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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
708 狙われるレオラ と アイリスの危険な囮作戦 2 追い掛けて来る者達
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川沿いの家の対岸にある商店街の端から中型の馬車に乗り、指示した方向にかれこれ三十分程走り続けている。
住宅街を過ぎて、家も少なくなって来ているが、まだ動きはない。
しかし指定した場所が場所だけに、このまま何もないなんて事はないと分かっている。
馬車の小窓に掛かるカーテンを動かし、馬車の走っている場所を確認するが、一向に川が見えてくる様子はない。
シダー村に通ずる川沿いの道を行くよう指示したが、馬車の向かう先は住宅も道もない荒野方面。
周囲に人影が無くなった辺りで【マップ】に馬車を追い掛けて来る三頭の馬と、それに乗る四人が表示された。
マップの範囲は直径で約5キロ。
馬車より単体の馬の方が速度は上。
三頭の馬は速度が一番遅い馬に合わせて走っているらしく、三頭の距離が大きく離れる事はない。
このままなら十数分で追い付いて来る。
カズはその事をレオラに耳打ちする。
それから五分程したところで、急に馬車が減速しだした。
「速度が落ちたが、どうした? 御者」
レオラは後部にある小窓は開けず、声を少し大きくして御者に話し掛ける。
「馬が疲れてきたので、少しの間ゆっくり走ります」
三頭の馬が馬車を追い掛けて来るのを見計らったように減速したので、御者が仲間だとレオラは確信した。
馬車が減速した理由は、御者と後方から追いかけて来る者達と合流する地点が近いという事になる。
レオラは正面に座るアイリスに馬車から出ないように伝え、カミーリアには何時でも馬車を乗っ取り、馬を操作して逃げられるように指示した。
ネモフィラには決してアイリスから離れないように、と。
ただこれは御者をしている男が、馬と馬車を繋いでいる金具を外して、馬を解放しない事が前提。
もしそうなった場合は、追い掛けて来ている者達の馬を奪えばって逃げろと、レオラは付け加えた。
後方から追い掛けて来ている三頭の馬が、目視で確認出来る距離まで来ると、御者の男が馬車を停車させ、馬と馬車を繋ぐ金具を外した。
御者の男はその馬に乗り少し離れて馬車を見張り、後方から追い掛けて来た仲間と合流するまで待機していた。
「馬を外されたか。これで馬車を奪い逃げる方法は使えなくなった。せめて川の近くなら、最悪姉上だけを逃がす事は出来たんだが」
御者が離れた事で聞かれる心配はないと、レオラは声を出して話す。
カズも耳打ちする必要はないと、皆に聞き取れるよう声に出す。
「アイリス様を抱えて、飛んで行くなんて考えるなよ」
「師匠……」
ネモフィラが提案する前に、カズが考えを読み取る。
「飛べるようになったばかりのお前では、途中で魔力切れになるのが目に見えている。飛び道具や長距離の攻撃魔法を使える者がいたら、姉上もろとも撃ち落とされるぞ」
「では、これからどうやってアイリス様を」
「落ち着いてカミーリア。とりあえず相手の動きを見ましょう。何もせずに逃げては、こうしておとりになった意味がないでしょ」
「カミーリアとネモフィラは姉上の側を離れるな」
「もちろんです。この体を盾にしてでも、アイリス様を守ります」
「カミーリアか盾になって死んだら、ネモフィラ一人に任せるのか? 無理だと言われていても、空なら逃げれる可能性が高いと、姉上を抱えて飛ぶだろう」
「そ、それは……」
「アイリス様の守護騎士だから、命を賭しても守るのが当たり前だと考えてるだろうが、今ここにはカミーリアとネモフィラしかアイリス様の騎士はいないんだ。騎士として恥ずべき行為をしたとしても、そんなプライドは捨てろ。命を賭けるならそれからだ。レオラ様はそう言いたいんでしょ」
