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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
666 第五迷宮の探索 6 遭遇 と 発見
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壁に隠し扉等がないか確かめながら二時間探索して、行き止まりになっている所では小さい、小部屋で大きな木箱を見付けた。
分かってはいたが、どちらもミミックだった。
探しているブロックフロッグがミミックに食われている可能性もあったので、大小どちらのミミックも倒した。
目的の大きさは憧れか欲望かを所持してるかも知れなかったので、打撃に然り魔法に然り、威力には気を付けた。
大きい方からのミミックからは何も無かったが、小さい方のミミックからは鈍く光る、硬貨かと見間違う丸い金属が出現し、それを回収して探索を続ける。
それから更に二時間探索した結果、八体のブロックフロッグを見付け倒したが、目的のブロックフロッグではなかった。
擬態して襲って来る気配はなかったので、分裂した後で魔力を回復していたのかも知れない。
一階層から四十二階層まで上がって来たが、ここまでは上層階への通路を優先的に探していたので、四十階層以降の広さを知らなかった。
低階層は見物の観光客が気軽に回れるので、そこまでの広さはないのだが、層階を上がるにつれて、階層は広く複雑になっていく。
カズはここに来て、その事を理解した。
上層階に続く階段を、毎回短時間で見付けていたので、四十二階層がここまでとは思いもよらなかった。
四時間以上歩き回った感じから、八割くらいは探索しただろと思ったが、マッピングした【マップ】を確認すると、六割がせいぜいといった感じだ。
もし思いもよらぬ方向に階層が広がっていたとしたら、三割といったところだろうか。
慎重に探索し過ぎなのかも知れない。
モンスターとできるだけ遭遇せず、ミミックではない宝箱を発見し、次の階層に上がる通路を見付けるのが喜ばしい。
まさにカズの探索は迷宮攻略に最適だ。
ここでも次の階層に上がる階段を早々に見付け、尚且つモンスターとの遭遇も少ない。
迷宮を早く攻略するという面では好ましいが、欲しい物を探すという意味ではとても悪い。
進行方向左の壁に沿ってではなく、右の壁沿いだったなら、目的のブロックフロッグをすぐ見付けたも知れない。
四十二階層を三割も探索してないのなら、探索し始めた場所に戻ってやり直した方がいいかも。
それよかモンスターをガン無視して、先に四十二階層の全通路をマッピングしてから、マップに反応のある場所のモンスターを、片っ端から倒していけばいいんじゃないかと考える。
などと考えるも、最終的には最後の最後に見付けるんだろうなと、このまま進行方向を変えず探索を続ける。
一時間探索してモンスターを発見しなかったので、小休止してぐぅ~と鳴った小腹にタマゴサンドを供給して黙らせる。
周囲を警戒しつつ、十数分休憩する。
あくびをしながらも、ブロックフロッグの探索を続ける。
四十二階層を八割探索したところで、話し声が微かに聞こえてきた。
自分の居る位置を【マップ】で確認すると、四十一階層に下りる階段がある近くまで戻って来ていた。
こちらに向かって来るのであれば、途中で会う事になるが、こちらも目的があるので、上がって来た者を避けるようなことはしない。
話し声が少しずつ近付き、数分もしない内に出会うだろうと思った直後「モンスターだ!」と言う男性の声が響いて来た。
カズは立ち止まり、聞こえて来る声の内容に耳を傾ける。
すると違う男性の声で「聞いていたモンスターと特徴が違うぞ!」に続き「でっかすぎるわよ。どうすんの!」と、今度は女性の苛立ち慌てる声が響いてきた。
勝手に戦闘に介入すると、獲物を横取りされたと騒ぐ冒険者も少なくはない。
ましてや質の悪そうな冒険者が多いこの街では尚更だ。
手助けに入るとしても、本人達に確認を取ってからでなければ後々面倒になる。
他の冒険者とはあまり関わらないようにしたいが、聞こえてきた話の内容から、探しているモンスターの可能性が高かい。
それを踏まえた上で、声のする場所に気配を消して向う事にした。
右へ左へと通路を曲がり、三人の声が聞こえる手前の曲り角で止まり、気付かれないように様子を窺う。
「おいッ、そっちの壁は破壊出来ないのかッ!」
「何体のブロフロが重なってると思ってんだッ!」
「ケンカしないで、早くどっちか倒してよ!」
「言われなくても!」
「やってるだろ!」
三人の会話からすると、赤いブロックフロッグが重なり合った壁が、前後から通路を塞ぎ、三人の冒険者を挟みつつ迫っているらしい。
カズの居る位置からでは、60体くらいのブロックフロッグが積み重なった壁が一枚見えるだけで、冒険者の姿は全く見えない。
「ダメだ。一体、二体倒しただけじゃ、すぐに塞がって、通れるほどの穴は空きそうにない」
