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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
664 第五迷宮の探索 4 探してるモンスター
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遠回しに探られても時間も掛かり面倒だと考えたカズは、単刀直入に聞く。
「俺に何かさせるようにと、レオラ様から連絡があったんですか? 申し訳ないですが長居する気はないので。それだけでしたら、そろそろ失礼させてもらいます(面倒事を押し付けられる前に退散しないと)」
「そう焦らず待て。今は何階まで行った?」
「二十数階まで。目的の階層までは全然なので、観光客が減った頃でしょうし、そろそろ迷宮に行きたいんですが(色んな意味で、とっととギルドから出たい。そしてもう来ない)」
「そう邪険にする事はないだろ。別にレオラ様からは、何かさせろとは受けてないと、先も言ったろ。ただ必要としている情報を持ってるなら、教えてやってくれと頼まれた」
「このギルドに何も貢献してませんし、私用が済めば帝都に戻ってしまいます」
「レオラ様には色々と世話になっている。そのお返しだと思ってくれ」
「お返しですか……」
「それでは不満なのか? カズに損はないだろ」
「サブ・ギルドマスターは…」
「バナショウでいい」
「バナショウさんは、レオラ様がどのような人物だと?」
「専属の冒険者なのに聞くのか? まあいい、答えよう。レオラ様は弱い者の味方をする。が、権力や力でねじ伏せるのではなく、立ち向かう方法を教えて手助けをする、そんな御方だ。帝国の第六皇女であり、更には守護者という称号を持つにも関わらず、一般庶民にもへだたりなく接して、優しくて強く美しく素晴らしい御方だ。あれは──」
レオラが双塔の街でやらかした事を知っているのなら、どう思ってるかとそれとなく聞いてみたのだが、双塔の街の冒険者ギルドのサブ・ギルドマスターは、どうもレオラの信者と言ってもいいようだ。
時間を取られないように、聞かれた質問には答えて、手短に済ますつもりだったのだが、レオラの事を少し聞いただけなのに、バナショウの話が一向に止むことはない。
かれこれ二十分近く、独り言のように話を続けている。
違う意味でレオラの名前は禁句だったと、カズは後悔した。
聞きたくもない話を聞かされて、短時間でも精神的に疲れが出る。
お決まりの言いたい事が済んだようで、バナショウはようやく正気に戻った。
「いやぁ、悪い悪い。レオラ様の事を知る相手と話すのは久々で、つい興奮してしまった」
「は、はぁ……(さいですか)」
一応話を聞きた事だし、一言挨拶して出で行こうかと、カズは椅子から立ち上がろうと腰を浮かせる。
「もう少しだけ待て。カズが探してるモンスターについて教えよう」
「知ってるんですか!?」
「おそらくブロックフロッグという迷宮の壁に擬態するモンスターだ」
「カエルですか?」
「見た目は完全に長方形のブロックだ。三十五階層辺りと、四十二階層辺りに出現する。三十五階層の壁は茶色レンガだが、四十二階層の壁は赤レンガになっている。おのずとブロックフロッグも階層で色が変わってくる」
「六十階層以上に進んでる冒険者がいるなら、擬態していたとしても討伐された事はありますよね」
「多くはないが討伐はされている。ただブロックフロッグは臆病で、一体で襲ってくることは殆んどない。壁を形成出来るまで数が増えれば別だが、そこまでの数を迷宮は生み出さない」
「? ブロックフロッグはただ迷宮で擬態して、冒険者に見つからないようにしてるだけのモンスターだというなら、もしかして倒すと特殊な素材が手に入るとかですか?」
「特に経験値が豊富とか、珍しい素材が手に入るなんてことはない」