「そこまで言わなくても、二人はわかっているだろ。それにいざとなったら、カズが屋敷まで送ってくれるさ。頼んだぞ」
そこまで言うと、レオラはカズの肩にトンと手を置き、ぐっと力を入れる。
「お二人の専属冒険者の肩書のある俺は、是が非でも守ってみせます。で、いいですか(ヤバい時はゲートを使えってか。しかしレオラがそんな事を…)」
アイリスを逃がす方法と、カミーリアとネモフィラに命を粗末にしないように忠告したところで、後方から追い掛けて来た者達が御者と合流した。
「あとから来た連中は、殺気がダダ漏れか」
「相当レオラ様に恨みでもあるんですかね」
「カズの可能性あるだろ。パラガス絡みで」
「ビワの事ですか? 逆恨みもいいとこだ」
「その本人は来てないようだが、動き出したぞ」
レオラは窓に掛かるカーテンをずらして、合流した者達の様子を伺う。
顔を確認するが、御者以外は外套とフードで全身を隠している。
「殺気をダダ漏れにしている三流かと思ったが、そうじゃないらしい。見てみろカズ」
レオラに言われて、カズはカーテンの隙間から外を見る。
御者と居る者達の顔を確認しようと、風で揺れるフードから時折見える口元に目を向ける。
ちらりと見えたそれは、生物のそれではなかった。
御者と合流した者達は、どうやら仮面で顔を隠しているようだった。
カズは御者と仮面を着けた者を対象に《分析》を使用する。
「なんだあれ?」
「どうしたカズ!?」
「ちょっと待ってください」
分析を使用するも、仮面を装着している者達の情報だけではなく、御者の情報も読み取れない。
表示はされるものの、文字化けしてい全く分からない。
現状なら仕掛けられる事はないだろうと意識を集中にて自身最上位のスキル【万物ノ眼】を使う。
カズ最上位のスキルだけあり、四人の情報を読み取る事は出来たが、その内容に?が生じた。
「どういう事だ?」
「だからなんだカズ!」
「カズ師匠教えて!」
「アイリス様に危険が迫っているのか? 答えてくれカズ!」
馬車の外を見たカズの反応に、レオラだけではなく、ネモフィラとカミーリアが現状の事態をカズに要求する。
「カミーリアもネモフィラも落ち着きなさい。レオラちゃんもね。わたくしは大丈夫。覚悟は出来てます。何を見たか話してカズさん」
アイリスは手を震わせながらも、カズに説明を要求する三人を落ち着かせた。
怖がりながらも現在の状況を把握しようと、レオラよりも落ち着き冷静に判断しようとするアイリスに、カズは誤魔化さず知り得た情報を話す。
分析して御者と後から追って来た者達のステータスを見ようとしたが、何故か表示される内容が意味不明になり、何一つ分からなかった。
後から追って来た者達が着けている仮面の効果で、情報を読み取れないようにしているのではと考えたが、素顔の御者までも分からないのは変だと感じ、そこで再度別の万物ノ眼で調べ得た。
仮面を着けた者達は盗賊でもなければ、金で雇われた傭兵や冒険者の類でもなかった。
仮面の効果で洗脳されている可能性がある説明。
そして御者の方は、生命活動が停止している、と。
「死んでるとは、どういう事だ? アタシらは御者と確かに会話しただろ」
レオラの疑問はもっともだった。
だが、カズは御者のステータスを確認したら、数値が全て0になっており、状態も洗脳はもちろん毒や麻痺などではなく死者と表示された。
「何かのスキルやアイテムなんかで、死んだ者を操っている。そういった現象に心当たりはありませんか?」
「大戦時代に敵の死体を利用したという記録ならなる。カズはそれだと言うのか?」
「可能性としては」
「……この馬車には、何も仕掛けられてないんだな?」
「乗る前に鑑定と分析をしたので、大丈夫だと思います。ですが万全を期すなら、アイリス様を一刻も早く屋敷に戻した方が」
「関係のない者を利用するだけではなく、死者まで使うとは予想外だ。カズの言う通り、姉上には急いで屋敷に戻ってもらった方がいいだろ」
