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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
706 囮の覚悟 と 皇族同士の関係
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見た目は何処にでも居そうな、中年の男だったらしい。
何が違うという訳では無いが、気配というか雰囲気が何となく他とは違うと、レオラは報告を受けていた。
パラガスの運搬商会が所有している倉庫に入って行き、四十分程して出て来たが、パラガス一人で接触した中年の男は出て来なかった。
ただグラジオラスが監視をしていた出入口以外から出て行ったのかも知れないので、倉庫内に潜んでいるかは不明。
その後パラガスを交代で監視をするようになったが、アスターとガザニアは中年の男を目撃していない。
「可能性として一番高いのは、あの国に関わりのある者と通じて、アタシを標的にしてくるだ」
「地下空間を調べるようになって、帝都に隠れる場所はなくなったんじゃないのか? だからもう、レオラが狙われる事はないって?」
「最初はアタシもそう考えていた。だが、誰かが手引きすれば、実行日まで帝都のどこかに隠れてる必要はない」
「それがパラガスだと? 皇女の屋敷で働いていたビワを付け狙うのと、皇女自身を狙うとでは、罪の重さが違いすぎるでしょ。ビワの事でレオラに恨みがあったとしても、そこまでの事をするだろうか?」
「決定的な証拠がない。だから監視をさせている。というか、相手に動きがなければ、こちらは動きようがない」
「そんなあやふやな時に、アイリス様を屋敷の外に出して大丈夫なのか? レオラを直接狙うのが無理だと考えたら、失礼だが貧弱なアイリス様を狙ってくるだろ」
「今回姉上だけは、それを承知で来ている」
「だけは? カミーリアとネモフィラは知らないのか?」
「警戒行動を取っては、逆に目立ってしまう。不自然ではない程度に顔を隠して来るようには言ったが、全身を隠して来るとは思わなかった」
「それじゃあ、まるでアイリス様を…」
「みなまで言うな。アタシもこんな事はしたくなかった」
「だったらなんで? カーディナリスさんに言われたろ。遠回しな言い方はするなよ」
あと二日で東へと向かう魔導列車に乗り、帝都を出て行くカズに話して協力させては、皇族の主権争いに巻き込む事になる。
そうなってはカズが様々なスキルや魔法を使え、稀な迷い人だという事が皇族の者達に知られるのも時間の問題となる。
そしてアレナリア、ビワ、レラの三人にも皇族から目を付けられる事になる。
今回の事が上手くいけば、レオラとアイリスが皇族の中での発言力が上がり、カズ達が主権争いに巻き込まれないように出来る。
ただし第五皇女と第六皇女の専属冒険者だということが帝国中に知れ渡り、レオラが所有するこの川沿いの家に住むのが難しくなるどころか、帝国を離れるには帝国での冒険者登録を消去し、夜逃げするような形で帝国を出なければならなくなり、再度帝国へ入国することは難しいだろう。
そして二人の皇女専属の冒険者が帝国を離れて様々な国を訪れては、帝国の機密情報を他国に流していると疑われるのは確実。
そうなると専属になっているレオラとアイリスが売国者だと、他の皇族に疑いを掛けられて皇族の地位を追われる。
そうなると二人に仕える騎士や使用人が、帝都周辺で住むのが困難になるだけではなく、レオラの場合は半人半蟲族の保護ができなくなり、アイリスと同じ人魚族が疎まれる事になる。
レオラは実力あるために、一人でだってなんとでもなるだろうが、アイリスは源流の森の奥深くや、最悪の場合湖の底深くや、海に出て陸地から遠く離れた場所でしか暮らす事になる。
帝国を出て他の国で暮らすには、帝国に住む人魚族全てを連れて行く必要があるが、それはほぼ不可能。
奴隷が平然と居るような治安の悪い国にでも入ってしまえば、アイリスやローラの様な美しい人魚族が狙われる危険が大きい。
現状ではアイリスを含め、レオラには守るものが多くあり、口では皇族の地位は自分に必要ないと言ってはいるが、本心では皇族の地位を手放すことを、軽く考えられなくなってきていた。
冒険者としての能力が高くとも、庇護するものが多いと、それなりの権力や地位が必要になる。
分かってはいたが、皇族としての責務は重いと、レオラは話しながら実感していた。
今回隙を見せて、危険を承知で仕掛けて来るのにレオラは賭け、それにアイリスは乗った。
証拠を掴むことが出来れば、これまでの不安要素は無くなり解決する筈だと。
「狙って来る相手の事を、どこまで把握してる」
「話した通りパラガスと、潰したあの国に関係ある者。それと……」
黒幕に心当たりがあるのか、レオラは言い淀むも、ここまで話したのだからと重い口を開く。
「確定ではないが、第二皇子が関わっている」
「だから主権争いなんて言葉が出たのか。しかしなんで第二皇子が?」