「ないんですか(迷宮でも珍しい部類のモンスターなのかと、見つけるのがちょっと楽しみだったのに)」
レオラに協力を頼まれているバナショウは、ブロックフロッグについて知ってることをカズに話す。
ブロックフロッグ自体はレベル20くらいと高くはないが、擬態の他に分裂のというスキルを持っている。
それがあることで数が増えれば、レベル35以下の三、四人組のCランク冒険者パーティーくらいだと、状況によっては全滅させることもある。
一度に分裂出来るのは、三体から多くても六体程度と言われている。
分裂は魔力を多く使い弱体化するが、迷宮からの供給で魔力は数時間で回復する。
一日に多ければ、二十体前後に分裂して増える。
昔の記録では壁から床や天井に至るまで、ブロックフロッグで埋め尽くされた階層があったらしい。
迷宮に慣れたものなら、ブロックフロッグを見つけたら、できるだけ討伐するようにしている。
ただそれは、今の第五迷宮には当てはまらない。
低階層だけとはいえ、多くの冒険者が入ってモンスターを討伐し、観光客の護衛として入って来ている冒険者は、戦闘の際に床や壁面を盛大に破壊するので、迷宮が魔力を修復に当てているからモンスターの発生や、魔力が減少したモンスターの回復に回す魔力が減るからだと。
そしてカズが探してるアイテムを、四十二階層のブロックフロッグが所有してるのではと考えた理由は、積み重なって偽の壁を構成している筈が、継ぎ目のない一枚岩のように擬態をするブロックフロッグが発見されているからだと。
ちなみに、名にフロッグとあるが、その要素は一切無い。
分裂する際の音が、カエルの鳴き声に似ている事から、この名前が付いたと言われているらしい。
特徴を知っている冒険者ならば、不自然な継ぎ目のある壁は、ブロックフロッグが積み重なり壁に擬態していると分かり、進路を妨害されていれば、襲ってくる前に先制攻撃をし、邪魔にならない位置に擬態していればやり過ごして戦闘を避ける。
しかし一枚岩のように巨大化したブロックフロッグが存在する事など確認されてない頃は、上層への階段に続く通路を塞がれ、撤退する冒険者が少なからず居た。
何時の頃だったか、壁を破壊して先に進もうとした冒険者の行動で、巨大なブロックフロッグの存在を発見した。
バナショウの説明を聞いたカズは、巨大化するブロックフロッグが大きさは憧れか欲望かを所持している可能性が高いと確信する。
「以前は三十階層辺りで、巨大化するモンスターが現れたと情報誌で見たんですが、間違った情報だったんですかね?」
「確かに三十三階層に現れた事はあった」
「ではなぜ、今は四十二階層に?」
「それがいつの間にか討伐され、巨大化するアイテムを手に入れた冒険者が、上の階層で荷物を放り出して逃げたか、死んでしまったたんだろ。それを拾ったモンスターが体内にでも取り込んで、次の巨大モンスターとして現れた。と、いったところだろ」
「なるほど」
「開拓時に使われたアイテムらしいが、現在では欲しがる者は少ないんだろ。手に入れた者が、アイテムの効果を知っていたかは不明だが、迷宮を出て価値を調べる事をせずに、探索を続ける方を選んだわけだ」
「そうやって上層階に運ばれていったのか(持ち出して売りにでも出してでもくれれば、わざわざ迷宮に入って探すこともなかったのに)」
「役に立ちそうな情報はこんなとこだ。ちなみに、何に使うか聞いてもいいか?」
「大事なレラのためです」
「悪用しな…いや、レオラ様が専属冒険者に選んだんだ。そんな心配はないか。手に入れたら報告だけしてくれ。掲示板に貼り出してはないが、ギルドからの依頼としてはある」
「そうなんですか」
「信用と実力のある者に頼む事になっている。話しても受ける者はあまりいなくて、長いこと放置状態だった」
「階層を更新してる冒険者なら、受けてくれそうなものですが」
