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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
695 穏やかな雰囲気のデパート
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休日に家族がデパートを見て回り、飲食店で昼食を取り、屋上て休憩をして、子供のおもちゃと夕食の買い物を手に我が家に帰る。
そんな家族の休日を楽しく過ごせる、そんな雰囲気のデパートが閉店するのは残念だと、哀愁を感じていたのはビワとレラ。
カズは閉店の理由を知っていたので、そこまでは感じてはいなかった。
アレナリアはデパートの閉店してきた店と、デパート全体の客入り具合を見てきたからか、寂しいとかの感情は見せなかった。
「辛辣だな。だけど、アレナリアの言った通りだろう」
「便利で新しい物を求めるのは、どの国も同じよ。そうやって世界は進んで行くのだもの」
「まあそうだろうが、だったらなおさら、今を楽しんだらどうだ(なんて言っておきながら、俺は結局後悔ばかりだったんだよな。日本は)」
アレナリアの言葉が心に刺さり、元の世界の事をカズは思い出す。
もう異世界に骨を埋めようと覚悟を決めた筈なのに、時折こうして自分が嫌だった頃を思い出してしまう。
分かってはいるが、心の何処かで覚悟できてないなのだろうかと、未だにカズはこうして自問自答する事がある。
「カズさん。カズさん?」
「……ん! なに?」
「どうしました?」
僅か一分程だけだったが、一人考え込む悪い癖が出てしまったカズに、ビワが言葉を掛け手を握った事で我に返った。
「なんでもないよ。ちょっと考え事をね。見て回るのもいいけど、そろそろ五階に上がろう。そこにパン屋があるから」
夕食に合わせてパンが焼き上がる頃なので、パン屋のある五階に上がって行く。
下の階から順に階段を上がり見てきたので、エレベーターは使わず階段で上がる。
四階と五階の間にある小さな踊り場に来た時には、香ばしい焼き立てのパンの香りが匂い、四人の鼻腔をくすぐり小腹が空く。
同じ階にある飲食店は、まだ時間帯的に客は少ないが、パン屋には客が並んでいた。
店員と楽しげに会話してパンを購入しているところを見ると、常連なのだろうと思える。
「結構お客さんいるのね」
「多く買いたいけど、他のお客さんに迷惑になるから、とりあえず好きなのを買って、屋上でたべてみようか」
「いいわね」
「賛成」
「そうですね。少し時間を置いてから買いに来ましょう」
大量購入したいと思ったが、流石に他の客に迷惑になるのは確実なので、各々好みのパンを一つ買い屋上の休憩場所で食べる事にした。
カズは全粒粉で作られた、何も入ってない焼き立てのパンにした。
アレナリアはミルクが練り込まれた柔らかいパンを選び、レラは柑橘系の甘いジャムが入ったパンを、ビワはリンゴを使ったがパンを選んだ。
紙袋に入った焼き立てのパンを持って、階段を上がり屋上に出る。
夕方の少し前という事もあり、屋上に居る客は少ない。
休憩できるように設置してあるベンチは、天気の影響か殆ど空いていた。
花壇の近くにあるベンチに座り、それぞれ選んで購入したパンを食べる。
「柔らかくて、焼き立ては美味しいわね」
「あちしのも、ジャムが甘くておいしいよ。ジャムも買ってこうね。ビワのはどう?」
「リンゴの果汁だけじゃなくて、うす切りにした実とジャムが入っていて美味しいわよ」
三人とも満足そうな表情をしていたので、カズは来て良かったと思った。
もちろんカズが選んだ、全粒粉のパンも美味しい。
小麦の味を感じられるパンが気になったのか、珍しくビワが物欲しそうな表情を見せた。
カズは自分のパンを一口大に千切って、ビワの口元に近付ける。
「すみません。そんなつもりじゃあ」
「気になったんでしょ。いいから、あ~んして」
