概念がない世界から来たかだよ』」
「『もっとわかりやすく教えてくれ』」
「『えっとねぇ、異世界人を召喚して勇者としたのは知ってるでしょ。あれも同意を得てからじゃないから、正規の方法とは言えないだけど、事後承諾でも召喚者は呼び寄せられてこの世界に来ると、ステータスが設定された状態なんだよね。でもカズ君の場合は、こちらの世界に来てから自分でステータスを設定した。の違いだね。迷い人って言われてるのがそうかな』」
「『つまり俺みたいに不意に来た人は、撲滅の因子を受けても死なないってことか?』」
「『必ずしもじゃないけど、カズ君がレベル0になっても、それはこの世界に来た時の、ステータスを設定した時の状態なっただけ。苦しくなって気を失ったのは、その場所の環境が影響したと思うよ。本当ならレベル0だと、耐えられても数十秒くらいなんだけど』」
「『そうか、死んでなかったのか。転移が使えなかったのは、どうしてだ? 転移してきたのに』」
「『カズ君が使うゲートとかいう転移魔法が使えないのは、そこに張られてる結界と魔素の影響だろうね。あと転移したんじゃなくて、次元の狭間から放り出された先が、たまたまそこだっただけだね。あんな代物どこで手に入れたのやら』」
「『あんな代物? ブーロキアは何を使ったんだ?』」
「『五百年以上前に作られた魔力炉から、凝縮した魔力を取り出して、運ぶのに使われた物だよ。凝縮した魔力をより小さく運べるように改良に改良を重ねた結果、耐えきれず大爆発。魔力炉も一緒に木っ端微塵になって、一つの街が消滅。それから高密度の魔力運用研究を放棄して、残った物を地下深くとかに廃棄して、今回使われたのが、その一つだね』」
「『大爆発だったら、帝都は終わってたな』」
「『まあそうだね。でも生きてあんな所から出れただけでもスゴいんだよ。よりによってそこに放り出されるなんて』」
「『その話が本当なら、運が良かったって事か』」
「『本当だよ。僕が言ってるんだよ』」
「だからだよ」
「『ひどいなぁ。アハハは』」
念話ではなく小声でツッコミを入れるも、声量関係なく管理神にはしっかりと聞こえており、笑って答えた。
「『んでだ、俺のステータスどうなってんだ? さっき裏目に出たとか言ってたよな』」
「『ステータスの数値が上がり続けてるのは、念の為にと上限を設定した時に、経験値が入らない様に止めていたからなんだよね。それがレベル0になって初期化された事で、溜まっていた経験値が一気に入っちゃったんだよね。しかも獲得経験値一万倍加が復活してしまった事で、そうなっちゃったんだ。トホホだよ』」
上限を設定したんだから、経験値が入らないようになんてしなければ、カンストしてこんな事にはならなかったと、管理神は後悔していた。
「『あとカズ君には辛い事なんだけど、死亡はしてないけと、レベルが0になった事で、死亡したという事が紐づけられてしまって、元の世界との繋がりが薄くなってしまったんだ。まだ完全にではないけど、いずれは…ごめんね』」
見た目に変わったところはないが、肉体精神共に、カズはこちらの世界の本当の住人になりつつあるのだと。
未練は然程ないが、元の世界にはもう戻れないと、この世界を管理する存在から言われ、少なからずショックを受けた。
元々旅に出た目的が元の世界に戻れる方法を探す事だったが、しかしそれは三人の妻を娶る事で、この世界に残る事を選んだ。
元の世界とは決別した筈なのに、こんな気持ちになるという事は、どこか心残りがあるのかも知れない。
こんな事を考えてる次点で、冷静にはなれておらず、まだ少し混乱しているらしい。
「『どのみち元の世界に戻る方法は見つかってないんだ。今は色んな事が起きすぎて、自分でもまだ整理しきれないみたいだ』」
『とりあえずカズ君が死なずに生きていたのは確かだから』
「『ゲートで転移できない俺は、どうやったら帝都に戻ればいいんだ?』」
「『察してると思うけど、レベルが0になって初期化された事で、転移先の記録も消えちゃったんだよ』」
「『やっぱりか』」
「『魔法やスキルなんかも消えて、もう一度習得しないと元には戻らないんだけど、カズ君が魔導書を持っていたから、全て元に戻ったんだよ』」
「『おかげで助かったよ。興味がなくなったのか、俺の手元からは消えちゃったけどな』」
「『それで一応地上には戻れるんだけど、場所が…そのね……』」
「『なんだよ。戻れるなら教えてくれ』」
「『カズ君がいた帝都からかなり離れてるんだよね』」
「『かなりって、最初に居たオリーブ王国の森とかか? 地上に戻れるなら別にその程度は気にしないから頼むよ』」
「『あぁ…うん。もうちょっと、遠いかなぁ……』」
現在居る月の裏から地上の大陸に戻れるなら、何処だって構わないと言うのに、管理神の歯切れは悪い。
「『そこと繋げられるのは、裏なんだよね』」
「『うら? どこの?』」
「『帝国の真裏ってわけじゃないんだけど、だいたい惑星の反対側かな。カズ君にわかりやすく言うと、南極にいたけど戻った先は北極みたいな』」
管理神の言っている意味が、全く理解できなかった。
世界の果ては滝になって海の水が落ちるか、空に上がって雨を降らせる雲になると聞い覚えがある。
世界は平面で果てがある。
だからオリーブ王国から西に向かって船で海を渡り、大陸の東に移動する事ができないと。
なのに管理神は世界は球体の惑星だと。
「『いやいや、待て待て。山や海はあれど、世界は平坦じゃないのか?』」