「そういう連中は迷宮の攻略にしか興味がないんだ。何組かのパーティーに話したが、全部断られた。正直ここでカズが手に入れて済ませてくれれば、迷宮の中層での被害が減るだろう」
「利害が一致してると」
「そういうことだ。長々と時間を取らせた」
「俺に何かさせるようにと、レオラ様から連絡があったんですか? 申し訳ないですが長居する気はないので。それだけでしたら、そろそろ失礼させてもらいます(面倒事を押し付けられる前に退散しないと)」
「そう焦らず待て。今は何階まで行った?」
「二十数階まで。目的の階層までは全然なので、観光客が減った頃でしょうし、そろそろ迷宮に行きたいんですが(色んな意味で、とっととギルドから出たい。そしてもう来ない)」
「そう邪険にする事はないだろ。別にレオラ様からは、何かさせろとは受けてないと、先も言ったろ。ただ必要としている情報を持ってるなら、教えてやってくれと頼まれた」
「このギルドに何も貢献してませんし、私用が済めば帝都に戻ってしまいます」
「レオラ様には色々と世話になっている。そのお返しだと思ってくれ」
「お返しですか……」
「それでは不満なのか? カズに損はないだろ」
「サブ・ギルドマスターは…」
「バナショウでいい」
「バナショウさんは、レオラ様がどのような人物だと?」
「専属の冒険者なのに聞くのか? まあいい、答えよう。レオラ様は弱い者の味方をする。が、権力や力でねじ伏せるのではなく、立ち向かう方法を教えて手助けをする、そんな御方だ。帝国の第六皇女であり、更には守護者という称号を持つにも関わらず、一般庶民にもへだたりなく接して、優しくて強く美しく素晴らしい御方だ。あれは──」
レオラが双塔の街でやらかした事を知っているのなら、どう思ってるかとそれとなく聞いてみたのだが、双塔の街の冒険者ギルドのサブ・ギルドマスターは、どうもレオラの信者と言ってもいいようだ。
時間を取られないように、聞かれた質問には答えて、手短に済ますつもりだったのだが、レオラの事を少し聞いただけなのに、バナショウの話が一向に止むことはない。
かれこれ二十分近く、独り言のように話を続けている。
違う意味でレオラの名前は禁句だったと、カズは後悔した。
聞きたくもない話を聞かされて、短時間でも精神的に疲れが出る。
お決まりの言いたい事が済んだようで、バナショウはようやく正気に戻った。
「いやぁ、悪い悪い。レオラ様の事を知る相手と話すのは久々で、つい興奮してしまった」
「は、はぁ……(さいですか)」
一応話を聞きた事だし、一言挨拶して出で行こうかと、カズは椅子から立ち上がろうと腰を浮かせる。
「もう少しだけ待て。カズが探してるモンスターについて教えよう」
「知ってるんですか!?」
「おそらくブロックフロッグという迷宮の壁に擬態するモンスターだ」
「カエルですか?」
「見た目は完全に長方形のブロックだ。三十五階層辺りと、四十二階層辺りに出現する。三十五階層の壁は茶色レンガだが、四十二階層の壁は赤レンガになっている。おのずとブロックフロッグも階層で色が変わってくる」
「六十階層以上に進んでる冒険者がいるなら、擬態していたとしても討伐された事はありますよね」
「多くはないが討伐はされている。ただブロックフロッグは臆病で、一体で襲ってくることは殆んどない。壁を形成出来るまで数が増えれば別だが、そこまでの数を迷宮は生み出さない」
「? ブロックフロッグはただ迷宮で擬態して、冒険者に見つからないようにしてるだけのモンスターだというなら、もしかして倒すと特殊な素材が手に入るとかですか?」
「特に経験値が豊富とか、珍しい素材が手に入るなんてことはない」
「ないんですか(迷宮でも珍しい部類のモンスターなのかと、見つけるのがちょっと楽しみだったのに)」
レオラに協力を頼まれているバナショウは、ブロックフロッグについて知ってることをカズに話す。
