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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
697 飛翔魔法習得訓練 1 ネモフィラの意気込み
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路線の乗り合い馬車が停車する所まで一緒に行き、ビワが乗車したのを見送ってから、カズ達はタクシーでアイリスの屋敷に向かった。
一般の馬車が許可なくアイリスの屋敷の敷地内に入る事は出来ないので、何時ものように屋敷から離れた池の近くで降りて歩いて向かう。
少しすると屋敷の正門が小さく見え、警備をしている女性騎士の二人が、カズ達の存在に気付いた。
正門で警備をしている女性騎士の一人が、他の女性騎士に合図をして、カミーリアと主人のアイリスに連絡をつける。
アレナリアが正門で警備をしている女性騎士二人と話しをしていると、カミーリアが小走りで屋敷からやって来た。
先ずはアイリスに挨拶をする事になり、カミーリアに付いて屋敷内へと入って行く。
アイリスの執務室で挨拶と、訪ねて来た用件を告げた。
訓練は何時も通り手の空いている者達が集まり、アレナリアに魔力操作と魔力維持の訓練を受ける。
レラもコンルと一緒に訓練に混ざる。
一通り女性騎士達を見ると屋敷の一階に戻り、まだ水から長時間離れる事ができないローラの所に行き魔力操作を教える。
カズは女性騎士達の訓練の様子を見ていると、細剣を使う小柄なネモフィラがカミーリアと共に姿を現した。
これだけ騎士がいるのだから、剣の訓練をつけてもらうようレラに言い【アイテムボックス】から、レラ専用の短剣を出し渡した。
最初はカミーリアにレラの剣さばきを見てもらい、その後似た剣さばきをする騎士がいれば、その騎士に教えてもらえばどうだと提案する。
レラの事をカミーリアに任せ、カズはネモフィラと共に皆から離れた場所に移動し、飛翔魔法を覚えたいかの最終確認をする。
「習得出来るか保証はないけど、それでもいい?」
「してみせます」
ネモフィラは真剣な眼差しでカズを見上げる。
落ち着いてはいるが、内心やる気に満ちていた。
「わかった。なら先ずは魔力操作を見せてもらえるかな」
「アレナリアさんから、これの作り方を教えてもらったので、これを使います」
ネモフィラが取り出したのは、以前魔力操作がどれ程できるか見る際に使った紙風船。
手慣れた感じで二個の紙風船に息を吹き入れて膨らめ、左右の手で一個ずつ持ち、手の平を上に向け、紙風船を交互に上下させて徐々に高くしていく。
多少の風が吹いても紙風船は飛ばされる事なく、ネモフィラの手の平に向かって下りてくる。
これで終わりではなく、今度は手の平を返して下に向け、紙風船を同じ様に上下させる。
魔力操作と魔力を込めて維持させるという両方ができなければ、紙風船が風で飛んでいってしまうか破裂してしまう。
そうならないという事は、適度に魔力を込めて、それを操れている証拠。
「驚いた。予想以上に出来てる」
「警護の任が終わった後は、自室で魔力操作をしていた。最初の頃は何度も割れてたから、紙風船を作るのにもなれた」
「そこまでしていたのか。これなら大丈夫そうだ。ちなみに、自分の魔力属性はわかる?」
「以前の訓練の時に、アレナリアさんから風と水だと教えてもらった。魔力操作を覚えてから、風と水から感じたことのない感覚があった。でもどちらの属性魔法を使ったことないから、詳しくはわからない。使えるなら使ってみたい気もする。そうすればアイリス様の護衛に役立つ(あと飛翔魔法を覚えれば、男の騎士にチビって言われても、見下されず逆に見上げさせてやれるようになる)」
男性騎士に嫌な思いをさせられた事があったネモフィラは、それを払拭させるさせるために、飛翔魔法を覚えて使えるようになりたいと内心で強く思い、魔力操作の訓練を一人努力していた。
この事を知るのは、主人である第五皇女のアイリスと、その場に居た数名の女性騎士だけ。
ネモフィラの気持ちを汲んで、アイリスはその場の出来事を、一緒に居た女性騎士達に口止めをしていた。
そんな思いをつゆ知らず、主人に仕える騎士の鑑だと思ったカズは、ネモフィラの属性を調べるのに《分析》を使いステータスを確認した。
すると確かに風属性と水属性の適性があった。
魔力操作を覚えた事で、使える属性がネモフィラ自身で分かるようになったのだろう。
