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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
653 一足先にアイリスの屋敷に
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ビワを送り届けると「レオラ様が呼んでいるので、来てください」と、裏口に降りてきていたアスターに言われた。
昨日グラジオラスに頼んだ伝言を聞いてのことだろうと、アスターの案内でレオラの執務室にカズとレラは向かった。
執務室の扉の前に着くと、中から微かに聞き覚えのある声が微かに聞こえてきた。
先にアスターが執務室に入り、少ししてから入室許可が出てカズとレラが入る。
一階にはガザニアとグラジオラスの他に、カミーリアと女性騎士一人が待機していた。
その事から聞こえてきた声の人物は予想通り、第五皇女のアイリスだと分かった。
レオラの居る中二階には、カズとレラだけで上がって行くようにとアスターから言われ、階段を上って行く。
中二階には執務机の椅子に座るレオラと、アイリスとその侍女の三人だけだった。
「来たかカズ」
「アイリス様が来てるなんて珍しいですね。いつもならレオラ様が訪ねる方なのに(こんな朝から居るってことは、急用かな?)」
「昨日は皇族の顔合わせがあったんですよ。それで遅くなってしまったので、レオラちゃんのところに泊めてもらったの」
「そういう事ですか。それで俺はなんで呼び出されたんでしょう? アイリス様に関係があることですか?」
「いや、カズに頼みがあったのはアタシだ。姉上は馬車の用意ができるまで、ここで雑談でもしながら待ってもらってるだけだ。朝は道が混む」
「確かに今の時間は、出勤で混みますからね(あ、そうだ。明日行くことを伝えておこう)」
アイリスが居たのは都合がいいと、魔力操作の件で、アレナリアと明日訪ねて行く旨を伝えた。
詳しい内容は明日アレナリアが説明すると。
ローラの魔力操作を頼んでいたアイリスは、二つ返事で訪ねて来るのを許可する。
「道もそろそろ空いてくるでしょうから、わたくしは戻ることにするわ。コンルとローラも待ってるでしょうし、今日の分の公務もありますからね。あ、そうだわ。もしよければ、一緒に来ますか?」
「あちし?」
「ええ。明日カズさんとアレナリアさんが来るのですし、もしよければ先に来て、ローラの相手をしてあげてくれない」
レラはどうしようかと考える。
同族としてコンルにも相談してたので、隠し部屋での事を話したいとの考えもあり、先に行っていた方がコンルと話す時間がとれる。
そこでレラはアイリスと一緒に行くことを決めた。
翌日だと魔力操作の訓練になってしまうので、ゆっくり話してる時間がないと思ったからだ。
「迷惑掛けないようにな。レラ」
「わかってるって」
「よろしくお願いします。アイリス様」
カズはお辞儀をして、一日レラをアイリスに預けた。
レラが一緒に行く事が決まると、用意された椅子から立ち上がり、侍女と共に中二階から護衛として同行している騎士二人の居る一階に下りる。
アイリスは屋敷の正門から馬車で出ていくので、裏口から入っているカズの見送りは執務室までとなるので、レオラに待つように言われた。
カズは一人で執務室で待ち、レオラは守護騎士三人を連れて、アイリスを馬車まで見送りに行く。
十数分で執務室に戻って来たのは、何故がレオラとグラジオラスの二人だけだった。
一階にグラジオラスを待機させ、レオラは執務机のある中二階にカズと共に上がる。
特に知らせる必要はないが、気になってる様子のカズに、アスターとガザニアが戻って来ない理由をレオラが話す。
「二人は姉上の護衛としての、一緒に行かせた。来る時はアタシが途中まで迎えに行ってたんで、姉上の護衛は二人だけでも十分だったんだ」
「俺に護衛をさせるのかと思いました」
「カズを護衛につけては、姉上を守る騎士の緊張感が削がれる。カズの実力は以前の合同訓練で、皆も知っているんだ。頼り切っては、危険を察知できなくなる」
それは確かに一理あるとカズは思った。
自分達が仕える皇女を、たかだか一介の冒険者に何度も頼ってしまってはならない、と。
「アイリス様の護衛じゃなければ、俺に何の用事が?」
「以前に訪れた村を覚えているか? シックス・タウンの南にある隠れた村だ」
レオラの言っている村の事を思い出そうと、カズは記憶を辿る。
魔導列車で寄った駅を順に思い出しいく。
