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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
737 命を賭けた証拠探し
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自虐ネタで笑うレオラに、アイリスは呆れ顔をして、後ろに控えるアスターとグラジオラスも苦笑いをする。
「もう少し義手になれたら、アタシは以前と同様、外で活動する」
「またおとりになるってこと?」
「今度は最大限の警戒をする」
「ダメよ。義手を付けたからって、以前と同じ力は出せないでしょ」
「目立たぬ様に装備品も常に身に付けておく」
「今度はその程度では済まないのかも知れないのよ。兵を動かして、くまなく調べるべきよ」
「それではここまでした事が無駄になってしまう。姉上まで巻き込んでしまったのに」
「それは無理に頼んだわたくしが悪いの。レオラちゃんのせいじゃないわ」
「それを承諾したのはアタシだ。それこそ姉上が気に病む事はない。恐ろしい思いもしたんだ。カズが救ってくれこの命無駄にせず、全て解決してみせるさ」
何度説得しても折れることはないとアイリスは諦め、レオラのする事の全面協力すると決めた。
「姉上は第二皇子が接触を求めてきても、今まで通り絶対に接触は避けるようにしてくれ」
「わかっています。しかし皇族の集まりには、そろそろ顔を出さなくてならないわ」
「護衛の騎士から離れる時は、出来る限りアタシが側にいる。姉上も一人にはならないようにしてくれ。第三皇女か第四皇女なら、姉上も話しやすいだろう」
「ククル姉さまとライラック姉さまね。ええ、わかったわ」
「それと念の為に、姉上も目立たない装備品を身に付けておいた方がいい。カズがいれば、ネックレスなりピアスに付与出来るんだが」
「行方不明のカズさんを頼っても仕方ないわ」
「確かにそうだ。なんだかんだと、アタシもカズを頼りにしてたか。装備品は姉上に合いそうなのを用意して届ける」
「わかったわ、ありがとう。カズさん探しは、これまで通り続けるようにするわ。帝国の人魚族に、それらしい人物を見かけたら、知らせるようにと伝わってるから、川や湖の近くに現れれば連絡が来るわ」
「それはありがたいけど、くれぐれも姉上は目立たないように」
「ええ」
「あ、そうだ! 少し前にあった魔素の揺らぎで、体調を崩した者はいなかった?」
「騎士達はほとんど大丈夫だったけど、使用人の何人かは気分を悪くしてたわ。かと言うわたくしも、少し頭痛がしたわ」
今より二十数日前の深夜に、大気中の魔素が一時的に増えた。
魔力が極端に少ない者は、魔素酔いという症状になり、吐き気や目眩になる事がある。
「シャドームーンが近い影響だも思うが、今回は魔素の変化がいつもと違う。気を付けるようにしてくれ。姉上」
「そうするわ。ありがとう、レオラちゃん」
第二皇子を警戒することをアイリスに伝え、レオラは用事が済んだからと、長居はせずに自身の屋敷に戻って行く。
レオラが左腕の肘から先を失ってから一ヶ月後には、皇族だけではなく皇帝にも知られ、二ヶ月が過ぎると帝都に住む人々が噂をし、それが魔導列車があることで、この頃になると帝国の八割に知れ渡る。
幸い噂が悪い方に傾く前に、レオラが何時もと変わらない態度で、帝都の往来を闊歩していたので、帝国の守護者は健在だと不安がる声は少なかった。
レオラが以前の様に、表立って頻繁に行動するようになってから一ヶ月半、完治したパラガス・ノイアの厳しい聴取を終え、ブーロキアとの繋がりが分かった。
レオラの専属冒険者のカズと、ビワの関係を知ったパラガスに、ブーロキアが近付きビワを手に入れる算段を持ち掛けてきたのだと。
身寄りもなさそうな者を三人選び、大金をちらつかせてブーロキアの手足として動く駒を用意。
その三人には一時的に記憶を無くす催眠薬だと言い、ブーロキアから渡された物を飲ませた。