「まだ何も成してないのに、わたくしだけ逃げろと言うの。ここで失敗したら、今回の事を起こした黒幕を突き止める証拠を逃してしまうわ。もう見つける機会はこないかもしれないでしょ。レオラちゃん!」
アイリスは怖いにも関わらず、安全な屋敷へまだ戻るつもりはなかった。
住宅街を過ぎて、家も少なくなって来ているが、まだ動きはない。
しかし指定した場所が場所だけに、このまま何もないなんて事はないと分かっている。
馬車の小窓に掛かるカーテンを動かし、馬車の走っている場所を確認するが、一向に川が見えてくる様子はない。
シダー村に通ずる川沿いの道を行くよう指示したが、馬車の向かう先は住宅も道もない荒野方面。
周囲に人影が無くなった辺りで【マップ】に馬車を追い掛けて来る三頭の馬と、それに乗る四人が表示された。
マップの範囲は直径で約5キロ。
馬車より単体の馬の方が速度は上。
三頭の馬は速度が一番遅い馬に合わせて走っているらしく、三頭の距離が大きく離れる事はない。
このままなら十数分で追い付いて来る。
カズはその事をレオラに耳打ちする。
それから五分程したところで、急に馬車が減速しだした。
「速度が落ちたが、どうした? 御者」
レオラは後部にある小窓は開けず、声を少し大きくして御者に話し掛ける。
「馬が疲れてきたので、少しの間ゆっくり走ります」
三頭の馬が馬車を追い掛けて来るのを見計らったように減速したので、御者が仲間だとレオラは確信した。
馬車が減速した理由は、御者と後方から追いかけて来る者達と合流する地点が近いという事になる。
レオラは正面に座るアイリスに馬車から出ないように伝え、カミーリアには何時でも馬車を乗っ取り、馬を操作して逃げられるように指示した。
ネモフィラには決してアイリスから離れないように、と。
ただこれは御者をしている男が、馬と馬車を繋いでいる金具を外して、馬を解放しない事が前提。
もしそうなった場合は、追い掛けて来ている者達の馬を奪えばって逃げろと、レオラは付け加えた。
後方から追い掛けて来ている三頭の馬が、目視で確認出来る距離まで来ると、御者の男が馬車を停車させ、馬と馬車を繋ぐ金具を外した。
御者の男はその馬に乗り少し離れて馬車を見張り、後方から追い掛けて来た仲間と合流するまで待機していた。
「馬を外されたか。これで馬車を奪い逃げる方法は使えなくなった。せめて川の近くなら、最悪姉上だけを逃がす事は出来たんだが」
御者が離れた事で聞かれる心配はないと、レオラは声を出して話す。
カズも耳打ちする必要はないと、皆に聞き取れるよう声に出す。
「アイリス様を抱えて、飛んで行くなんて考えるなよ」
「師匠……」
ネモフィラが提案する前に、カズが考えを読み取る。
「飛べるようになったばかりのお前では、途中で魔力切れになるのが目に見えている。飛び道具や長距離の攻撃魔法を使える者がいたら、姉上もろとも撃ち落とされるぞ」
「では、これからどうやってアイリス様を」
「落ち着いてカミーリア。とりあえず相手の動きを見ましょう。何もせずに逃げては、こうしておとりになった意味がないでしょ」
「カミーリアとネモフィラは姉上の側を離れるな」
「もちろんです。この体を盾にしてでも、アイリス様を守ります」
「カミーリアか盾になって死んだら、ネモフィラ一人に任せるのか? 無理だと言われていても、空なら逃げれる可能性が高いと、姉上を抱えて飛ぶだろう」
「そ、それは……」
「アイリス様の守護騎士だから、命を賭しても守るのが当たり前だと考えてるだろうが、今ここにはカミーリアとネモフィラしかアイリス様の騎士はいないんだ。騎士として恥ずべき行為をしたとしても、そんなプライドは捨てろ。命を賭けるならそれからだ。レオラ様はそう言いたいんでしょ」
「そこまで言わなくても、二人はわかっているだろ。それにいざとなったら、カズが屋敷まで送ってくれるさ。頼んだぞ」
そこまで言うと、レオラはカズの肩にトンと手を置き、ぐっと力を入れる。