「第二皇女は姉上を自分の妾にしようとしていた。今はそんな素振り見せないが」
「第二皇子が第五皇女のアイリス様を、自分の愛人に?」
「ああ。地位は今と同等か、上になるからとしつこく言いよっていた事があった」
「言ってはなんだが、選ばれて皇族となった人物が、そんな性格で大丈夫なのか?」
「皇族は神じゃない。男もいれば女もいる。性格だって様々だ。第二皇子は典型的な権力者の見本と言っていいだろ」
レオラは顔を歪め、今にも舌打ちをして毒舌を吐きそう。
「皇族同士で問題を起こすのは不味いんじゃないのか?」
「皇族同士の主権争いなんてのは日常茶飯事だ。多少のいざこざなんて気にも留めないだろう。第二皇子と第五皇女では、立場にも差は出る。それに皇族同士だからと仲が良いわけじゃない。どちらかと言えば悪い方だろ」
「やっぱそんなもんなのか。レオラとアイリス様を見てると、帝国の皇族同士は仲が良いのかと思っていた」
一般庶民から見えている皇族の関係と、皇族同士が見ている関係は、全くの別物だと、皇族のレオラから聞き理解した。
どの世界も主権争いは同じなんだ、と。
「アタシと姉上は次期皇帝の座には興味ない。次期皇帝から遠ざかろうが関係ない。自分の思う様に行動してる。守るものが多く、今の地位は必要だから公務はまっとうしてる。他の皇族連中は次期皇帝になることを目指し、皇族としての自分の立場を向上させようとしている。そんな皇族連中からすれば、アタシらを良く思わない方が多いだろうよ。第二皇子以外にも、アタシを好まない皇族や、それに仕えてる騎士や使用人は多い。まぁこんな性格だ。それは仕方ないさ」
レオラの話で皇族同士が常に互いを牽制して、次期皇帝の座を目指しているのだと聞かされた。
そしてレオラには味方となる皇族が、アイリスしかいないようにも取れた。
皇族同士も仲が良いものかと思っていたが、それはレオラのとアイリスだけで、他はそうでもないと。
次期皇帝の資格があると認められ『ヴィジ・マ』の名を与えられ、名乗る事を許された皇族の中でも、レオラとアイリスは次期皇帝になるつもりはない変わり者と、他の皇族から認知されている。
それでも皇族の地位を与えられたままなのは、皇帝から次期皇帝の資格があると考えていられるからだろう。
実際アイリスは自身の屋敷から殆どの出ないにも関わらず、書類上での公務を多くこなしいて国の役に立っている。
レオラは帝国の守護者の称号が与えられており、帝国内で起きる厄介事を処理している。
次期皇帝になる事を目指していないのならば、他の皇族やらすれば主権争いの人数か減って好ましい筈だが、レオラとアイリスには実績が常にあり評価が高いために、その地位を外されることがない。
そこが他の皇族から嫌われる理由だと考えられる。
何が違うという訳では無いが、気配というか雰囲気が何となく他とは違うと、レオラは報告を受けていた。
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ただグラジオラスが監視をしていた出入口以外から出て行ったのかも知れないので、倉庫内に潜んでいるかは不明。
その後パラガスを交代で監視をするようになったが、アスターとガザニアは中年の男を目撃していない。
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「地下空間を調べるようになって、帝都に隠れる場所はなくなったんじゃないのか? だからもう、レオラが狙われる事はないって?」
「最初はアタシもそう考えていた。だが、誰かが手引きすれば、実行日まで帝都のどこかに隠れてる必要はない」
「それがパラガスだと? 皇女の屋敷で働いていたビワを付け狙うのと、皇女自身を狙うとでは、罪の重さが違いすぎるでしょ。ビワの事でレオラに恨みがあったとしても、そこまでの事をするだろうか?」
「決定的な証拠がない。だから監視をさせている。というか、相手に動きがなければ、こちらは動きようがない」
「そんなあやふやな時に、アイリス様を屋敷の外に出して大丈夫なのか? レオラを直接狙うのが無理だと考えたら、失礼だが貧弱なアイリス様を狙ってくるだろ」
「今回姉上だけは、それを承知で来ている」
「だけは? カミーリアとネモフィラは知らないのか?」
「警戒行動を取っては、逆に目立ってしまう。不自然ではない程度に顔を隠して来るようには言ったが、全身を隠して来るとは思わなかった」
「それじゃあ、まるでアイリス様を…」
「みなまで言うな。アタシもこんな事はしたくなかった」
「だったらなんで? カーディナリスさんに言われたろ。遠回しな言い方はするなよ」
あと二日で東へと向かう魔導列車に乗り、帝都を出て行くカズに話して協力させては、皇族の主権争いに巻き込む事になる。
そうなってはカズが様々なスキルや魔法を使え、稀な迷い人だという事が皇族の者達に知られるのも時間の問題となる。
そしてアレナリア、ビワ、レラの三人にも皇族から目を付けられる事になる。
今回の事が上手くいけば、レオラとアイリスが皇族の中での発言力が上がり、カズ達が主権争いに巻き込まれないように出来る。