「え! でも……」
「ほら、あ~ん」
屋上に居る少ない客は特に気にも留めてないが、アレナリアとレラはその行為を目の前で見ている。
ビワはほんのり顔を赤くして恥ずかしそうにするも、カズに言われるまま口を半開きにした。
カズはビワの口に、千切った全粒粉のパンを入れる。
ゆっくり口を閉じると、カズの指先に柔らかいビワの唇が触れる。
ビワは全粒粉のパンを舌で奥に送り込み咀嚼する。
「このパン……二種類か三種類の小麦が使われてませんか」
「そうなの?」
「なんとなくですが、甘さと香ばしさは別の小麦を使ってると思います」
「言われると気になる。パンを買う時にでも聞いてみようかな」
「教えてくれるかわかりませんよ」
「小麦の種類とか配合を聞くわけじゃないから大丈夫だと思うけどね」
屋上の休憩所でパン屋に来ている客が空くのを待っていると、ポツリポツリと雨が降り出してきた。
屋上に上がってから二十分程経っていたので、そろそろ頃合いかと五階に下りていく。
夕方の時間一番に焼き上がるのを見越して来た客はいなくなり、店に客は三人と少なくなっていた。
それでも夕食に温かいパンをと、まだ新しく焼き上げていた。
多く買い溜めしたいカズ達には、出来立てのパンを買えるのありがたいが、流石に買いしめるわけにはいかないと自重する。
カズは店員から店主に、大量買いをして大丈夫かを確認してもらう。
販売しているパンを買うのに確認してくる客が珍しいと、作業の手を止めて店の奥から中年の夫婦が顔を出し、中年男性の方がカズの質問に答える。
「今日だと、あと五人か六人のお客さんが仕事終わりに買いに来るはずだから、並んでいる半分までなら大丈夫だ」
「そうですか。ありがとうございます」
「いいや。わざわざそう言ってきてくれるのはありがたい。いつも来てくれるお客さんに、全部売り切れなんて言うのは悪いからね」
「明日の朝なら温めれば柔らかくなるけど、お昼すぎには硬くなっちゃうよ。買うなら食べきれる分にした方がいいよ」
中年男性が大量買いをするのを聞いた事のお礼を言い、中年女性の方は多く買っても無駄になると忠告してきた。
「そこは大丈夫です(アイテムボックスがあるなら、なんて言っても驚かせるだけだからな)」
「ああ! あんたらだけじゃなくて、頼まれて買いに来たのかい。なら大丈夫だね」
「え、ええ(なんか勘違いしてるけど、まあいいか)」
店内にあるパンの約半分と、数種のジャムを購入する。
支払いの際に使ってる小麦粉について聞くと、ビワの言っていたように三種類の小麦を使っていると。
その日の天候によって、微妙に配合を変えているのだと。
温度計はこの世界でもあるが、湿度計は見たことはない。
その事から長年の経験からくる感覚で配合していると考えられる。
それで多くの常連客がつくのだから、まさに職人技と言える。
四階と五階の間の小さな踊り場で、カズは購入したパン全てを【アイテムボックス】に入れた。
目的を果たしたカズ達は、傘を購入してデパートを出て、小雨降る中を中央駅方面に向かって行きながら、乗車できるタクシーを探す。
段々と強くなり始めた雨の中で、乗客が降りたタクシーをたまたま見付け、それに乗車して川沿いの家に戻る。
デパートが楽しかったようで、はしゃいでいたレラとアレナリアはタクシーに乗ると、十分もしない内に寝てしまった。
ビワもうとうと眠そうにしていたので、カズは「寝てていいよ」と、隣に座るビワを引き寄せて、行きと同じ様にカズは肩を貸した。
三人が寝てしまったのを確認したカズは《念話》でフジに連絡を取り、帝都を出立する日と、その前日に改装した小屋を回収に行くと話した。
あまり会いに行く事はなかったが、帝国中を飛び回っていたので、退屈はしなかったと言ってきた。
再開してから討伐依頼が出るようになっていないので、素直で良い子に育ってきていると、カズが安心する。