「お二人の専属冒険者の肩書のある俺は、是が非でも守ってみせます。で、いいですか(ヤバい時はゲートを使えってか。しかしレオラがそんな事を…)」
アイリスを逃がす方法と、カミーリアとネモフィラに命を粗末にしないように忠告したところで、後方から追い掛けて来た者達が御者と合流した。
「あとから来た連中は、殺気がダダ漏れか」
「相当レオラ様に恨みでもあるんですかね」
「カズの可能性あるだろ。パラガス絡みで」
「ビワの事ですか? 逆恨みもいいとこだ」
「その本人は来てないようだが、動き出したぞ」
レオラは窓に掛かるカーテンをずらして、合流した者達の様子を伺う。
顔を確認するが、御者以外は外套とフードで全身を隠している。
「殺気をダダ漏れにしている三流かと思ったが、そうじゃないらしい。見てみろカズ」
レオラに言われて、カズはカーテンの隙間から外を見る。
御者と居る者達の顔を確認しようと、風で揺れるフードから時折見える口元に目を向ける。
ちらりと見えたそれは、生物のそれではなかった。
御者と合流した者達は、どうやら仮面で顔を隠しているようだった。
カズは御者と仮面を着けた者を対象に《分析》を使用する。
「なんだあれ?」
「どうしたカズ!?」
「ちょっと待ってください」
分析を使用するも、仮面を装着している者達の情報だけではなく、御者の情報も読み取れない。
表示はされるものの、文字化けしてい全く分からない。
現状なら仕掛けられる事はないだろうと意識を集中にて自身最上位のスキル【万物ノ眼】を使う。
カズ最上位のスキルだけあり、四人の情報を読み取る事は出来たが、その内容に?が生じた。
「どういう事だ?」
「だからなんだカズ!」
「カズ師匠教えて!」
「アイリス様に危険が迫っているのか? 答えてくれカズ!」
馬車の外を見たカズの反応に、レオラだけではなく、ネモフィラとカミーリアが現状の事態をカズに要求する。
「カミーリアもネモフィラも落ち着きなさい。レオラちゃんもね。わたくしは大丈夫。覚悟は出来てます。何を見たか話してカズさん」
アイリスは手を震わせながらも、カズに説明を要求する三人を落ち着かせた。
怖がりながらも現在の状況を把握しようと、レオラよりも落ち着き冷静に判断しようとするアイリスに、カズは誤魔化さず知り得た情報を話す。
分析して御者と後から追って来た者達のステータスを見ようとしたが、何故か表示される内容が意味不明になり、何一つ分からなかった。
後から追って来た者達が着けている仮面の効果で、情報を読み取れないようにしているのではと考えたが、素顔の御者までも分からないのは変だと感じ、そこで再度別の万物ノ眼で調べ得た。
仮面を着けた者達は盗賊でもなければ、金で雇われた傭兵や冒険者の類でもなかった。
仮面の効果で洗脳されている可能性がある説明。
そして御者の方は、生命活動が停止している、と。
「死んでるとは、どういう事だ? アタシらは御者と確かに会話しただろ」
レオラの疑問はもっともだった。
だが、カズは御者のステータスを確認したら、数値が全て0になっており、状態も洗脳はもちろん毒や麻痺などではなく死者と表示された。
「何かのスキルやアイテムなんかで、死んだ者を操っている。そういった現象に心当たりはありませんか?」
「大戦時代に敵の死体を利用したという記録ならなる。カズはそれだと言うのか?」
「可能性としては」
「……この馬車には、何も仕掛けられてないんだな?」
「乗る前に鑑定と分析をしたので、大丈夫だと思います。ですが万全を期すなら、アイリス様を一刻も早く屋敷に戻した方が」
「関係のない者を利用するだけではなく、死者まで使うとは予想外だ。カズの言う通り、姉上には急いで屋敷に戻ってもらった方がいいだろ」
「まだ何も成してないのに、わたくしだけ逃げろと言うの。ここで失敗したら、今回の事を起こした黒幕を突き止める証拠を逃してしまうわ。もう見つける機会はこないかもしれないでしょ。レオラちゃん!」
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