記憶が無ければ、疑われたとしても動揺する事はない、からとでも説明をして。
もちろん自分も疑われないように、同じ物を飲んだ。
その場を見ていたグラジオラスとガザニアが、咄嗟の判断で吐き出させてなければ、利用された三人と同じ事になっていた可能性は高いと、後から聞き青ざめた。
第二皇子との関係は、同じ様な趣味嗜好だった事からだと。
何処から調べたのか、密かに呼び出されて商品を手に入れるように言われ、入手した事を伝えると、連絡のあった場所に送り届ける。
場所は毎回違い、商品が入手する度に、帝都のあちこちに送り届けた。
この商品というのは物ではなく、人族以外の他種族女性。
帝国の皇族が違法な種族売買をしている事になる。
その事から第二皇子とブーロキアの繋がりは、第二皇子が亡国のセテロンと種族売買をしていたからだろうと、レオラは考えた。
そしめパラガスにブーロキアを仕向けたのも、第二皇子の可能性は高いと睨んだ。
パラガスの話だけでは証拠には弱く、すぐに第二皇子を問い詰める事ができない。
連れて行かれた女性達が何処に居るのかが分かれば証拠になるのだが、見付けたとしても弱みを握られていたりしたら、話してはくれないだろう。
全てを明らかにするには、実力があり信頼出来る仲間と、逃れることのできない証拠が必要。
最優先はパラガスが優遇した女性達の居場所を確かめ、安全な場所に脱出させて保護し、種族と人数を照らし合わせる。
これにはアイリスにも協力してもらい、女性騎士達を護衛として貸し出してもらう事になった。
あとは勘付かれずに水面下で調査を進めるだけ。
しくじれば皇族の地位と名誉を失い、逆賊者の汚名を受けて死罪が確定する。
借り受けた女性騎士達も死罪になる可能性は高く、主人のアイリスは死罪を免れるかも知れないが、地位を失い国外追放にはなるだろう。
皇族の地位を維持でき、貸し出した女性騎士の死罪が免れるには、アイリスが第二皇子の妾になること。
死罪になったレオラの刑が執行された後で、弱みに付け込んでアイリスを手に入れようとしてくるのは確実。
アイリスなら仕える女性騎士達を守る為に、第二皇子の妾になるのを承諾してしまう。
もう後に引けないレオラが第二皇子のやって来た事を暴ければ、皇族の膿出しが成功して帝国はより良い国になるだろう。
しかし失敗すればレオラが保護している半人半虫族は迫害され、人魚族は第二皇子の管轄下に入り、誰も止められなければ帝国が内部から少しずつ腐る事になり、帝国の各地で暴動が起きるだろう。
帝都でレオラが以前と同様に行動する様になる前に、行方不明になってから六ヶ月が経過した事で、帝都の冒険者ギルド本部はAランク冒険者カズが死んだとして、冒険者の登録を抹消した。
パーティーは引き続きアレナリアが代表者になる事で存続し、カズがテイムしていたフジもアレナリアが引き継いだとして、討伐される事はない。
これは危険度Aランクのライジングバードのフジが、帝国の民に一度も被害を出してない事と、レオラとアイリスの嘆願と、今でのカズの功績などがあって特別に許可された。
不安がる声もあったが、現状被害が出てないので、討伐対象にされる事はなかった。
裁縫と刺繍の街バイアスティッチに住むビワに会いに来て、月に一度この街の冒険者ギルドマスターのミゼットと会い、捜索と調査の進展を聞く日に、カズの冒険者登録抹消を聞かされた。
アレナリアがパーティーの代表者となる事で存続し、フジの責務を担うのが決まったとミゼットから伝えられた。
ニラからは諦めの意見が出たが、アレナリアもビワもレラも誰一人としてカズは死んでおらず、必ず帰って来ると信じている。
生活は今までと変わらず、アレナリアとレラは帝都南部のキビ村近くの林の中でフジと共に、ビワもメリアスところに居候として、もう暫く住み続ける。
一人暮らしをするとビワ自身から話はあったが、家賃が勿体ないなどとメリアスが説得して、今まで通り家事をしてもらい一緒に住む事になった。
家事を一通りしてくれるビワに出て行かれると、部屋が糸くずで散らかってしまうので、ビワが残ってくれると言ってくれてメリアスは嬉しかった。
憧れてくれているクルエルには、決して聞かせられない心の内。
「もう少し義手になれたら、アタシは以前と同様、外で活動する」
「またおとりになるってこと?」
「今度は最大限の警戒をする」
「ダメよ。義手を付けたからって、以前と同じ力は出せないでしょ」
「目立たぬ様に装備品も常に身に付けておく」
「今度はその程度では済まないのかも知れないのよ。兵を動かして、くまなく調べるべきよ」
「それではここまでした事が無駄になってしまう。姉上まで巻き込んでしまったのに」
「それは無理に頼んだわたくしが悪いの。レオラちゃんのせいじゃないわ」
「それを承諾したのはアタシだ。それこそ姉上が気に病む事はない。恐ろしい思いもしたんだ。カズが救ってくれこの命無駄にせず、全て解決してみせるさ」
何度説得しても折れることはないとアイリスは諦め、レオラのする事の全面協力すると決めた。
「姉上は第二皇子が接触を求めてきても、今まで通り絶対に接触は避けるようにしてくれ」
「わかっています。しかし皇族の集まりには、そろそろ顔を出さなくてならないわ」
「護衛の騎士から離れる時は、出来る限りアタシが側にいる。姉上も一人にはならないようにしてくれ。第三皇女か第四皇女なら、姉上も話しやすいだろう」
「ククル姉さまとライラック姉さまね。ええ、わかったわ」
「それと念の為に、姉上も目立たない装備品を身に付けておいた方がいい。カズがいれば、ネックレスなりピアスに付与出来るんだが」
「行方不明のカズさんを頼っても仕方ないわ」
「確かにそうだ。なんだかんだと、アタシもカズを頼りにしてたか。装備品は姉上に合いそうなのを用意して届ける」
「わかったわ、ありがとう。カズさん探しは、これまで通り続けるようにするわ。帝国の人魚族に、それらしい人物を見かけたら、知らせるようにと伝わってるから、川や湖の近くに現れれば連絡が来るわ」
「それはありがたいけど、くれぐれも姉上は目立たないように」
「ええ」
「あ、そうだ! 少し前にあった魔素の揺らぎで、体調を崩した者はいなかった?」
「騎士達はほとんど大丈夫だったけど、使用人の何人かは気分を悪くしてたわ。かと言うわたくしも、少し頭痛がしたわ」
今より二十数日前の深夜に、大気中の魔素が一時的に増えた。
魔力が極端に少ない者は、魔素酔いという症状になり、吐き気や目眩になる事がある。
「シャドームーンが近い影響だも思うが、今回は魔素の変化がいつもと違う。気を付けるようにしてくれ。姉上」
「そうするわ。ありがとう、レオラちゃん」
第二皇子を警戒することをアイリスに伝え、レオラは用事が済んだからと、長居はせずに自身の屋敷に戻って行く。
レオラが左腕の肘から先を失ってから一ヶ月後には、皇族だけではなく皇帝にも知られ、二ヶ月が過ぎると帝都に住む人々が噂をし、それが魔導列車があることで、この頃になると帝国の八割に知れ渡る。
幸い噂が悪い方に傾く前に、レオラが何時もと変わらない態度で、帝都の往来を闊歩していたので、帝国の守護者は健在だと不安がる声は少なかった。
レオラが以前の様に、表立って頻繁に行動するようになってから一ヶ月半、完治したパラガス・ノイアの厳しい聴取を終え、ブーロキアとの繋がりが分かった。
レオラの専属冒険者のカズと、ビワの関係を知ったパラガスに、ブーロキアが近付きビワを手に入れる算段を持ち掛けてきたのだと。
身寄りもなさそうな者を三人選び、大金をちらつかせてブーロキアの手足として動く駒を用意。
その三人には一時的に記憶を無くす催眠薬だと言い、ブーロキアから渡された物を飲ませた。
記憶が無ければ、疑われたとしても動揺する事はない、からとでも説明をして。
もちろん自分も疑われないように、同じ物を飲んだ。
その場を見ていたグラジオラスとガザニアが、咄嗟の判断で吐き出させてなければ、利用された三人と同じ事になっていた可能性は高いと、後から聞き青ざめた。
第二皇子との関係は、同じ様な趣味嗜好だった事からだと。
何処から調べたのか、密かに呼び出されて商品を手に入れるように言われ、入手した事を伝えると、連絡のあった場所に送り届ける。
場所は毎回違い、商品が入手する度に、帝都のあちこちに送り届けた。
この商品というのは物ではなく、人族以外の他種族女性。
帝国の皇族が違法な種族売買をしている事になる。
その事から第二皇子とブーロキアの繋がりは、第二皇子が亡国のセテロンと種族売買をしていたからだろうと、レオラは考えた。
そしめパラガスにブーロキアを仕向けたのも、第二皇子の可能性は高いと睨んだ。
パラガスの話だけでは証拠には弱く、すぐに第二皇子を問い詰める事ができない。
連れて行かれた女性達が何処に居るのかが分かれば証拠になるのだが、見付けたとしても弱みを握られていたりしたら、話してはくれないだろう。
全てを明らかにするには、実力があり信頼出来る仲間と、逃れることのできない証拠が必要。
最優先はパラガスが優遇した女性達の居場所を確かめ、安全な場所に脱出させて保護し、種族と人数を照らし合わせる。
これにはアイリスにも協力してもらい、女性騎士達を護衛として貸し出してもらう事になった。
あとは勘付かれずに水面下で調査を進めるだけ。
しくじれば皇族の地位と名誉を失い、逆賊者の汚名を受けて死罪が確定する。
借り受けた女性騎士達も死罪になる可能性は高く、主人のアイリスは死罪を免れるかも知れないが、地位を失い国外追放にはなるだろう。
皇族の地位を維持でき、貸し出した女性騎士の死罪が免れるには、アイリスが第二皇子の妾になること。
死罪になったレオラの刑が執行された後で、弱みに付け込んでアイリスを手に入れようとしてくるのは確実。
アイリスなら仕える女性騎士達を守る為に、第二皇子の妾になるのを承諾してしまう。
もう後に引けないレオラが第二皇子のやって来た事を暴ければ、皇族の膿出しが成功して帝国はより良い国になるだろう。
しかし失敗すればレオラが保護している半人半虫族は迫害され、人魚族は第二皇子の管轄下に入り、誰も止められなければ帝国が内部から少しずつ腐る事になり、帝国の各地で暴動が起きるだろう。
帝都でレオラが以前と同様に行動する様になる前に、行方不明になってから六ヶ月が経過した事で、帝都の冒険者ギルド本部はAランク冒険者カズが死んだとして、冒険者の登録を抹消した。
パーティーは引き続きアレナリアが代表者になる事で存続し、カズがテイムしていたフジもアレナリアが引き継いだとして、討伐される事はない。
これは危険度Aランクのライジングバードのフジが、帝国の民に一度も被害を出してない事と、レオラとアイリスの嘆願と、今でのカズの功績などがあって特別に許可された。
不安がる声もあったが、現状被害が出てないので、討伐対象にされる事はなかった。
裁縫と刺繍の街バイアスティッチに住むビワに会いに来て、月に一度この街の冒険者ギルドマスターのミゼットと会い、捜索と調査の進展を聞く日に、カズの冒険者登録抹消を聞かされた。
アレナリアがパーティーの代表者となる事で存続し、フジの責務を担うのが決まったとミゼットから伝えられた。
ニラからは諦めの意見が出たが、アレナリアもビワもレラも誰一人としてカズは死んでおらず、必ず帰って来ると信じている。
生活は今までと変わらず、アレナリアとレラは帝都南部のキビ村近くの林の中でフジと共に、ビワもメリアスところに居候として、もう暫く住み続ける。
一人暮らしをするとビワ自身から話はあったが、家賃が勿体ないなどとメリアスが説得して、今まで通り家事をしてもらい一緒に住む事になった。
家事を一通りしてくれるビワに出て行かれると、部屋が糸くずで散らかってしまうので、ビワが残ってくれると言ってくれてメリアスは嬉しかった。
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