かつてカズは帝都の上空までフジを越させたり、冒険者ギルド本部の倉庫屋上に越させた事があったが、大きな問題として討伐依頼が出されたりはしなかったので、あれは良しとした。(サイネリアを怖がらせたりはしたが)
小屋を回収に行った時に、帝国にいる間の移動手段は魔導列車だということを伝えて、フジとの《念話》を切った。
そんな家族の休日を楽しく過ごせる、そんな雰囲気のデパートが閉店するのは残念だと、哀愁を感じていたのはビワとレラ。
カズは閉店の理由を知っていたので、そこまでは感じてはいなかった。
アレナリアはデパートの閉店してきた店と、デパート全体の客入り具合を見てきたからか、寂しいとかの感情は見せなかった。
「辛辣だな。だけど、アレナリアの言った通りだろう」
「便利で新しい物を求めるのは、どの国も同じよ。そうやって世界は進んで行くのだもの」
「まあそうだろうが、だったらなおさら、今を楽しんだらどうだ(なんて言っておきながら、俺は結局後悔ばかりだったんだよな。日本は)」
アレナリアの言葉が心に刺さり、元の世界の事をカズは思い出す。
もう異世界に骨を埋めようと覚悟を決めた筈なのに、時折こうして自分が嫌だった頃を思い出してしまう。
分かってはいるが、心の何処かで覚悟できてないなのだろうかと、未だにカズはこうして自問自答する事がある。
「カズさん。カズさん?」
「……ん! なに?」
「どうしました?」
僅か一分程だけだったが、一人考え込む悪い癖が出てしまったカズに、ビワが言葉を掛け手を握った事で我に返った。
「なんでもないよ。ちょっと考え事をね。見て回るのもいいけど、そろそろ五階に上がろう。そこにパン屋があるから」
夕食に合わせてパンが焼き上がる頃なので、パン屋のある五階に上がって行く。
下の階から順に階段を上がり見てきたので、エレベーターは使わず階段で上がる。
四階と五階の間にある小さな踊り場に来た時には、香ばしい焼き立てのパンの香りが匂い、四人の鼻腔をくすぐり小腹が空く。
同じ階にある飲食店は、まだ時間帯的に客は少ないが、パン屋には客が並んでいた。
店員と楽しげに会話してパンを購入しているところを見ると、常連なのだろうと思える。
「結構お客さんいるのね」
「多く買いたいけど、他のお客さんに迷惑になるから、とりあえず好きなのを買って、屋上でたべてみようか」
「いいわね」
「賛成」
「そうですね。少し時間を置いてから買いに来ましょう」
大量購入したいと思ったが、流石に他の客に迷惑になるのは確実なので、各々好みのパンを一つ買い屋上の休憩場所で食べる事にした。
カズは全粒粉で作られた、何も入ってない焼き立てのパンにした。
アレナリアはミルクが練り込まれた柔らかいパンを選び、レラは柑橘系の甘いジャムが入ったパンを、ビワはリンゴを使ったがパンを選んだ。
紙袋に入った焼き立てのパンを持って、階段を上がり屋上に出る。
夕方の少し前という事もあり、屋上に居る客は少ない。
休憩できるように設置してあるベンチは、天気の影響か殆ど空いていた。
花壇の近くにあるベンチに座り、それぞれ選んで購入したパンを食べる。
「柔らかくて、焼き立ては美味しいわね」
「あちしのも、ジャムが甘くておいしいよ。ジャムも買ってこうね。ビワのはどう?」
「リンゴの果汁だけじゃなくて、うす切りにした実とジャムが入っていて美味しいわよ」
三人とも満足そうな表情をしていたので、カズは来て良かったと思った。
もちろんカズが選んだ、全粒粉のパンも美味しい。
小麦の味を感じられるパンが気になったのか、珍しくビワが物欲しそうな表情を見せた。
カズは自分のパンを一口大に千切って、ビワの口元に近付ける。
「すみません。そんなつもりじゃあ」
「気になったんでしょ。いいから、あ~んして」
「え! でも……」
「ほら、あ~ん」
屋上に居る少ない客は特に気にも留めてないが、アレナリアとレラはその行為を目の前で見ている。
ビワはほんのり顔を赤くして恥ずかしそうにするも、カズに言われるまま口を半開きにした。