材木の街ヒッコリーに向かって来ているグラトニィ・ターマイトの討伐し、その後住宅の町シックス・タウンへと行き、そこから南にある隠れた小さな村に行ったのを思い出した。
すぐに出てこなかったのは、そこで初めてガザニアと会った場所だから、内心では思い出したくなかったのだろう。
いきなり胸ぐらを掴まれて、アレナリアやビワを騙して連れ回し、軟弱者と怒声を浴びせてきていたのが、鮮明によみがえり表情を曇らせる。
「なんだその顔は?」
「のっけからガザニアにされた事を思い出しまして」
「ああ。ガザニアを案内役として行かせたんだったか」
「ヒドい言われようでした」
「過ぎたことだ。ガザニアも反省して変わっただろ」
「わかってます。それで、あの村がどうかしましたか?」
「場所が場所だけに移動に一日掛かる。ここのところ時間が取れなくて行ってない。そこでカズだ」
「フジですか?」
「それでは村の者が怯える。カズなら瞬く間に行けるだろ」
「そういうことですか(転移魔法使えるのを、レオラも知っていたっけな)」
「行くのはアタシ一人だけ。朝に出掛けて、夕方に戻って来るつもりだ」
「行く日は決まってますか?」
「まだだが、早くて来週といったところだ。決まったらビワに伝える」
「わかりました。来週なら、まあ大丈夫だと思います」
「予定でもあるのか?」
「以前レオラ様に教えてもらった双塔の街に行く用事がありまして」
「ギルドの依頼か?」
「いえ、私用です」
「そうか。まあ、アタシの話はそれだけだ。グラジオラス、カズを外まで送ってやれ」
カズは中二階から一階に下り、グラジオラスと共に執務室を出て、レオラの屋敷を後にし、その足で冒険者ギルド本部に向かう。
朝の混む時間帯を過ぎているので、受付がある一階に居る冒険者は少なく、依頼を出しに来ている人の方が多いくらい。
何時もの様に受付に顔を出し、サイネリアに来たことを知らせてもらい、カズは上の階の個室に移動する。
連絡を受けたサイネリアが、すぐ個室にやって来る。
今回は資料が入るファイルや、紙の束は持ってなかった。
個室に入ると先ずカズに挨拶をし、その後椅子に座る。
「今のところカズさんにやってもらいたい依頼はありません。また五日ほどしたら来てください。お願いします」
「そう、わかった」
返事を聞くと、サイネリアは席を立ち仕事に戻ろうとする。
カズは「ちょっと待って。聞きたいことがあるんだけど」と、サイネリアを呼び止め、双塔の街と第五迷宮について尋ねた。
「ダンジョン探索ですか?」
「以前にレオラ様から、ちょっと勧められた事があってね。それで変わった特徴のモンスターが出現するって聞いて。帝国を出る前に行ってみようかと思ったんだ」
「変わったモンスターですか……わかりました。ちょっと待っててください。少し調べてきます」
「頼むよ」
サイネリアが個室を出て十五分程待つと、資料を持って戻って来た。
帝都から双塔の街への行き方と、現在第五迷宮の攻略情報が書かれた情報を見せてきた。
双塔の街には魔導列車に乗り、半日程で到着するとのことだったので、特に迷う心配はない。
双塔の街に着けば、第五迷宮への案内が、至る所に表示してあるので、これもまた迷わずに行ける。
昨日グラジオラスに頼んだ伝言を聞いてのことだろうと、アスターの案内でレオラの執務室にカズとレラは向かった。
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先にアスターが執務室に入り、少ししてから入室許可が出てカズとレラが入る。
一階にはガザニアとグラジオラスの他に、カミーリアと女性騎士一人が待機していた。
その事から聞こえてきた声の人物は予想通り、第五皇女のアイリスだと分かった。
レオラの居る中二階には、カズとレラだけで上がって行くようにとアスターから言われ、階段を上って行く。
中二階には執務机の椅子に座るレオラと、アイリスとその侍女の三人だけだった。
「来たかカズ」
「アイリス様が来てるなんて珍しいですね。いつもならレオラ様が訪ねる方なのに(こんな朝から居るってことは、急用かな?)」
「昨日は皇族の顔合わせがあったんですよ。それで遅くなってしまったので、レオラちゃんのところに泊めてもらったの」
「そういう事ですか。それで俺はなんで呼び出されたんでしょう? アイリス様に関係があることですか?」
「いや、カズに頼みがあったのはアタシだ。姉上は馬車の用意ができるまで、ここで雑談でもしながら待ってもらってるだけだ。朝は道が混む」
「確かに今の時間は、出勤で混みますからね(あ、そうだ。明日行くことを伝えておこう)」