ネモフィラの考えを聞き、魔力操作が十二分だと確認をしたカズは、必ず習得させてやりたいと、早速飛翔魔法の習得に取り掛かる。
強化系の魔法とスキルしか使った事がないネモフィラに、風属性の魔力を自身に纏うように言っても無理だろう。
風属性の魔法を覚えさせて、それで風属性の魔力だけを感じとれるようにさせる。
なんて事をやっていては、今日中に飛翔魔法を習得させるのは、ほぼ不可能。
そこで実際に飛んでもらい、全身で感じ取ってもらう事にした。
カズは指定した範囲内にいる者に、飛翔能力を一時的に与える〈オールフライ〉を使用した。
指定した範囲内にはネモフィラしかいないので、地上から浮かび上がるのはカズとネモフィラの二人だけ。
「え? おわ! う、浮かんでる」
「一時的に飛べるようにしたから、これで感覚をつかんでみてくれ」
「そ、そう言われましても」
流石にすぐに空中で自由自在に動けるわけはない。
全身で一番重い部位の頭が下がって逆さになってしまい、そこで最初の空中浮遊は終了。
二度目は時折吹く風で移動してしまったり、横にくるり縦にくるりと一回転してしまう。
一回の空中浮遊は十分にして、間に五分の休憩を入れての三度目、ネモフィラはまだあたふたしていた。
そうそう簡単にはできない。
五度目の空中浮遊が終えても、酔って気持ち悪くなってないのはいい傾向だった。
自身で飛ぶことが出来るようになっても、船酔いならぬ空中酔いをしてしまうようでは、習得しても使えないのと同じで意味がない。
七度目の空中浮遊を終えた合間の休憩中、始める前あれほど意気込んでいたネモフィラの表情が若干暗くなり、見るからに気持ちが沈んできていた。
「なかなか難しいですね。ボクにできるのかな」
「そう焦らずに。空中で姿勢を維持出来るようになってきてるから、コツを掴めばすぐに出来るよ(ボクっ娘なの?)」
「そうでしょうか?」
「今日中に自由自在に飛ぶとまではいかないかも知れないけど、きっと習得出来るよ。魔法は想像力が取り分け重要だと言うから、自分の飛ぶ姿を思い浮かべて出来ると信じよう。魔力操作は出来てるし、魔力は二割も減ってないんじゃないかな」
「そうですね。今のところ魔力消費による疲れはないです。魔力操作の訓練を始めた頃は、長くやり過ぎると立ちくらみした事もありました」
「それだけ成果が出てるんだから大丈夫。習得出来るって自信を持っていこう」
「そうですね。これくらいであきらめては、アイリス様に叱られてしまいます」
ネモフィラは始める前のやる気に満ちた表情になり、沈んでいた気持ちが上がってきた。
一般の馬車が許可なくアイリスの屋敷の敷地内に入る事は出来ないので、何時ものように屋敷から離れた池の近くで降りて歩いて向かう。
少しすると屋敷の正門が小さく見え、警備をしている女性騎士の二人が、カズ達の存在に気付いた。
正門で警備をしている女性騎士の一人が、他の女性騎士に合図をして、カミーリアと主人のアイリスに連絡をつける。
アレナリアが正門で警備をしている女性騎士二人と話しをしていると、カミーリアが小走りで屋敷からやって来た。
先ずはアイリスに挨拶をする事になり、カミーリアに付いて屋敷内へと入って行く。
アイリスの執務室で挨拶と、訪ねて来た用件を告げた。
訓練は何時も通り手の空いている者達が集まり、アレナリアに魔力操作と魔力維持の訓練を受ける。
レラもコンルと一緒に訓練に混ざる。
一通り女性騎士達を見ると屋敷の一階に戻り、まだ水から長時間離れる事ができないローラの所に行き魔力操作を教える。
カズは女性騎士達の訓練の様子を見ていると、細剣を使う小柄なネモフィラがカミーリアと共に姿を現した。
これだけ騎士がいるのだから、剣の訓練をつけてもらうようレラに言い【アイテムボックス】から、レラ専用の短剣を出し渡した。
最初はカミーリアにレラの剣さばきを見てもらい、その後似た剣さばきをする騎士がいれば、その騎士に教えてもらえばどうだと提案する。
レラの事をカミーリアに任せ、カズはネモフィラと共に皆から離れた場所に移動し、飛翔魔法を覚えたいかの最終確認をする。
「習得出来るか保証はないけど、それでもいい?」
「してみせます」
ネモフィラは真剣な眼差しでカズを見上げる。
落ち着いてはいるが、内心やる気に満ちていた。
「わかった。なら先ずは魔力操作を見せてもらえるかな」
「アレナリアさんから、これの作り方を教えてもらったので、これを使います」
ネモフィラが取り出したのは、以前魔力操作がどれ程できるか見る際に使った紙風船。
手慣れた感じで二個の紙風船に息を吹き入れて膨らめ、左右の手で一個ずつ持ち、手の平を上に向け、紙風船を交互に上下させて徐々に高くしていく。