聞こえて来る音からして、二十代前半くらいの男性冒険者は、装備する剣で斬り掛かっているようだが、積み重なったブロックフロッグの壁を突破するには、手数が足りないようだ。
「おいゴーヤ、そっちのデカいのを相手にするな。二人でこっちをやれば、なんとか脱出する穴くらい空けられるだろ!」
「できるわけないだろ! オレが攻撃を止めると、一気に迫って来るんだぞ!」
「うわぁ~ん。こんな所で、死にたくないよぉ」
「泣くくらいなら、アプリは攻撃魔法を使ったらどうだ」
「ワタシの使える魔法属性だと相性悪くて、効果ないんだも~ん」
「こんな事なら、今日は四十一階でやめとけばよかったぜ」
「今さら言うな。モンスターと出会わずに順調だって、四十二階まで来たんだろ」
「三人で四十階を踏破した記念に、豪勢にやろうって言ってたのに。調子に乗ってここまで来なければ、こんな事にならずにすんだのに。せめて最後にイチゴのフルーツ酒に、砂糖をいっぱい入れて飲みたかったよぉ」
「今さら泣き言を言うな」
どうも聞こえて来る会話から、アプリと呼ばれている女性冒険者が、死亡フラグを回収しようとしているようにしか思えなかったので、そろそろ助太刀に入る。
それに会話の中で、三人の内一人が『デカいのを相手にするな』と言っているのが聞こえたので、目的のブロックフロッグの可能性が高いと考えた。
三人がこれ以上パニックになると、討伐後の素材回収時に面倒になるので、会話のできる内に接触し、あとで何か言われないよう確認はしっかりと取る事する。
先ずはこちらに気付かせるために、手前の積み重なったブロックフロッグの壁に、魔力を込めた拳で打撃加え、一体を倒して穴を開ける。
「おい、聞こえるか」
「誰だ!?」
「たまたま通りかかった冒険者だ。手を貸した方がいいか?」
「頼む。手持ちの回復薬も使い切って、ギリギリなんだ!」
「もう限界だ。なんとかそっちの壁を破壊してくれ!」
「お願い。そうでないと押しつぶされちゃうよぉ」
三人の慌てっぷりから、挟まれた空間は相当狭くなってきているようだ。
戦闘介入の許可を取ったので、これで遠慮なく参戦出来る。
「今開けた穴の逆側によれ。通れるくらいまで広げる」
カズの言葉を聞いた三人は、言われたよう片側に寄り「いいぞ!」と合図を送る。
積み重なったブロックフロッグの右側半分を、カズは打撃で破壊する。
「空いたぞ急げ!」
三人の冒険者は、慌ててカズの居る方に移動してくる。
空いた穴の向こう側に、一枚の赤いブロック壁が見え、カズはあれに違いなと確信する。
「ケガはしてるか?」
「だ、大丈夫だ」
「問題がなければ、俺が倒してしまっても構わないか? 落としたアイテムや素材も回収するが」
「ああ。オレ達だけだったら、殺られていた。二人ともいいな」
「聞くまでもない」
「助けてくれただけで十分よ」
分かってはいたが、どちらもミミックだった。
探しているブロックフロッグがミミックに食われている可能性もあったので、大小どちらのミミックも倒した。
目的の大きさは憧れか欲望かを所持してるかも知れなかったので、打撃に然り魔法に然り、威力には気を付けた。
大きい方からのミミックからは何も無かったが、小さい方のミミックからは鈍く光る、硬貨かと見間違う丸い金属が出現し、それを回収して探索を続ける。
それから更に二時間探索した結果、八体のブロックフロッグを見付け倒したが、目的のブロックフロッグではなかった。
擬態して襲って来る気配はなかったので、分裂した後で魔力を回復していたのかも知れない。
一階層から四十二階層まで上がって来たが、ここまでは上層階への通路を優先的に探していたので、四十階層以降の広さを知らなかった。
低階層は見物の観光客が気軽に回れるので、そこまでの広さはないのだが、層階を上がるにつれて、階層は広く複雑になっていく。
カズはここに来て、その事を理解した。
上層階に続く階段を、毎回短時間で見付けていたので、四十二階層がここまでとは思いもよらなかった。
四時間以上歩き回った感じから、八割くらいは探索しただろと思ったが、マッピングした【マップ】を確認すると、六割がせいぜいといった感じだ。
もし思いもよらぬ方向に階層が広がっていたとしたら、三割といったところだろうか。
慎重に探索し過ぎなのかも知れない。
モンスターとできるだけ遭遇せず、ミミックではない宝箱を発見し、次の階層に上がる通路を見付けるのが喜ばしい。
まさにカズの探索は迷宮攻略に最適だ。
ここでも次の階層に上がる階段を早々に見付け、尚且つモンスターとの遭遇も少ない。
迷宮を早く攻略するという面では好ましいが、欲しい物を探すという意味ではとても悪い。
進行方向左の壁に沿ってではなく、右の壁沿いだったなら、目的のブロックフロッグをすぐ見付けたも知れない。
四十二階層を三割も探索してないのなら、探索し始めた場所に戻ってやり直した方がいいかも。
それよかモンスターをガン無視して、先に四十二階層の全通路をマッピングしてから、マップに反応のある場所のモンスターを、片っ端から倒していけばいいんじゃないかと考える。