アイリスが居たのは都合がいいと、魔力操作の件で、アレナリアと明日訪ねて行く旨を伝えた。
詳しい内容は明日アレナリアが説明すると。
ローラの魔力操作を頼んでいたアイリスは、二つ返事で訪ねて来るのを許可する。
「道もそろそろ空いてくるでしょうから、わたくしは戻ることにするわ。コンルとローラも待ってるでしょうし、今日の分の公務もありますからね。あ、そうだわ。もしよければ、一緒に来ますか?」
「あちし?」
「ええ。明日カズさんとアレナリアさんが来るのですし、もしよければ先に来て、ローラの相手をしてあげてくれない」
レラはどうしようかと考える。
同族としてコンルにも相談してたので、隠し部屋での事を話したいとの考えもあり、先に行っていた方がコンルと話す時間がとれる。
そこでレラはアイリスと一緒に行くことを決めた。
翌日だと魔力操作の訓練になってしまうので、ゆっくり話してる時間がないと思ったからだ。
「迷惑掛けないようにな。レラ」
「わかってるって」
「よろしくお願いします。アイリス様」
カズはお辞儀をして、一日レラをアイリスに預けた。
レラが一緒に行く事が決まると、用意された椅子から立ち上がり、侍女と共に中二階から護衛として同行している騎士二人の居る一階に下りる。
アイリスは屋敷の正門から馬車で出ていくので、裏口から入っているカズの見送りは執務室までとなるので、レオラに待つように言われた。
カズは一人で執務室で待ち、レオラは守護騎士三人を連れて、アイリスを馬車まで見送りに行く。
十数分で執務室に戻って来たのは、何故がレオラとグラジオラスの二人だけだった。
一階にグラジオラスを待機させ、レオラは執務机のある中二階にカズと共に上がる。
特に知らせる必要はないが、気になってる様子のカズに、アスターとガザニアが戻って来ない理由をレオラが話す。
「二人は姉上の護衛としての、一緒に行かせた。来る時はアタシが途中まで迎えに行ってたんで、姉上の護衛は二人だけでも十分だったんだ」
「俺に護衛をさせるのかと思いました」
「カズを護衛につけては、姉上を守る騎士の緊張感が削がれる。カズの実力は以前の合同訓練で、皆も知っているんだ。頼り切っては、危険を察知できなくなる」
それは確かに一理あるとカズは思った。
自分達が仕える皇女を、たかだか一介の冒険者に何度も頼ってしまってはならない、と。
「アイリス様の護衛じゃなければ、俺に何の用事が?」
「以前に訪れた村を覚えているか? シックス・タウンの南にある隠れた村だ」
レオラの言っている村の事を思い出そうと、カズは記憶を辿る。
魔導列車で寄った駅を順に思い出しいく。
材木の街ヒッコリーに向かって来ているグラトニィ・ターマイトの討伐し、その後住宅の町シックス・タウンへと行き、そこから南にある隠れた小さな村に行ったのを思い出した。
すぐに出てこなかったのは、そこで初めてガザニアと会った場所だから、内心では思い出したくなかったのだろう。
いきなり胸ぐらを掴まれて、アレナリアやビワを騙して連れ回し、軟弱者と怒声を浴びせてきていたのが、鮮明によみがえり表情を曇らせる。
「なんだその顔は?」
「のっけからガザニアにされた事を思い出しまして」
「ああ。ガザニアを案内役として行かせたんだったか」
「ヒドい言われようでした」
「過ぎたことだ。ガザニアも反省して変わっただろ」
「わかってます。それで、あの村がどうかしましたか?」
「場所が場所だけに移動に一日掛かる。ここのところ時間が取れなくて行ってない。そこでカズだ」
「フジですか?」
「それでは村の者が怯える。カズなら瞬く間に行けるだろ」
「そういうことですか(転移魔法使えるのを、レオラも知っていたっけな)」
「行くのはアタシ一人だけ。朝に出掛けて、夕方に戻って来るつもりだ」
「行く日は決まってますか?」
「まだだが、早くて来週といったところだ。決まったらビワに伝える」
「わかりました。来週なら、まあ大丈夫だと思います」
「予定でもあるのか?」
「以前レオラ様に教えてもらった双塔の街に行く用事がありまして」
「ギルドの依頼か?」
「いえ、私用です」
「そうか。まあ、アタシの話はそれだけだ。グラジオラス、カズを外まで送ってやれ」
カズは中二階から一階に下り、グラジオラスと共に執務室を出て、レオラの屋敷を後にし、その足で冒険者ギルド本部に向かう。
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「頼むよ」
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