ブロックフロッグ自体はレベル20くらいと高くはないが、擬態の他に分裂のというスキルを持っている。
それがあることで数が増えれば、レベル35以下の三、四人組のCランク冒険者パーティーくらいだと、状況によっては全滅させることもある。
一度に分裂出来るのは、三体から多くても六体程度と言われている。
分裂は魔力を多く使い弱体化するが、迷宮からの供給で魔力は数時間で回復する。
一日に多ければ、二十体前後に分裂して増える。
昔の記録では壁から床や天井に至るまで、ブロックフロッグで埋め尽くされた階層があったらしい。
迷宮に慣れたものなら、ブロックフロッグを見つけたら、できるだけ討伐するようにしている。
ただそれは、今の第五迷宮には当てはまらない。
低階層だけとはいえ、多くの冒険者が入ってモンスターを討伐し、観光客の護衛として入って来ている冒険者は、戦闘の際に床や壁面を盛大に破壊するので、迷宮が魔力を修復に当てているからモンスターの発生や、魔力が減少したモンスターの回復に回す魔力が減るからだと。
そしてカズが探してるアイテムを、四十二階層のブロックフロッグが所有してるのではと考えた理由は、積み重なって偽の壁を構成している筈が、継ぎ目のない一枚岩のように擬態をするブロックフロッグが発見されているからだと。
ちなみに、名にフロッグとあるが、その要素は一切無い。
分裂する際の音が、カエルの鳴き声に似ている事から、この名前が付いたと言われているらしい。
特徴を知っている冒険者ならば、不自然な継ぎ目のある壁は、ブロックフロッグが積み重なり壁に擬態していると分かり、進路を妨害されていれば、襲ってくる前に先制攻撃をし、邪魔にならない位置に擬態していればやり過ごして戦闘を避ける。
しかし一枚岩のように巨大化したブロックフロッグが存在する事など確認されてない頃は、上層への階段に続く通路を塞がれ、撤退する冒険者が少なからず居た。
何時の頃だったか、壁を破壊して先に進もうとした冒険者の行動で、巨大なブロックフロッグの存在を発見した。
バナショウの説明を聞いたカズは、巨大化するブロックフロッグが大きさは憧れか欲望かを所持している可能性が高いと確信する。
「以前は三十階層辺りで、巨大化するモンスターが現れたと情報誌で見たんですが、間違った情報だったんですかね?」
「確かに三十三階層に現れた事はあった」
「ではなぜ、今は四十二階層に?」
「それがいつの間にか討伐され、巨大化するアイテムを手に入れた冒険者が、上の階層で荷物を放り出して逃げたか、死んでしまったたんだろ。それを拾ったモンスターが体内にでも取り込んで、次の巨大モンスターとして現れた。と、いったところだろ」
「なるほど」
「開拓時に使われたアイテムらしいが、現在では欲しがる者は少ないんだろ。手に入れた者が、アイテムの効果を知っていたかは不明だが、迷宮を出て価値を調べる事をせずに、探索を続ける方を選んだわけだ」
「そうやって上層階に運ばれていったのか(持ち出して売りにでも出してでもくれれば、わざわざ迷宮に入って探すこともなかったのに)」
「役に立ちそうな情報はこんなとこだ。ちなみに、何に使うか聞いてもいいか?」
「大事なレラのためです」
「悪用しな…いや、レオラ様が専属冒険者に選んだんだ。そんな心配はないか。手に入れたら報告だけしてくれ。掲示板に貼り出してはないが、ギルドからの依頼としてはある」
「そうなんですか」
「信用と実力のある者に頼む事になっている。話しても受ける者はあまりいなくて、長いこと放置状態だった」
「階層を更新してる冒険者なら、受けてくれそうなものですが」
「そういう連中は迷宮の攻略にしか興味がないんだ。何組かのパーティーに話したが、全部断られた。正直ここでカズが手に入れて済ませてくれれば、迷宮の中層での被害が減るだろう」
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