「『結界で世界を二つに区切ってからは、そういう認識になってるね。だいたい年齢が三百年以下だと、気付かない内に記憶が改ざんされて変わってるんだ。五百年以上生きてると、記憶が改ざんされずに覚えてる者もいるだろうね』」
やっと落ち着いてきたのに、また混乱しそうになったので、カズは大きく二度三度と深呼吸をして、聞くことを頭の中で整理する。
「『とりあえず大陸…あの惑星には戻れると』」
「『一応ね』」
「『世界を二つに区切ってる結界をどう抜けたらいいんだ? 壊すことできるのか?』」
「『壊しちゃだめだよ。世界が一つに戻るには、まだあと三百年は先だろうからね。カズ君が結界を抜けるには、北極か南極に行ってもらはないと』」
2
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
碧天のノアズアーク
世良シンア
ファンタジー
両親の顔を知らない双子の兄弟。
あらゆる害悪から双子を守る二人の従者。
かけがえのない仲間を失った若き女冒険者。
病に苦しむ母を救うために懸命に生きる少女。
幼い頃から血にまみれた世界で生きる幼い暗殺者。
両親に売られ生きる意味を失くした女盗賊。
一族を殺され激しい復讐心に囚われた隻眼の女剣士。
Sランク冒険者の一人として活躍する亜人国家の第二王子。
自分という存在を心底嫌悪する龍人の男。
俗世とは隔絶して生きる最強の一族族長の息子。
強い自責の念に蝕まれ自分を見失った青年。
性別も年齢も性格も違う十三人。決して交わることのなかった者たちが、ノア=オーガストの不思議な引力により一つの方舟へと乗り込んでいく。そして方舟はいくつもの荒波を越えて、飽くなき探究心を原動力に世界中を冒険する。この方舟の終着点は果たして……
※『side〇〇』という風に、それぞれのキャラ視点を通して物語が進んでいきます。そのため主人公だけでなく様々なキャラの視点が入り混じります。視点がコロコロと変わりますがご容赦いただけると幸いです。
※一話ごとの字数がまちまちとなっています。ご了承ください。
※物語が進んでいく中で、投稿済みの話を修正する場合があります。ご了承ください。
※初執筆の作品です。誤字脱字など至らぬ点が多々あると思いますが、温かい目で見守ってくださると大変ありがたいです。
おっさん、勇者召喚されるがつま弾き...だから、のんびりと冒険する事にした
あおアンドあお
ファンタジー
ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を
自分の世界へと召喚した。
召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと
願いを託す。
しかしよく見ると、皆の希望の目線は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、
全く向けられていなかった。
何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、
将来性も期待性もバッチリであったが...
この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。
でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか?
だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし...
周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を
俺に投げてくる始末。
そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と
罵って蔑ろにしてきやがる...。
元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで
最低、一年はかかるとの事だ。
こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から
出ようとした瞬間...
「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」
...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。
※小説家になろう様でも掲載しています。
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
異世界で『魔法使い』になった私は一人自由気ままに生きていきたい
哀村圭一
ファンタジー
人や社会のしがらみが嫌になって命を絶ったOL、天音美亜(25歳)。薄れゆく意識の中で、謎の声の問いかけに答える。
「魔法使いになりたい」と。
そして目を覚ますと、そこは異世界。美亜は、13歳くらいの少女になっていた。
魔法があれば、なんでもできる! だから、今度の人生は誰にもかかわらず一人で生きていく!!
異世界で一人自由気ままに生きていくことを決意する美亜。だけど、そんな美亜をこの世界はなかなか一人にしてくれない。そして、美亜の魔法はこの世界にあるまじき、とんでもなく無茶苦茶なものであった。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる