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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
727 悲しみを抱えたまま、二手に別れ帰りを待つ
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昼食後にレオラが守護騎士三人に、これまでの事を話したいと言ってきたので、昼食の片付けをアレナリアとレラも手伝う。
レオラの話を聞いて、色々とショックなことを受けるだろうと、昼食の片付けをした三人は、サイネリアが職員用の休憩室に連れて行き時間を潰す。
誘ったのはサイネリアだったが、休憩室に入って飲み物を出した後は、三人に起きた状況から何を話していいのかと思わず黙ってしまう。
現在の会議室で起きてる状況と同じく、気不味い雰囲気になってしまった。
「あなたはフジを間近で見てるのよね?」
僅かな気不味い時間の沈黙を破り、口を開いたのはレラてはなくアレナリアだった。
「あ、はい。二度」
「驚いたわよね」
「討伐されて持ち込まれた危険度Aランクのモンスターなら、間近で何度か見たことがあります(その内の何度かはカズさ…)」
「それもカズなんでしょ」
サイネリアの考えてることか分かるのか、アレナリアはズバリと言い当てる。
「ぜ、全部ではありませんよ。レオラ様の方が、断然多いです」
「その割には動揺したわね」
「それは、レオラ様でも回収してくるのは、モンスターの特徴になってる牙や角や魔核で、大きなモンスターその物を持って来るなんて思いませんよ」
「カズはアイテムボックスが使えるからね」
「それでもですよ」
「だからカズはお金たくさん持ってんだね」
アレナリアとサイネリアのやり取りを聞いていたレラが、話に割り込んできた。
「ねぇねぇ、カズのお金っていくらあるの?」
「やめなさい。レラ」
「でもカズのお金は、あちしたち家族のお金でもあるんでしょ」
「レラの言う通りよ。私たちは、カズの妻だもの。カズが帰って来るまで、無駄遣いしないようにしないと。みんなで暮らす家を買うんだから」
ビワが注意するも、レラの言葉はアレナリアに響き、幸せな将来の予想図を立てる。
「ビワもそう思うでしょ」
「違うよ。大きな島を買うんだよ。ねぇ~ビワ」
「そ…そうね……私は、カズさんと畑を作って、みんなで食べる野菜を作りたい…わ」
アレナリアとレラは明るく保とう出来るが、カズの名が出ると、ビワはどうしても感情が込み上がってしまい、涙ぐんてしまう。
みんなが気遣ってくれてるのは痛い程分かってはいるが、自分の気持ちを押さえる事ができない。
それでも自分のせいで、また暗い雰囲気にしてはいけないと、アレナリアはなんとか話題を作り会話を続ける。
「いいわね。カズならスゴく広い畑を作ってくれるわ」
「どうせだったら、リンゴとかの果物も作ろうよ」
「さすがにそれだけの大金は、難しい……(あれ、でも大陸から離れた無人島とか、いわく付きで誰も住まなくなった島なら、カズさんの預金でも全然足りるんじゃ……?)」
ビワが無理していると、アレナリアとレラだけではなく、サイネリアもその表情から分かっていた。
だからこそ、ここで会話を終わらせてはいけないと会話を続けるも、冒険者ギルドに預けてあるカズの預金から話題は変わらない。
最終的にアレナリアとレラは、カズが冒険者ギルドに預けてある金額が気になり、あーだこーだと預金額を聞き出して驚く。
無理強いしなくても、カズからパーティーメンバーである三人には、預金を自由に引き出せるようサイネリアは言われていたので、隠そうとは思っていたかったと伝えると、アレナリアとレラは自分達の行動が恥ずかしくなり反省する。
ただこの後、帝国を出ると預金の引き出しができなくなると聞いたカズが、冒険者育成のために使ってくれて構わない、と言った事をサイネリアが話すと、アレナリアとレラの眉がピクリと上がる。
とてつもない大金を、好きに使って良いとはどういう事だと考え「カズにはお仕置きが必要」と、アレナリアとレラの言葉がハモる。
それを聞いたビワとサイネリアの表情には笑みが溢れ、雰囲気が和らいだ。
主人であるレオラに起きた事態を知り、心を痛める守護騎士のアスターとグラジオラス。
ガザニアだけは、憎しみと言える怒りを隠す事なく表に出す。
レオラは一重に自分を思うガザニアの気持を、行き過ぎてはいると思うが尊重した。
そこにギルドマスターから連絡があり、レオラは守護騎士三人と自分の屋敷に人目を避けて戻るようにと伝えられ、レオラは今回それに従った。
ギルドマスターとの連絡がついてから三日後、レオラとサイネリアの説得で、ギルドの転移装置を使用許可が出た事で、アレナリアとレラは帝都南部の箱町に転移して、そこから用意されていた馬車で黒糖が名物のキビ村の近くにある林に移動。
その林でひとり住んでいるライジングバードのフジと会い、暫くの間は一緒に住むと伝える。
カズが改装した小屋がそのまま残っていたので、住む場所は確保は出来る。
一人でバイアスティッチを目指すビワは、帝都の冒険者ギルド本部から転移装置を数回使用し、各街の冒険者ギルドを経由して、魔道列車が終点するクラフトまで行くことが出来た。
転移装置を使用する際の魔力は、交渉により各ギルドの職員が代用してくれた。
対価はカズの預金から支払われた。
職人の街クラフトには、レオラから事情を聞いたミゼットが、ビワを迎えに来ていた。
ビワはミゼットと共に裁縫と刺繍の街バイアスティッチに向かう。
ビワの暮らす場所は、パフと三十年の付き合いの裁縫職人をしているメリアスというアラクネ。
傷心のビワに一人暮らしさせるのは、カズのことを考え、心を病んでしまうかも知れないからと、事情を聞いたパフが勧めた。
表向きはもしもの場合に、ビワを守れるからだと。
メリアスも大まかな事情を聞いたので、是非協力したいと、ビワを受け入れてくれた。
そしてビワはメリアスの家に住まわせてもらい、本人の希望通りバイアスティッチに居る間は、パフの手芸店で働かせてもらう事に。
体を動かしている方が、悪いことを考えなくていいと、メリアスの家に住まわせてもらってる間は、炊事洗濯掃除をやらせてほしいと、ビワは率先して引き受けた。
ビワには心を癒して欲しいと考えていたメリアスだったが、ビワがそうしたいと言い出したので、それで気が紛れるのであればと承諾したが、無理だけはしないでほしいと、ビワの身を案じた。
アレナリアとレラとフジは帝都南部のキビ村近くの林で、ビワは裁縫と刺繍の街バイアスティッチで生死不明の夫であるカズを待ち続ける事に。
このまま帝国で半年が経過すると、三人は未亡人ということになる。
レオラの話を聞いて、色々とショックなことを受けるだろうと、昼食の片付けをした三人は、サイネリアが職員用の休憩室に連れて行き時間を潰す。
誘ったのはサイネリアだったが、休憩室に入って飲み物を出した後は、三人に起きた状況から何を話していいのかと思わず黙ってしまう。
現在の会議室で起きてる状況と同じく、気不味い雰囲気になってしまった。
「あなたはフジを間近で見てるのよね?」
僅かな気不味い時間の沈黙を破り、口を開いたのはレラてはなくアレナリアだった。
「あ、はい。二度」
「驚いたわよね」
「討伐されて持ち込まれた危険度Aランクのモンスターなら、間近で何度か見たことがあります(その内の何度かはカズさ…)」
「それもカズなんでしょ」
サイネリアの考えてることか分かるのか、アレナリアはズバリと言い当てる。
「ぜ、全部ではありませんよ。レオラ様の方が、断然多いです」
「その割には動揺したわね」
「それは、レオラ様でも回収してくるのは、モンスターの特徴になってる牙や角や魔核で、大きなモンスターその物を持って来るなんて思いませんよ」
「カズはアイテムボックスが使えるからね」
「それでもですよ」
「だからカズはお金たくさん持ってんだね」
アレナリアとサイネリアのやり取りを聞いていたレラが、話に割り込んできた。
「ねぇねぇ、カズのお金っていくらあるの?」
「やめなさい。レラ」
「でもカズのお金は、あちしたち家族のお金でもあるんでしょ」
「レラの言う通りよ。私たちは、カズの妻だもの。カズが帰って来るまで、無駄遣いしないようにしないと。みんなで暮らす家を買うんだから」
ビワが注意するも、レラの言葉はアレナリアに響き、幸せな将来の予想図を立てる。
「ビワもそう思うでしょ」
「違うよ。大きな島を買うんだよ。ねぇ~ビワ」
「そ…そうね……私は、カズさんと畑を作って、みんなで食べる野菜を作りたい…わ」
アレナリアとレラは明るく保とう出来るが、カズの名が出ると、ビワはどうしても感情が込み上がってしまい、涙ぐんてしまう。
みんなが気遣ってくれてるのは痛い程分かってはいるが、自分の気持ちを押さえる事ができない。
それでも自分のせいで、また暗い雰囲気にしてはいけないと、アレナリアはなんとか話題を作り会話を続ける。
「いいわね。カズならスゴく広い畑を作ってくれるわ」
「どうせだったら、リンゴとかの果物も作ろうよ」
「さすがにそれだけの大金は、難しい……(あれ、でも大陸から離れた無人島とか、いわく付きで誰も住まなくなった島なら、カズさんの預金でも全然足りるんじゃ……?)」
ビワが無理していると、アレナリアとレラだけではなく、サイネリアもその表情から分かっていた。
だからこそ、ここで会話を終わらせてはいけないと会話を続けるも、冒険者ギルドに預けてあるカズの預金から話題は変わらない。
最終的にアレナリアとレラは、カズが冒険者ギルドに預けてある金額が気になり、あーだこーだと預金額を聞き出して驚く。
無理強いしなくても、カズからパーティーメンバーである三人には、預金を自由に引き出せるようサイネリアは言われていたので、隠そうとは思っていたかったと伝えると、アレナリアとレラは自分達の行動が恥ずかしくなり反省する。
ただこの後、帝国を出ると預金の引き出しができなくなると聞いたカズが、冒険者育成のために使ってくれて構わない、と言った事をサイネリアが話すと、アレナリアとレラの眉がピクリと上がる。
とてつもない大金を、好きに使って良いとはどういう事だと考え「カズにはお仕置きが必要」と、アレナリアとレラの言葉がハモる。
それを聞いたビワとサイネリアの表情には笑みが溢れ、雰囲気が和らいだ。
主人であるレオラに起きた事態を知り、心を痛める守護騎士のアスターとグラジオラス。
ガザニアだけは、憎しみと言える怒りを隠す事なく表に出す。
レオラは一重に自分を思うガザニアの気持を、行き過ぎてはいると思うが尊重した。
そこにギルドマスターから連絡があり、レオラは守護騎士三人と自分の屋敷に人目を避けて戻るようにと伝えられ、レオラは今回それに従った。
ギルドマスターとの連絡がついてから三日後、レオラとサイネリアの説得で、ギルドの転移装置を使用許可が出た事で、アレナリアとレラは帝都南部の箱町に転移して、そこから用意されていた馬車で黒糖が名物のキビ村の近くにある林に移動。
その林でひとり住んでいるライジングバードのフジと会い、暫くの間は一緒に住むと伝える。
カズが改装した小屋がそのまま残っていたので、住む場所は確保は出来る。
一人でバイアスティッチを目指すビワは、帝都の冒険者ギルド本部から転移装置を数回使用し、各街の冒険者ギルドを経由して、魔道列車が終点するクラフトまで行くことが出来た。
転移装置を使用する際の魔力は、交渉により各ギルドの職員が代用してくれた。
対価はカズの預金から支払われた。
職人の街クラフトには、レオラから事情を聞いたミゼットが、ビワを迎えに来ていた。
ビワはミゼットと共に裁縫と刺繍の街バイアスティッチに向かう。
ビワの暮らす場所は、パフと三十年の付き合いの裁縫職人をしているメリアスというアラクネ。
傷心のビワに一人暮らしさせるのは、カズのことを考え、心を病んでしまうかも知れないからと、事情を聞いたパフが勧めた。
表向きはもしもの場合に、ビワを守れるからだと。
メリアスも大まかな事情を聞いたので、是非協力したいと、ビワを受け入れてくれた。
そしてビワはメリアスの家に住まわせてもらい、本人の希望通りバイアスティッチに居る間は、パフの手芸店で働かせてもらう事に。
体を動かしている方が、悪いことを考えなくていいと、メリアスの家に住まわせてもらってる間は、炊事洗濯掃除をやらせてほしいと、ビワは率先して引き受けた。
ビワには心を癒して欲しいと考えていたメリアスだったが、ビワがそうしたいと言い出したので、それで気が紛れるのであればと承諾したが、無理だけはしないでほしいと、ビワの身を案じた。
アレナリアとレラとフジは帝都南部のキビ村近くの林で、ビワは裁縫と刺繍の街バイアスティッチで生死不明の夫であるカズを待ち続ける事に。
このまま帝国で半年が経過すると、三人は未亡人ということになる。
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