カズはビワの口に、千切った全粒粉のパンを入れる。
ゆっくり口を閉じると、カズの指先に柔らかいビワの唇が触れる。
ビワは全粒粉のパンを舌で奥に送り込み咀嚼する。
「このパン……二種類か三種類の小麦が使われてませんか」
「そうなの?」
「なんとなくですが、甘さと香ばしさは別の小麦を使ってると思います」
「言われると気になる。パンを買う時にでも聞いてみようかな」
「教えてくれるかわかりませんよ」
「小麦の種類とか配合を聞くわけじゃないから大丈夫だと思うけどね」
屋上の休憩所でパン屋に来ている客が空くのを待っていると、ポツリポツリと雨が降り出してきた。
屋上に上がってから二十分程経っていたので、そろそろ頃合いかと五階に下りていく。
夕方の時間一番に焼き上がるのを見越して来た客はいなくなり、店に客は三人と少なくなっていた。
それでも夕食に温かいパンをと、まだ新しく焼き上げていた。
多く買い溜めしたいカズ達には、出来立てのパンを買えるのありがたいが、流石に買いしめるわけにはいかないと自重する。
カズは店員から店主に、大量買いをして大丈夫かを確認してもらう。
販売しているパンを買うのに確認してくる客が珍しいと、作業の手を止めて店の奥から中年の夫婦が顔を出し、中年男性の方がカズの質問に答える。
「今日だと、あと五人か六人のお客さんが仕事終わりに買いに来るはずだから、並んでいる半分までなら大丈夫だ」
「そうですか。ありがとうございます」
「いいや。わざわざそう言ってきてくれるのはありがたい。いつも来てくれるお客さんに、全部売り切れなんて言うのは悪いからね」
「明日の朝なら温めれば柔らかくなるけど、お昼すぎには硬くなっちゃうよ。買うなら食べきれる分にした方がいいよ」
中年男性が大量買いをするのを聞いた事のお礼を言い、中年女性の方は多く買っても無駄になると忠告してきた。
「そこは大丈夫です(アイテムボックスがあるなら、なんて言っても驚かせるだけだからな)」
「ああ! あんたらだけじゃなくて、頼まれて買いに来たのかい。なら大丈夫だね」
「え、ええ(なんか勘違いしてるけど、まあいいか)」
店内にあるパンの約半分と、数種のジャムを購入する。
支払いの際に使ってる小麦粉について聞くと、ビワの言っていたように三種類の小麦を使っていると。
その日の天候によって、微妙に配合を変えているのだと。
温度計はこの世界でもあるが、湿度計は見たことはない。
その事から長年の経験からくる感覚で配合していると考えられる。
それで多くの常連客がつくのだから、まさに職人技と言える。
四階と五階の間の小さな踊り場で、カズは購入したパン全てを【アイテムボックス】に入れた。
目的を果たしたカズ達は、傘を購入してデパートを出て、小雨降る中を中央駅方面に向かって行きながら、乗車できるタクシーを探す。
段々と強くなり始めた雨の中で、乗客が降りたタクシーをたまたま見付け、それに乗車して川沿いの家に戻る。
デパートが楽しかったようで、はしゃいでいたレラとアレナリアはタクシーに乗ると、十分もしない内に寝てしまった。
ビワもうとうと眠そうにしていたので、カズは「寝てていいよ」と、隣に座るビワを引き寄せて、行きと同じ様にカズは肩を貸した。
三人が寝てしまったのを確認したカズは《念話》でフジに連絡を取り、帝都を出立する日と、その前日に改装した小屋を回収に行くと話した。
あまり会いに行く事はなかったが、帝国中を飛び回っていたので、退屈はしなかったと言ってきた。
再開してから討伐依頼が出るようになっていないので、素直で良い子に育ってきていると、カズが安心する。
かつてカズは帝都の上空までフジを越させたり、冒険者ギルド本部の倉庫屋上に越させた事があったが、大きな問題として討伐依頼が出されたりはしなかったので、あれは良しとした。(サイネリアを怖がらせたりはしたが)
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