多少の風が吹いても紙風船は飛ばされる事なく、ネモフィラの手の平に向かって下りてくる。
これで終わりではなく、今度は手の平を返して下に向け、紙風船を同じ様に上下させる。
魔力操作と魔力を込めて維持させるという両方ができなければ、紙風船が風で飛んでいってしまうか破裂してしまう。
そうならないという事は、適度に魔力を込めて、それを操れている証拠。
「驚いた。予想以上に出来てる」
「警護の任が終わった後は、自室で魔力操作をしていた。最初の頃は何度も割れてたから、紙風船を作るのにもなれた」
「そこまでしていたのか。これなら大丈夫そうだ。ちなみに、自分の魔力属性はわかる?」
「以前の訓練の時に、アレナリアさんから風と水だと教えてもらった。魔力操作を覚えてから、風と水から感じたことのない感覚があった。でもどちらの属性魔法を使ったことないから、詳しくはわからない。使えるなら使ってみたい気もする。そうすればアイリス様の護衛に役立つ(あと飛翔魔法を覚えれば、男の騎士にチビって言われても、見下されず逆に見上げさせてやれるようになる)」
男性騎士に嫌な思いをさせられた事があったネモフィラは、それを払拭させるさせるために、飛翔魔法を覚えて使えるようになりたいと内心で強く思い、魔力操作の訓練を一人努力していた。
この事を知るのは、主人である第五皇女のアイリスと、その場に居た数名の女性騎士だけ。
ネモフィラの気持ちを汲んで、アイリスはその場の出来事を、一緒に居た女性騎士達に口止めをしていた。
そんな思いをつゆ知らず、主人に仕える騎士の鑑だと思ったカズは、ネモフィラの属性を調べるのに《分析》を使いステータスを確認した。
すると確かに風属性と水属性の適性があった。
魔力操作を覚えた事で、使える属性がネモフィラ自身で分かるようになったのだろう。
ネモフィラの考えを聞き、魔力操作が十二分だと確認をしたカズは、必ず習得させてやりたいと、早速飛翔魔法の習得に取り掛かる。
強化系の魔法とスキルしか使った事がないネモフィラに、風属性の魔力を自身に纏うように言っても無理だろう。
風属性の魔法を覚えさせて、それで風属性の魔力だけを感じとれるようにさせる。
なんて事をやっていては、今日中に飛翔魔法を習得させるのは、ほぼ不可能。
そこで実際に飛んでもらい、全身で感じ取ってもらう事にした。
カズは指定した範囲内にいる者に、飛翔能力を一時的に与える〈オールフライ〉を使用した。
指定した範囲内にはネモフィラしかいないので、地上から浮かび上がるのはカズとネモフィラの二人だけ。
「え? おわ! う、浮かんでる」
「一時的に飛べるようにしたから、これで感覚をつかんでみてくれ」
「そ、そう言われましても」
流石にすぐに空中で自由自在に動けるわけはない。
全身で一番重い部位の頭が下がって逆さになってしまい、そこで最初の空中浮遊は終了。
二度目は時折吹く風で移動してしまったり、横にくるり縦にくるりと一回転してしまう。
一回の空中浮遊は十分にして、間に五分の休憩を入れての三度目、ネモフィラはまだあたふたしていた。
そうそう簡単にはできない。
五度目の空中浮遊が終えても、酔って気持ち悪くなってないのはいい傾向だった。
自身で飛ぶことが出来るようになっても、船酔いならぬ空中酔いをしてしまうようでは、習得しても使えないのと同じで意味がない。
七度目の空中浮遊を終えた合間の休憩中、始める前あれほど意気込んでいたネモフィラの表情が若干暗くなり、見るからに気持ちが沈んできていた。
「なかなか難しいですね。ボクにできるのかな」
「そう焦らずに。空中で姿勢を維持出来るようになってきてるから、コツを掴めばすぐに出来るよ(ボクっ娘なの?)」
「そうでしょうか?」
「今日中に自由自在に飛ぶとまではいかないかも知れないけど、きっと習得出来るよ。魔法は想像力が取り分け重要だと言うから、自分の飛ぶ姿を思い浮かべて出来ると信じよう。魔力操作は出来てるし、魔力は二割も減ってないんじゃないかな」
「そうですね。今のところ魔力消費による疲れはないです。魔力操作の訓練を始めた頃は、長くやり過ぎると立ちくらみした事もありました」
「それだけ成果が出てるんだから大丈夫。習得出来るって自信を持っていこう」
「そうですね。これくらいであきらめては、アイリス様に叱られてしまいます」
ネモフィラは始める前のやる気に満ちた表情になり、沈んでいた気持ちが上がってきた。
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