などと考えるも、最終的には最後の最後に見付けるんだろうなと、このまま進行方向を変えず探索を続ける。
一時間探索してモンスターを発見しなかったので、小休止してぐぅ~と鳴った小腹にタマゴサンドを供給して黙らせる。
周囲を警戒しつつ、十数分休憩する。
あくびをしながらも、ブロックフロッグの探索を続ける。
四十二階層を八割探索したところで、話し声が微かに聞こえてきた。
自分の居る位置を【マップ】で確認すると、四十一階層に下りる階段がある近くまで戻って来ていた。
こちらに向かって来るのであれば、途中で会う事になるが、こちらも目的があるので、上がって来た者を避けるようなことはしない。
話し声が少しずつ近付き、数分もしない内に出会うだろうと思った直後「モンスターだ!」と言う男性の声が響いて来た。
カズは立ち止まり、聞こえて来る声の内容に耳を傾ける。
すると違う男性の声で「聞いていたモンスターと特徴が違うぞ!」に続き「でっかすぎるわよ。どうすんの!」と、今度は女性の苛立ち慌てる声が響いてきた。
勝手に戦闘に介入すると、獲物を横取りされたと騒ぐ冒険者も少なくはない。
ましてや質の悪そうな冒険者が多いこの街では尚更だ。
手助けに入るとしても、本人達に確認を取ってからでなければ後々面倒になる。
他の冒険者とはあまり関わらないようにしたいが、聞こえてきた話の内容から、探しているモンスターの可能性が高かい。
それを踏まえた上で、声のする場所に気配を消して向う事にした。
右へ左へと通路を曲がり、三人の声が聞こえる手前の曲り角で止まり、気付かれないように様子を窺う。
「おいッ、そっちの壁は破壊出来ないのかッ!」
「何体のブロフロが重なってると思ってんだッ!」
「ケンカしないで、早くどっちか倒してよ!」
「言われなくても!」
「やってるだろ!」
三人の会話からすると、赤いブロックフロッグが重なり合った壁が、前後から通路を塞ぎ、三人の冒険者を挟みつつ迫っているらしい。
カズの居る位置からでは、60体くらいのブロックフロッグが積み重なった壁が一枚見えるだけで、冒険者の姿は全く見えない。
「ダメだ。一体、二体倒しただけじゃ、すぐに塞がって、通れるほどの穴は空きそうにない」
聞こえて来る音からして、二十代前半くらいの男性冒険者は、装備する剣で斬り掛かっているようだが、積み重なったブロックフロッグの壁を突破するには、手数が足りないようだ。
「おいゴーヤ、そっちのデカいのを相手にするな。二人でこっちをやれば、なんとか脱出する穴くらい空けられるだろ!」
「できるわけないだろ! オレが攻撃を止めると、一気に迫って来るんだぞ!」
「うわぁ~ん。こんな所で、死にたくないよぉ」
「泣くくらいなら、アプリは攻撃魔法を使ったらどうだ」
「ワタシの使える魔法属性だと相性悪くて、効果ないんだも~ん」
「こんな事なら、今日は四十一階でやめとけばよかったぜ」
「今さら言うな。モンスターと出会わずに順調だって、四十二階まで来たんだろ」
「三人で四十階を踏破した記念に、豪勢にやろうって言ってたのに。調子に乗ってここまで来なければ、こんな事にならずにすんだのに。せめて最後にイチゴのフルーツ酒に、砂糖をいっぱい入れて飲みたかったよぉ」
「今さら泣き言を言うな」
どうも聞こえて来る会話から、アプリと呼ばれている女性冒険者が、死亡フラグを回収しようとしているようにしか思えなかったので、そろそろ助太刀に入る。
それに会話の中で、三人の内一人が『デカいのを相手にするな』と言っているのが聞こえたので、目的のブロックフロッグの可能性が高いと考えた。
三人がこれ以上パニックになると、討伐後の素材回収時に面倒になるので、会話のできる内に接触し、あとで何か言われないよう確認はしっかりと取る事する。
先ずはこちらに気付かせるために、手前の積み重なったブロックフロッグの壁に、魔力を込めた拳で打撃加え、一体を倒して穴を開ける。
「おい、聞こえるか」
「誰だ!?」
「たまたま通りかかった冒険者だ。手を貸した方がいいか?」
「頼む。手持ちの回復薬も使い切って、ギリギリなんだ!」
「もう限界だ。なんとかそっちの壁を破壊してくれ!」
「お願い。そうでないと押しつぶされちゃうよぉ」
三人の慌てっぷりから、挟まれた空間は相当狭くなってきているようだ。
戦闘介入の許可を取ったので、これで遠慮なく参戦出来る。
「今開けた穴の逆側によれ。通れるくらいまで広げる」
カズの言葉を聞いた三人は、言われたよう片側に寄り「いいぞ!」と合図を送る。
積み重なったブロックフロッグの右側半分を、カズは打撃で破壊する。
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空いた穴の向こう側に、一枚の赤いブロック壁が見え、カズはあれに違いなと確信する。
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