ただし第五皇女と第六皇女の専属冒険者だということが帝国中に知れ渡り、レオラが所有するこの川沿いの家に住むのが難しくなるどころか、帝国を離れるには帝国での冒険者登録を消去し、夜逃げするような形で帝国を出なければならなくなり、再度帝国へ入国することは難しいだろう。
そして二人の皇女専属の冒険者が帝国を離れて様々な国を訪れては、帝国の機密情報を他国に流していると疑われるのは確実。
そうなると専属になっているレオラとアイリスが売国者だと、他の皇族に疑いを掛けられて皇族の地位を追われる。
そうなると二人に仕える騎士や使用人が、帝都周辺で住むのが困難になるだけではなく、レオラの場合は半人半蟲族の保護ができなくなり、アイリスと同じ人魚族が疎まれる事になる。
レオラは実力あるために、一人でだってなんとでもなるだろうが、アイリスは源流の森の奥深くや、最悪の場合湖の底深くや、海に出て陸地から遠く離れた場所でしか暮らす事になる。
帝国を出て他の国で暮らすには、帝国に住む人魚族全てを連れて行く必要があるが、それはほぼ不可能。
奴隷が平然と居るような治安の悪い国にでも入ってしまえば、アイリスやローラの様な美しい人魚族が狙われる危険が大きい。
現状ではアイリスを含め、レオラには守るものが多くあり、口では皇族の地位は自分に必要ないと言ってはいるが、本心では皇族の地位を手放すことを、軽く考えられなくなってきていた。
冒険者としての能力が高くとも、庇護するものが多いと、それなりの権力や地位が必要になる。
分かってはいたが、皇族としての責務は重いと、レオラは話しながら実感していた。
今回隙を見せて、危険を承知で仕掛けて来るのにレオラは賭け、それにアイリスは乗った。
証拠を掴むことが出来れば、これまでの不安要素は無くなり解決する筈だと。
「狙って来る相手の事を、どこまで把握してる」
「話した通りパラガスと、潰したあの国に関係ある者。それと……」
黒幕に心当たりがあるのか、レオラは言い淀むも、ここまで話したのだからと重い口を開く。
「確定ではないが、第二皇子が関わっている」
「だから主権争いなんて言葉が出たのか。しかしなんで第二皇子が?」
「第二皇女は姉上を自分の妾にしようとしていた。今はそんな素振り見せないが」
「第二皇子が第五皇女のアイリス様を、自分の愛人に?」
「ああ。地位は今と同等か、上になるからとしつこく言いよっていた事があった」
「言ってはなんだが、選ばれて皇族となった人物が、そんな性格で大丈夫なのか?」
「皇族は神じゃない。男もいれば女もいる。性格だって様々だ。第二皇子は典型的な権力者の見本と言っていいだろ」
レオラは顔を歪め、今にも舌打ちをして毒舌を吐きそう。
「皇族同士で問題を起こすのは不味いんじゃないのか?」
「皇族同士の主権争いなんてのは日常茶飯事だ。多少のいざこざなんて気にも留めないだろう。第二皇子と第五皇女では、立場にも差は出る。それに皇族同士だからと仲が良いわけじゃない。どちらかと言えば悪い方だろ」
「やっぱそんなもんなのか。レオラとアイリス様を見てると、帝国の皇族同士は仲が良いのかと思っていた」
一般庶民から見えている皇族の関係と、皇族同士が見ている関係は、全くの別物だと、皇族のレオラから聞き理解した。
どの世界も主権争いは同じなんだ、と。
「アタシと姉上は次期皇帝の座には興味ない。次期皇帝から遠ざかろうが関係ない。自分の思う様に行動してる。守るものが多く、今の地位は必要だから公務はまっとうしてる。他の皇族連中は次期皇帝になることを目指し、皇族としての自分の立場を向上させようとしている。そんな皇族連中からすれば、アタシらを良く思わない方が多いだろうよ。第二皇子以外にも、アタシを好まない皇族や、それに仕えてる騎士や使用人は多い。まぁこんな性格だ。それは仕方ないさ」
レオラの話で皇族同士が常に互いを牽制して、次期皇帝の座を目指しているのだと聞かされた。
そしてレオラには味方となる皇族が、アイリスしかいないようにも取れた。
皇族同士も仲が良いものかと思っていたが、それはレオラのとアイリスだけで、他はそうでもないと。
次期皇帝の資格があると認められ『ヴィジ・マ』の名を与えられ、名乗る事を許された皇族の中でも、レオラとアイリスは次期皇帝になるつもりはない変わり者と、他の皇族から認知されている。
それでも皇族の地位を与えられたままなのは、皇帝から次期皇帝の資格があると考えていられるからだろう。
実際アイリスは自身の屋敷から殆どの出ないにも関わらず、書類上での公務を多くこなしいて国の役に立っている。
レオラは帝国の守護者の称号が与えられており、帝国内で起きる厄介事を処理している。
次期皇帝になる事を目指していないのならば、他の皇族やらすれば主権争いの人数か減って好ましい筈だが、レオラとアイリスには実績が常にあり評価が高いために、その地位を外されることがない。
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